湖中の鳥居と琵琶湖が織りなす神秘的な絶景が魅力!白鬚神社の観光ガイド

湖中の鳥居と琵琶湖が織りなす神秘的な絶景が魅力!白鬚神社の観光ガイド

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

滋賀県最古の神社である「白鬚神社」は、琵琶湖に立つ鳥居がつくりだす絶景で知られる人気観光スポット。
滋賀観光・琵琶湖観光で訪れる予定の方も多いだろう。
せっかく白鬚神社に訪れるなら、鳥居だけでなく境内の見どころも満喫していこう。
この記事では参拝前に知っておきたい、白鬚神社の歴史や見どころ、アクセスや周辺観光スポットまで詳しく紹介していく。

目次

白鬚神社ってどんなところ?

滋賀県中央部にある琵琶湖の北西部に位置する白鬚神社。約2,000年の歴史を持つ、滋賀県で最古の神社だ。
猿田彦命(さるたひこのみこと)を祭神として祀っており、古くから延命長寿白鬚の神として厚く信仰されてきた。
白鬚神社の本殿から国道を挟んで湖上に立つ鳥居は、絶景パワースポットとして人気が高い。
琵琶湖で最大の島「沖島」を背景に、湖に浮かぶ鳥居の景観は素晴らしく「日本遺産」に認定された。
神秘的なその光景は、広島県宮島にある「嚴島神社」を思わせることから、「近江の嚴島」とも呼ばれている。

白鬚神社の成り立ち

垂仁(すいにん)天皇の、皇女・倭姫命(やまとひめのみこと)が社殿を創建。
ご祭神の猿田彦命は白髪で白髭を蓄えた老人の姿をしていることが、社名の由来となっている。
現在の本殿は、戦国時代(1467年〜1615年)の武将・豊臣秀吉(とよとみ ひでよし)の遺命を受け、その三男・秀頼(ひでより)が創建したもので、国の重要文化財に指定されている。

白髪で白髭を蓄えた老人をイメージした猿田彦命の面
白髪で白髭を蓄えた老人をイメージした猿田彦命の面

白鬚神社へのアクセス

滋賀観光の拠点でもあり、新幹線停車駅である「米原駅」を起点に白鬚神社へのアクセスを紹介する。
最寄り駅の「近江高島駅」からは、徒歩で30〜40分・レンタサイクルなら15分程度。

経路
1. 「米原駅」からJR北陸本線に乗車し、「近江塩津駅」で下車
2. JR湖西線に乗り換え、「近江高島駅」下車
3. 「近江高島駅」からタクシーで約5分
所要時間
約1時間30分

白鬚神社のお勧め観光シーズンは?

「白鬚神社」を観光するなら初夏がお勧め。
朱色の鳥居が浮かぶ琵琶湖の水が透明感を増し、綺麗に光るため、神秘的な雰囲気がより一層強くなる。

観光するなら外せない!白鬚神社の見どころ3選

湖中の鳥居で有名な白鬚神社だが、境内にも見どころがある。
国の重要文化財・登録文化財に指定された本殿や社務所も見逃さないように。

1. 湖中大鳥居

「白鬚神社」から国道を挟み、琵琶湖の中に聳える朱塗りの大鳥居。
鳥居が湖中に建っている理由は諸説あるが、正確な理由は不明。
自然災害や天下異変の前兆として、湖中から突然現れたという伝説も残る。
そんな神秘的な湖中大鳥居は、絶景スポットとして多くの観光客が訪れている。
特に朝日が湖中大鳥居と重なる光景は、心奪われるほど幻想的。
青空と鳥居の朱色のコントラストや夕暮れの空に鳥居が溶け込む風景など、様々な景色を堪能してほしい。

大鳥居から昇る朝日は神々しさを感じる
大鳥居から昇る朝日は神々しさを感じる

2. 本殿・拝殿

豊臣秀吉の遺命を受け、三男の秀頼が1603年に建立・寄進した。
本殿は桃山時代(1573年〜1603年)特有の建築様式で、檜の皮を利用して施工した檜皮葺きの入母屋造りで、国の重要文化財に指定されている。
1879年の拝殿再建の際に本殿に接続させたため、複雑な屋根形式になっている。

桃山時代の建築様式を残す本殿
桃山時代の建築様式を残す本殿

3. 社務所

1933年に建築された社務所(神社の事務所)は、当時の建築技術を集結させた建造物として、国の登録文化財に指定されている。
社務所とは、神社で働く人が事務や管理などを行う場所であり、祈祷の受付やお守りやおみくじなどの授与を受けられる場所でもある。
お守りを頂く際、社務所自体もしっかり鑑賞してほしい。

和風の意匠を感じられる建築物と立派な松
和風の意匠を感じられる建築物と立派な松

琵琶湖・白鬚観光のプランに加えてほしい「西近江七福神めぐり」

一説では室町時代(1336年〜1573)から信仰されてきた、福をもたらす7柱の神様を祀る神社を巡る「西近江七福神めぐり」。
大黒天・恵比須・毘沙門天・弁財天・布袋・福禄寿・寿老人、それぞれが持つご利益を一気に頂ける。
白鬚神社が祀る猿田彦命は寿老人であり、7柱のうちの1柱だ。
せっかく白鬚神社や琵琶湖を観光するなら、残りの6柱を祀る寺社を巡ってみよう。
6柱を祀る寺社は、以下の表にまとめた。
それぞれの寺社では、神や仏様に参拝した証として記録に残る御朱印がもらえるため、西近江七福神めぐりの記念にもなる。

玉泉寺(布袋尊)
滋賀県高島市安曇川町田中3459
正傳寺(大黒天)
滋賀県高島市新旭町旭38
阿志都弥神社・行過天満宮(福禄寿)
滋賀県高島市今津町弘川1707−1
西江寺(弁財天)
滋賀県高島市今津町藺生592
唐崎神社(恵比寿神)
滋賀県高島市マキノ町知内924
大崎寺(毘沙門天)
滋賀県高島市マキノ町海津128

白鬚神社と併せて巡りたい琵琶湖の絶景スポット3選

日本最大の湖である琵琶湖の周辺には観光スポットが多く、1日では巡りきれないほど。
「白鬚神社」を満喫したら、雄大な琵琶湖と自然が織りなす絶景スポットを巡ってみよう。

1. びわ湖テラス

標高約1,100mから日本一大きな湖、琵琶湖を望むネイチャーリゾート「びわ湖テラス」。
打見山と蓬莱山の山頂に広がる2つのテラスで、絶景を眺めながらゆったりと食事を味わう、ぜいたくなひとときを過ごしましょう。
「The Main」エリアには、テラスカフェやブッフェスタイルのレストラン、カフェスタンドなどグルメも豊富にスタンバイ。
眺望を楽しむなら、ロープウェイ山頂駅から2つのリフトを乗り継いで標高1,174mの蓬莱山へ。
山頂にある「Café 360」では、アーチ状のウッドデッキを中心に、360度広がる雄大な景色が満喫できる。

日本一の湖を眺めながら食事を楽しんで
日本一の湖を眺めながら食事を楽しんで

2. 浮御堂(満月寺)

琵琶湖大橋南側の湖岸にある臨済宗大徳寺派の禅寺、海門山満月寺
その境内には、琵琶湖へ橋を渡した先にお堂が建っている。湖面に浮いているように見えることから浮御堂と呼ばれる、琵琶湖でも指折りの景勝地だ。
橋を渡りお堂に立てば、遮るものが何もない琵琶湖の大パノラマが見渡せる。
かつて俳人や文人墨客も魅了された絶景を、心静かに鑑賞してみたい。

古くから近江八景の一つ「堅田の落雁」として知られてきた、琵琶湖を代表する景勝地
古くから近江八景の一つ「堅田の落雁」として知られてきた、琵琶湖を代表する景勝地

3. 近江大橋

滋賀県の大津市丸の内町と草津市新浜町を結ぶ琵琶湖上の橋で、1974年に開通。当初は有料道路であったが、2013年に無料化。
琵琶湖にはこの「近江大橋」と、大津市と守山市を結ぶ「琵琶湖大橋」の2本の橋が架けられている。
アーチ型のなだらかな曲線が、周辺に生える緑とともに琵琶湖の美しい風景を織りなしている。夕焼けに橋のシルエットが浮かびあがる、夕刻の景色も素晴らしい。

琵琶湖の景観に馴染む、アーチ型の美しい橋
琵琶湖の景観に馴染む、アーチ型の美しい橋

白鬚神社に関するよくある質問

Q

京都駅から白鬚神社へのアクセスは?

A

JR湖西線に乗車して近江高島駅で下車(約40分)、駅からは徒歩またはタクシーで向かおう。

Q

白鬚神社のご祭神は?

A

猿田彦命(さるたひこのみこと)を祀っています。

まとめ

神秘的な景観を見せる湖中大鳥居や、歴史ある建造物が素晴らしい白鬚神社の魅力を紹介してきた。
最寄り駅からは少々遠いが、徒歩やタクシーで雄大な琵琶湖と自然を眺めながら向かえば、道中も楽しめるはずだ。
白鬚神社やこの記事で紹介した観光スポット以外にも、琵琶湖には魅力的な観光スポットが多い。以下の記事も参考に滋賀観光を楽しんでほしい。