【東尋坊の観光ガイド】岩壁と日本海が織りなす美しくも力強い絶景
古くから知られる景勝地「東尋坊」。
断崖絶壁と荒々しい日本海が織りなす絶景が最大の魅力で、その美しくも力強い景色は多くの人々を惹きつけている。
この記事では「東尋坊」の絶景を、最大限楽しむために知っておくべきスポットと楽しみ方をご紹介。
「東尋坊」へ訪れる前に、ぜひこの記事で予習してほしい。
目次
東尋坊ってどんなところ?
福井県坂井市に位置する「東尋坊」は、古くから知られる国指定の名勝。
日本海の波によって荒々しく削られた、険しい断崖絶壁が約1km続く迫力ある景色は、「柱状節理世界三大絶勝」と「世界三大奇勝」のひとつに選ばれている。
柱状節理とは溶岩が冷え固まる際に収縮し、柱のような規則正しい割れ目を形成する現象のこと。
「東尋坊」の断崖絶壁では、この柱状節理によって形成されている。
世界にも東尋坊を含め3ヶ所しかなく、国の天然記念物に指定されている奇岩「輝石安山岩の柱状節理」は、「東尋坊」の見どころのひとつだ。
ライオン岩・ロウソク岩・ハチの巣岩・屏風岩など、動物や物のように見える岩も多数あるため、ぜひ探してみてほしい。
また、グリーンフラッシュ(太陽が水平線に沈んだ後に、緑の光が発生する現象)が見られる場所としても知られている。
年に数回しか発生しないが、見られると幸せになるとの言い伝えも。
自然の力強さと美しさを同時に感じられる景勝地へ、ぜひ足を運んでほしい。
東尋坊へのアクセス
「福井駅」を起点に、「東尋坊」へのアクセスを紹介しよう。
「福井駅」は北陸新幹線の停車駅であり、福井観光の移動拠点となる。
- 経路
-
1.「福井駅」でえちぜん鉄道三国芦原線に乗車し、「三国港駅」で下車
2.「三国港駅前」からバスに乗車し、「東尋坊」で下車
3.「東尋坊」で下車後、徒歩5分ほど - 所要時間
- 約1時間
東尋坊のお勧め観光シーズンは?
「東尋坊」を訪れるなら秋がお勧め。
四季の中でも秋は特に夕日が美しく、水平線に沈む夕日と東尋坊が織りなす絶景を楽しめる。
そんな美しい風景をより楽しめるイベント「東尋坊SUNSET」が、9月中旬から10月中旬にかけて開催。
イベントでは黄昏時の「東尋坊」で絶景を見ながら、カフェで購入したドリンクと音楽を楽しめたり、ヨガを体験できたりと、様々な体験ができる。
東尋坊で訪れるべき絶景スポット3選
ここからは「東尋坊」の景色を満喫するために、訪れるべきスポットを厳選してご紹介。
記事を参考に「東尋坊」の魅力である柱状節理と日本海が織りなす絶景を見に行こう。
1. 東尋坊の代名詞とも言えるスポット「大池」
高さ25mと、東尋坊で最も高い岩壁の「大池」。
岩壁の端に手すりがないため、下を覗き込めばスリル感じる大迫力の光景を楽しめる。
それだけでなく、日本海を遮るものがない高さと場所から見られるため、海の広さや日本海の荒々しさも感じられるはずだ。
遊覧船に乗って「大池」を海から見上げて、大きな岩壁に囲まれる圧迫感と岩壁の高さを感じるのもお勧めだ。
2. 柱状節理の断面を見られる珍しいスポット「千畳敷」
「千畳敷(せんじょうじき)」は「東尋坊」では珍しい、波打ち際まで降りられるスポットで、「東尋坊」の中心に位置する。
「千畳敷」は採石跡地でもあり、採った石は「三国港」近くの防波堤などに使用されている。
そのため、採石するためにダイナマイトを使用した痕跡などは今も残っている。
柱状節理の断面を見られる貴重な場所なので、忘れずに訪れてほしい。
3. 高さ55mから日本海を一望できる「東尋坊タワー」
「東尋坊」から南東の方角、歩いて5分ほどの場所に位置する「東尋坊タワー」。
展望台の高さは海抜100m、地上55mで「東尋坊」や「越前海岸」、「白山連峰」などを一望できる。「東尋坊」を中心とした雄大な景色は必見だ。
ぜひ「東尋坊」の観光前後に訪れてほしい。
営業時間は9時~17時で、展望入場料は大人(中学生以上)500円、子供(小学生以下)300円。
1階と2階にはレストランやお土産ショップが入っているため、ランチやお土産の購入にも利用できる。
海上だからこそ見られる絶景を巡る「東尋坊観光遊覧船」
「東尋坊観光遊覧船」に乗れば、海上から「東尋坊」の柱状節理を見られるのでお勧めだ。
海上から見上げる岩壁からは、岩壁の上から海を見下ろすのとは異なる迫力を感じられるだろう。
1周30分で「東尋坊」の主な見どころを巡るため、柱状節理と日本海が織りなす様々な絶景を短時間で見られるのも魅力のひとつだ。
基本的には「東尋坊」からすぐ近くの場所が乗り場になるが、海の状況次第で「東尋坊」からバスで10分ほどの「三国サンセットビーチ乗り場」になることがある。
利用当日は公式サイトで情報を確認しておこう。
刻々と変化していく美しい夕景も忘れずに
「東尋坊」は「日本の夕陽百選」にも選出されるほど、夕暮れ時の景色も美しい。
夕日に照らされる日本海と東尋坊、夕日が日本海に沈んでいく様子、夕日が沈んだ後のマジックアワーと、少しずつ変化していく景色もゆっくり眺めてみよう。
昼間の景色だけを楽しむのはもったいないので、日が暮れる少し前の時間に到着し、日没まで観光できるように観光プランを調整してほしい。
東尋坊を観光する上で注意するべきこと
「東尋坊」では美しい景観を守るため、フェンスや手すりが一切ない。
しかも、岩の上を歩くため、足場が悪い場所も多い。
足元には充分に気を付けて、誤って落ちないようにしてほしい。
スニーカーなど、歩きやすく履き慣れた靴で観光しよう。雨や風が強い日の足元は、特に注意が必要だ。
東尋坊の周辺観光スポット3選
「東尋坊」のすぐ近くにある食べ歩きグルメや、「東尋坊」から見渡せる神秘的な小島、縁の深いお寺をご紹介。
紹介する観光スポットも巡れば、「東尋坊」観光の満足度がさらに高まるはずだ。
1. 東尋坊商店街
「東尋坊」のすぐ近くに位置し、約300mに様々な店舗が立ち並ぶ「東尋坊商店街」。
潮風を感じながら、食べ歩きを楽しめるのがこの商店街の魅力だ。
イカやホタテなどの浜焼きと、イカスミ味の珍しいソフトクリームが名物。
「東尋坊」観光後に一息つけるカフェがあるのも嬉しい。
- 住所
- 福井県坂井市三国町安島
- 営業時間
-
8:30 ~ 17:00
※冬季は16時ごろまで - 休業日
- 店舗によって異なる
2. 雄島
「東尋坊」の沖合にある「雄島(おしま)」。
海神の島として敬われ、鳥居や「大湊神社」などがある神秘的な場所だ。
朱塗りが美しい「雄島橋」で繋がっているため、徒歩でも渡れる。
福井の文化財に指定されている「大湊神社」をはじめ、様々な神秘的なスポットが島内には点在。
近くの方位磁針の向きがずれるほど強い磁気を持つ「磁石岩」や、真水が湧く小さな泉「瓜割の水」といった不思議なスポットもあり、見どころが盛りだくさん。
3. 白山平泉寺(平泉寺白山神社)
霊峰白山への参拝拠点として、養老元(717)年に泰澄によって開かれた霊場。
旧境内には約1.2㎞にわたって続く石畳の旧参道や全山焼失に耐えて残ったといわれる大杉などの見どころが点在。
出土品は旧参道脇の「白山平泉寺歴史探遊館まほろば」に展示されている。
「東尋坊」の名前の由来となった僧侶がいたお寺としても知られている。
東尋坊に関するよくある質問
Q
東尋坊が有名になった理由は?
柱状節理が織りなす不思議な光景はもちろん、ドラマなどのロケ地に使用されたことで広く知られました。
Q
東尋坊の入場料は?
周辺施設や遊覧船には料金がかかりますが、東尋坊への入場料はありません。
まとめ
この記事では「東尋坊」の絶景スポットや楽しみ方などを紹介してきたが、いかがだっただろうか。
「東尋坊」は訪れる場所・時間によって、見られる絶景が異なる。
その魅力を最大限楽しみたいなら、ぜひ記事の内容を参考にしてほしい。
福井には「東尋坊」以外にも魅力的な観光スポットが多い。
福井の観光スポットを厳選して紹介している、以下の記事も参考に福井で目一杯遊んでほしい。