日本の美しい原風景を巡ろう!庄内エリアの人気観光スポット15選
山形県の日本海沿岸にある「庄内エリア」は、広大な平野に包まれた自然豊かな地域だ。
一帯を国内有数の海・山・川が囲み、雄大な景観や新鮮な農産物など魅力的な要素であふれている。
長い歴史と多彩な文化が共存した日本の原風景を感じられるのも、同エリアならではの特徴と言える。
この記事では、初めて訪れる人でも楽しめるように「庄内エリア」の見どころや人気観光スポットを地域に分けて紹介する。
記事の内容を参考に観光プランを立てれば、庄内エリア巡りを最大限に満喫できるだろう。
庄内エリアってどんなところ?
「庄内エリア」は山形県の北西部に位置する一帯を指し、「鶴岡市」・「酒田市」を核とした2市と「三川町」・「庄内町」・「遊佐町(ゆざまち)」の3町で構成されている。
庄内平野を中心に広がる同エリアは県内面積のおよそ1/4を占め、山・海に囲まれた自然の豊かさが特徴。
東部は出羽山地、南部は朝日山地、西部は日本海、北部は鳥海山(ちょうかいさん)と面しており、日本屈指の穀倉地帯(穀物が多量に産出される地域)とも呼ばれる。
対馬(つしま)海流の影響を受けるため、気候は内陸部よりも温暖で積雪量も比較的少ない。
ただし年間を通じて風が強く、冬季は北西の季節風が吹き荒れて地吹雪が続く。
肥沃な大地と水資源の恵みを受けた食文化は庄内エリアの魅力で、新鮮なお刺身をはじめ、四季折々の山の幸・海の幸を堪能できる。
また、開湯1,000年を超える名湯のほか、舟運・旧跡の文化を受け継ぐ歴史的な観光資源も満載。
例えば、山岳信仰の聖地「出羽三山」には国内外からの参拝者で賑わう。
そんな昔懐かしい街並みや日本の原風景を残す庄内エリアは、旅情をかき立てるノスタルジックな気分にさせてくれる場所だ。
庄内エリアのおすすめの観光シーズンは?
庄内エリアは季節ごとに異なる魅力があるが、訪れるなら秋をお勧めしたい。
夏の暑さが落ち着き始め、過ごしやすく晴天が多いので絶好の観光シーズンと言える。
最大の魅力は美しい紅葉で、「鶴間池」・「眺海(ちょうかい)の森」など名所が多く秋の風景を楽しめる。
名湯を堪能しながら、紅葉のコントラストや田畑の実りを愛でる旅行を考えても良いだろう。
また、続々と食べ物が旬を迎えるため、グルメ目的の人も満喫できるはずだ。
庄内エリアの季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): ジャケットおよびセーター
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣
- 秋(9月 - 11月): セーターやカーディガン
- 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
庄内エリアへの移動方法は?
山形県には2つの空港があり、その1つが庄内エリアに位置する「庄内空港」である。
酒田市と鶴岡市にまたがる同空港は、庄内地方の空の玄関口としての役割を担う。
現在は羽田空港・国内線のみの運航だが、国際線の受け入れ体制も強化中だ。
東京(羽田空港)からは直通で約1時間、大阪(伊丹空港)からは羽田空港経由により約3時間10分で「庄内空港」へアクセスできる。
なお空港到着後はそれぞれバスで、酒田方面には45分ほど、鶴岡方面には30分ほどで行ける。
庄内エリア観光の主要交通手段
庄内エリアの主要都市には公共交通機関が走っており、各地域間の移動や主要観光スポットへは電車とバスで基本的にアクセスできる。
ただし都会と比較すると本数が少ないため、事前に時刻表の確認・旅行スケジュールの作成は欠かせない。
自由度・効率を優先したいならば、レンタカーやガイド付きタクシーの利用を検討しよう。
また鶴岡市・酒田市・庄内町・遊佐町では、レンタル自転車を無料で貸し出している。
3つの日本遺産を有する鶴岡市の人気観光スポット3選
東北地方で最も広い鶴岡市は、庄内エリア南部の風情あふれる城下町。
3つの日本遺産(出羽三山・サムライゆかりのシルク・北前船寄港地)を有しており、歴史や自然、グルメを体感できるスポットが盛りだくさん。
国内初の「ユネスコ食文化創造都市」に認定された都市というのも特徴だ。
ここでは同市を代表する3つの観光地を紹介しよう。
いずれも他で見られない光景が待っているので、ぜひ足を運んでほしい。
1. 鶴岡市立加茂水族館
鶴岡市の海岸沿いにある山形県唯一の水族館。展示しているクラゲの種類は60種類を超え、その飼育、展示の種類ともに世界一を誇る水族館として知られている。
最大の見どころは「クラゲドリームシアター」と呼ばれる直径5mの水槽。約1万匹のミズクラゲが巨大な水槽内でたゆたう光景はここでしか見ることができない。
2. 羽黒山
出羽三山の主峰である月山の北西に位置する標高414mの山。
バス停のある随神門から山道を歩いて数分のところに高さ29mの五重塔が杉木立に溶け込むようにそびえている。
天慶元(938)年に平将門の創建と伝えられており、神仏習合の形態だった羽黒山に残る数少ない仏教建築のひとつ。昭和41(1966)年には国宝に指定された。
3. 出羽三山神社
東北を代表する山岳信仰と修験道の聖地、出羽三山。現在をあらわす「羽黒山」、過去をあらわす「月山(がっさん)」、未来をあらわす「湯殿山」の3つの山の総称で、開山より1430年を超える長い歴史の中で多様な信仰が育まれ、日本屈指の霊場としていまなお信仰が息づいている。
出羽三山の3つの山の三神を祀るのが、羽黒山山頂にある三神合祭殿。
日本の芸術の魅力を新発見!酒田町の人気観光スポット3選
県内唯一の離島「飛島(とびじま)」がある酒田市は、古くから北前船の寄港地として栄えた港町。
美しい海岸線や四季折々で異なる顔を見せる鳥海山の景観が魅力的だ。
多くのアーティストを輩出した芸術文化が盛んな地域でもあり、豪商たちが残した歴史的建造物は映画・ドラマのロケ地にも使われている。
作品を通じて日本の芸術に触れられる3つの人気観光スポットを紹介するので、ぜひ足を運んでほしい。
1. 酒田市美術館
小高い丘にゆったりと佇む自然と芸術が融合した美術館。
常設展示・特別展・市民ギャラリーなど複数のブロックに分かれ、様々なアートの鑑賞を楽しめる。
なかでも日本洋画界の重鎮・森田茂(もりたしげる)、酒田市出身の洋画家・國領經郎(こくりょうつねろう)らの作品を柱に展示している。
また広大な敷地の四方は緑に囲まれており、自然光を取り入れた開放的な空間や、周囲の景観と調和するデザインも印象的だ。
中庭に置かれた白い大理石の「翔生(しょうせい)」がその代表で、晴れていると庭園越しに鳥海山や出羽三山を一望できる素晴らしい借景も魅力のひとつ。
酒田駅から組合バスで約25分、タクシーで約10分とアクセスも優れる。
2. 本間美術館
江戸時代(1603年~1868年)以降、豪商・大地主として名を馳せた本間家が収集した美術工芸品を展示・保管する施設。
日本・東洋古美術品を中心に幅広いジャンルを取り揃えており、およそ3,000点の所蔵数を誇る。
大名から拝領した品・歴史的価値の高い文書をはじめ、重要文化財や重要美術品の多さも魅力だ。
コレクションは奈良時代(710年~794年)~昭和期まであるので、展示を通じて時代を超えた日本の芸術肌で感じられるだろう。
また、国指定の名勝で四季によって表情を変える「鶴舞園(かくぶえん)」、繊細な造りが素敵な京風建築の「清遠閣(せいえんかく)」も見逃せない。
庭園からの眺めは格別なので、同施設の喫茶店に立ち寄りゆっくり過ごすのがお勧め。
3. 土門拳記念館
酒井市出身で写真界の巨匠・土門拳(どもんけん)の作品を展示する日本初の写真専門美術館。
1909年に生まれた土門氏は戦前・戦後の日本を知る貴重な人物であり、激動の昭和時代(1926年~1989年)の日常風景から劇的な瞬間までをレンズに収めてきた。
彼の作品には普遍的な人間の感情や社会情勢が映し出されており、写真を見ると当時の日本の様子や日本人の心を感じられる。
代表作の「ヒロシマ」・「古寺巡礼」・「筑豊のこどもたち」をはじめ、現代にも通じる部分も多く、自身の生活・価値観に訴えるものがあるはずだ。
館内は広く所々にソファも設置されているので、思い思いの考えを巡らせて作品をじっくりと鑑賞しよう。
三川町に立ち寄るなら訪れたい人気観光スポット3選
三川町は庄内エリアにおける交通の要所であり、各地域へのアクセスが良いことで知られる。
町全域が庄内平野の中に位置しているため、美しい自然や四季の移ろいを楽しめる。
また、お米やしいたけ、長ねぎなどの農産物が豊富で、地元の新鮮な食材で作られた逸品を堪能できるのも魅力のひとつ。
ここでは有名な人気観光スポットを紹介しよう。
多彩な見どころがあるので、訪れて後悔はしないはずだ。
1. いろり火の里
庄内平野の中央、美しい田園風景の中に作られた総合施設。
観光情報の発信を行う道の駅「庄内みかわ」、大型遊具を備え無料で遊べる「わんぱく広場」、ショッピングセンター「ラコス」といった、多彩な施設が併設されている。
不定期で季節ごとのイベントやスポーツ大会も開催するなど、地域交流の場としての役割も担う。
ここでは伝統的な庄屋造りの温泉施設「なの花 温泉田田(でんでん)」を見どころに挙げたい。
「無色透明の食塩泉」とやや珍しい「濁り茶褐色の強食塩泉」の2種類の源泉を引いており、大浴場や露天風呂に浸かれば心ゆくまでリラックスできる。
食事処・宿泊場所もあるので、三川町観光の拠点に選んでも良いだろう。
2. いろり火の里脇・菜の花畑
1978年に菜の花が三川町の「町の花」に設定。5年後の1983年から例年「菜の花まつり」が開催されており、食用や搾油用の菜の花も栽培されている、三川町で親しみ深い花だ。
そんな菜の花が133.4haという広大な土地いっぱいに咲き乱れる菜の花畑が、前述したいろり火の里脇にある。見頃は例年4月下旬〜5月上旬。
春に三川町を観光するなら、視界いっぱいに広がる菜の花畑は見ておくべき光景だ。
- 住所
- 山形県東田川郡三川町大字横山字堤
3. アトク先生の館
アカデミー賞を受賞した映画「おくりびと」の撮影場所(納棺シーン)として知られる文化博物館。
皇室関係の建築物を多く手がけた宮島佐一郎(みやじまさいちろう)の設計によって1928年に完成する。
正式名称は「三川町文化交流館」だが、山形大学などで教鞭を振るった阿部徳三郎(あべ とくさぶろう)が生前にアトク先生の呼び名で親しまれたことから公募で命名された。
匠の技を駆使した同博物館は、総檜造りの平屋建て、銅板葺きの日本家屋という近代和風建築が特徴だ。
風景に馴染む佇まいや美しく整備された池泉廻遊式の庭園も相まって、全体に威風堂々たる雰囲気が漂う。
昭和初期の趣を現代に伝える館内を無料で見学できるのもうれしいポイント。
豊かな自然と歴史を堪能!庄内町の人気観光スポット3選
細長い地形が特徴の庄内町は、庄内エリアのほぼ中心に位置する。
霊峰「月山(がっさん)」の山頂・平成の名水百選「立谷沢川」を筆頭に観光資源に恵まれており、美しい自然と伝統が融合した魅力的な地域だ。
ここでは古い歴史を持つ神社と自然を楽しめるアクティビティスポットを紹介していく。
庄内町の中でも外せない観光地なのでぜひ足を運んでみよう。
1. カートソレイユ最上川
東北最大級のJAF公認の常設レーシングカートコース場。
全長1,063mを疾走する本格的なモータースポーツに挑戦できる。
眼前には最上川の壮大な景色や雄大な自然が広がるため、爽快感抜群でリフレッシュにもピッタリ。
特に最大直線距離170m部分では、最高時速70km・体感スピード140kmのスピードとスリルを存分に味わえるので、F1レーサーのような気分になれるだろう。
また、ファミリー向けの2人乗りバッテリーカート・レジャーカートもあるため、親子や小さい子供連れでも気軽に楽しめるのもうれしい。
※営業期間:4月~11月(原則として平日の火・水・木曜日は定休日)
2. 余目八幡神社
「余目八幡神社(あまるめはちまんじんじゃ)」は、古くから地域の総鎮守として信仰を集める庄内三八幡のひとつ。
1814年に建立された社殿は「羽黒山」の三神合祭殿と同じ様式で、拝殿・宮殿は庄内町指定有形文化財になっている。
繊細な彫刻や多彩な配色など、工夫を凝らした美しいデザインに着目するとより楽しめるだろう。
また、伝統行事の「余目まつり」も注目すべき見どころだ。
毎年9月14日(前夜祭)・15日(例祭)・16日(奉謝祭)の3日間に渡って繰り広げられ、多くの人々で盛大な賑わいをみせる。
馬方節にのせて歩く神輿行列、巫女舞や獅子舞奉舞のほか、様々なイベントも開かれるのでタイミングが合えば見学してほしい。
3. 月山神社
標高1,984m「月山」の頂に鎮座する神社。
創建593年、延喜式神名帳にも載る長い歴史を持ち、古来より修験道の聖地として庶民から厚い信仰を集めてきた。
今もなお多くの修験者・参拝者がおり、本宮内は特別な神域につき撮影禁止、参詣にはお祓いを受けなければならない。
祭神は月読命(つきよみのみこと)を祀り、うるう年に参拝を行うと12年分のご利益があるとされている。
庄内平野・朝日飯豊連峰など、見渡す限り絶景が広がる山頂からの眺めも魅力のひとつ。
また山頂付近にもオゼコウホネ・ウラジロヨウラクといった、珍しい高山植物があちこちに咲き誇るので注目しよう。
※開山期間:例年7月1日~9月初旬、要登山装備
美しい自然景観と文化の調和が魅力!遊佐町の人気観光スポット3選
山形県の最北端、秋田県と隣接する遊佐町は、湧水・井戸が多い綺麗な水が自慢の地域だ。
都会にはない穏やかな時間と澄み切った空気が流れており、夕焼けや星空は格別に美しい。
海水浴・キャンプといった雄大な自然と触れ合えるアクティビティの充実も魅力のひとつ。
ここでは特に人気の観光地を3つ紹介しよう。
清らかな水、歴史的資源など、遊佐町ならではの体験ができるスポットなので、ぜひ足を運んでほしい。
1. 鳥海山大物忌神社
御本社は鳥海山山頂に鎮座し、麓に吹浦口之宮、蕨岡口之宮の二社が鎮座する。
鳥海山は山形県と秋田県の県境に位置する標高2,236mの霊峰。
山頂には欽明天皇25(564)年に創建した鳥海山大物忌神社の山頂御本殿が鎮座する。
出羽国一宮の霊験あらたかな御利益を求めて参拝する登山客・登拝者が多く、御室参籠所では宿泊することもできる(要予約、夏期のみ)。
2. 胴腹滝
鳥海山の伏流水が岩場から湧き出る珍しい滝で、遊佐町の有名観光スポットのひとつ。
身体の「どうっぱら」という例えで胴腹滝と名付けられた。
大量の清らかな水が流れ出る光景は美しいだけでなく、不純物を含まない自然水で「里の名水・やまがた百選」に名を連ねる。
町民はもちろん、県内外を問わず名水を求める水汲みの人で常に行列ができる。
不動尊を真ん中に2つの筋が流れており、湧き出た水は左右で味が異なるという特徴を持つ。
右側を飲む人・左側を飲む人・混ぜて飲む人など、個人によって好みが割れるのも面白い。
滝周辺には整備された散策路があるので自然の中を歩いて楽しもう。
※観光時期:5月下旬~11月上旬
3. 十六羅漢岩
地元の石工たちが海上安全と漁師諸霊の供養を願い、1864年から5年をかけて1868年に完成させた22体の磨崖仏(まがいぶつ/岩肌に彫られた仏像)。
16体の羅漢像に加え、釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)や文殊菩薩・普賢菩薩(ふげんぼさつ)などの像が彫られている。
大規模の磨崖仏が並ぶ光景は、日本海側では「十六羅漢岩(じゅうろくらかんいわ)」だけと言われる歴史的にも貴重な資源だ。※未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産(水産庁指定)
眺望台には歌碑や句碑があり、日本海の荒波に耐えながら自然と一体化する姿・夕日のシルエットなどの美しい様子も見られる。
観光地としても人気が高く、毎年7月下旬の「十六羅漢まつり」は大いに盛り上がる。
庄内エリアに点在する1,000年以上の歴史を持つ名湯へ
庄内エリアを観光するならば、歴史ある温泉地に宿泊しよう。
ここでは開湯1,000年を超える3つの人気名湯を紹介していく。
いずれも泉質の良い温泉だけでなく、趣を感じられる街並みや気軽に楽しめる足湯など魅力が詰まっている。
内容を参考に1カ所でもぜひ訪れてほしい。
1. あつみ温泉
鶴岡市のあつみ温泉駅から徒歩30分(タクシーで約5分)の場所に位置する温泉地。
1,200年前に一羽の鶴が傷を癒すところから始まったと言われる古い歴史を持つ名湯だ。
ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉の泉質は、神経痛や血行を促進らの効能があり、心身ともにリラックス効果が期待できる。
3つの共同浴場(日帰り入浴施設)・飲水所・足湯をはじめ、おもてなし自慢の宿やレトロなお菓子屋など、温泉街は清流の心地よい音を相まって風情が漂う。
川沿いの遊歩道にはゆったり座れるベンチも用意されているので、ぜひ散策も楽しんでほしい。
また地元の特産品やお土産が並び、浴衣姿の観光客で賑わう「あつみ温泉朝市(4月~11月の毎朝)」もお勧めだ。
2. 湯野浜温泉
天喜年間(1053-1058)に地元の漁夫が海辺で温浴している亀を発見、この地の温泉が広まったという故事に由来する温泉郷。
日本海に面した海岸沿いに温泉宿やホテルが立ち並ぶ、県内有数の温泉リゾート地だ。
泉質は、口に含むとほんのり塩辛さを感じる塩化物泉。ゆったりとお湯に浸かれば身体が芯から温まり、湯冷めしにくいのが特長だ。また塩分には殺菌効果があり、傷が癒えるとも言われている。
3. 湯田川温泉
開湯1,300年を超える古き良き閑静な温泉郷。
竹林と梅林に囲まれる情緒にあふれた同温泉は「鶴岡の奥座敷」との呼び声が高く、様々な文豪に愛されてきた。
現在は湯治場として知られており、2001年には環境省指定の「国民保養温泉地」を受けている。
全国でも屈指の源泉かけ流しの泉質は、無色透明・無味無臭の入りやすい硫酸塩泉で、切り傷・火傷・高血圧症などに効果的と言われる。
温泉街には2つの共同浴場と1カ所の足湯があり、個性的な7つの宿では地元の食材を使ったご当地グルメや山菜料理を楽しめるのも魅力だ。
鶴岡駅からバスで約30分と中心部からのアクセスも良好なので、たくさんの観光客で1年中賑わう。
観光と併せて楽しむべき庄内エリアのご当地グルメ
豊かな自然に恵まれ多様な食文化を育んできた庄内エリアは、食の都と呼ばれるほどグルメが充実している。
ジャンル・季節を超えて魅力的なものが多いので、観光時は食事も楽しみに絶品を思う存分に堪能しよう。
特に有名なご当地グルメを5つに絞り下記の表にまとめた。
- 庄内豚
- 庄内エリアで育てられた豚肉で、脂身が少なく、柔らかい肉質が特徴。
- 酒田ラーメン
- 山形県民のソウルフード。中細ちぢれ麺と魚介系スープの旨みが絶妙で2023年にはご当地ラーメン選挙で日本一に輝く。
- 岩ガキ
- 夏に旬を迎える庄内エリアにおける海の幸の代表格。ぷりぷりとした食感と濃厚な味わいを楽しめる。
- どんがら汁
- 庄内地方の郷土料理で、寒ダラを頭から尻尾まで余すところなく使った味噌仕立ての汁物。体が温まる冬にピッタリな一品。
- 庄内砂丘メロン
- みずみずしく、緻密な果肉を持つ上品なご当地フルーツ。
庄内エリア観光に関するよくある質問
Q
短い時間で庄内エリアを満喫するためには、どこに行けば良い?
パワースポット「出羽三山」、クラゲで有名な「加茂水族館」、歴史ある「あつみ温泉」などに行くのがお勧めです。
Q
庄内エリアで特に観光スポットが多い場所は?
庄内エリアの中核を担う「酒井市」と「鶴岡市」は特に観光スポットが充実しているのでお勧めです。
Q
庄内エリアの桜の見頃は?
地域によって多少のずれがありますが、例年4月中旬から4月下旬に見頃を迎えています。
Q
庄内エリアの紅葉の見頃は?
早い地域で10月上旬、遅い地域だと11月上旬に例年見頃を迎えています。
まとめ
庄内エリアの魅力や人気観光スポットを地域ごとに紹介してきた。
自然と歴史が調和する庄内には、食文化・アクティビティ・景観・温泉など人々の心を掴む魅力的な要素が詰まっている。
都会では感じられない日本本来の”ふるさと”のような風土も残っており、訪れれば本当の豊かさや失いかけた感情を再発見できるはずだ。
庄内エリアに興味がある人はもちろん、ここで初めて知った人も一度は訪れてみてほしい。
旅行プラン作成にも役に立つ山形の定番観光スポット15選をまとめた、こちらの記事も合わせてチェックしよう。