旅行プランで悩む方が参考にすべき【鹿児島旅行ガイド】
九州の最南端にある鹿児島県。
その象徴である活火山「桜島」の存在をはじめ、美しい海や数多くの温泉地、歴史的スポットやグルメなど様々な魅力がある。
エネルギーに満ちた鹿児島を旅行すれば、他では味わえない体験ができること間違いなし。
しかし、鹿児島はあまりに広く、楽しみ方は無限大。そのため、旅行プランを立てるのが難しいと感じるかもしれない。
そんな時は、この記事で紹介する鹿児島の魅力や交通情報、モデルコースを参考にしてほしい。
そうすれば、あなたにピッタリの旅行プランが立てられるはずだ。
目次
自然・温泉・絶品グルメに癒される「鹿児島」
九州の最南端に位置し、三方を海に囲まれた「鹿児島」。
九州の南端部分だけでなく、周辺にある大小さまざまな1,200以上の離島も「鹿児島」の一部だ。
離島も含めると、「鹿児島」は南北に約600kmと長い。
そのため、一口に「鹿児島」と言っても、どの地域を訪れるかによって、気候も風土も文化も大きく異なる。
観光スポットはもちろん、雄大な自然景観を見られる絶景スポットも多い。
鹿児島のシンボルである「桜島」や、世界遺産に登録されている「屋久島」は特に人気の高い絶景スポットだ。
それだけでなく、温泉地や絶品グルメも多い。
黒豚・黒牛を使った美味しい肉料理や、芋焼酎に黒糖焼酎なども鹿児島の魅力のひとつだ。
鹿児島を旅行すれば、雄大な自然景観を眺め、美味しい食事を堪能し、温泉で癒されて、日々の活力を充電できる時間が過ごせるだろう。
鹿児島の平均気温と着衣例
1年の平均気温が18.8度と、九州の中でも「熊本」は暖かい地域だ。
夏は暑く、冬は寒い内陸型の気候のため、地域によっては平均気温がマイナス3〜5度下がる。
秋から冬にかけては、油断せずにしっかり厚着してほしい。
鹿児島の月別平均気温
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
平均気温(度) | 8.7 | 9.9 | 12.8 | 17.1 | 21.0 | 24.0 | 28.1 | 28.8 | 26.3 | 21.6 | 16.2 | 10.9 |
鹿児島の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
鹿児島へのアクセス
飛行機を利用すれば、東京からは約2時間。大阪からは約1時間10分と短時間で鹿児島にアクセスできる。
九州地方の玄関口である福岡からは、新幹線で約1時間30分~2時間程度だ。
鹿児島の空港には国際線もあり、1日1便だが台湾・韓国・香港から直接アクセスできる。
鹿児島空港から主要駅へのアクセス
鹿児島の空の玄関口である「鹿児島空港」から、主要駅となる「鹿児島中央駅」までのアクセス方法を紹介する。
様々なアクセス方法を考えられるが、空港の出口から「鹿児島中央駅」まで直行できる、「鹿児島空港連絡バス」を利用するのが最もお勧めだ。
- 経路
- 「鹿児島空港」から「鹿児島空港連絡バス」の「鹿児島市内線」に乗車、約40分で「鹿児島中央駅」下車
- 所要時間
- 約40分
鹿児島の主要交通手段
「鹿児島」は訪れる地域によって交通機関の充実度が異なる。
鹿児島市内は交通機関が比較的充実しており、「市電」と呼ばれる路面電車とバスを利用すれば、様々な観光スポットをスムーズに回れるだろう。
離島をはじめ、鹿児島市以外を訪れる場合は、バスが主な交通手段となる。
ただ、地域によってはバスでも移動しづらい場合があるため、可能ならレンタカーを利用しよう。
ちなみに「桜島フェリー」はカーフェリーなので、レンタカーのまま乗ることも可能だ。
鹿児島を旅行するなら利用するべきお得な乗車券
ここでは、鹿児島旅行をリーズナブルに楽しむためのお得な乗車券を紹介する。
鹿児島市内の移動なら市営バスと市電、桜島フェリーと観光バスに乗り放題の「CUTE(キュート)」がお勧め。
バス・市電・フェリーが乗り放題になる「CUTE(キュート)」
鹿児島市内を移動するなら、路面電車と市営バスが最も便利だ。
便数も多く、主要観光スポットを巡れることから、鹿児島市内の旅行には欠かせない交通手段となっている。
その路面電車と市営バスをお得に利用できるのが「CUTE(キュート)」。
おまけに桜島フェリーと「カゴシマシティビュー」や「サクラジマアイランドビュー」という観光バスまで乗り放題。
1日券なら大人1,200円・小児600円。2日券なら大人1,800円・小児900円で購入できる。
鹿児島市内を旅行するなら、ぜひ利用を検討してほしい。
鹿児島旅行前に知っておくべき7つのエリアの魅力
南北に600㎞以上もあり、面積も9,000㎢以上ある鹿児島は7つの地域に分けられる。
7つのエリアごとに気候も風土も文化も、美味しいものも違う。
ここではエリアごとの魅力と見どころを紹介していくので、旅行プランの参考にしてほしい。
鹿児島の歴史と絶景を満喫できる「北薩摩エリア」
北薩摩エリアは、鹿児島県の北西部、阿久根市・出水市・薩摩川内市・さつま町・長島町を指す。
西側に海が広がり、絶景スポットも多く雰囲気の良い温泉街もある、静かな雰囲気と自然を楽しめるエリアだ。
800年以上の歴史を誇り、「日本の名湯百選」にも選ばれている「川内高城温泉」を拠点にし、春には桜・秋には紅葉が楽しめる「藺牟田池県立自然公園」、鹿児島で最大級の武家屋敷群を巡り、鹿児島の歴史と自然を満喫しよう。
パワースポット盛りだくさんの「霧島・姶良エリア」
霧島・姶良エリアは鹿児島県の中央部、鹿児島湾の北側にある霧島市・姶良市・姶良郡湧水町を指す。
霧島・姶良エリアには、神聖なパワースポットから自然のパワーを感じられるスポットまで、様々なパワースポットが点在している。
6世紀に建てられた「霧島神宮」では、その歴史と建築物もさることながら、樹齢およそ800年、南九州の杉の祖先と言われるご神木や、日本の国歌“君が代”にも出てくる「さざれ石」からも歴史とパワーを感じられるだろう。
街のあちこちから湯けむりがもくもくと立ち上る景色と、温泉ごとに異なる泉質や効能を楽しめる「霧島温泉郷」は、霧島・姶良エリアの拠点にピッタリ。
その中心に位置する「霧島温泉市場」では、観光案内所・お土産店・レストランが営業している。広場には「蒸しもの販売所」といった温泉地らしいスポットも。
定番観光スポットの集まる「中薩摩エリア」
中薩摩エリアは鹿児島県の西側「薩摩半島」の中央部、鹿児島市・日置市・いちき串木野市などがあるエリア。
中心都市の鹿児島市もあり、鹿児島で最も人口も多く近代的な街が広がる地域だ。
鹿児島を代表する観光スポットも密集している。
「鹿児島」のシンボルである桜島や、桜島が織りなす景観を楽しめる絶景スポットも中薩摩エリアにある。
雄大な自然景観だけでなく、鹿児島の歴史を感じ、伝統文化を体験できる「仙巌園」もこのエリア。
初めて鹿児島旅行する方は、訪れておくべきエリアと言っても過言ではない。
雄大な自然景観と珍しい温泉を楽しめる「南薩摩エリア」
南薩摩エリアは、鹿児島県の西側「薩摩半島」の南端で、指宿市・枕崎市・南さつま市・南九州市のことを指す。
南薩摩エリアの魅力は、暖かな気候と開聞岳や池田湖などの美しい景観、珍しい温泉体験ができることだ。
薩摩半島の南端にある「指宿(いぶすき)温泉」では、お湯につかる普通の温泉だけでなく、世界的にも珍しい「砂むし温泉」を楽しめる。
和風露天風呂から「薩摩富士」の別名を持つ壮麗な開聞岳を、洋風露天風呂からは「スヌーピー山」とも呼ばれる竹山を望む絶好のロケーションが魅力の「ヘルシーランドたまて箱温泉」も観光拠点にお勧めだ。
雄大な自然の中をゆっくり散策できる「大隅半島」
鹿児島県の東側に位置する「大隅半島」。
大隅半島には山々や滝、といった雄大な自然景観を楽しめるスポットが点在する。
高さ25m・幅30mの「神川大滝」とその周辺に作られた広大な「神川大滝公園」では、しぶきをあげて豪快に落ちる水流を間近に眺められる。
遊歩道や林間広場が整備されているので、雄大な自然の中をゆっくり散策できる。
高さ68m・全長130m「虹のつり橋大滝橋」では、スリルと絶景が同時に味わえる。
映画やドラマのロケ地としても有名な「雄川の滝」も、見どころのひとつ。
荒々しい岩肌と豪快に飛び散る水しぶき、滝つぼのエメラルドグリーンが調和する絶景からは、美しさと迫力を感じられるだろう。
魅力的な離島から成る「種子屋久・十島三島エリア」
鹿児島県にある離島の中で、本土に比較的近い距離にあるのが種子屋久・十島三島エリア。
具体的には県内の有人島でも比較的人口が多い屋久島と種子島、また、十島、三島と呼ばれる小さな島々で形成される地域だ。
近いとはいえ、フェリーで3時間以上はかかり、気候も風土も本土とは大きく異なる。
1993年に世界自然遺産に登録された屋久島は、島の9割が森林で1,000m超えの山も多い。
見どころは樹齢が1000年を越える屋久杉。手付かずの豊かな自然に圧倒されるだろう。
鹿児島県の離島の中で最も本土に近い種子島は、美しい海と海岸が魅力。
種子島の海に魅せられて移住するサーファーも多く、観光スポットや観光施設も充実している。
7つの有人島と5つの無人島から成る十島では、豊かな自然と独自の文化が楽しめる。
独自の風土・魅力を持つ「奄美エリア」
奄美エリアは鹿児島県の離島の中で最も南に位置し、鹿児島本土よりも沖縄に近い。
奄美大島・沖永良部島・加計呂麻島・与論島などから成り、奄美大島は鹿児島県の離島で最も大きな面積、最多の人口を誇る。
文化的にも鹿児島の文化よりも沖縄の文化に近いと言われたりもするが、奄美は独自の風土がある。
観光地として洗練されているだけでなく、アクセスも良い。
美しい海と自然、独特の生態が楽しめ、たっぷり南国気分を味わえるだろう。
奄美大島にはマングローブの原生林があり、その広さは、沖縄の西表島に次ぐ日本で2番目。
「黒潮の森 マングローブパーク」では、カヌーに乗ってマングローブ原生林の中をツーリングが可能。
奄美大島の最北端、太平洋につき出した「あやまる岬公園」では、海に浮かぶ島々が織りなす絶景を楽しめる。
「奄美市大浜海浜公園」も有名な絶景スポットで、南国の青い海と白い砂浜、夕方には海に沈む美しい夕日が眺められる。
鹿児島を満喫するために必要な日数
離島も旅行したいなら、最低でも2泊3日は必要だ。
ただ、定番となるスポットを巡るだけなら1泊2日でも充分楽しめる。
離島に行くかどうかで、旅行する日数を調整しよう。
鹿児島の定番観光スポットを巡る1泊2日モデルコース
鹿児島の定番観光スポットを巡る、1泊2日のモデルコースを紹介しよう。
離島に行かない場合や初めて鹿児島を旅行する方は、ぜひ参考にしてほしい。
1日目:鹿児島の定番スポットで絶景と歴史を感じる
1日目は鹿児島の市街地を巡りながら、桜島や仙巌園など鹿児島の代名詞ともいえる観光スポットを巡るコース。
鹿児島で生まれた志士が日本の近代化に貢献した歴史を学び、桜島の雄大さ、錦江湾の美しさを目に焼き付けよう。
8:20 JR鹿児島中央駅を出発
鹿児島の移動拠点である「JR鹿児島中央駅」からスタート。
バスに乗って、鹿児島出身の偉人「西郷隆盛」の銅像に挨拶しに行こう。
8:50 地元で愛され続ける偉人の像「西郷隆盛像」から旅行を始めよう
「せごどん」の愛称で知られる、日本の近代化に大いに貢献した偉人「西郷隆盛」。
その功績はもちろんのこと、情に厚く慈悲深い人柄で、思想や人柄が好きな人も多い。
死後150年以上経った今でもなお愛され、尊敬され続けている。
そんな西郷隆盛の銅像が「歴史と文化の道」と名付けられた、城下町の散策ルートの高台に立っている。
大柄・太い眉・大きな瞳の西郷隆盛が軍服に身を包んだ勇ましい姿で鹿児島の街を見下ろしている。
9:30 「城山」で鹿児島のシンボルを一望する
鹿児島の市街地、中心部にそびえる標高107mの小高い山「城山」
西郷隆盛像は城山の麓にあり、30分程度で城山頂上まで歩いて行ける。
市街地にありながら、クスの大木やシダ・サンゴジュなど、温帯・亜熱帯性植物が自生する自然の宝庫。
1877年に起こった日本最後の内戦「西南戦争」の終焉の地としても有名で、西郷隆盛が息を引き取ったとされる洞窟もあるので、歴史の愛好家や西郷ファンも訪れる。
展望台からは錦江湾と、鹿児島のシンボル・桜島を一望できる。
11:20 「仙巌園」で鹿児島の絶景と歴史を楽しむ
城山からバスに乗って30分ほどで「仙巌園」に到着する。
鹿児島県を治めていた島津家の別邸「仙厳園」は、1658年に建てられた。
桜島を築山に、錦江湾を池に見立てるなど、鹿児島の雄大な景色を利用した「借景式庭園」だ。
琉球を通じて中国貿易を行っていた島津家にふさわしく、中国文化の影響がみられるのも特徴。
敷地内には、島津家800年の歴史や文化を紹介する博物館「尚古集成館」があり、国の重要文化財であり、世界文化遺産の構成資産にも登録されている。
また、薩摩切子工場もあり、熟練の職人技を間近で見られる。
14:20 「桜島」で活火山のパワーと魅力を感じる
仙厳園の最寄りのバス停から20~30分ほどバスに乗り、桜島フェリー乗り場へ。
フェリーに乗れば、約15分で桜島に到着。
その雄大な姿を眺めながら、散策やサイクリングを楽しもう。
フェリー乗り場を出てすぐの「溶岩なぎさ公園」には、無料で入れる足湯がある。
雄大な「桜島」を眺めつつ足湯に浸かれば、解放感が味わえる。
循環バスの「サクラジマアイランドビュー」に乗れば、立ち入り可能の最高地点にある「湯之平展望所」や、島の反対側にある「黒神埋没鳥居」にも行ける。
「湯之平展望所」は見下ろす錦江湾の穏やかな水面と対岸の市街地、遠く霧島連山や開聞岳まで一望できる島内一の景勝地だ。
「黒神埋没鳥居」は1914年の大噴火で噴出した大量の火山灰に埋まった鳥居の先だけが覗いたもの。
噴火の規模の大きさを後世に伝えるため、そのままの状態で保存されている。
18:40 「天文館」でご当地グルメを満喫
フェリー乗り場から徒歩15分程度で、鹿児島市で1番大きな繁華街「天文館」に到着。
アーケードの商店街が続き、老舗デパートや飲食店、最新トレンドを取りそろえたショッピングモールなど、様々な店が軒を連ねる。
1日目の夕食は天文館の飲食店で、絶品ご当地グルメをいただこう。
鹿児島名物のさつま揚げや黒豚、焼酎はもちろん、ラーメンもお勧めだ。
周辺にはホテルも多いので、1日目は天文館の近くにあるホテルに泊まろう。
2日目:珍しい温泉で癒しを、江戸時代の街並みで歴史を感じる
2日目は観光特急「たまて箱」に乗って、温かく日差しの明るい南薩摩地域へ。
オーシャンビューの客席に乗り眺める海と、指宿の特殊な「砂むし風呂」に浸かり、武士が闊歩していた時代の家並みの残る「武家屋敷庭園群」を歩く、現実を離れた不思議な体験ができるコースになっている。
9:40 JR鹿児島中央駅からスタート
2日目も「JR鹿児島中央駅」からスタート。
「JR鹿児島中央駅」から特急「指宿のたまて箱」に乗車して、「JR指宿駅」へ向かう。
特急「指宿のたまて箱」の車窓から海や桜島、のどかな山並みや田園地帯とほのぼのとした美しい風景を楽しむのも忘れずに。
「JR指宿駅」から次のスポット「砂むし会館砂楽」には歩いて約20分で到着する。
11:10 「砂むし会館 砂楽」で珍しい入浴法を体験する
「砂むし会館 砂楽」では、海岸に自然湧出する温泉に温められた、熱い砂の中に入る「砂むし」という珍しい入浴法が楽しめる。
およそ300年も前から続いていて、地元民らの間では和風のサウナとして親しまれている。
利用方法は簡単で、まずはフロントで受付を済ませてから浴衣に着替え、海岸に設けられた全天候型の砂むし場へ移動。
そしてスタッフさん指定の場所で仰向けに寝転び、浴衣の上から熱い砂をかけてもらうだけ。
砂むしを終えたらシャワーで砂を流して、施設内の温泉でゆったりのんびりと癒されよう。
温泉で癒されたら、周辺の飲食店でご当地グルメを頼み、お腹を満たしてほしい。
16:00 江戸時代の街並みが残る「知覧武家屋敷庭園群」を散策
「砂むし会館砂楽」から歩いて「JR指宿駅」へ戻り、そこからバスに乗って1時間ほどで「武家屋敷入口」バス停に到着。
その周辺は、18世紀の武士が暮らした住宅がそのままの姿で残っている「武家屋敷群」。
石垣や屋敷、石畳の道など、侍が闊歩していた往来の雰囲気を感じ、タイムスリップをしたような感覚が味わおう。
通り沿いにある国名勝の7つの庭園は一般公開されており、歩きながら立ち寄って鑑賞ができる。
6つが枯山水式の庭園で、北東部にそびえる母ヶ岳を借景に取り入れた庭園も多く見られる。
鹿児島で味わうべきご当地グルメ3選
美味しい食材も多く、地域ごとに様々な食文化が根差している鹿児島。
ここでは数多い鹿児島のご当地グルメの中でも厳選したものを紹介する。
鹿児島を旅行するなら、これから紹介するメニューを逃す手はない。
1. 白くま
「白くま」は削った氷に練乳をかけ、その上にチェリーやレーズン・みかん・パイン・小豆など、色とりどりのトッピングをのせた氷菓子だ。
「白くま」発祥のお店は、鹿児島の繁華街にある「天文館むじゃき本店」。
発売当初は白蜜と赤蜜をかけたシンプルなかき氷だったが、改良を重ねてさっぱりとした練乳ミルク風味のシロップにたどり着いた。
彩りを加えるために、アンゼリカやチェリー・レーズンを外側にトッピング。
上から見た時に白熊と似ていたことから、「白くま」というメニュー名がついた。
現在ではスーパーやコンビニで簡単に手に入るが、鹿児島に訪れたなら、ぜひ発祥となったお店で本物の「白くま」を味わってほしい。
2. さつま揚げ
魚のすり身に豆腐や鹿児島の地酒を混ぜ、油で揚げて作る「さつま揚げ」。
すり身だけのプレーンなものから、人参やごぼうなどを入れた商品などもあり、種類も豊富で飽きずに楽しめる。
そのまま食べるのが最も美味しいが、マヨネーズやわさび醤油、しょうが醤油などを付けて食べるのもお勧めだ。
魚の骨まで細かくすりおろしているため、たんぱく質やカルシウムなど栄養価が高いのにも関わらず、カロリーは低く塩分も控えめなのも嬉しい。
3. 鶏飯
「鶏飯(けいはん)」は奄美地域を代表する郷土料理で、古くは本土から訪れる役人に提供していたと言われる、もてなし料理。
白いご飯の上に、ほぐした鶏肉と干ししいたけや錦糸卵といった具材を乗せ、鶏ガラのスープをかけて食べる。
代表的な具材は他に、パパイヤの味噌漬けやみかんの皮などもあり、南国風情も漂う。
四季を通して食べられ、現在では祝いの場やおめでたい席で出されることも多い。
奄美エリアの飲食店なら、大抵の店にメニューとして存在する。
さらっとした優しい味わいで、するする食べられるので老若男女を問わず人気。
春の鹿児島旅行プランに加えるべき桜の名所
春に「鹿児島」へ訪れるなら、桜の名所も旅行プランに加えてほしい。
およそ2㎞、約700本の桜並木が一斉に花開く「忠元公園」。
雄大な桜島と錦江湾という鹿児島のシンボルが、カンザクラをはじめとする約150本の桜と共演する鹿児島市の「仙巌園」。
桜島と錦江湾が一望できる高台にあり、春には300本の桜が咲き乱れる姶良市の「高岡公園」など、「鹿児島」には桜の名所はたくさんある。
鹿児島の例年の桜の開花日と満開日、見頃は以下の表の通りだ。
ただ、その年の気候や気温、スポットによって見ごろは前後するので、出発前に調べておこう。
- 開花日
- 3月26日
- 満開日
- 4月5日
- 桜の見頃
- 4月5日〜4月11日
参考:気象庁 さくらの開花状況
参考:気象庁 さくらの満開状況
秋の鹿児島を彩る紅葉の名所
「鹿児島」には紅葉の名所も多い。
由緒正しい神社で全国的に有名なパワースポット「霧島神宮」では、大鳥居の周りや参道沿いのモミジが色づく、日本情緒漂う風景を楽しめる。
湖を囲む7つの外輪山と紅葉が織りなす絶景が広がる「藺牟田池自然公園」。
標高1,411mの霧島山の山頂にあり、様々な色に染まる紅葉に囲まれた火山湖「大浪池」など、秋色に染まる「鹿児島」の雄大な自然を見に行こう。
11月中旬〜11月下旬に見頃を迎えるスポットは多いが、その年の気候や気温、スポットによって見頃は前後する。
鹿児島旅行に関するよくある質問
Q
鹿児島を旅行するのにお勧めの季節は?
年間を通して温暖ですが、夏は暑さが厳しく台風のリスクもあるので、春か秋がお勧めです。
Q
親子旅行でお勧めの鹿児島の観光スポットは?
鹿児島市内の水族館「いおワールド」に行き、その後、隣接したフェリー乗り場から桜島へのショートトリップするコースがお勧めです。
まとめ
この記事では鹿児島の魅力・交通情報だけなく、モデルコースまで幅広く「鹿児島」の楽しみ方を紹介してきた。
桜島をはじめとする雄大な自然や温泉など、エネルギーやパワーを充電できる「鹿児島」へぜひ足を運んでみてほしい。
「鹿児島」の観光スポットをもっと詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてみよう。