初めての旅行前に読むべき広島旅行完全ガイド
2つの世界文化遺産、瀬戸内海や中国山地などの雄大な自然を有する「広島県」。
自然が調和する古き良き街並みも多く残り、様々な楽しみ方ができる。
世界で初めて原爆が使われた場所であるということも、忘れてはいけない。
原爆の悲惨さや平和の尊さを感じられるのも、広島ならではの魅力だ。
この記事では交通情報からエリア別の魅力、モデルコースなど、旅行に必要な情報を網羅的にご紹介。
記事を参考に多様な魅力を持つ広島を満喫してほしい。
2つの世界遺産と自然美を有する「広島」
日本の南西に位置する広島。県土の北部は中国山地が広がり、南部は瀬戸内海に面しており、多様な自然景観を楽しめる。
特に瀬戸内海に浮かぶ、大小様々な島々が織りなす多島美はまさに絶景。
昼間に見られる清々しい景色はもちろん、オレンジ色に染まる夕陽も風情があって美しい。
また、2つの世界文化遺産があることも、広島旅行する上で知っておくべきだろう。
そのうちのひとつである「厳島神社」は、約1400年という長い歴史を持つ。
平安時代(794年〜1185年)の建築様式で建造された、歴史的な建造物が海上に浮かんでいるように見える様子は幻想的。
「日本三景」にも選ばれた「宮島」にあるため、その他にも様々な絶景も併せて楽しめる。
もうひとつの世界文化遺産が「原爆ドーム」だ。
広島は世界で初めて原爆が投下された場所であり、その後目覚ましい復興を遂げた。
原爆ドームは爆心地から約160mという至近距離にあったにもかかわらず、建物の一部は崩壊を免れている。
被爆当時の姿をありのまま後世に伝えることで、核兵器の廃絶や世界平和の重要性と希求を訴えている。
原爆が投下された歴史を肌で感じられるのは、広島ならではと言っていいだろう。
広島の平均気温と着衣例
瀬戸内海にする南部の沿岸地域は降水量が少なく、晴天が多い。
対して、北部の山間部は雪を含めて降水量が多い。
中心都市の「広島市」は沿岸部に位置するため温暖だが、降水量は多めだ。
広島の月別平均気
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
平均気温(度) | 5.4 | 6.2 | 9.5 | 14.8 | 19.6 | 23.2 | 27.2 | 28.5 | 24.7 | 18.8 | 12.9 | 7.5 |
広島の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
広島へのアクセス
東京から広島には、飛行機を利用すれば1時間30分ほどでアクセスできる。
新幹線であれば約4時間だ。大阪からは新幹線で1時間30分ほど。
国際線を有する「広島空港」があるため、台湾・香港から直接アクセス可能。
広島空港から主要駅へのアクセス
海外から広島を訪れる際の玄関口となる「広島空港」から、「広島駅」へのアクセスを紹介しよう。
「広島駅」は広島におけるターミナル駅であり、観光スポット巡りをする際の移動拠点にもなる。
- 経路
-
1.「広島空港」から4分ほど歩いてバス停「広島空港駅」に移動し、広島電鉄の空港リムジン線に乗車
2. バス停「広島駅新幹線口」で下車して6分ほど歩けば、「広島駅」に到着 - 所要時間
- 約1時間
広島の主要交通手段
広島旅行の主要交通機関はバスと電車となる。
路線も本数も充実しているため、公共交通機関だけで広島を巡れるだろう。
ただ、人気観光スポットの厳島神社のある宮島など、離島に向かう場合はフェリーや高速船などを利用する。
広島旅行で利用すべきお得な乗車券
ここからは、広島旅行で使う交通費を可能な限り抑えたい方に向けて、知ってほしい乗車券を紹介しよう。
広島ワイドパス
広島ワイドパスは指定区間のJRとバス、船舶が乗り放題になるチケットで、有効期間は3日間。
「広島市」を中心とした周辺地域はもちろん、宮島にある厳島神社もチケットを使って訪れられる。
なお、詳しい指定区間や利用可能な交通機関は公式サイトで確認してほしい。
広島ワイドパスの利用料金は大人4,600円で、子ども2,300円だ。
旅行中に何度も交通機関を利用する方ほど交通費がお得になるので、広い範囲を移動しながら、様々な観光スポットを巡りたい方にこそお勧めしたい。
広島旅行前に知っておくべき6つのエリアの魅力
広島は観光スポットが多いため、効率良く旅行するためには訪れるエリアを絞るべきだ。
これから紹介する6つのエリアの魅力と見どころを参考に、広島の旅行プランを立ててみよう。
移動手段も観光スポットも充実した「広島市周辺エリア」
「広島市周辺エリア」は広島の西部から南西部に位置する、世界文化遺産の原爆ドームがあるエリアだ。
新幹線が停車する広島駅もあり、広島旅行のスタート地点となることが多い。
原爆ドームを筆頭に、被爆者の遺品や惨劇を示す資料などが展示されている「広島平和記念資料館」や、四季折々の美しい景色を見られる庭園「縮景園」、広島市内の中心部に聳え立つ「広島城」など、観光スポットが盛りだくさん。
公共交通機関も充実したエリアなので、移動しやすいのも嬉しいポイントだ。
日本屈指の景勝地「宮島」
広島市周辺エリアの南、瀬戸内海に浮かぶ「宮島」。
広島市からフェリーでアクセスでき、厳島神社や弥山と共に世界文化遺産に登録されている。
豊かな自然と神社仏閣が調和した景色は、美しいだけでなく日本情緒をたっぷりと感じられるだろう。
満潮時には海に浮かんでいるように見える厳島神社と、海上に建つ深紅の鳥居は特に美しく神秘的。
標高525mの弥山の山頂にある展望台から眺める、瀬戸内海の多島美も見逃せない。
その他にも紅葉の名所である「紅葉谷公園」や、宮島一の歴史を持つ「宮島弥山 大本山 大聖院」など、見どころが多い。
軍港都市の歴史と日本酒を楽しめる「安芸エリア」
広島の南部に広がる「安芸(あき)エリア」では、美しい海岸線と軍港として栄えた歴史を持つ都市の観光が楽しめる。
特に人気が高いスポットは「大和(やまと)ミュージアム」の愛称で親しまれている、「呉市海事歴史科学館」。
軍港として栄えた「呉市」の歴史や造船技術などを紹介する博物館で、見どころは戦艦「大和」を10分の1で再現した巨大な模型だ。
世界でも珍しい潜水艦を間近で見られる「アレイからすこじま」にも、併せて訪れてほしい。
夏なら「県民の浜 蒲刈」や「ベイサイドビーチ坂」、「ヒューマンビーチ長瀬」などで海水浴を楽しもう。
もし日本酒が好きなら、兵庫県の灘、京都の伏見とともに銘醸地のひとつにあげられる東広島市西条の「西条酒蔵通り」もお勧め。酒スイーツなどさまざまな形で西条酒が体験できる。
美しい街並みと海道が魅力の「備後エリア」
広島の南東部に位置する「備後エリア」の魅力は、美しい景色を見られる街・道があること。
自然とレトロな街並みが調和した「尾道市」は散策にピッタリ。
絶景を見られるお寺や公園、風情あふれる街歩きを楽しめるスポットを巡ってみよう。
そんな尾道市と愛媛の「今治市」を結ぶ、全長約60kmの「瀬戸内しまなみ海道」も見どころのひとつ。
日本初の「海峡を横断できる自転車道」として有名で、瀬戸海の絶景を眺めながらサイクリングを楽しめる。
江戸時代(1603年~1868年)の家屋が現在も大切に保存され、歴史深い街並みが魅力の「鞆(とも)の浦の町並み」も見逃せない。
風光明媚な港町として評価されており、数々の映画やアニメの舞台にもなっている。
豊な森と山々が織りなす絶景に出会える「備北エリア」
広島の北東に位置する備北エリアは、緑豊かな森や山域が多い。
公共交通機関が不便なため、訪れるならレンタカーの利用をお勧めする。
ただ、それだけに美しい自然景観が広がっており、特に「帝釈峡(たいしゃくきょう)」は人気の高い観光スポットだ。
全長約18kmの渓谷では四季折々の景色を楽しめるのはもちろん、鍾乳洞やカルスト台地など、様々な景観を楽しめる。
その魅力は「日本百景」のひとつであり、国の名勝にも指定されていることからもわかるだろう。
「三次(みよし)もののけミュージアム」の愛称で親しまれている、「湯本豪一記念日本妖怪博物館」もお勧めしたい観光スポット。
日本の妖怪が様々な展示方法で紹介されている、全国的にも珍しい博物館だ。
自然景観とアクティビティを満喫できる「芸北エリア」
山々が織りなす自然が美しい芸北エリアは、広島の北西部に位置している。
特別名勝に指定された、約16kmにおよぶ渓谷「三段峡」は特に人気が高い観光スポット。
川や滝などの自然に触れながら、カヤックなどのアクティビティも楽しめる。
紅葉の名所としても有名なため、秋には特に多くの観光客を迎えている。
「道の駅 豊平どんぐり村」もお勧めしたい観光スポットのひとつ。
温泉や宿泊施設が完備された道の駅であり、スポーツ施設や公園も備わっている。
老若男女や子供連れでも楽しめる点が魅力で、道の駅というよりもレジャー施設に近い。広島の特産品などのお土産購入にもピッタリだ。
広島を満喫するために必要な日数
広島市内と宮島の主な観光スポットに絞れば、1泊2日でも充分満喫できる。
ただ、その他のエリアも旅行したいなら、2泊以上は確保しておこう。
日程に余裕があれば、隣接する山口や岡山へ足を伸ばすのもお勧め。
山口と岡山にも瀬戸内海を望む絶景や四季折々の風景が見られる山々、日本の文化と歴史を感じるスポットが多く、日本旅行がさらに充実するだろう。
広島の人気観光スポットを巡る1泊2日のモデルコース
広島が誇る2つの世界文化遺産を中心に、人気観光スポットを巡るモデルコースをご紹介。
このモデルコースを参考にすれば、広島の魅力である絶景と美しい街並みを楽しめるだけでなく、原爆が投下された悲惨な歴史を肌で感じ、平和の尊さに気づけるだろう。
1日目:宮島の絶景・パワースポットを巡る
モデルコースの1日目は、人気観光エリア「宮島」を満喫。
「厳島神社」と「大聖院」のパワースポットと絶景スポットを巡り、ランチには広島名物の牡蠣を味わい、宮島で最も高い場所から瀬戸内海の絶景を楽しむ。
8:20 JR広島駅からスタート
1日目のスタートはJR広島駅から。
まずは電車でJR宮島口駅へ向かい、JR西日本宮島フェリーへ乗船。
20分ほど船に揺られると宮島に到着する。下船した場所から歩いて10分ほどで、最初のスポット「厳島神社」に着く。
9:30 「厳島神社」で旅の安全を祈願
593年に創建されたと伝わる、厳島神社には「市杵島姫命」、「田心姫命」 、「湍津姫命」の三女神が祀られている。
多くのご利益を授けてくれる事で有名であり、三女神は海の神、交通運輸の神、財福の神、技芸の神として信仰されている。
安全に良い旅ができるように参拝していこう。
国宝や重要文化財に指定された社殿と、海の中に立つ大鳥居を鑑賞するのも忘れずに。
11:00 「大聖院」で厄除けを祈願
厳島神社の参拝を終えたら、歩いてすぐの場所にある「宮島弥山 大本山 大聖院」へ。
広島県・宮島一の歴史を持つ寺院で、開祖は806年。
パワースポットもご利益も多いが、特に厄除け開運のご利益があるとされ、「日本三大厄除け開運大師」のひとつに数えられている。
座禅や写経・写仏、密教瞑想といった体験も可能なので、時間に余裕があれば日本の仏教を体験していこう。
12:00 「牡蠣屋」の上質な牡蠣をランチにいただく
様々なご利益を授かれるように参拝したら、厳島神社へと続く宮島表参道商店街の中心地にある牡蠣料理専門店「牡蠣屋」へ。
広島名物である牡蠣の中でも最高クラスの品質を誇る「地御前産かき」を使用。牡蠣の味に自信があるため、シンプルな味付けで提供。
注文後に手早く殻を剥き、活きたまま食す生牡蠣(冬季限定)や牡蠣フライも絶品だ。
広島の名物である牡蠣をランチにいただこう。
14:20 「弥山展望台」で爽快感あふれる絶景を堪能
腹ごしらえを終えたら、宮島で最も高い山である「弥山」の山頂にある展望台へ向かおう。
宮島ロープウエーを利用して中腹まで登り、そこから約40分歩けば展望台に到着する。
展望台からは瀬戸内海の多島美、厳島神社の鳥居、対岸にある広島市、四国連山を望める。
標高約535mの展望台には、何も遮るものがないため、開放感は抜群。
また、山頂の近くには巨石や奇石も多いので、注目してみよう。
16:10 「紅葉谷公園」で四季折々の景色を楽しむ
弥山展望台の絶景を堪能したら、歩いて宮島ロープウエー乗り場まで向かい、ロープウェーで下山。
紅葉谷駅を降りればすぐに「紅葉谷公園」に到着する。
宮島を代表する一大紅葉スポットで、例年11月中旬〜下旬にかけての紅葉シーズンになると、園内にある約700本もの紅葉が艶やかに色づく。
青モミジの名所としても知られ、春から夏にかけては新緑がすがすがしく園内を彩る。朱塗りの「もみじ橋」と豊かな緑との対比も見事だ。
17:30 「みやじまの宿 岩惣」で自然と温泉に癒やされる
紅葉谷公園の散策を楽しんだら、園内にある「みやじまの宿 岩惣」へ向かおう。
1日目の宿である「みやじまの宿 岩惣」では、大正から昭和にかけて建てられた1室1棟の平家建ての「はなれ」のほか、本館と新館があり、好みに合わせて選べる。
宮島では希少な温泉もあり、露天風呂では森林を散歩する鹿に出合えるかもしれない。
小川のせせらぎに癒やされ、夜にはライトアップされた原生林の眺めも楽しもう。
2日目:悲惨な歴史と美しい街を知り、平和の尊さを感じる
2日目は原爆が投下された悲惨な歴史を学べるスポットを巡り、広島の美しい街を散策する。
原爆による被害を受けた建物や当時の被害を感じられる資料で広島の過去を知り、現在の広島が誇る美しい町を散策することで、平和の尊さを肌で感じられるはずだ。
8:00 宮島桟橋からスタート
2日目のスタートはフェリー乗り場の宮島桟橋から。
フェリーに乗船してJR宮島口駅へ向かい、電車に乗り換えてJR広島駅へ。
JR広島駅から路面電車に乗って、平和記念公園で下車すれば2日目の最初のスポットに到着する。
9:30 「原爆ドーム」で原爆による悲惨な歴史を肌で感じる
平和記念公園に着いたら、原爆投下の際には爆心地から160mの至近距離で被害を受けた「原爆ドーム」へ。
むき出しになった鉄骨や、ボロボロになった外壁などが、被爆を受けた当時のままで残されており、いつからか「原爆ドーム」と呼ばれるようになった。
悲惨な歴史を現代に伝える貴重な建物だ。
9:40 「広島平和記念資料館」で原爆の恐ろしさを感じる
原爆ドームを見学したら、同じく平和記念公園内にある「広島平和記念資料館」へ。
広島の原爆投下による惨劇を、世界中の人びとに伝え、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に寄与する目的で1955年に開館した。
本館では被爆者の遺品や被爆の惨状を示す写真などを展示。
被爆者一人ひとりの被害の状況に焦点を当てた展示が印象的だ。
10:30 「広島城」を散策して美しい景観と日本文化を堪能
広島平和記念資料館を一通り回ったら、バスに乗って「広島城」へ向かおう。
広島市の中心部にあり、アクセス良好な広島の観光名所として有名な広島城。
天守閣は展示室になっており、日本刀や甲冑などを展示。最上階の展望台からは、広島の町並みが広がる。
その他にも敷地内には様々なスポットがあるので、散策しつつ観光を楽しもう。
11:40 「お好み村」で広島名物を味わう
広島城を一通り散策したら、ひとつのビルに23店舗ものお好み焼き屋が入った「お好み村」へ。
広島に住む方のソウルフードである、広島風お好み焼きをここで味わってみよう。
定番の具材・味付けから、広島の名物である牡蠣を具材とするお好み焼きなど、多種多様な広島風お好み焼きを食べられる。
何人かでシェアしながら、いくつかの店舗を食べ歩いてみよう。
14:15 風情溢れる美しい街「鞆の浦」を散策
広島の名物を堪能したら、最寄りのバス停からJR広島駅へ。
JR山陽新幹線に乗車し、JR福山駅で下車。さらにバスに乗り換えれば「鞆の浦」に到着する。
古くから船の航行に適した潮を待つ「潮待ちの港」として栄えた鞆の浦。
日本で最初の国立公園に指定されており、瀬戸内海に仙酔島や弁天島が浮かぶのどかな風景が広がる。
フォトスポットや歴史が残るスポットが点在する、美しい街を散策してみよう。
16:00 尾道の人気スポット「猫の細道」を散策
鞆の浦から遊覧船に乗船し、船に揺られること約1時間で「尾道」に到着する。
尾道水道と尾道三山の間の限られた生活空間に多くの寺社や庭園、住宅が造られ、瀬戸内随一の良港として繁栄した尾道。
歴史文化資源も多い尾道市は、2015年に日本遺産に認定された。
歴史あるレトロな街並みを散策しつつ、艮神社から続く約200mの細い路地「猫の細道」へ。
様々な猫のオブジェや多くの猫との出会いを楽しみつつ、ショップや美術館に立ち寄って散歩を楽しもう。
18:00 「尾道ラーメン壱番館」で旅を締める
猫の細道から外れたら、そのまま尾道海岸道り沿いを歩き、「尾道ラーメン専門店尾道ラーメン壱番館」へ。
尾道ラーメンの特徴である、豚の背油がたっぷり入った醤油味のスープと平打ち熟成麺を堪能しよう。
一番人気の角煮ラーメンなら、大きな角煮が入っており、歩き疲れた身体のエネルギー補給にもピッタリ。
広島旅行で外せないご当地グルメ3選
瀬戸内海が育んだ海の幸を中心に、広島には魅力的なグルメが盛りだくさん。
広島旅行するなら、ぜひこれから紹介するグルメを味わってほしい。
1. 広島風お好み焼
広島風お好み焼きは、広島を代表するご当地グルメのひとつ。
大阪のご当地グルメにもあるお好み焼きだが、広島風お好み焼きとは具材や作り方、ソースの味付けなどが異なる。
小麦粉で作る薄く伸ばした生地にキャベツや豚肉、焼きそばなどの具材を乗せて鉄板で焼きつつ、薄く焼いた卵をさらに乗せて蒸し焼きにするのが広島風お好み焼き。
キャベツの甘みとコク深い豚肉、濃厚甘口のソースの相性は抜群。焼きそばが入っているため、ボリュームも満点。
広島のソウルフードを味わってみよう。
2. あなごめし
出汁で炊いたご飯の上に、かば焼きのあなごを乗せた料理が「あなごめし」だ。
かば焼きとは、醤油やみりんなどを合わせたタレを塗りながら照り焼きにする調理法で、コクのある甘味と醤油の深い味わいが魅力。
広島の海で獲れたあなごは脂乗りが良く、風味と柔らかさに優れているのが特徴。
そんな美味しいあなごがよく獲れるため、全国的には鰻のかば焼きの方が知名度は高いが、広島ではあなごめしが一般的。
まさに広島ならではのご当地グルメだ。
3. 牡蠣料理
牡蠣の名産地として知られる広島は、日本一の生産量を誇る。
広島の牡蠣はグリコーゲンというでんぷん質が多く含まれているため旨味が強く、肉厚な身をしているのが特徴。
牡蠣本来の味を楽しむなら、ポン酢や醤油と共にすだちをかけて生で食べるのがお勧め。
磯の香りが鼻に抜けるのと同時に、口いっぱいに牡蠣の旨味が広がるはずだ。
焼くか蒸して熱を加えると、生とは異なる凝縮された牡蠣の味わいを楽しめる。
ぜひ、さまざまな食べ方で牡蠣を味わってほしい。
広島の牡蠣は12月~1月頃が旬とされているので、この時期を狙って旅行プランを立てるのもお勧め。
春の広島旅行で訪れるべき桜の名所
歴史的建造物と美しい自然が調和する広島では、様々なシチュエーションで桜を楽しめる。
川沿いに咲く桜と原爆ドームを同時に眺められる「平和記念公園」、ソメイヨシノ越しに広島市街地や瀬戸内海を眺められる「比治山公園」は、特に有名なお花見スポットだ。
2,300本ほどの桜が咲き誇る「音戸の瀬戸公園」も、桜の見頃に訪れておくべきスポットのひとつ。
「第三音戸大橋」から眺める、青い瀬戸内海と赤色の2本の橋、白やピンクの桜が調和する景色は、まさに絶景だ。
広島の例年の桜の開花日と満開日、見頃は以下の表を参考にしてほしい。
その年の気候や気温、スポット次第で開花日と満開日、見頃は前後するため注意しよう。
- 開花日
- 3月25日
- 満開日
- 4月3日
- 桜の見頃
- 4月3日〜4月9日
参考:気象庁 さくらの開花状況
参考:気象庁 さくらの満開状況
秋の広島を彩る紅葉の名所
広島には紅葉の名所が多いため、秋に旅行するなら、紅葉狩りをプランに必ず組み込もう。
特にお勧めしたいのは「帝釈峡」の神龍湖。
周囲24kmほどの神龍湖は様々な色彩に彩られた崖に囲まれ、遊覧船から迫力ある紅葉を鑑賞できる。
日本情緒を感じたいなら、「耕三寺博物館(耕三寺)」がお勧め。
堂塔と紅葉が調和した彩り豊かな境内を散策してみよう。
厳島神社から徒歩5分ほど、宮島にある「紅葉谷公園」も紅葉の名所のひとつ。
見頃には境内が真っ赤に染まり、見頃を終える頃には落葉した葉が深紅の絨毯を作る。
広島の紅葉スポットは10月中旬~11月上旬に見頃を迎えるケースが多い。
ただし、その年の気候や気温などの条件、スポット次第で見頃は前後するため注意してほしい。
広島旅行に関するよくある質問
Q
広島を旅行するのにお勧めの季節は?
紅葉の名所が多いため、秋がお勧めです。
Q
親子旅行でお勧めの広島の観光エリアは?
人気の観光スポットが集まる広島市と宮島は、移動にかかる労力も時間も少ないため、お勧めです。
まとめ
この記事では広島旅行前に知っておくべき、交通情報や名物グルメ、エリアごとの魅力、モデルコースを紹介してきた。
ぜひモデルコースと記事の情報を参考に、広島の旅行プランを立ててみよう。
広島の人気観光スポットをもっと知りたい方は、こちらの記事も参考にしてほしい。