東京からの日帰り旅行先に最適!横浜の旅行ガイド
東京都心から電車で約30分の距離にある「横浜」。
人口の多い最先端の大都市でありながら、歴史と自然が残る、異国情緒とレトロな雰囲気に満ちた街だ。
「横浜中華街」や「みなとみらい」など全国的に有名な観光スポットや観光エリアも多く、利便性も高い。
この記事では、横浜の人気観光エリアの魅力やご当地グルメ情報、お得なフリーパスや人気観光スポットを巡るモデルコースなど、横浜旅行に必要な情報を網羅的に紹介する。
この記事を読めば、横浜の魅力が良くわかり、旅行の具体的なイメージが湧くだろう。
目次
多面的な魅力を持つ神奈川の人気観光地「横浜」
神奈川県の東部、東京湾に面する地域「横浜市」。
日本の市町村で最も人口が多い、約380万人が暮らす巨大な都市。
※東京都心は「市」ではないのでランキングから除外される
東京都心から30分ほどでアクセスできるが、横浜都内とは異なる魅力を持つ。
洗練された都会的な顔は持ちつつ、歴史ある港町としてのレトロさと異国情緒、海や川や緑があふれる開放感を味わえるのが特徴だ。
大きな外国客船が停泊する美しい港が見渡せる「大さん橋」、海沿いの景観が楽しめる「山下公園」、レトロな建物の中で最新トレンドのショッピングが楽しめる「赤レンガ倉庫」、活気あふれる「横浜中華街」など、日本を代表する観光地が徒歩で巡れるエリアに密集しているため、観光もしやすい。
また、西洋の食文化を取り入れ、独自に進化させた横浜ならではのグルメが充実しているのも魅力。
「サンマーメン」や「崎陽軒(きようけん)のシウマイ」のような、有名なご当地グルメだけではなく、「ナポリタン」や「シーフードドリア」といった日本全国に定着している横浜発祥メニューも多い。
横浜の平均気温と着衣例
年間を通じて温暖で過ごしやすい横浜。
海沿いで暖流の影響を受けるので、冬は温暖で雪が降ることもほとんどない。
夏は暑さが厳しい日も多いことを念頭に置いておこう。35度を超える蒸し暑いが続くため、暑さ対策が必要。
春は温かく桜も咲き、秋は涼しく紅葉の見頃でもあるため、観光に最適だ。
横浜の月別平均気温
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
平均気温(度) | 6.1 | 6.7 | 9.7 | 14.5 | 18.8 | 21.8 | 25.6 | 27.0 | 23.7 | 18.5 | 13.4 | 8.7 |
横浜の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
横浜へのアクセス
東京からなら新幹線も使わず、在来線だけで横浜駅まで30分程度で移動可能。
便数が多く路線も多いので、乗換の選択肢も多い。
大阪からであれば、新大阪駅から新横浜駅まで新幹線で約2時間40分。
また、神奈川の有名な観光地である鎌倉・湘南・箱根からも、在来線のみでアクセス可能。
鎌倉と湘南エリアからは20〜30分程度、箱根からは約1時間程度の時間を見ておこう。
羽田空港から主要駅へのアクセス
ここでは、海外からの便も多い首都圏の空の玄関「羽田空港」から、「横浜駅」へのアクセスを紹介する。
「横浜駅」はJRだけでなく、複数の私鉄と市営地下鉄が乗り入れる、横浜最大のターミナル駅で、横浜の旅行の拠点となる駅。
羽田空港から「横浜駅」へのアクセス方法をマスターしておけば、安心して横浜旅行を始められるだろう。
- 経路
-
1. 「羽田空港第一・第二ターミナル駅」から京急空港線に乗り約10分、「蒲田駅」下車
2. 「蒲田駅」から京急本線に乗り換えて約15分、「横浜駅」到着 - 所要時間
- 約30分
横浜の主要交通手段
横浜は公共交通機関がかなり発達している。
観光スポットも密集しており、徒歩で巡れるエリアもあるので、公共交通機関だけで充分旅行できる。
JRはもちろん、京急線やみなとみらい線などの私鉄や横浜市営地下鉄があり、バスの路線も充実している。
交通渋滞の心配もないので、横浜市内の旅行なら公共交通機関を利用するのが最適だ。
横浜旅行で利用すべきお得な乗車券
横浜をお得に旅行したい方にお勧めの乗車券をご紹介。
「ヨコハマ・みなとみらいパス」と「横浜1DAYきっぷ」など、エリアを限定したフリーパスがあるので、該当するエリアを散策するなら要チェックだ。
ヨコハマ・みなとみらいパス
「横浜駅」から「新杉田駅」までの「JR根岸線」と、「みなとみらい線」と呼ばれる「横浜高速鉄道」が乗り放題になる「ヨコハマ・みなとみらいパス」。
普通列車はもちろん、快速列車も乗れる。
横浜エリア内の有名観光スポット、「横浜中華街」や「山下公園」をはじめとする「みなとみらい地区」を巡るには最適のフリーパスだ。
指定席券売機、一部の自動券売機で乗車券を購入できる。デジタルチケットもあり、スマートフォンを使っての購入も可能。
大人530円、小人260円のお得なチケットだ。
横浜1DAYきっぷ
京急線と横浜市営地下鉄の「横浜駅」から「上大岡駅」間、みなとみらい線の全線、横浜市営バス、神奈中バスの指定路線に乗り放題のフリーパス。
横浜市内の主要なスポット間の移動なら、これ1つで全てまかなえると言っても過言ではない。
料金は出発地点とする駅によって異なるが、横浜駅からの乗車券を購入すれば、大人1,070円、子供は530円。
「品川駅」からの乗車券や「横須賀」や「金沢文庫」など隣接する都市からの乗車券もあるので、様々な旅行プランで使えるのも嬉しいポイント。
提携している飲食店、ショップ、観光スポットで割引などの優待を受けられる。
横浜の観光スポットが集まる8つのエリアの魅力
横浜は12のエリアに分けられ、エリアごとに異なる特徴がある。
その中でも特に旅行先に適した、横浜の8つのエリアの魅力と見どころを紹介する。
エリア別の魅力と見どころを知ることで、自分の好みや目的に応じた旅行プランが立てやすくなるだろう。
人気観光スポットが集まる「みなとみらい21エリア」
「みなとみらい21」は、埋め立て地に計画的に作られた比較的新しい街。
横浜市の東端に位置し、「横浜駅エリア」の南側のあたりを指す。
区画整理が行き届き、大きなビルが並ぶ、近未来の雰囲気に満ちている。
同時に海沿いのため爽やかな開放感があり、桜並木や公園、イベント広場もあるため子どもからお年寄りまで落ち着いて過ごせる。
このエリアは散策するだけでも楽しいが、レトロな外観の「赤レンガ倉庫」でショッピングしたり、「ランドマークタワー」の69階展望フロア「スカイガーデン」から海辺の都市の景観を見下ろしたり、「コニカミノルタプラネタリアYOKOHAMA」でゆったり宇宙に思いを馳せたり、様々な体験ができる。
横浜市内でも特に人気の観光スポットが多いエリアだ。
また、夜景の美しさでも知られており、デートに訪れるカップルも多い。
明治から大正時代の雰囲気が漂う「関内・馬車道エリア」
レトロな雰囲気が味わえる「関内・馬車道エリア」。
「みなとみらい21エリア」のすぐ南側、「関内駅」を中心としたエリアだ。
19世紀から20世紀にかけて建てられた建造物が多く残っており、「横浜三塔」と呼ばれる「神奈川県庁(キング)」・「横浜税関(クイーン)」・「横浜市開港記念会館(ジャック)」をはじめ、様々なレンガ造りの建造物が、荘厳な佇まいで当時の雰囲気を伝えている。
また、日本で最初にガス灯、写真館、アイスクリーム、新聞、電話などが作られた場所であり、この地から西洋文明が日本に浸透していったといっても過言ではない。
日暮れには通り沿いのガス灯が灯り、19世紀の日本にタイムスリップしたような気分が味わえる。
秋になると美しく色づく銀杏並木の「日本大通り」や、日本で初めての西洋式の公園、「横浜公園」も人気の観光スポット。
みなとみらいと併せて訪れるべき「桜木町・野毛エリア」
「桜木町駅」の西側「桜木町・野毛エリア」。
桜木町駅を挟んだ反対側は海沿いの「みなとみらい21エリア」だが、桜木町・野毛エリアはまた全く異なる雰囲気だ。
桜木町駅から歩いても登れる「野毛山」があり、野毛山の頂上には「野毛山動物園」がある。
ライオンやキリン、レッサーパンダなどたくさんの動物が見られるのに入場無料。
のびのびした雰囲気の動物園で、週末や休日は子連れでにぎわう。
桜木町駅から野毛山にかけては、地域に根付いたディープな居酒屋や飲食店が並ぶ。
お酒が好きな方は、ぜひ周辺の居酒屋ではしご酒してみてほしい。
また、野毛は「大道芸の街」としても知られ、定期的に「大道芸まつり」が開催され賑わう。
旅行期間中に「大道芸まつり」があるならぜひ立ち寄って、パフォーマンスを間近で体験しよう。
横浜旅行の定番スポットが集まる「中華街・山下公園エリア」
「関内・馬車道エリア」のすぐ南、「石川町(元町・中華街)駅」を中心に広がる「中華街・山下公園エリア」。
「横浜中華街」は日本最大の歴史あるチャイナタウン。
約600軒以上の店がひしめき、中華料理はもちろん、最新アジアンスイーツの食べ歩きができたり、雑貨屋でショッピングを楽しんだりできる。
少し海沿いに行けば、花と緑と海を眺めながら散策を楽しめる「山下公園」がある。
異国情緒溢れる街並みが魅力の「元町・山手エリア」
「横浜中華街」の南側、「元町駅」を中心としたエリア。
19世紀に横浜港が開港した際、外国人の居留地として開拓されたのが「山手」。
日本と西洋文化が調和する美しい建物を見たい方、レトロモダンな雰囲気が好きな方にお勧めのエリアだ。
山手には、滞在していた西洋人が暮らした7つの西洋館や居住者の墓地「外国人墓地」など、異国情緒あふれる街並みが残り、「港の見える丘公園」からは美しい街並みと海を見下ろせる。
丘を下りると、西洋風の洗練された雰囲気が漂う商店街「元町ショッピングストリート」があり、ショッピングや食べ歩きを楽しめる。
日本で初めてのベーカリー「ウチキパン」など老舗をはじめ、おしゃれなカフェや雑貨屋も多い。
商業施設でショッピングを楽しめる「横浜駅周辺」
「横浜駅」はJRだけでも4路線、加えて複数の私鉄と市営地下鉄が乗り入れる、横浜最大のターミナル駅で、横浜の交通の要所。
その周辺に広がる「横浜駅エリア」は、駅の西口側と東口側では異なる街並みが広がる。
東口は大きなショッピングセンターや高層ビルが並び、空港からの直通バスのターミナル施設もあり、都会的でスタイリッシュな雰囲気。
一方西口は、複合的な商業施設もアミューズメント施設とともに、昔からの庶民的な店が並ぶ狭い路地があり、活気ある娯楽の街といった雰囲気だ。
百貨店が多く、「横浜タカシマヤ(横浜髙島屋)」、「そごう横浜店」、「横浜モアーズ」などハイブランド商品や最新トレンドをチェックするなら、このエリア。
それだけではなく、洋画、日本画、工芸、彫刻など、国内外の幅広いジャンルの美術品を展示する「そごう美術館」や駅直通の体験型エンターテインメントビル「アソビル」もあり、多角的に楽しめる。
家族でのんびり過ごせる「本牧・根岸・磯子エリア」
「元町エリア」の南、「根岸駅」から「磯子駅」のあたりにかけて「本牧・根岸・磯子エリア」は広がる。
日本初の本格的な競馬場である「根岸競馬場」の跡地には、広々した公園が作られており、子連れでのびのび楽しむには最適。実際に馬も見られたり、馬の博物館で学べたりもする。
「本牧ふ頭」には、気軽に海釣りが楽しめる施設がある。
レンタル釣り具もあるので、手ぶらでも初心者でも安心。
また、広大な日本庭園「三溪園」もあり、季節ごとの花々や、国内各地から移築された歴史的に価値の高い建築物が見られる。
都市部の喧騒を離れ、家族でのんびり過ごすのに適したエリアだ。
大規模レジャー施設と歴史的スポットを楽しめる「南部エリア」
「本牧・根岸・磯子エリア」のさらに南、「金沢文庫」「八景島」のあたりまで広がる「南部エリア」。
このエリアの人気観光スポットと言えば「八景島」。「八景島シーパラダイス」という、海に浮かぶ島をまるごと使ったレジャー施設があり、ファミリーやカップルに人気だ。
ジンベエザメやイルカのダイナミックな姿が見られ、幻想的なクラゲの演出がなされている水族館。
イルカやアシカのショーが行われるアクアスタジアム、屋内でも屋外でも思いっきり遊べるアトラクションがあり、丸一日遊べる。
レストランやホテルもあるので泊りがけのプランを考えるのも良い。
13世紀に建てられ、国の史跡にも指定されている「称名寺」も人気のスポット。
国宝や重要文化財が多く、美しい庭園にはまるで極楽浄土のような浮世離れした雰囲気が漂う。その他にも鎌倉時代から残る歴史的スポットも多い。
横浜を満喫するために必要な日数
横浜の旅行プランを立てる際、何泊すれば充分に楽しめるのか気になるだろう。
横浜は有名な観光スポットが密集しているので、「みなとみらい21」とその周辺エリアに絞れば日帰りでも充分楽しめる。
東京旅行と合わせて計画するのもお勧めだ。
横浜の人気観光スポットを巡る1DAYモデルコース
横浜を日帰り旅行で楽しみたい方向けに、人気観光スポットを巡る1DAYモデルコースをご紹介。
横浜の景色を楽しみ、ショッピングを満喫し、横浜のグルメも1日で満喫する、欲張りな方でも大満足のプランとなっている。1日の最後はロマンチックな夜景を満喫しよう。
- 9:40
- JR横浜駅からスタート
- 10:00
- 「横浜ランドマークタワー」で絶景を楽しむ
- 10:30
- 「クイーンズスクエア横浜」でショッピングを満喫
- 11:20
- 「YOKOHAMA AIR CABIN」から横浜の街並みを一望
- 11:50
- 「横浜中華街」で中華料理を味わう
- 13:50
- 「横浜元町ショッピングストリート」で買い物を満喫
- 15:50
- 「山下公園」で様々な景観を楽しむ
- 16:50
- 「横浜赤レンガ倉庫」でお土産を購入
- 18:20
- 「万国橋」で美しい夜景を鑑賞
モデルコースの詳細を知りたい方、神奈川の横浜以外の地域も旅行したい方は、以下の記事のモデルコースを参考にしてほしい。
モデルコースに加えるべき横浜の夜景スポット5選
モデルコースでは、横浜の代表的な夜景スポットを1つだけ巡るが、もし時間に余裕があれば、これから紹介する夜景スポットも巡ってほしい。
スポット間の距離は短いため、徒歩やタクシーを駆使すれば1晩で複数のスポットを巡れるだろう。
横浜で1日過ごすなら、最後は夜景スポットを巡って、ロマンティックに1日を締めくくろう。
1. 横浜港 大さん橋 国際客船ターミナル
世界各国のクルーズ船が寄港する客船ターミナル。
1階が駐車場、2階が出入国ロビーとホール、屋上に広場と送迎デッキがある。
屋上は波のうねりをイメージした形状、建物内部は柱のない抜け感のある造りになっている。
屋上からは対岸に輝く、横浜赤レンガ倉庫をはじめとする、みなとみらい21の美しい夜景を眺められる。
2. 港の見える丘公園
横浜港を見下ろす小高い丘にある公園。
開港当時、外国人居留地として、丘の上にイギリス軍、下にフランス軍が駐屯していた場所であり、「フランス山」や「横浜市イギリス館」などがある。
展望台からは、「港の見える丘公園」という名前の通り、海まで一望できる。
夜には「横浜ベイブリッジ」を中心としたきらびやかな景色が楽しめる。
3. 臨港パーク
「みなとみらい駅」から海方向へ徒歩5分。
横浜を代表する大規模イベント会場「パシフィコ横浜」の屋外エリアにある緑地が「臨港パーク」だ。
みなとみらい地区最大の緑地で、横浜港を見渡せるロケーションの良さが魅力だ。
園内を散策すれば、ライトアップしたランドマークタワーやマリンタワー、ベイブリッジなど、バリエーション豊かな夜景を楽しめる。
ライトアップされた、海に浮かぶ「ぷかり桟橋」は特に美しいので必見だ。
4. 汽車道
1911年〜1986年の間に使われた臨港鉄道の一部分、約500mを利用した海を渡る遊歩道が「汽車道」。
レールや橋梁が当時の面影を残しており、レールに沿って歩けば、みなとみらいのビル群や大観覧車「コスモクロック21」を眺めながら、桜木町駅まで歩いて行ける。
遊歩道から見える、海面に反射した街の明かりも美しく、ロマンティックな横浜散策ができる。
5. 横浜赤レンガ倉庫
明治から大正にかけて日本が世界に誇る最新鋭の倉庫として活躍した赤レンガ倉庫。当時の面影を生かした2棟の倉庫の中に、ショップやレストラン、多目的ホールなどを有するカルチャー&ショッピングスポット。
「横浜赤レンガ倉庫」にも、美しい夜景を見られるスポットがある。
倉庫と隣接し海と面している「赤レンガパーク」を散策しながら、横浜港に浮かぶ美しい「横浜ベイブリッジ」や「大さん橋」を眺めてみよう。
横浜旅行外せないご当地グルメ3選
19世紀に横浜港が開港してから、西洋の食文化を取り入れ、日本風にアレンジを加えながら独自に進化させたグルメの街「横浜」。
アジアと西洋の食文化が交わって生まれた様々なグルメが体験できる。
横浜に訪れたら、これから紹介するグルメをぜひ食べてみよう。
1. サンマーメン
神奈川県のご当地ラーメン「サンマーメン」。
モヤシを意味する広東語「生(サン)」と、のせるを意味する「馬(マー)」を合わせて付けられた。
その名の通り、モヤシやニラ、白菜、人参、玉ねぎなどたっぷりの野菜、キクラゲ、肉といった具材を炒めてとろみをつけ、ラーメンスープのうえにのせた麺料理。
あんかけなのでスープが冷めにくく、熱々のまま食べられることが魅力で、寒い季節にぴったり。
味付けや具材などは店によって異なるが、スープは醤油ベースのものが多い。
横浜中華街にある有名店「聘珍樓(へいちんろう)」や、伊勢佐木長者町にある老舗「玉泉亭(ぎょくせんてい)」など、レトロで雰囲気ある中華屋で食べるのも旅の楽しみのひとつになる。
2. 牛鍋
その名の通り、牛肉の鍋料理「牛鍋」。
味噌や醤油を使った甘辛いたれで、野菜と一緒に牛肉を煮込んだ、横浜市発祥の鍋料理だ。
19世紀後半まで日本に牛肉を食べる文化はなかったが、横浜が開港したことで西洋の食文化が流入。
当時は牛肉を食べることに抵抗のある日本人が多かったため、日本人の好みに合うような味付けで料理したものが牛鍋だ。
すき焼きと似ているが、肉を焼いてから煮るすき焼きと違い、牛鍋は最初から具材をたれで煮る。
肉に味がしっかり染み込んで、ごはんとの相性も抜群。
3. 家系ラーメン
「家系ラーメン」とは、一般的に濃厚な豚骨醤油スープと太麺が特徴の、食べ応えのあるラーメン。
横浜市で開店した「吉村家」が発祥だが、弟子や孫弟子が各地で独立し、日本全国で食べられるようになった。
豚骨醤油スープには鶏から抽出した「鶏油(チーユ)」が浮かび、香ばしい仕上がりになってちる。
トッピングは「チャーシュー」「ネギ」「ほうれん草」「海苔」が基本。
こってりした味わいとガツンとした食べ応えは1度食べたらクセになる「家系ラーメン」を、発祥の地で食べてみよう。
春の横浜旅行で訪れるべき桜の名所
春に横浜を旅行するなら、桜の名所も旅行プランに加えてほしい。
特に人気が高い桜の名所は「三溪園」。
古くは首都だった京都や鎌倉から重要文化財が移築された庭園を桜が彩り、日本情緒あふれる景観を満喫できる。
約1,600本の桜と3つの池が織りなす景色が美しい「県立三ツ池公園」と、広々とした原っぱに約350本の桜が薄紅色の雲海のように浮かぶ「根岸森林公園」もお勧め。
横浜の例年の桜の開花日と満開日、見頃は以下の表の通りだ。
しかし、その年の気候や気温、スポットによって開花日と満開日、見頃は前後するので、出発前に調べておくと安心だ。
- 開花日
- 3月25日
- 満開日
- 4月1日
- 桜の見頃
- 4月1日〜4月7日
参考:気象庁 さくらの開花状況
参考:気象庁 さくらの満開状況
秋の横浜を彩る紅葉の名所
横浜を秋に旅行するなら、紅葉の名所にも足を伸ばそう。
桜の名所として紹介した「三溪園」は紅葉の名所でもある。
歴史ある建築物と紅葉が調和した風景は、まるで古の京都や鎌倉のよう。
横浜公園内にある日本庭園「彼我庭園(ひがていえん)」では、色づいたモミジとイチョウが日本情緒を盛り立てる。
なだらかな丘陵を囲むように広がる森の木々が徐々に色づいていき、グラデーションを楽しめる「根岸森林公園」もお勧めだ。
横浜の紅葉スポットは、例年、10月下旬から12月上旬に見頃を迎える。
しかし、その年の気候や気温、スポットによって見頃は前後するので、出発前に紅葉の状況を確認しておこう。
横浜旅行に関するよくある質問
Q
横浜を旅行するのにお勧めの季節は?
どの季節でも楽しめるスポットが多いため、桜が見たいなら春、紅葉が見たいなら秋など、好みや予定に合わせて旅行する時期を決めて大丈夫です。
Q
親子旅行でお勧めの横浜の観光スポットは?
八景島シーパラダイスなら、丸1日子どもと大人も楽しめます。
まとめ
この記事では、横浜の魅力と有名な観光スポット、エリアごとの魅力、お得な情報をはじめ具体的なモデルコースまで紹介してきた。
この記事を参考に旅行すれば、横浜の魅力を多面的に感じられるだろう。
横浜の観光スポットについてもっと知りたくなった人は、この記事も併せて読んでみよう。