魅力盛りだくさんの福井を120%遊び尽くす旅行ガイド

魅力盛りだくさんの福井を120%遊び尽くす旅行ガイド

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

荒々しい日本海と変化に富む海岸線がつくり出す迫力ある絶景と、歴史・文化を感じられる観光スポットで有名な福井県
2024年には北陸新幹線の金沢-敦賀間が開業し、アクセスが良くなったことで福井への旅行を考えている方も多いだろう。
この記事では福井旅行を検討中の方に向けて、交通情報やエリアごとの魅力、短い日数でも楽しめるモデルコースなどをご紹介。
福井旅行を満喫するための情報を網羅的に掲載しているので、ぜひ参考にしてほしい。

日本海の絶景だけじゃない!多様な魅力を持つ「福井」

本州の日本海側、中央部に位置する福井。
福井の北西部から南西部は日本海に面し、三方は山に囲まれている。
変化に富んだ海岸線が織りなす、迫力ある絶景は福井ならでは。
国の名勝と天然記念物に指定されている「東尋坊」は特に有名で、柱状節理の断崖絶壁が約1kmも続く。
柱状節理の規模の大きさから、「柱状節理世界三大絶勝」と「世界三大奇勝」にも選ばれているほど。
その他にも美しい海岸線が織りなす絶景スポットは多い。
日本有数の恐竜化石の出土地である福井ならではのスポット、「福井県立恐竜博物館」も人気が高い。
恐竜の化石や復元模型などの展示が充実しており、化石発掘の体験も可能。
伝統文化や歴史を感じられるスポットも多く、「越前大野城」や「永平寺」などを巡れば、日本の歴史文化を体感できるだろう。
南西部に広がる「若狭湾」を中心に豊かな漁場に恵まれており、越前ガニやフグなどの海の幸を中心とするグルメも楽しめる。
また、様々な伝統工芸に出会えるのも福井の魅力だ。

日本百名山のひとつ荒島岳
日本百名山のひとつ荒島岳

福井の平均気温と着衣例

夏は気温と湿度が高く、日照時間が長い。冬は曇りの日が多く、雪も降る。
特に山々に恵まれた北部は雪が多く、日本でも有数の大雪地帯。
日本海に面する地域に比べると南部は温暖だが、冬の降水量は多い。

福井の月別平均気温

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均気温(度) 3.2 3.7 7.2 12.8 18.1 22.0 26.1 27.4 23.1 17.1 11.3 5.9

福井の季節ごとの着衣例

  • 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
  • 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
  • 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
  • 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット

福井へのアクセス

福井には「福井空港」があるものの、現在はプライベート機・チャーター機専用となっており、旅客定期路線便は運行されていない。
そのため、飛行機で福井へアクセスする場合、石川の「小松空港」を経由する必要がある。
東京から福井までは飛行機とバスで約2時間。新幹線を利用する場合は、約3時間でアクセスできる。
大阪から向かうなら、新幹線と特急電車を利用して約2時間だ。

東京・大阪からアクセスするなら北陸新幹線の利用も検討しよう
東京・大阪からアクセスするなら北陸新幹線の利用も検討しよう

小松空港から主要駅へのアクセス

ここからは小松空港を起点に、「福井駅」へのアクセスを紹介しよう。
国際線を有する小松空港は、海外から福井へ訪れる際の玄関口となる。
なお、「福井駅」は福井におけるターミナル駅であり、観光の際には移動拠点となる。

経路
1. 小松空港から京福バスの小松空港連絡バスに乗車して、停留所の「福井駅東口」で下車
2. 「福井駅東口」から3分ほど歩けば、「福井駅」に到着
所要時間
約1時間

福井の主要交通手段

福井観光における、主要交通手段はバスか電車になる。本数も路線も少なくないため、不便には感じないだろう。
公共交通機関だけで、福井の観光スポットを巡れることも可能だ。
交通機関の出発時刻を気にせずに観光したいなら、タクシーやレンタカーの利用も検討しよう。

ローカル線でゆっくり旅するのも楽しみ方のひとつだ
ローカル線でゆっくり旅するのも楽しみ方のひとつだ

福井旅行前に知っておくべき4つのエリアの魅力

福井を旅行するなら、これから紹介する4つのエリアの魅力や見どころを把握しておこう。
人気観光スポットは主に「あわら・坂井・福井市エリア」と「永平寺・奥越エリア」に集中しているが、その他のエリアにも見どころが盛りだくさん。
それぞれのエリアの魅力と見どころを参考に、福井の旅行プランを立ててみよう。

人気観光スポットが集まる「あわら・坂井・福井市エリア」

福井の北西部に位置する「あわら・坂井・福井市エリア」。
東北新幹線が停車する「福井駅」があるため、福井旅行で訪れる機会も多いだろう。
人気観光スポットが集まるエリアであり、歴史深い街並みや自然の絶景など、多彩な魅力を持つ。
一乗谷朝倉氏遺跡」は中心都市である「福井市」の人気観光スポットで、戦国時代(1467年~1573年)の城下町跡。
寺院や家屋、道路などの街並みが当時のまま発掘されており、歴史を感じられる。
「福井城址」や「丸岡城」といった、福井を代表する名城もある。
福井を代表する絶景スポット「東尋坊」も「あわら・坂井・福井市エリア」だ。
「日本さくら名所100選」にも選出されている「足羽川(あすわがわ)桜並木」では、春になると約600本の桜が咲き誇る美しい光景を見られる。
観光で疲れたら、74本の源泉を持つ「あわら温泉」の温泉宿に泊まるのもお勧めだ。

戦国時代の街並みが残る一乗谷朝倉氏遺跡
戦国時代の街並みが残る一乗谷朝倉氏遺跡
世界三大奇勝・国の天然記念物などに選ばれている絶景スポット「東尋坊」
世界三大奇勝・国の天然記念物などに選ばれている絶景スポット「東尋坊」
夕陽に染まる桜が幻想的な足羽川桜並木
夕陽に染まる桜が幻想的な足羽川桜並木

名城・名刹・恐竜に出会える「永平寺・奥越エリア」

福井の北東部に広がる「永平寺・奥越エリア」では、神社仏閣や美しい自然のほか、文化施設も多い。
特に「福井県立恐竜博物館」は、福井のモデルコースに必ず選ばれるほど人気が高い観光スポット。
「世界三大恐竜博物館」のひとつで、化石・標本や復元模型などの魅力的な展示が楽しめる。
自然と調和する美しい景色が広がる「大本山永平寺」も、人気の観光スポットだ。
修行僧のための修行道場で、境内に点在する法堂や仏殿など荘厳な建造物が見どころ。
「天空の城」と称される、「越前大野城」もお勧めの観光スポット。
山の上にある越前大野城は複数の気象条件が揃うと、麓の街が雲海に覆われる。
お城が空に浮かんでいるような、美しく幻想的な姿はまさに絶景だ。

迫力ある復元模型も見どころの福井県立恐竜博物館
迫力ある復元模型も見どころの福井県立恐竜博物館
境内には70もの殿堂楼閣が建ち並ぶ大本山永平寺
境内には70もの殿堂楼閣が建ち並ぶ大本山永平寺
雪化粧した様子も美しい越前大野城
雪化粧した様子も美しい越前大野城

山・海・松林が育んだ絶景に出会える「若狭路エリア」

「若狭路エリア」は福井の南西部に位置し、若狭湾に面する美しい海岸線が広がるエリア。
若狭路エリアの敦賀市は人気観光地であり、港町特有の風情を感じられるスポットやレトロな街並み、日本情緒を感じられる神社仏閣など、様々な観光スポットが点在している。
「日本三大松原」のひとつである「気比(けひ)の松原」と、異国情緒漂う「敦賀赤レンガ倉庫」は、特に人気の高い観光スポットだ。
敦賀半島の先に浮かぶ「水島」も観光プランに加えておきたい。
透明度の高い海水と白い砂浜から「北陸のハワイ」とも呼ばれており、海水浴シーズンには多くの人々が訪れている。
若狭路エリアに訪れるなら「若狭瓜割名水公園 瓜割の滝」も見逃せない。
滝周辺に広がる豊かな森に足を踏み入れると、岩に苔が群生し、木々の隙間から光が差し込む、幻想的で美しい光景が広がる。
また、若狭湾で育まれた海の幸を味わえるのも、このエリアの魅力だ。

国の有形文化財に指定されている敦賀赤レンガ倉庫
国の有形文化財に指定されている敦賀赤レンガ倉庫
海と松林の絶景が広がる気比の松原
海と松林の絶景が広がる気比の松原
名水百選に選ばれている瓜割の滝周辺も散策してみよう
名水百選に選ばれている瓜割の滝周辺も散策してみよう

日本の技術と文化を受け継ぐ伝統工芸に出会える「丹南エリア」

福井の中央部に広がる「丹南エリア」は山々と海が織りなす自然景観と、ものづくりで有名。
福井は国内生産されている眼鏡フレームの9割以上のシェアを持っており、日本ならではの丁寧な造形と装飾は、海外からも高い評価を得ている。
眼鏡作りは「鯖江市」が特に盛んで、「めがねミュージアム」では眼鏡に関する多彩な資料展示を楽しめるほか、眼鏡を購入できる。
丹南エリアは眼鏡だけでなく、越前和紙や越前焼、越前漆器などの伝統工芸も盛んだ。
日本で長く受け継がれてきた技術と文化を、実際に手に取って感じてみてほしい。
「足羽川渓谷」にかかる「かずら橋」は人気の観光スポットなので、ぜひ訪れてほしい。
カズラという植物を素材に使った珍しい橋と周囲の自然が調和した、秘境感漂う風景とスリルを堪能しよう。

めがねミュージアムで自分にピッタリなメガネを探してみよう
めがねミュージアムで自分にピッタリなメガネを探してみよう
丹南エリアに根付く伝統工芸品・越前和紙
丹南エリアに根付く伝統工芸品・越前和紙
全長44m・幅1.8m・高さ12mの足羽川渓谷に架かるかずら橋
全長44m・幅1.8m・高さ12mの足羽川渓谷に架かるかずら橋

福井を満喫するために必要な日数

主要な観光スポットはある程度固まっているため、1泊2日の旅行でも充分に福井を満喫できる。
ただし、主要観光スポット以外にも気になるスポットがある場合は、少し旅行の日程を延ばして各エリアの観光スポットも巡ってみよう。

長めの日程を確保できたら、福井の様々なエリアを巡ってみよう
長めの日程を確保できたら、福井の様々なエリアを巡ってみよう

福井の人気観光スポットを巡る1泊2日のモデルコース

ここからは福井の人気観光スポットを1泊2日で巡る、お勧めのモデルコースを紹介しよう。
福井を代表する絶景や文化施設を中心に、寺院や遺跡などの歴史風情を感じられるスポットを巡っていく。
福井の旅行プランに迷ったら、紹介するモデルコースを参考にしてほしい。

1日目:福井市の人気観光スポットを巡る

1日目は福井を代表する観光スポット「福井県立恐竜博物館」と「永平寺」をメインに巡り、老舗宿で郷土料理を味わい温泉で疲れた身体を癒やす、というプランだ。

8:00 JR福井駅からスタート

モデルコースはJR福井駅からスタート。
まずは電車でえちぜん鉄道「勝山駅」へ向かい、バスに乗り換えてバス停「恐竜博物館」で下車。
バス停からすぐそばに最初のスポット「福井県立恐竜博物館」に到着する。

恐竜好きにはたまらない「JR福井駅」
恐竜好きにはたまらない「JR福井駅」

9:20 「福井県立恐竜博物館」で恐竜の魅力と迫力を感じる

恐竜に関する資料を展示している、国内最大級の博物館。
銀色に光るドームの内部にある展示室は、「恐竜の世界」「地球の科学」「生命の歴史」の3つのゾーンから構成されている。
美しい1000点以上もの標本や、大型復元ジオラマ、映像などで恐竜の魅力を堪能しよう。

「恐竜」を中心とした地質・古生物学の国内最大級の博物館
「恐竜」を中心とした地質・古生物学の国内最大級の博物館

13:30 「永平寺門前町」で精進料理を味わう

博物館を出たらバスに乗って、再びえちぜん鉄道「勝山駅」に。
電車に乗り換え、えちぜん鉄道「永平寺口駅」で下車。再びバスに乗って「永平寺」で降りれば、永平寺門前町へ到着。
次のスポットである「永平寺」へ行く前に、周囲に広がる「永平寺門前町」のお土産店や飲食店へ立ち寄ろう。
ランチには精進料理を食べてほしい。
精進料理とは旬の食材を活かして作る、元々は修行僧のための料理のこと。
肉や魚を使わない点が精進料理の特徴で、食材に対する敬意を育むための修行のひとつでもある。
禅の道場として開かれた、永平寺を観光する前のランチにピッタリだ。

豊かな自然に囲まれた「永平寺門前町」
豊かな自然に囲まれた「永平寺門前町」

14:40 「永平寺」の境内を散策

お腹を満たしたら、歩いてすぐの場所にある「永平寺」へ。
日本曹洞宗の大本山。道元禅師によって1244年、坐禅修行の道場として開かれた。
約33万㎡もの広大な敷地に七堂伽藍を中心とした大小70あまりの殿堂楼閣が立ち並び、100人を超える修行僧たちが日々修行に励んでいる。
もし時間があれば、美しい建築物だけでなく、坐禅も体験してみよう。

荘厳な雰囲気に包まれた日本曹洞宗の大本山
荘厳な雰囲気に包まれた日本曹洞宗の大本山

18:30 「伝統旅館のぬくもり 灰屋」で温泉と郷土料理に癒やされる

禅の魅力を体感したら、バスに乗ってえちぜん鉄道「永平寺口駅」へ。
電車に乗り換えて、えちぜん鉄道「あわら湯のまち駅」で下車。
徒歩かタクシーで1日目の宿「伝統旅館のぬくもり 灰屋」へ向かおう。
1884年創業の老舗旅館。優美な日本建築を感じる陣屋風の玄関を抜けると、各天井や丸柱で彩られた和モダンなロビー、そしてその先には四季折々で表情を変える日本庭園が広がっている。
創業当時の趣を残した純和風の客室から現代ニーズに合わせた和洋室、露天風呂・庭園付き離れまで全50室。天然温泉も魅力のひとつだ。
宿でゆっくりするのもいいが、浴衣に着替えて「あわら温泉」の温泉街の散策も楽しもう。

137年の歴史が息づく老舗旅館で、自家源泉の温泉で癒され、地元食材を生かした郷土料理に舌鼓
137年の歴史が息づく老舗旅館で、自家源泉の温泉で癒され、地元食材を生かした郷土料理に舌鼓

2日目:福井の絶景と歴史を満喫

2日目は福井屈指の絶景スポットと、歴史を感じられる街並みや城下町を散策して、福井の美しさと歴史に触れる。
食べ歩きを楽しめるスポットにも訪れるので、福井の様々なグルメを味わえるのも嬉しいポイントだ。

8:50 えちぜん鉄道「あわら湯のまち駅」からスタート

宿の最寄りである「あわら湯のまち駅」から2日目はスタート。
駅からバスに乗車し、バス停「東尋坊」で下車すれば、目の前にはレトロな風景が広がる。
少し歩けば、福井屈指の絶景に出会える。

2日目のスタート地点「あわら湯のまち駅」
2日目のスタート地点「あわら湯のまち駅」

9:30 「東尋坊」で大迫力の絶景に圧倒される

東尋坊は波の浸食によって荒々しくカットされた断崖絶壁。古くから名勝として称えられてきた。
ゴツゴツとした大迫力の断崖絶壁が、約1kmにわたり続き、これほどの柱状節理は、世界にも東尋坊を含め3ヶ所しかないと言われ、国の名勝・天然記念物に指定されている。
断崖絶壁を上から眺めるだけでなく、船上から断崖絶壁を見上げられる遊覧船にも乗ってみよう。

迫力満点の断崖絶壁に荒波が打ち寄せる絶景!
迫力満点の断崖絶壁に荒波が打ち寄せる絶景!

11:10 「東尋坊商店街」で食べ歩きを楽しむ

福井屈指の絶景を満喫したら、歩いてすぐの場所にある「東尋坊商店街」へ。
約300mに様々な店舗が立ち並び、潮風を感じながら、イカやホタテの浜焼きなどのグルメを食べ歩きできる。
お腹が空いていたら、早めのランチに新鮮な魚介が贅沢に載せられた海鮮丼をいただこう。

住所
〒913-0064 福井県坂井市三国町安島913 0064
営業時間
8:30 ~ 17:00
※冬季は16時ごろまで
休業日
店舗によって異なる
食べ歩きグルメから贅沢海鮮グルメまで味わえる東尋坊商店街
食べ歩きグルメから贅沢海鮮グルメまで味わえる東尋坊商店街

12:40 「三国湊」の歴史感じる街並みを散策

腹ごしらえを終えたら、タクシーで「三国湊」へ。
「三国湊」は江戸時代(1603年〜1868年)から明治時代(1868年〜1912年)の初期にかけて、貿易や物流の拠点として発展した場所。
歴史を感じられる建造物が数多く残されており、少し散策するだけで風情ある町並みを実感できるはず。
宿泊施設やお土産店のほか、江戸時代の蔵や家屋などを改装したカフェやレストランも立ち並び、買い物もグルメも楽しめる。

散策すればいたるところで歴史情緒を感じられるはずだ
散策すればいたるところで歴史情緒を感じられるはずだ

15:30 「一乗谷朝倉氏遺跡」でこの地の歴史を感じる

三国湊の散策を終えたら、歩いて約5分の三国駅へ。
三国駅から電車に乗り、JR福井駅で下車。バスに乗り換えてバス停「復原町並」で降りれば、「一乗谷朝倉氏遺跡」に到着。
戦国時代(1467年〜1615年)にこの地を納めていた朝倉氏の城下町の遺跡が、「一乗谷朝倉氏遺跡」だ。
一乗谷周辺には、多数の石仏石塔が残る西山光照寺跡や宮本武蔵のライバル・佐々木小次郎も修業した場所として知られる一乗滝をはじめ、当時の様子を物語る数々の史跡が点在。
日本庭園もあり、見どころ盛りだくさんなど、城下町と史跡巡りを満喫しよう。

戦国時代に栄華を極めた城下町で、当時の繁栄の様子を偲ぶ
戦国時代に栄華を極めた城下町で、当時の繁栄の様子を偲ぶ

福井旅行で外せないご当地グルメ3選

ここからは、福井で食べられるご当地グルメを厳選して紹介しよう。
観光スポットと共にグルメも楽しめれば、福井旅行をより満喫できるだろう。

1. ソースカツ丼

ソースカツ丼とは薄くスライスされた豚肉を細かめのパン粉で揚げて、ソースに絡めてからご飯に乗せた料理のこと。家庭でも親しまれているソウルフードだ。
分厚さが特徴のひとつであるトンカツと違い、薄めに仕上げられたカツは子どもやお年寄りでも食べやすい。
カツが薄いことでソースとも絡みやすく、甘味と酸味の絶妙なバランスが豚肉の甘味を引き立たせる。
福井を訪れたら一度は食べておきたいグルメだ。

薄いカツにソースが良く絡む名物グルメ
薄いカツにソースが良く絡む名物グルメ

2. 越前おろしそば

冷たいそばにたっぷりの大根おろしとかつお節、刻んだネギを乗せた料理が越前おろしそばだ。
出汁をそばにかけて食べる、いわゆるぶっかけそばが定番の食べ方だが、そばを出汁につけて食べるなど店舗によって食べ方は異なる。
コシが強いそばは食べ応えが抜群で、ピリ辛の大根おろしが病みつきになる逸品。
越前おろしそばでは品種改良されていない在来種のそばの実を使うのが一般的で、そば本来の香りの高さと味わいの深さが魅力。
大根おろしやかつお節などの薬味にも負けない、風味の良さを実感してほしい。
越前とは日本におけるかつての地域区分のひとつで、現在の福井北部にあたる。
なお、現在でも「越前市」として地名が残っている。

冬でも冷たい「越前おろしそば」を食べるのが定番
冬でも冷たい「越前おろしそば」を食べるのが定番

3. ボルガライス

オムライスの上にトンカツを乗せて特製のソースをかけた、越前市発祥の料理がボルガライスだ。
ケチャップライスやピラフといったオムライスの中身、トンカツに使用する豚肉の種類、トマトソースやデミグラスソースなど、お店によって様々なバリエーションがある点がボルガライスの魅力だ。
見た目からしてもボリューム満点だが、一皿でさまざまな味わいを楽しめるバランスの良さもあり、重たく感じずに食べ進められる。
それぞれが独立した味わいではなく、ボルガライスとしてひとつの料理に仕上がっている。

ボリューム満点のボルガライス
ボリューム満点のボルガライス

春の福井旅行で訪れるべき桜の名所

春に福井を旅行するなら、桜の名所を旅行プランに加えよう。
「日本さくら名所100選」に選ばれている「足羽川桜並木」は、特にお勧めだ。
約600本の桜が約2kmに渡って咲き誇る、桜並木の美しさは壮観。
薄いピンク色の桜がつくり出すトンネルを、ゆっくり散歩しながら楽しもう。
日没後にライトアップされた桜並木も幻想的で美しい。
約1,000本の桜を見られる「花筐(かきょう)公園」も、春の旅行プランに加えたいスポットのひとつ。
天然記念物に指定された、樹齢500〜600年のウスズミザクラは必見だ。
様々な場所に約100本ものシダレザクラが咲き誇る「竹田里」も人気の花見スポット。
ライトアップされた、妖艶で美しいシダレザクラを見に行こう。
福井における例年の桜の開花日や満開日、見頃は以下の表を参考にしてほしい。
その年の気候や気温、スポット次第で開花日と満開日、見頃は前後するため注意しよう。

開花日
4月1日
満開日
4月7日
桜の見頃
4月7日〜4月13日
満開の桜が咲き乱れる足羽川桜並木は壮観
満開の桜が咲き乱れる足羽川桜並木は壮観
桜まつりも開催される花筐公園
桜まつりも開催される花筐公園
竹田里のライトアップされたシダレザクラ
竹田里のライトアップされたシダレザクラ

福井のバラエティ豊かな紅葉の名所を旅行プランに加えよう

紅葉狩りは秋旅行の楽しみのひとつ。当然、福井でも紅葉が織りなす絶景を楽しめる。
福井なら様々なシチュエーションで紅葉を楽しめるので、好みに合わせて旅行プランに紅葉の名所を取り入れてほしい。
モデルコースでも訪れる「永平寺」は、紅葉の名所としても知られている。
色味が少なく陰影が美しい建造物が点在する境内にあるからこそ、紅葉の美しさがより際立つ。
「日本紅葉名所100選」にも選ばれている「九頭竜湖」では、広大な湖の周囲の山々が鮮やかに色づく、迫力ある絶景を見られる。
日本情緒あふれる景色を見たいなら、国の名勝に指定されている「養浩館庭園」がお勧め。
日本庭園を紅葉が彩る様子からは、日本ならではの美しさを感じられるだろう。
11月上旬~11月下旬に見頃を迎える紅葉の名所が多いため、ぜひ時期を調整して福井を旅行してほしい。
ただし、その年の気候や気温、スポットによって見頃は前後するため注意しよう。

陰影と鮮やかな色彩が生み出す美しさを堪能
陰影と鮮やかな色彩が生み出す美しさを堪能
広大な九頭竜湖の周囲の山々が紅葉で染まる絶景
広大な九頭竜湖の周囲の山々が紅葉で染まる絶景

北陸エリアを旅行するなら利用すべき「高山・北陸エリア周遊きっぷ」

福井旅行の交通費を抑えたい方に知ってほしい、「高山・北陸エリア周遊きっぷ」を紹介しよう。
「高山・北陸エリア周遊きっぷ」は、大阪・名古屋から岐阜の人気観光スポット「白川郷・五箇山」を中心とする地域、金沢・富山を周遊するJRの在来線・特急、新幹線、バスが乗り放題になるお得なチケットだ。
大阪・名古屋から福井へ足を延ばす際に使えるだけでなく、周辺の地域への旅行にも使える。
料金は大人が19,800円・子どもが9,900円で、連続した5日間利用できる。

雪の中を走る北陸新幹線
雪の中を走る北陸新幹線

北陸新幹線の開通で北陸地方の旅行がより気軽に

2024年3月16日に北陸新幹線の金沢-敦賀間が開業し、北陸3県(富山・石川・福井)が新幹線でつながった。
福井県敦賀市から石川県金沢市まで短時間で移動できるようになったことで、北陸3県を旅行しやすくなった。
北陸新幹線を利用したモデルコースも紹介している、以下の記事も参考に石川・富山への旅行も検討してみてはいかがだろうか。

北陸新幹線や北陸地方への観光に役立つ情報を網羅
北陸新幹線や北陸地方への観光に役立つ情報を網羅

福井旅行に関するよくある質問

Q

福井を旅行するのにお勧めの季節は?

A

自然景観を楽しみたいなら、桜か紅葉を見られる春か秋がお勧めです。

Q

親子旅行でお勧めの福井の観光スポットは?

A

恐竜に関する様々な展示を楽しめる福井県立恐竜博物館がお勧めです。

まとめ

この記事では福井の各エリアの魅力や交通情報、人気観光スポットを巡るモデルコースなどを紹介してきた。
記事を参考にすれば、福井の魅力である絶景や歴史的建造物、歴史ある街並みなどを満喫できるだろう。
福井の観光スポットをもっと知りたい方は、以下の記事もぜひ併せてチェックしてほしい。