伏見稲荷大社は、まさに京都の定番で、少なくとも一度は訪れる価値のある観光スポット。おそらく知名度が高すぎるせいか、山下の参道や商店街はほぼいつもにぎわっている。静かに参拝したいなら、早めに来るのを強くおすすめする。先に神社と千本鳥居を回り、下山する頃には店もだいたい営業を始めているので、ちょうど何か食べて体力を補給し、次の予定へ向かえる。
神社を最も象徴するものは、もちろん千本鳥居。朱色の鳥居がずらりと山の中へ続き、実際に中を歩くとやはり迫力がある。一度、本当に稲荷山をひたすら登り、山頂に近い一ノ峰周辺まで行ったことがある。正直、山上の景色自体は特別華やかではないが、雰囲気は山下とまったく違う。下にはまだ観光客や店があり、人の声でにぎわっているが、上へ行くほど静かになり、最後には山林、鳥居、小さな祠だけが残る。かえって強い神秘性が感じられた。
また、奥社奉拝所のそばには有名な「おもかる石」もある。まず石灯籠の前で願い事をしてから、上にある宝珠石を持ち上げる。実際の重さが想像より軽ければ願いがかないやすく、予想より重く感じれば、もう少し努力が必要ということらしい。私が持ち上げたときはかなり重く感じた。どうやら石のせいではなく、私の願いが重すぎたようだ。
伏見稲荷大社の本当の特色は千本鳥居だけではなく、至る所で見られる狐の使いにもある。時間と体力に余裕があるなら、千本鳥居の前半だけで引き返さず、少なくとももう少し上まで歩くことをおすすめする。まったく違う伏見稲荷大社が見られる。