異国情緒あふれる港町と自然が調和した街・函館の厳選観光スポット31選
異国情緒漂う街並みや四季折々の自然、歴史が感じられる観光スポットなど、見どころが盛りだくさんの函館。
その中でも、美しい自然景観を楽しめる大沼国定公園や五稜郭公園は、特に人気が高い観光スポットだ。
他にも、世界三大夜景に数えられる函館山からの夜景など、様々な楽しみ方ができる。
色んな魅力が詰まった函館の中でも、絶対訪れておきたいスポットやお勧めのグルメ、宿泊施設などを紹介しよう。
目次
函館ってどんなところ?
北海道の南端部に位置する函館。
19世紀まで長らく鎖国政策を続けていた日本だが、19世紀中頃の開国と共に函館も開港。
欧米をはじめとする世界各国との貿易が始まった函館には、欧米文化が一気に流入し、和洋折衷の歴史的建造物や食文化が生まれていった。
貿易都市として独自の進化を遂げた函館では、異国情緒あふれる港町の風景と夜景、世界各国の文化を取り入れた独自のグルメが楽しめるだろう。
函館のおすすめの観光シーズンは?
年間を通じて楽しめる函館だが、雪化粧した街並みを見られる冬が最もお勧め。
レトロな雰囲気を持つ「金森赤レンガ倉庫」や「教会群」がしっとりと雪に覆われる函館の景観も楽しんでほしい。
函館の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 長袖シャツ、コート
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): コート、ダウンジャケット、厚手のセーターやジャケット
函館への移動方法は?
函館観光の主要交通手段
函館は路線バス・路面電車が充実している。
観光名所がコンパクトにまとまっているので、路線バスや路面電車を活用すれば短時間で観光スポットを巡れるはずだ。
自然景観と異国情緒を楽しもう!厳選観光スポット22選
異国情緒漂う街並みと四季折々の自然景観も楽しめる函館。
国の特別史跡「五稜郭公園」、明治に建てられた倉庫が立ち並ぶ「金森赤レンガ倉庫」など、人気の観光スポットが多い函館。
見どころが多い観光スポットの中でも、必ず訪れるべき観光スポットを紹介しよう。
1. 五稜郭公園
慶応2年(1866)に建設された西洋式の要塞である五稜郭。
以降明治新政府に引き継がれるまでの期間、蝦夷地における政治的中心地としての役割を担ってきた。
その後、大正3年(1914)に「五稜郭公園」として一般開放され、観光地および国の特別史跡として観光客が足を運ぶようになった。
2. 金森赤レンガ倉庫
金森赤レンガ倉庫は7つの倉庫からなる函館ベイエリアのランドマーク。
赤レンガの倉庫が立ち並ぶロマンチックな風情あふれるスポットで、地元の方や観光客だけでなく、カップルにも人気が高いのも頷ける。
3. 八幡坂
かつてその坂を登りきったところに函館八幡宮があったことに由来して名付けられた「八幡坂」。海に向かってまっすぐに伸びる石畳の美しい道、その両脇には綺麗に整備された街路樹が立ち並び、奥に抜けて見える函館湾と係留展示されている青函連絡船記念館摩周丸を同時に望むことができる。
4. 五稜郭タワー
五稜郭公園に隣接して建てられた「五稜郭タワー」では、地上90mの高さから国の特別史跡・五稜郭跡を俯瞰することができ、函館のランドマークとして地元の人や観光客に愛されている。
五稜郭公園に咲く桜や紅葉、新緑や雪景色など四季折々の風景や、函館山、津軽海峡、函館湾などの名所が見渡せるのは、360°のパノラマならではの魅力だ。
5. 函館山ロープウェイ
国内外の技術を集結させて作られた定員125名の搭乗が可能な大型ゴンドラを導入している「函館山ロープウェイ」。
函館山の山麓と山頂を結び、秒速7mの速度で山頂まで約3分で到着することができる。
現在のゴンドラは5代目で、初代は30人しか乗れなかったものが、時代とともに改良され、大人数の搭乗ができるまでに至った。
6. 元町公園
函館山の麓にある公園で、函館港が目の前に広がる眺めが素晴らしい。
開園は1982年にまで遡り、園内には旧北海道庁函館支庁庁舎や旧開拓使函館支庁書籍庫、国の重要文化財に指定されている旧函館区公会堂などの文化財が点在。津軽の豪族・河野政通が公園付近に築いた箱型の館が「箱館」と呼ばれ、そこから現在の函館という名称が生まれたといわれる歴史ある場所だ。
7. 旧函館区公会堂
明治43年(1910)に建てられた洋風建築物である「旧函館区公会堂」。
コロニアルスタイルという正面から見て左右対称で左右に切妻破風飾がなされた見た目と支えの円柱が特徴だ。
鮮やかな黄色と落ち着きのある水色のコントラストが美しく気品を感じる外観になっている。
8. 函館市旧イギリス領事館
函館が国際貿易港として開港した1859年に建設された旧イギリス領事館。
数回の火災と再建を繰り返し、1913年に竣工した建物が現在開港記念館として一般公開されている。
2009年に函館が開港150周年を迎えたことを機に、展示内容が一新され、函館の開港都市としてのシンボルとなった。
9. 函館市熱帯植物園
園内に約300種3,000本の南国の木や花が生い茂る「函館市熱帯植物園」。温室で熱帯の植物が育てられており、バナナなどの南国のフルーツや花木、サボテンなどが鑑賞できるほか、ピラニアや熱帯魚などの水生生物も飼育されている。
北海道の気候に関わらず1年中暖かいので、寒いのが苦手な人にもおすすめだ。
10. 大沼国定公園
大沼国定公園は、昭和33年7月に全国で13番目に南北海道唯一の国定公園に指定された。
渡島半島の中央部、北海道新幹線新函館北斗駅から車で20分ほどの場所にあり、活火山である駒ヶ岳と噴火でできた大沼、小沼、じゅんさい沼など多くの沼と周辺の緑豊かな地域一帯が範囲となっている。
11. 湯の川温泉
年間135万人もの人が訪れる「湯の川温泉」は、北海道の三大温泉郷のひとつとして名を連ねる名湯だ。
1653年に、松前藩主九代・高広の難病を湯治によって全快させたことが発祥と伝わっている。
箱館戦争の際には、旧幕軍の榎本武揚も浸かって湯治をしていたとも言われており、その高い効能を求めて足を運ぶ人も多い。
12. カトリック元町教会
1859年にフランスの宣教師メルメ・デ・カッションが箱館入りした際に建てられた建物を1910年に再建したのが「カトリック元町教会」。12世紀のゴシック建築様式が採用されており、高さ33mの位置にそびえる尖った屋根の大鐘楼が特徴。国内では横浜と長崎に建立されたカトリック教会と並んで最も古い歴史を持つ。
13. 函館山山頂展望台
函館山ロープウェイの終着点にある「函館山山頂展望台」。1階には屋内ラウンジや夜景鑑賞の穴場スポットとして地元の人にも人気の漁火公園、2階には函館山のオリジナルグッズなどを販売する山頂ショップやレストランなどがあり、3階はティーラウンジ、4階に展望ラウンジが広がっている。
14. はこだて明治館
函館観光で人気のベイエリア。その一画にある「はこだて明治館」は、函館みやげにピッタリの商品を扱う店が集まる商業施設だ。
重厚な赤レンガの外観と、壁を覆うように伸びる蔦の葉が印象的な建物は、明治44年(1911)に建てられた函館郵便局の旧局舎を再利用したもの。
15. 湯倉神社
北海道函館の温泉地、湯の川にある「湯倉神社」。数々の湯治による難病治癒の伝説があり、温泉と医薬について特にご神徳があると言われる。健康長寿、夫婦和合、安産について特にご神徳を授かるとされ、さらに、五穀豊穣、商売繁盛、縁結び、子育てなどの神として信仰を集めている。
16. 函館ハリストス正教会
住宅街の中でひときわ美しい佇まいをみせる、ロシア正教会の流れを汲む、日本正教会の教会「函館ハリストス正教会」。
屋根や建物上部に並ぶ十字架は、通常のクロスではなく、横に2本、斜めに1本の合計3本の横棒がついたロシア十字架。その下にはクーポル(ドーム)があり、正教会の建物に見られる特徴的な装飾だ。アーチ形の窓や半球の屋根など、東方正教会建築の魅力が満載。撮影可能な場所もあるので、その美しい佇まいを撮影しよう。
17. 船魂神社
函館山の麓から「巴港」を見守るように鎮座する「船魂神社」は、北海道最古の神社と言われている。潮流の神と海をつかさどる神が祀られており、海上航路、道路交通にご利益があるとされている。また海路の安全という意味から、人生の進路を決める受験生や就職活動中の学生なども参拝に訪れる。
18. 啄木小公園
函館市の大森浜にあり、海と函館山の景観が楽しめる「啄木小公園」。小さいながらも夕日や漁火を眺める絶景ポイントであり、ハマナスの花が咲き誇る美しい公園だ。
公園の名前の由来になっているのは、日本の近代文学を代表する歌人「石川啄木」。石川啄木が故郷を離れ、函館で暮らしていた際に気に入って散策していたのが大森浜で、大森浜の砂浜やハマナスを詠んだ詩もある
19. 立待岬
函館山の南東に突き出し、津軽海峡に面した「立待岬」。周囲を海に囲まれた海抜約30mの断崖絶壁がそそり立つ、迫力のある地形は見応え十分。快晴の日には津軽海峡の向こう側に下北半島を望むこともできる絶景スポットで、函館の街並みも一望することができる。
20. 函館公園 こどものくに
広い函館公園の一角にある、小さな遊園地「こどものくに」。1956年開園の歴史ある遊園地で、飛行機、観覧車、メリーゴーランド、おばけ屋敷といった遊園地の定番の乗り物があり、すべて1回300円で利用できる。レトロなムードを楽しんだり、小さな子どもと一緒に家族でほのぼの楽しむのにおすすめだ。
21. 函館駅
北海道新幹線開業に伴い、2016年に商業ゾーンがリニューアルされた函館駅。
1階には「北海道四季彩館JR函館店」があり、名物や特産品が揃う。2階は飲食店や「ロトンダデッキ」という展望デッキがあり、ホームに発着する列車を写真に収めることができる。
22. 函館港(津軽海峡フェリー函館ターミナル)
安政6年(1859)の開港以降、函館の発展の中心であった「函館港」。日本国内でいち早く開港した港のひとつで、函館の観光都市としての発展にも大きく貢献してきた。
深い入江と函館山のダイナミックな景観、19世紀のモダンな雰囲気と異国情緒あふれる街並みは、360度フォトジェニック!
函館ならではのグルメが楽しめる!函館の人気飲食店3選
海の幸が豊富な函館といえば、海鮮丼は外せない。
その他にも函館ならではのグルメも多く、観光の合間の食事もしっかり楽しんでほしい。
今回は訪れるべき、函館で人気の飲食店を厳選してご紹介。
1. ラッキーピエロ 函館駅前店
ラッキーピエロのハンバーガーは全国ご当地バーガーで日本一に輝いた実績もある人気商品。
1番人気は、チャイニーズチキンバーガー。
高さ14cm、幅11cmと大きめのサイズで、創業者の母が来客の際にもてなしとして提供した、チキン料理とハンバーガーを組み合わせた至極の逸品。
ガブっと豪快にかぶりつくのがおすすめだ。
2. 茶房 旧茶屋亭
伝統的建築物に指定された明治末期の海産商の店舗兼居宅を補修保存するとともに、当時の外国人が安らぎを求めて立ち寄ったとされる大正ロマン漂うサロンを再現した「茶房 旧茶屋亭」。
3. 味処きくよ食堂本店
きくよ食堂の最大のこだわりは炭炊き蒸し釜戸で炊いたご飯にある。
メニューは海鮮丼を中心に、定食や刺身、焼き物などが揃っている。
海鮮丼の1番人気は「元祖函館 巴丼」。
贅沢に盛り付けられた近海物の新鮮なウニ、イクラ、ホタテの3色が食欲をそそる、見て良し食べて良しのきくよ食堂自慢の逸品だ。
グルメも空間も楽しめる!函館の厳選ショッピングエリア3選
函館には数多くのショッピングスポットやショッピングエリアがある。
その中でも、函館のグルメが集う朝市や、昭和の街並みをイメージした空間を楽しめる複合施設など、魅力的なショッピングエリアを厳選してご紹介。
1. 函館朝市
約1万坪の巨大市場である「函館朝市」。
連合会に加盟する約150店舗とその他の100店舗、約250の店舗が北海道の食材の販売や料理の提供を行なっている。
2. シエスタハコダテ
モダンでお洒落な店舗がコンパクトにまとまっているのが魅力のショッピングセンター。
地下1階が無印良品の「食の専門フロア」となっており、無印良品ブランドの冷凍食品やレトルトはもちろんのこと、函館エリアや北海道の個性あふれる商品を取り扱う独立系コーナーもあり、北海道旅行のお土産を購入するのにピッタリ。
3. HAKOVIVA(ハコビバ)
2019年にJR函館駅前にオープンした複合商業施設「HAKOVIVA(ハコビバ)」。
目玉となる函館駅前横丁のほか、スポーツジム、コンビニ、飲食店などが集結。
入口には大門と、函館ゆかりの人物である土方歳三にちなんで「誠」の文字が書かれた提灯があり、新たな待ち合わせスポットになることも期待されている。
函館の絶景と温泉で癒されよう!宿泊施設3選
せっかく函館に泊まるなら、温泉と景色が楽しめるホテルに泊まろう。
紹介する3つの宿泊施設なら、美しい函館の景観を堪能できるはずだ。
1. ラビスタ函館ベイ
異国情緒あふれる函館に建つ、大正ロマンをイメージしたホテル「ラビスタ函館ベイ」。
館内から客室に至るまでクラシカルな設えを施し、函館に似つかわしい優雅で落ち着きのある空間を演出する。
最上階の露天風呂からは、有名な函館の夜景を一望!美しい函館市街地の夜景を眺めながらのんびりとお湯が楽しめる。
2. ホテルWBF函館 海神の湯
函館駅前で唯一の源泉かけ流し温泉があることでも人気の「ホテルWBF函館 海神の湯」。客室は全室和モダンで落ち着いた造りになっており、温泉同様ゆったりと寛いでほしいというホテルのおもてなしの心が伺える。
ビュッフェ形式を採用した朝食も人気。
3. 函館国際ホテル
函館エリア最大級の宴会場をはじめ、3つのレストランやモダンなティーラウンジを備えた全435室のシティホテル。幅160cmのクイーンサイズベッドで1人でも2人でもくつろげる「スタンダードクイーン」をはじめ、最大4名まで利用できる「デラックスファミリールーム」、120平米のスペースに格調高いインテリアやベッドを配した「インペリアルスイート」など、バラエティ豊かな客室を誇る。
まとめ
異国情緒漂う街並みや美しく豊かな自然、海の幸が新鮮なグルメなど、函館の魅力が詰まったスポットや飲食店、宿泊施設を紹介してきた。
様々な楽しみ方ができる函館を満喫したい方は、ぜひこの記事を参考に観光プランを立ててみてほしい。
函館を満喫したら、青森にも足を運んでみよう。
青森には函館港から出発し、津軽海峡の絶景を見ながらクルーズを楽しめる、大型フェリーで移動するのがお勧めだ。
日本の伝統文化を感じられる観光スポットや、伝統的なお祭が楽しめる青森にも、ぜひ足を伸ばしてほしい。