阿寒湖アイヌコタン

北海道で5番目に大きい淡水湖で、道東を代表する観光スポットの阿寒湖。その阿寒湖南エリアにある、阿寒湖アイヌコタンは、アイヌ文化を発信する施設や店舗が集まった集落（コタン）だ。

ルーツは、アイヌの人から「阿寒のハポ（母）」として慕われていた前田一歩園の3代目園主、前田光子氏が、アイヌ民族の生活を守るため私有地を無償で貸与したことに始まる。そこから北海道各地のアイヌ民族が移住したことで、発展してきたのがこの集落だ。

アイヌ文化において「6」は、「たくさん」の意味を持つ大切な数字とされており、阿寒湖アイヌコタンでは、触れ合う・つくる・食べる・受け継ぐ・解き放つ・自然と生きる、の「6」の精神を体現した内容となっている。

アイヌの歴史と文化の学びを目的に作られた敷地内には、民芸品店・飲食店などの店舗やアイヌ文化専用の屋内劇場、博物館や工芸品を収蔵したギャラリーといった施設が充実しており、多くの観光客が訪れる。

各施設では、工芸体験や、アイヌ文化の自然観を体験するツアーなど、アイヌ民族の生き方や知恵を学ぶことができる。また、飲食店では伝統的なアイヌ料理などが楽しめ、このエリアで独自発展してきたアイヌの魅力を感じることができる。