
【銀山温泉観光の完全ガイド】 見どころ・グルメ・アクセス・モデルコースを徹底解説!
山形県尾花沢市に佇む「銀山温泉」は、古き良き日本の風景を残す人気温泉地。
大正ロマン漂う街並みと歴史ある温泉街の風情が調和し、銀山川沿いに立ち並ぶ木造多層旅館が訪れる人を魅了する。
特にガス灯が灯る夕暮れ時の景観は幻想的で、まるで別世界に迷い込んだかのような美しさだ。
この記事では、銀山温泉の概要やアクセス、見どころを中心に魅力を網羅的に紹介していく。
初めて観光予定の人でも楽しめるようにモデルコースもまとめたので、ぜひ最後まで読んでほしい。
銀山温泉ってどんなところ?
山形県尾花沢市の山あいに静かに佇む「銀山温泉」は日本を代表する温泉地。
NHK朝の連続テレビ小説「おしん」のロケ地としても知られ、銀山川沿いには木造多層旅館が立ち並ぶ。
開湯約500年を誇る温泉は「美人の湯」と呼ばれ、肌あたりのやさしいナトリウム塩化物・硫酸塩泉が身体を芯から温めてくれる。
最大の魅力は、タイムスリップしたかのような大正ロマンの景観だ。
夕暮れ時にガス灯がともると、川面に映る旅館の灯りがノスタルジックな雰囲気を演出し、訪れる人を非日常の世界へ誘う。
ご当地グルメやレトロなカフェなども充実しており、街歩き自体が楽しいのも魅力。
春の新緑、秋の紅葉、冬の銀世界と四季折々に表情を変える自然美も見事だ。
また、落差22mの「白銀の滝」、鉱山の名残を感じる「延沢銀山遺跡」をはじめ、周辺にも多彩な見どころが尽きない。

銀山温泉の歴史
銀山温泉は、15世紀半ばに発見されたと伝わる「延沢銀山(のべさわぎんざん)」を起源に持つ。
延沢銀山で働く鉱夫たちが、銀山川沿いに湧き出る温泉を偶然見つけたのが銀山温泉の始まりだ。
江戸時代(1603年〜1868年)前期に銀山の発展とともに温泉街の基盤が築かれ、江戸中期〜明治時代(1868年〜1912年)にかけては湯治場として賑わった。
1913年に銀山川の氾濫によって温泉街が壊滅的な被害を受けるが、1926年頃に豊富な湯量を活かした復興が進む。
各旅館は洋風意匠の木造多層建築へと建て替え、現在の大正ロマンを感じさせる街並みが形成されていく。
1986年には「銀山温泉家並保存条例」が制定され、歴史的景観を守る取り組みが本格化。
さらに1999年の山形新幹線延伸をきっかけに観光客が増加し、現在では国内外から多くの旅行者が訪れる人気温泉地となった。
映画「千と千尋の神隠し」との関係
銀山温泉は、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモデルとなった地のひとつといわれる。
ただし、スタジオジブリおよび宮崎駿(みやざきはやお)監督は公式に明言していない。
それでも両者を結びつけるのは、大正ロマン漂う木造旅館が川沿いに立ち並ぶ街並みが作品の美しい雰囲気を連想させるからだ。
特に夜のガス灯の灯りや雪景色は映画の幻想的な世界観と重なり、たくさんの人が千と千尋のようだと感じる理由になっている。
SNSでも度々話題を集めており、聖地巡礼で訪れるファンも多い。

銀山温泉の泉質・効能
銀山温泉の泉質は、ナトリウム塩化物・硫酸塩温泉(低張性中性高温泉)。
無色透明でほんのり塩味を感じるやわらかな湯が特徴だ。
源泉温度は約63.8℃と高く、湯上がり後も身体が冷めにくい保温力の高い湯として知られている。
疲労回復・冷え性・筋肉痛・関節痛など、さまざまな効能ができるのも魅力のひとつ。
各旅館では源泉を使用した湯を楽しめるほか、共同浴場「しろがね湯」や無料の足湯「和楽足湯」でも、銀山温泉の湯を気軽に体験可能。

銀山温泉へのアクセス
銀山温泉の最寄り駅はJR奥羽本線および山形新幹線「大石田駅」。
駅からは路線バスに乗車し、約40分で温泉街に着く。
ただし、運行は1〜2時間に1本程度と少ないため、事前に時刻表の確認がお勧め。
ここでは、「山形空港」・「山形駅」・「東京駅」を起点とした銀山温泉への行き方を以下にまとめた。
レンタカーの場合は、山形JCT(東北中央道)→尾花沢ICを走れば、山形市から約1時間でアクセスできる。
| 起点 | 経路 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 山形空港 |
「山形空港」シャトルバスのりばからおいしい山形空港観光バスに乗車し、「銀山温泉」で下車、到着 ※1日2本のみ運行(9時30分、14時40分)、タイミングが悪い時はタクシー |
約1時間25分 |
| 山形駅 |
1.JR「山形駅」からJR新幹線つばさ号に乗車し、「大石田駅」で下車し、バス停に移動 2.「大石田駅」から尾花沢市営バス・銀山温泉行に乗車し、「銀山温泉」で下車、到着 |
約1時間30分 |
| 東京駅 |
1.JR「東京駅」からJR新幹線つばさ号に乗車し、「大石田駅」で下車し、バス停に移動 2.「大石田駅」から尾花沢市営バス・銀山温泉行に乗車し、「銀山温泉」で下車、到着 |
4時間〜5時間 |
冬季のマイカー規制
銀山温泉は近年人気が高まり、コンパクトな温泉街への観光客が急増している。
その結果、歩行者の接触事故リスクや積雪路面での交通障害など、観光客と地元住民の双方に影響が出るようになった。
対応策として尾花沢市は2024年度より、マイカー規制(パークアンドライド方式)の実証実験を始めた。
2025〜2026シーズンの概要は以下の通り。
来年度以降は内容が変わる可能性があるので、最新情報は公式サイトを読んでほしい。
- 実施期間
-
・秋季:11/1〜3・11/22〜24(計6日間)
・冬季:12/20〜翌3/1(計79日間) - 規制内容
-
・日帰り観光客のマイカーおよびレンタカーの乗り入れ禁止(宿泊者は対象外)
・時間帯別の入場調整 - 規制区間
- 県道188号線(十分一関所跡〜銀山温泉)
- 駐車場所
- 大正ろまん館駐車場、指定の駐車場
- 移動手段
- シャトルバス(尾花沢市銀山駐車場〜銀山温泉バス停、所要時間15分前後)
シャトルバスの運行情報
シャトルバスの運行情報は以下の通り。
冬季は積雪で道幅が狭くなり、除雪車やバスが行き交うため、温泉街まで歩くのは非常に危険だ。
車は必ず指定の駐車場に停め、シャトルバスに乗車しよう。
- 運行時間
-
9時〜18時
※秋季は乗車客が集まり次第出発、冬季は毎時0分・20分・40分発(20分間隔) - 通行経路
-
秋季:大正ろまん館⇔銀山温泉共同駐車場前⇔銀山荘前⇔銀山温泉街入口
冬季:大正ろまん館⇔銀山荘前
※冬季は銀山荘前から10分ほど徒歩で移動 - 乗車料金
-
秋季:500円
冬季:800円(9時〜10時59分)、500円(11時〜13時59分)、1,000円(14時〜18時)
※子供は無料
なお、冬季は乗車時に時間指定を受ける「順番待ちシステム」が導入されており、混雑時は待ち時間が発生する。
確実に希望時間のバスに乗りたい場合は、事前予約制の「プライオリティ・パス(時間帯別運賃+大人500円)」の利用がお勧め。
銀山温泉のお勧め観光シーズンは?
最も美しい景観を堪能したいなら、冬の「銀山温泉」がお勧めだ。
雪化粧をした温泉街がガス灯のオレンジの光に照らされた幻想的な景観を楽しめる。
大正ロマンあふれる雪景色の温泉郷を見るために冬に訪れる観光客も多い。
寒い冬ならではの雪見風呂も魅力のひとつ。
しんしんと降り積もる雪を見ながら温かい温泉に浸かれる、至福のひとときを体感してほしい。
「銀山温泉」がある地域は豪雪地帯で12月上旬から雪が降り始める。
積雪量のピークは1月〜3月下旬まで、1m以上の積雪となるため防寒対策は必須だ。

銀山温泉を満喫できる定番の見どころ7選
ここからは、銀山温泉で定番の見どころを7つ紹介していく。
いずれも温泉街の風情を中心に景観・歴史・癒やしを感じられ、見るだけで終わらない体験ができる。
また、自然と人の営みが近く、それぞれに写真映えと記憶に残る個性があるので、旅の記憶に残りやすいのも特徴だ。
ぜひ内容を参考に観光プランを考えてほしい。
1. 大正ロマンが薫る「温泉街の街並み・鏝絵」
銀山温泉の象徴といえば、大正ロマンが色濃く残る温泉街の街並み。
銀山川に沿って立ち並ぶ多層木造旅館はガス灯の柔らかな光に照らされ、昼夜で別々の表情を見せる。
特に雪景色の季節は白と木のコントラストが際立ち、まるで大正時代(1912年〜1926年)に迷い込んだかのような情緒を味わえる。
街歩きの途中で目を引くのが、左官職人が漆喰を鏝で描き出す伝統技法「鏝絵(こてえ)」だ。
旅館ごとに異なる意匠を持ち、建物の壁面に施された花鳥風月や縁起物のモチーフが街を彩る。
鏝絵は装飾であると同時に建物を守る役割も担っており、職人技の粋を間近で感じられる。

2. 誰でも無料で入れる「和楽足湯」
温泉街の入口、銀山川のすぐそばに設けられた「和楽足湯(わらしゆ)」は、誰でも無料で利用できるやすらぎスポット。
靴下を脱ぐだけで気軽に温泉気分を味わえるのが最大の魅力だ。
湯には源泉の温泉が使われており、やや熱めながら身体の芯までしっかり温まるため、歩き疲れた足を癒やすのにぴったり。
座りやすいようにベンチの位置・高さが工夫されているのもポイント。
川の流れや街並みを眺めつつゆったりと過ごせば、銀山温泉らしい風情を存分に感じられるだろう。

3. 隈研吾設計の共同浴場「しろがね湯」
建築家・隈研吾(くまけんご)氏が設計した「しろがね湯」は、銀山温泉を日帰りで楽しめる入浴施設。
外観には杉板や石材が用いられ、伝統的な木造旅館が並ぶ温泉街の景観に自然と溶け込んでいる。
浴室は男女入れ替え制で、1階は洞窟のような落ち着いた空間、2階は大きな窓と柔らかな間接照明が印象的だ。
コンパクトながら開放感があり、湯上がり後は体の芯からぽかぽかと温まる。
※営業時間:8時30分〜16時(最終受付:15時30分)/変更の場合あり

4. 落差22mの絶景「白銀の滝」
温泉街の奥、木々に包まれた白銀公園の入口に突如として姿を現す「白銀の滝」。
落差約22mを誇り、大小複数の流れに分かれて豪快に流れ落ちる様子は迫力満点だ。
轟音とともに舞い上がる水しぶきからは、温泉街の穏やかな風景とは対照的な大自然の力強さを感じられる。
滝壺近くまで歩いて行けるため臨場感も十分で、対岸の展望スペースに行けば滝全体を見渡すことも可能。
夏は岩肌を伝う水流、秋は紅葉が色づく絶景、冬は幻想的な雪景色など四季折々の表情が美しく、心身ともにリラックスできる。

5. 名前の由来となった「延沢銀山遺跡」
銀山温泉という名の由来にもなった国指定の史跡「延沢銀山遺跡」。
温泉街から徒歩約15分の場所にあり、現在は当時の坑道跡「延沢銀坑洞」が公開されている。
照明設備が整う坑内の見学路に一歩足を踏み入れると、黒ずんだ岩肌が続く静寂に包まれた空間が広がり、ひんやりとした冷気が体を包み込む。
江戸時代の銀採掘の面影を今に残しており、数百年前の歴史を身近に感じられるのも魅力だ。
入場は無料(冬季期間は封鎖)、浴衣姿で坑内を一巡できる。

6. 花笠踊り発祥の地「徳良湖」
山形を代表する祭で、東北四大祭りのひとつ「花笠踊り」発祥の地である徳良湖は、大正時代に造られた人造湖。
2010年には農林水産省により「ため池百選」にも選出されたこの湖の工事の際に唄われた土つき唄から、「花笠踊り」が生まれたとされている。

7. 大正時代の衣装をレンタルできる「あいらすげーな」
温泉街を楽しむならぜひ利用したいのが、銀山温泉の入り口で営業する、貸衣装&カフェ「あいらすげーな」だ。
用意するのは、大正時代に日本で流行した「はいからさんスタイル」の衣装。
衣装に身を包んで温泉街を散策すれば、大正時代にタイムトリップ。
オープンデッキが特徴的なカフェスペースで、コーヒーなどのドリンクを楽しむことも。温泉街散策の一休みにもおすすめだ。

素朴で美味しいグルメを満喫!銀山温泉で人気の飲食店3選
銀山温泉における楽しみのひとつが素朴で美味しいグルメの数々。
地元食材を使った絶品料理や自家製スイーツなど、食事の時間も旅を豊かに彩る。
ここでは、散策と相性が良い名物店を3軒紹介しよう。
それぞれ看板メニューがあり、温泉街らしいレトロな雰囲気を満喫できる人気店だ。
1. 野川とうふや
温泉街の入口近くで元理髪店が営む手作り豆腐の店「野川とうふや」。
創業100年以上を誇る地元色の強い老舗店で、行列の絶えない銀山温泉の食べ歩き名所となっている。
メニューは「生揚げ」・「湯豆腐」・「立ち食い豆腐」・「豆腐てん」の主に4種類。
すべて山形県産大豆を使用した手作りで、素朴ながらも大豆の甘みがしっかり感じられる。
食感はつるつるで食べやすく、寒い季節には湯気の立つ熱々の豆腐が身体を温める。
テイクアウト専門だが、すぐそばに和楽足湯や休憩所があるので店周辺でそのまま味わえるのもポイント。
数量限定・売り切れ次第閉店となるため、早めに足を運ぶのがお勧め。

2. 伊豆の華
1952年に町の食堂としてオープン。
2013年には築140年の古民家を改築、現在の場所でリニューアルしたカフェ兼食事処だ。
名物は創業当時から代々受け継がれた製法でつくる「蕎麦」。
そば処としても知られる山形県の尾花沢産のそば粉「最上早生」を使用した蕎麦を鰹出汁の自家製つゆでいただこう。

3. 酒茶房クリエ
昔懐かしい赤い郵便ポストが目印の「酒茶房クリエ」は、温泉街の中ほどにあるおしゃれなカフェ。
1階6席、2階14席の小さな店内は木の温もりあふれるアンティーク調の内装で、大正ロマンの街並みに自然と溶け込む上質な空間が広がる。
2階窓際からは外の景色を楽しめ、夕暮れ時にガス灯が灯り始める瞬間を眺めながらのカフェタイムは至福のひと時だ。
人気メニューは自家調合したココアの上にマシュマロをのせた「焼きココア」。
とろけたマシュマロとほろ苦いココアが絶妙にマッチし、甘さ控えめで想像よりも飲みやすい。
コーヒーやレモネード、アルコール類のほか、スコーン・パウンドケーキ・おつまみなど、メニューの充実も魅力のひとつ。

銀山温泉で味わいたい!お勧めの食べ歩きグルメ
休憩がてら途中で店舗に立ち寄り、ご当地名物を片手に歩けばより一層楽しめる。
特に以下の3つはお勧めなので、銀山温泉に訪れた際はぜひ食べてほしい。
| はいからさんのカリーパン | 食べ歩きグルメに真っ先に名前があがる銀山温泉の名物。外はカリッ、中はモチモチの生地にスパイシーなカレーがたっぷり詰まった一品。 |
| そばソフトクリーム | そば粉を配合したオリジナルのソフトクリーム。ほのかな香ばしさと黒蜜の甘みが相性も抜群で散策の休憩スイーツとして人気。 |
| 地酒(甘酒) | 熱燗で冷えた身体を温めながら雪景色を眺める観光客も多く、温泉文化と日本酒文化を同時に味わえる。アルコールが苦手な人は甘酒がお勧め。 |

旅の思い出に!銀山温泉ならではのお土産が見つかる買い物スポット3選
1. 銀山観光センター 大正ろまん館
銀山温泉へのアクセス途中にあるのが、観光センター「銀山観光センター 大正ろまん館」。
大型バスも駐車できる広大な駐車場を兼ね備えるほか、多目的バリアフリートイレや休憩室も完備する。
館内には、揚げパンにずんだ・あんこを挟んだ「揚げパン」、「銀山のお月さま」など、ろまん館限定の商品が並ぶ。
また、「銀山まんじゅう」や「かりんとうまんじゅう」をはじめ、山形土産の定番商品が揃う土産処なども入っている。

2. 伊豆こけし工房 本店
1925年にこけしの製造技術が伝わり、現在その唯一のつくり手として伝統を受け継ぐ「伊豆こけし工房 本店」。
オリジナルこけしをはじめ、木工製品や工芸品など多数の商品ラインアップを誇る。
なかでも、NHK朝の連続テレビ小説「おしん」に登場したことで知られる「銀山こけし(通称:おしんこけし)」は訪日観光客にも人気だ。
おかっぱ頭にぱっちりとした目が特徴で、どこか素朴で愛らしい表情も魅力。
近年は赤ちゃんと同じ身長・体重で作る「誕生こけし(オーダーメイド)」も評判が良く、記念品・贈りものにぴったり。
また、こけしの絵付け体験(要予約)を実施しており、旅の思い出作りに立ち寄るのもお勧め。

3. 菓子処 めいゆう庵
1897年創業の老舗菓子舗「菓子処めいゆう庵」。
温泉街入口に位置する同店は銀山温泉のお土産用菓子を主に販売しており、スイカ大福・ごまかりんとう・生チョコサブレなど多彩なラインアップを誇る。
なかでも、名物「銀山まんじゅう」は外せない。
黒糖まんじゅう・竹炭入りごままんじゅうの2種類から選べ、食べ歩きグルメとしても好評。
山形の郷土菓子「くぢら餅(くじら餅)」もお勧め。
くじら肉を使っているわけではなく、もち米とうるち米の粉に砂糖やくるみを混ぜて蒸した餅菓子だ。

五感で和を感じられる!銀山温泉でお勧めの旅館5選
銀山温泉には、趣ある建物の温泉旅館が建ち並ぶ。
銀山温泉の観光拠点であり、温泉に入って寛ぐ場所となる旅館選びは温泉街を満喫する上でとても大切だ。
大正ロマンあふれる、伝統的な老舗旅館を厳選してご紹介。
1. 能登屋旅館
銀山川の両岸に木造の温泉旅館が立ち並ぶ温泉街沿いにあり、本館は登録有形文化財に指定されている。
大浴場の他に2つの露天風呂や洞窟風呂など異なる風呂に入れるのも魅力のひとつ。硫黄の香りがほのかに香る温泉の効能は神経痛や皮膚病など多岐にわたる。夕食は地元の食材を贅沢に使った会席料理。

2. 古勢起屋別館
天保年間(1831-1845)頃から「古勢起屋」の名で、長期間温泉地に滞在して温泉療養する「湯治」のための宿を開業したとされる老舗温泉宿だ。
銀山川のほとり、温泉街の中心地にあるこちらの宿は、大正ロマン漂う木造和風建築で風情あふれる佇まい。
2016年にリニューアルした最上階5階の「浪漫客室」をはじめ、客室は川側・山側それぞれ二間続きのゆったりとした間取りで、くつろぎのステイを実現する。

3. 瀧見舘
大正ロマンあふれるまち並みが広がる銀山温泉の中心街より少し離れた高台に位置する隠れ家のような温泉宿。
和モダンの落ち着いた空間でくつろぐことができる全客室から、銀山温泉の山々を望むことができる自然に包まれたロケーションが魅力だ。
温泉は日帰り入浴も可能。「瀧見舘」の名の通り、白銀の滝を眼下に見下ろす展望露天風呂では、冬の雪景色や秋の紅葉、夏の新緑など四季折々の美しい景観を眺めながらの湯浴みを楽しめる。

4. 八室の宿 藤屋
建築家・隈研吾氏による設計のスタイリッシュな建物がひときわ目を引く温泉宿「銀山温泉 八室の宿 藤屋」。
創業は江戸時代まで遡る老舗温泉宿を、2006年にリノベーション。
まち並みに溶け込む木造3階建ての外観ながら、館内は竹製のフィルター「簾虫籠(すむしこ)」とステンドグラスのフィルター「ヴェールダルト」で仕切られた、モダンな空間が広がっている。

5. 仙峡の宿 銀山荘
銀山温泉の中心街から徒歩5分ほどの場所に佇む温泉宿。
喧騒とは離れ、静かな空間で銀山温泉と滋味深い食、落ち着いた和の空間が広がる客室などでゆったりとリラックスしたステイを楽しめる。

銀山温泉観光マップ
銀山温泉の観光モデルコース
ここまでの内容を踏まえ、銀山温泉を日帰りと1泊2日の観光モデルコースをそれぞれ紹介する。
温泉街は比較的コンパクトなので日帰りでも満喫できるが、泊まりで滞在するとまた違った世界を楽しめる。
どちらでも訪れる価値が高いため、以下も参考に予算・スケジュールとも照らし合わせて自分好みのプランを考えてほしい。
| プラン | メリット | こんな人にお勧め |
|---|---|---|
| 日帰り観光 |
・短時間で街並み、温泉、観光スポットを効率よく楽しめる ・旅費を抑えられる ・しろがね湯や足湯など気軽な温泉体験が可能 ・周辺観光地(山寺・天童温泉など)と組み合わせやすい |
・時間が限られている ・コストを抑えたい ・温泉街の散策と食べ歩きだけ楽しめれば十分 ・旅館の予約が取れなかった |
| 1泊2日観光 |
・夜のガス灯ライトアップや早朝の静けさなど滞在者だけの景色を満喫できる ・源泉を使用した旅館の温泉を堪能できる ・雪景色、朝霧など季節の表情をじっくり味わえる ・食事、温泉、街歩きのバランスが良い |
・温泉旅館でゆっくり過ごしたい ・夜景や朝の散策も楽しみたい ・非日常をしっかり味わいたい |
短時間で楽しむ日帰りプラン
| 時間(目安) | スポット | 概要 |
|---|---|---|
| 10時30分 | 銀山温泉バス停 | 大石田駅バス停9時50分発の路線バスに乗車 |
| 10時40分 | 温泉街 | 温泉街入口に到着、木造多層旅館が立ち並ぶノスタルジックな街並みを散策 |
| 11時30分 | 和楽足湯 | 銀山川のせせらぎを聞きながらひと休み |
| 11時45分 | 白銀の滝 | 四季ごとに異なる景観と落差約22mの滝を楽しむ |
| 12時15分 | 昼食 | 蕎麦や山形名物を味わえる食事処でランチ |
| 13時15分 | 延沢銀山遺跡 | 坑内に入り、銀山温泉の由来となった鉱山の歴史を感じる |
| 13時50分 | しろがね湯 | モダンな共同浴場で日帰り入浴、銀山温泉の湯に触れる |
| 14時20分 | お土産ショップ | 地元特産品、銘菓などを購入 |
| 14時50分 | 銀山温泉バス停 | 14時55分発の路線バスに乗車(大石田駅15時35分着)、帰路に着く |
-
電車でのアクセスが前提、バス時刻は季節・ダイヤ改正により変更される場合あり

じっくり満喫する1泊2日プラン
■1日目
| 時間(目安) | スポット | 概要 |
|---|---|---|
| 10時45分 | 銀山温泉バス停 | 大石田駅バス停10時10分発の路線バスに乗車 |
| 11時 | 昼食 | 少し早めのランチで山形蕎麦や郷土料理を味わう |
| 12時 | 温泉街・旅館の鏝絵探し | 木造多層旅館が立ち並ぶノスタルジックな街並みをゆっくり散策 |
| 12時45分 | 和楽足湯 | 銀山川のせせらぎを聞きながらひと休み、小腹が空いていれば「野川とうふや」で豆腐を購入 |
| 13時 | 白銀の滝 | 遊歩道を歩きながら自然景観を満喫 |
| 13時45分 | 延沢銀山遺跡 | 坑内に入り、銀山温泉の由来となった鉱山の歴史を感じる |
| 15時 | 伊豆こけし工房 本店 | こけし鑑賞やお土産選び、絵付け体験(要事前予約) |
| 16時 | 旅館チェックイン | レトロな木造旅館で非日常の滞在を楽しむ |
| 18時 | 温泉・食事 | 地元食材を使った料理を堪能し、美肌効果が期待される温泉で疲れを癒やす |
| 20時 | 温泉街散策 | ガス灯が灯る幻想的な銀山温泉を散策 |
■2日目
| 時間(目安) | スポット | 概要 |
|---|---|---|
| 7時30分 | 朝散歩 | 宿泊者だからこそ味わえる、朝の静かな温泉街を楽しむ |
| 9時 | 朝食・チェックアウト | 旅館でゆったり過ごす |
| 10時 | しろがね湯 | 共同浴場で源泉かけ流しの硫酸塩泉を堪能 |
| 10時45分 | お土産ショップ | 地元特産品、銘菓などを購入 |
| 11時30分 | 昼食・カフェ | お気に入りの飲食店でランチを食べ締めくくる、時間に余裕があればレトロなカフェでブレイク |
| 13時20分 | 銀山温泉バス停 | 13時25分発の路線バスに乗車(大石田駅14時3分着)、帰路に着く |
-
電車でのアクセスが前提、バス時刻は季節・ダイヤ改正により変更される場合あり

銀山温泉の次の日はここへ!お勧めの周辺観光スポット
最後に銀山温泉の周辺に点在する人気スポットを3つ紹介しよう。
いずれも四季の景色が美しく、静けさや風情を感じられるのが魅力だ。
山形ならではの自然・歴史・癒やしを味わえ、より充実した旅になるので、スケジュールに余裕があればセットで巡ってほしい。
1. 蔵王温泉
「蔵王温泉」は47の源泉から1日8,700tと豊富な湯量を誇り、温泉街には3つの共同浴場、4つの足湯、5つの日帰り温泉施設が点在する。
110年に開湯したとされる自然湧出の温泉で、強酸性の硫黄泉は表皮の殺菌作用や皮膚を強くする作用があり、「美人づくり」の湯として知られている。
なかでも源泉掛け流しの蔵王温泉大露天風呂は大人気のスポット。
川のせせらぎを聞きながら、硫黄の香りと白濁した温泉に浸れる。
1月下旬から2月であれば、山形蔵王で山形が誇る冬の絶景「蔵王樹氷」も見られる。

2. 山寺(立石寺)
天台宗のお山である山寺は、正しくは「宝珠山立石寺」という名前を持っている。
860年に慈覚大師が開山させた、歴史あるお山だ。
1015段ある石段を1段登るごとに煩悩が消滅すると言われる。また、悪縁を絶ち切り良縁を結ぶお寺として古くから信仰を集めてきた。
お山の上にはいくつもの建物があるが、登山口からすぐ近くの建物は「根本中堂」といい、国指定重要文化財にもなっている。ブナ材の建築物では日本最古の建物ともいわれている。
堂内には、木造薬師如来坐像や、1000年以上もの間途切ることなく灯され続けている、不滅の法灯を拝することが出来る。

3. 天童温泉
山形県天童市に湧く「天童温泉」は、開湯110年以上の歴史を持つ国内有数の温泉地。
「にっぽんの温泉100選」に選ばれるほか、持続可能な観光地域づくりが評価され、2025年度に実行委員会特別賞を受賞するなど、近年より注目を集めている。
天童市は将棋駒の生産量が日本一であるため「将棋のまち」としても有名だ。
温泉街には将棋駒をモチーフにしたオブジェやマンホール、歩道が点在し、歩き回るだけで地域文化を感じられて楽しい。
興味を持った方は天童温泉と銀山温泉を巡る1泊2日のモデルコースをまとめた、こちらの記事も読んでほしい。

銀山温泉に関するよくある質問
Q
銀山温泉は車なしでも行けますか?
公共交通機関のみでアクセスできます。東京駅からの場合、山形新幹線・つばさ号で大石田駅まで約3時間、さらに路線バスに乗り継ぎ約40分です。
Q
銀山温泉は日帰りでも楽しめますか?
日帰りでも十分楽しめます。温泉街自体はコンパクトにまとまっており、3〜5時間あれば主要スポットをひと通り回れます。
Q
銀山温泉の日帰り入浴はできますか?
代表的な共同浴場「しろがね湯」で日帰り入浴できます。ただし受付は15時30分まで、定休日もあるので気をつけてください。
Q
銀山温泉周辺で一緒に観光したいスポットは?
無料で入れる「和楽足湯」や銀山温泉の名前の由来となった「延沢銀山遺跡」、四季折々の景観を楽しめる「白銀の滝」などがお勧めです。
まとめ
大正時代の面影を残す「銀山温泉」の基本情報や見どころ、人気グルメなどをモデルコースと合わせて紹介してきた。
銀山温泉は歴史・温泉・絶景の三拍子が揃っており、日本旅行で一度は訪れたい特別な場所だ。
派手すぎないけれど、どこか懐かしく温かみのある温泉街の雰囲気も魅力で、四季を通じてさまざまな楽しみ方ができる。
山形県の定番観光スポット・お土産情報をはじめ、旅行プランの作成に役立つ情報をまとめた、こちらの記事も要チェック。

