豊かな自然・歴史・伝統文化を楽しもう!岐阜県の定番観光スポット17選
日本のほぼ中心に位置する岐阜県。
決してアクセスが良いとはいえない場所だが、それでも毎年数多くの観光客が訪れる魅力がある。
乗鞍岳などの山々、木曽三川が悠々と流れる豊かな自然。
世界遺産「白川郷」をはじめとする、日本の歴史や伝統文化を感じられる観光スポットが、その魅力の源泉だ。
数多くの観光客が訪れる、魅力ある岐阜県の定番観光スポット・グルメ・ショッピングエリアなどをご紹介していく。
目次
岐阜県ってどんなところ?
岐阜県は日本のほぼ中心に位置し、飛騨山脈に囲まれ、木曽三川が流れる自然豊かな土地だ。
自然豊かなゆえにアクセス良好とはいえないが、飛騨高山、白川郷、文化遺産・五箇山、日本の伝統を感じられる古き良き町並み、日本三大名泉「下呂温泉」など、魅力的な観光スポットが多く、毎年多くの観光客が訪れている。
岐阜県のおすすめの観光シーズンは?
大自然を満喫できる岐阜県は、過ごしやすい気候である秋がベストシーズンだ。
10月から11月にかけて高原に美しい紅葉が彩る、飛騨・美濃紅葉33選に選ばれた紅葉の名勝も訪れてほしい。
岐阜県の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月):厚手のコート、長袖のシャツや薄手のセーター
- 夏(6月 - 8月):薄手の着衣、半袖、薄手のカーディガン
- 秋(9月 - 11月):軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月):厚手のコート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
岐阜県への移動方法は?
東京からは新幹線+在来線で2時間10分、高速バス・夜行バスでは、おおよそ7~8時間。
大阪からは新幹線で1時間半・在来線では2時間半。
高速バスは、おおよそ5時間半と少々時間はかかるが、景色が移り変わっていく様子も楽しみたい。
岐阜県観光の主要交通手段
岐阜市内の主な交通機関は、路線バス。
路線バスを活用すれば、観光地を快適に巡れる。
鉄道は名鉄岐阜駅を中心に各方面へ運行されている。
ちなみにJR岐阜駅から名鉄岐阜駅までは徒歩5分で行ける。
大自然と名泉に癒される!岐阜県の定番観光スポット17選
中部地方を代表する観光エリア、岐阜県。織田信長の天下統一の拠点となった岐阜城のある岐阜市を中心に、飛騨高山や下呂温泉・馬籠宿・白川郷など、大自然と懐かしい街並みを満喫しよう。
日本三大名泉の下呂温泉もあるため、観光で疲れた身体を温泉で癒すプランがお勧めだ。
ここからは魅力たっぷりの岐阜県の観光スポットの中でも、定番の観光スポットをご紹介しよう。
1. 馬籠宿
京都と江戸を結ぶため、江戸時代に整備された五街道のうちの一つ「中山道」。
その中山道の43番目の宿場町が馬籠宿である。石畳が敷かれた坂に沿う宿場町であり、江戸時代の面影を感じることができる。
道の両脇には焼きたての五平餅や、おやきなどを販売するお店が並び、食べ歩きや散策が楽しめる。
2. 養老公園・養老の滝
岐阜県の西南部・西美濃の養老山麓に位置し、自然あふれる広大な敷地内に「養老天命反転地」や「こどもの国」など多彩なレジャー施設を擁する養老公園。
その最奥部にあるのが、公園のメインスポットとなる「養老の滝」
落差約30m・幅約4mの養老の滝は、日本の滝百選に選定されている名瀑。
3. 白川郷 (合掌造り集落)
日本の原風景が今なお残る美しい地域「白川郷」。
合掌造りの建物が最も多く残る地域で、大小あわせて現在100棟余りある(2016年)。
合掌集落の規模としては全国で最大で、国の伝統的建造物群保存地区に選定されている。
4. 飛騨高山 古い町並
江戸時代からの町並みが現在も残り、風情ある町家や老舗の暖簾が続くことから日本の原風景が残る街と言われる「飛騨高山 古い町並」。出格子の風情ある町家が軒をつらねており、歴史や文化を感じることができる。
5. 恵那峡
約100年前に木曽川を大井ダムによりせき止めてできた人造湖。渓谷の両岸に奇岩・怪石が立ち並び、圧巻の渓谷美が広がる。
春にはさざなみ広場に約200本の桜が咲くほか、初夏には新緑、秋には紅葉が色づき鮮やかに湖面を彩る。
6. 郡上八幡城
郡上八幡市街地の北東にそびえる八幡山の頂に位置する城。
戦国時代末期の永禄2(1559)年に武将・遠藤盛数が戦のための砦を築いたのがその始まりだ。
現在の天守は昭和8(1933)年に大垣城を参考にして木造で再建されたもので、現存する木造再建城としては日本最古。
7. 新穂高ロープウェイ
高山市の奥地、奥飛騨温泉郷・新穂高温泉にあるロープウェイ。
始点の新穂高温泉駅から終点の西穂高口駅まで、第1・第2ロープウェイを乗り継いで全長3,200mの空の旅を楽しむことができる。
8. 名もなき池(通称:モネの池)
関市板取にある根道神社の参道脇に佇む名もなき池。透き通った池の中で水草の間を色とりどりのコイが優雅に泳ぐ美しい光景が、フランスの画家クロード・モネが描いた連作「睡蓮」を彷彿とさせると話題になり、いつしか「モネの池」と呼ばれるようになった。
9. 世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ
長良川の源流から河口までと世界の淡水魚をテーマに、魚類・両生類などあわせて約220種類、20,000点以上を展示する水族館。
特に淡水魚の種類においては世界有数の規模を誇る。
10. 岐阜城
標高329mの金華山山頂に天守を構える、岐阜市のシンボル。戦国時代に斎藤道三が居城とした後、織田信長が城主になって天下統一の本拠地としたことでも知られる名城だ。
11. 下呂温泉
源泉が発見されたのは延喜年間(901〜923年)とも天暦年間(947〜957年)ともいわれる歴史ある名湯「下呂温泉」。
織田信長がこよなく愛し、よく湯治に出かけていた記録もある。
江戸時代には徳川家に仕えた儒学者・林羅山により、兵庫県の有馬温泉、群馬県の草津温泉と並ぶ「日本三名泉のひとつ」と称された。
12. 高山陣屋
高山陣屋は江戸時代に代官・郡代といった役人が政務を行なった代官所で、役所や役人たちの官舎、蔵などで構成されている。幕末には全国に60数ヵ所あったといわれる幕府の陣屋のなかで、当時の主要建物が残っているのはこの高山陣屋だけであり、国史跡に指定されている。
13. 養老公園・養老天命反転地
養老の滝をメインに整備された広大な養老公園内にある「養老天命反転地」。
世界的に有名なアーティスト、荒川修作氏とそのパートナーで詩人のマドリン・ギンズ氏の30数年に及ぶ構想を実現した、身体で直接体験できるアート作品だ。
この大規模な作品は、メインパビリオン「極限で似るものの家」と「楕円形のフィールド」の2つの部分により構成。
14. 千代保稲荷神社
「おちょぼさん」の愛称で親しまれ、京都の「伏見稲荷大社」、愛知の「豊川稲荷」と並ぶ日本三大稲荷のひとつともいわれる「千代保稲荷神社(ちよほいなりじんじゃ)」。550年ほどの歴史があり、ご祭神は大祖大神(おおみおやのおおかみ)、稲荷大神(いなりおおかみ)、祖神(みおやのかみ)。商売繁盛や家内安全にご利益があるとされる。
15. ぎふ長良川の鵜飼
鵜を巧みに操り、川魚を獲る伝統的な漁法「鵜飼」。
「鵜舟」に乗って行う漁は、鵜匠が最大12本もの手縄をさばきながら鵜を操っていく。
鵜を家族のように大切にする、鵜匠と鵜の絆によって生まれる熟練の技を船に乗って見学することができる。
鵜がくわえた魚は一瞬で死んでしまうので、脂が逃げず鮮度がいいといわれ、鵜飼漁の鮎は高級品とされる。
16. 金華山ロープウェー
岐阜城が建つ金華山の麓、岐阜公園の乗り場から標高329mの山頂までは約4分。通常は毎時15分おき、混雑時には毎時10分おきに運行している。全長599.43m、高低差255.43mで、日本で初めて羽根のない扇風機を設置した。
17. 大垣城
天文4年(1535)、美濃守護・土岐一族の宮川安定により創建されたと伝わり、城下町・大垣のシンボルとして市民に親しまれる大垣城。慶長5年(1600)天下分け目の関ヶ原の合戦の際、石田三成が本拠地を構えた歴史的にも非常に価値のある名城。
岐阜県の人気の飲食店3選
岐阜県には、豊かな自然を活かしたグルメが多い。
また、独特な郷土料理も多く、観光だけでなくグルメも楽しめる。
今回は岐阜県で観光するなら必ず訪れてほしい、お勧めの飲食店を厳選してご紹介しよう。
1. CENTER4 HAMBURGERS
内有数の観光地・飛騨高山の「古い町並」エリアで、日本人客はもちろん外国人観光客からも絶大な人気を博しているハンバーガー専門店。
「古い町並」から少しはずれた通りに佇む古民家の最奥に店はあり、店の入り口にたどり着くまでのドキドキわくわく感も面白い。
2. 飛騨 こって牛
テイクアウト専用の飛騨牛にぎり寿司専門店。
町並散策をしながら飛騨牛をお値打ち&気軽に味わえる「極上の食べ歩きグルメ」を求める人で常に行列ができている人気店だ。
こちらで提供されるのは、最高等級である5等級の飛騨牛の希少部位を使用したこだわりの飛騨牛にぎり寿司。
3. 麺屋しらかわ
飛騨高山を訪れたらぜひ食べたいご当地グルメのひとつが「高山ラーメン」。
醤油味のスープに細くちぢれた麺というシンプルな組み合わせが特徴で、地元では“中華そば”と呼ばれている。
名産品や特産品が目白押し!岐阜県の定番ショッピングエリア3選
日本一の陶磁器として知られている美濃焼はもちろん、大自然に恵まれた岐阜県ならではの風土や文化が育んだ名産品や特産品は必見。
古き良き町並みが広がる岐阜県でショッピングも思う存分楽しもう。
1. 土岐プレミアム・アウトレット
東海環状自動車道の土岐南多治見ICすぐというアクセス抜群の場所にあり、県内外から多くの人が訪れる東海エリア屈指の大型アウトレット。
美しい山並みを望む緑豊かなロケーションも魅力で、広大な敷地内に国内外の著名ブランドをはじめ約180ものショップが立ち並ぶ。
2. 飛騨高山 宮川朝市
飛騨高山の「古い町並」にもほど近い、鍛冶橋から弥生橋までの宮川沿いの道で開かれる「宮川朝市」。
始まりは江戸時代という歴史ある朝市で、石川県の「輪島朝市」、千葉県の「勝浦朝市」と並んで日本三大朝市のひとつともいわれている。
3. カラフルタウン岐阜
岐阜市柳津町にある、トヨタグループが運営する大型ショッピングセンター。
ファッション・雑貨から飲食、カルチャーまで約130の専門店や映画館が入る館内に、トヨタとダイハツの新車販売店5店舗が一堂に集まる「オートモール」を併設しているところが最大の特徴だ。
疲れたカラダと心をリフレッシュ!温泉も楽しめる岐阜県の宿泊施設3選
岐阜県は温泉の宝庫。自然や町並みを満喫できる温泉地がたくさんある。
日本三名泉の一つである下呂温泉だけでなく、飛騨高山温泉・奥飛騨温泉郷などでゆっくり温泉に浸かり、旅の疲れを癒そう。
1. 湯之島館
昭和6年(1931年)創業で、下呂温泉が「湯ノ島」と呼ばれていた頃からの歴史ある温泉宿。自然の中で癒やしの時間を過ごせるように、「下呂富士」とも呼ばれた中根山の中腹に造られた。
木造和風建築と近代洋風建築の融合をテーマに設計されたため、老舗でありながら、内部はレトロモダンな雰囲気も醸し出している。
2. ワットホテル&スパ飛騨高山
JR高山駅から徒歩約7分の場所に位置する、2018年オープンのスタイリッシュなビジネスホテル。
観光名所の「古い町並」にも近く、飛騨高山を満喫する拠点に絶好の宿泊施設だ。
最上階の7階にある天然温泉の大浴場も大きな魅力のひとつ。高山市北部の天然温泉「ひだまりの湯」から直送される源泉を露天風呂、内風呂、4つの家族風呂(無料の貸切露天風呂)で堪能できる。
3. スパホテルアルピナ飛騨高山
JR高山駅から徒歩約3分。飛騨高山の観光名所「古い町並」も徒歩圏内という抜群の立地に加え、100%自家源泉の天然温泉大浴場を備えていることでも人気のカジュアルリゾートホテル。
大浴場は最上階の9階にあり、高山市内を一望できる展望大浴場のほか、展望露天風呂、つぼ湯、寝湯を完備する。
岐阜県のお土産ならコレ!お土産2選
旅行に行ったら、お土産を買うのも楽しみのひとつ。
岐阜県には、ご当地ならではの魅力的なお土産が多い。その中でも、昔からの定番手土産をご紹介しよう。
1. ふるや「五平餅」
NHK連続テレビ小説「半分、青い。」で人気に火が付いた恵那の五平餅。
岐阜県東美濃地方で古くから愛されてきた郷土の味覚を、家庭で手軽に味わえると評判の商品がこちら。
2. 玉井屋本舗「登り鮎」
明治41(1908)年創業の老舗和菓子店「玉井屋本舗」。
「登り鮎」は、その創業以来の看板商品。上質の小麦粉に卵をたっぷり使ったカステラ生地で求肥を包み込んだやさしい味わいのお菓子で、姿形は長良川の若鮎になぞらえてシュッとスマート。
まとめ
岐阜県は、飛騨高山の古い街並みや下呂温泉、世界遺産白川郷など、豊かな自然や歴史・文化が満喫でき、ヒーリング効果抜群な観光地だ。
日本の伝統的な文化や歴史をもっと楽しみたいなら、岐阜から特急電車に乗って、岐阜とはまた違った古き良き町並みが楽しめる金沢まで足を伸ばしてみよう。
もし日本の伝統的な文化や歴史に飽きて、都会で遊びたくなったら、日本の三大都市・名古屋にも行ってみよう。
金沢も名古屋も岐阜の隣にあるため、一度の旅行でも足を伸ばせる距離だ。