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山崎 宏之

旅行系出版社勤務

山崎 宏之

自転車の旅をこよなく愛し、南極大陸以外の大陸には足跡が残っている。

レビュー

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    毎シーズン楽しみなのが、照明デザイナー石井幹子氏プロデュースの宝石をモチーフにしたイルミネーション「ジュエルミネーション」。園内全体が色とりどりの650万球ものLED電球でライトアップされ、思わず息をのむ美しさだ。楽しむコツは、さまざまな高さや角度から眺めること。京王よみうりランド駅から遊園地にアクセスする際に乗るゴンドラからの眺めは、徐々に全景が見えてくるという心にくい演出だ。スタートはゴンドラからが絶対におすすめ(座席は進行方向側をキープ!)。観覧車やジェットコースターの「バンデット」、360度ぐるりと回転するアトラクション「ルーピングスターシップ」からもユニークなイルミネーションが楽しめる。そして、こっそり教える一番の穴場は、バンジージャンプの塔の最上部からの眺め。華やかなイルミネーション全体を写真に収めることができるのだ。バンジージャンプの営業時間を公式ホームページでチェックして、営業終了する前に訪れてみてほしい。もちろん、バンジージャンプしながら眺めるのもアリ!

    航空安全をはじめ、「飛ぶ」こと全般にご利益があるといわれるお不動様。オリジナルの御朱印帳はかなり凝っているので表紙をよく見てみよう。人工衛星、飛行機、ゴルファー、ロケット、ヘリコプターが雲の合間に見つけることができるはず。日本中でこちらだけで授かることのできる唯一無二の御朱印帳だ。1冊1800円、サイズは横約12cm ×縦約18cm。

    「吹割の滝」は、常に水量が多いわけではないため、南米にあるイグアスの滝のような規模を期待せずに訪れるのが楽しむ秘訣です。滝の周辺は散策しやすく整備されているので、滝だけでなく、奇岩や川の表情を楽しみながら歩きましょう。滝周辺の渓谷を1時間ほどで周るハイキングコースには、3ヵ所展望台(観瀑台)が設けられており、吹割の滝を上から見下ろすことができます。途中にあるみやげもの屋さんは郷愁を誘う品々を雑然と並べて売っていて、その光景に誰もが思わず足を止めてしまうはずです。

    「SLぐんま みなかみ」を間近に楽しめる穴場をご紹介します。それは、「水上駅SL転車台広場」です。JR水上駅(改札口は1ヵ所)を出て駅を背にして右手に5分ほど歩いた場所にあります。終着となる水上駅でSLが方向転換をするために転車台で回転します。その様子を、機関車の熱気を感じられるほど近くで見られる貴重なスポットです。SL運行日はSL指定席券を提示しないと広場に入れませんが、すぐ横の高台から少し遠目に眺めることができます。ここは無料で見学できるさらなる穴場です。私が訪れた日には、JR東日本の周遊型寝台列車(クルーズトレイン)の「TRAIN SUITE 四季島」が水上駅に姿を見せてくれました。

    大洗水族館を訪れたら、絶対に見てほしいものがあります。約15,000匹のイワシによるショー「IWASHI LIFE(イワシ ライフ)」です。光と音楽に合わせてダイナミックに群れが動くショーは、まるでひとつの大きな生きものを目で追いかけているような気分になります。このショーは、開館20周年を記念して2021年に始まったもので、この水族館がある茨城県が全国一の漁獲量を誇るイワシを主役にしています。一見弱々しいイメージのあるイワシですが、躍動感のある力強いパフォーマンスにイメージが変わること間違いなしです。ショーは、2階「出会いの海の大水槽」で1日3回行われます。タイムスケジュールは日によって変わる可能性があるため、お出かけ前に公式サイトを確認ください。

    高野山のなかでも聖域とされている「御廟」が、山内の奥之院にあります。空海(弘法大師)が今から1200年以上前にこの御廟で永遠の瞑想に入ったとされています。人々の平和と幸福を祈るために今もなお、ここで生きていると信じられています。1200年の間、絶えることなく続けられている儀式に「生身供(しょうじんぐ)」というものがあります。これは、御廟で瞑想を続ける空海に食事を届ける儀式です。毎朝6時と10時30分の1日2回、僧侶によって運ばれます。「御供所(ごくしょ)」からはじまり、「嘗試地蔵(あじみじぞう)」という地蔵尊に味見をしてもらい、御廟橋を渡り、御廟へと届けられます。写真撮影が可能なのは、この御廟橋の手前までです。朝の静謐な空気のなかで、1200年続いてきた空海への思いと信仰の深さを目の当たりにできる貴重な経験となるはずなので、高野山に宿泊する方は早朝、出かけてみてはいかがでしょう。予約等は不要で、御供所に行けば見ることができますが、聖なる儀式ですので節度をもって見学することをおすすめします。

    『ドラえもん』をはじめ、藤子・F・不二雄先生の作品の数々にどっぷり浸かれるミュージアムです。ドラえもんの原画には見入ってしまい、その場をなかなか動くことができませんでした。ミュージアム内のカフェでは、暗記パンのフレンチトーストや、映画『ドラえもん のび太の日本誕生』で登場した畑のレストランのダイコンをイメージした器のかつ丼など、どれも童心にかえってはしゃいでしまうこと必至です。売店で販売されていた「辛口台詞カード付き」のスナックはおみやげに最適です。どの辛口台詞も秀逸!!

自己紹介

東京生まれ東京育ち。中学生時代に自転車とヒッチハイクで始めた旅は、次第に距離を延ばし、日本最北端の北海道宗谷岬から、九州最南端の鹿児島県佐多岬まで走破。「点と点」ではなく、「線」で楽しめる自転車の旅をこよなく愛する。海外も、南極大陸以外の大陸には足跡が残っている。大学では観光学を専攻し、2007年より旅行ガイドブックを制作する出版社で編集や営業を行っている。旅以外の趣味は、写真、キャンプ、野菜づくり。

日本旅行いくなら一番オススメの場所とその理由

鹿児島県の与論島。ガラスのような淡いブルーの海をひとり占めできる砂浜がたくさんあり、日々の雑事で凝り固まった心を溶かしてくる。

日本旅行で最も楽しかった(面白かった、感動でした)場所と出来事

岩手県の三陸海岸。ジェットコースターのようなアップダウンのある道を、もはや自転車こぐことを諦めて、押しながら歩いて旅したこと。通りがかる車から差し入れを次々にいただくなど、東北の方々の温かい人情にふれることができて思い出深いです。

日本にきたら絶対○○をしたほうがいいとお薦めしたいこと

おいしいTKG(卵かけごはん)を朝食に召し上がってみてください。あと、日本には本当に良い秘湯があるので、探しあててみてください。

プロフィール

出身地
東京都 足立区
好きな食べもの
鶏料理全般、妻の作るあんかけ焼きそば、腕のよい職人の握る寿司、とろけるチーズ
嫌いな食べもの
粉チーズ
趣味・好きなこと
酒を飲み、星を見ながら寝ること
得意なこと
空想すること
苦手なこと
人混みを歩くこと。争いごとに巻き込まれること
資格
総合旅行業務取扱管理者