【天童温泉の観光ガイド】将棋の街で心がほぐれる時間を満喫しよう

【天童温泉の観光ガイド】将棋の街で心がほぐれる時間を満喫しよう

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筆者 :  GOOD LUCK TRIP

将棋のまちとして知られる山形県天童市にある「天童温泉」。
将棋駒をモチーフにしたオブジェが並ぶ温泉街はコンパクトで歩きやすく、自然・食・文化を一度に楽しめる魅力的な観光地だ。
この記事では、天童温泉の概要や見どころ、ご当地グルメを中心に紹介する。
初めて観光予定の人でも満喫できるように1泊2日のモデルコースもまとめたので、ぜひ最後まで読んでほしい。

天童温泉ってどんなところ?

山形県天童市に湧く「天童温泉」は、開湯110年以上の歴史を持つ国内有数の温泉地。
「にっぽんの温泉100選」に選ばれるほか、持続可能な観光地域づくりが評価され、2025年度に実行委員会特別賞を受賞するなど、近年より注目を集めている。
天童市は将棋駒の生産量が日本一であるため「将棋のまち」としても有名だ。
温泉街には将棋駒をモチーフにしたオブジェやマンホール、歩道が点在し、歩き回るだけで地域文化を感じられて楽しい。
また、近代的ホテルから純和風旅館まで多様な宿が並び、地元グルメを味わえる飲食店も充実。
「舞鶴山・天童公園」・「宝珠山立石寺」を筆頭に見どころも満載で、旅行スタイルに合わせて温泉と観光を一度に満喫できる。

将棋駒の生産量が日本一の天童市
将棋駒の生産量が日本一の天童市

天童温泉の泉質・効能

1911年に湧き出た天童温泉の湯は、ナトリウムとカルシウムを豊富に含む硫酸塩温泉。
無色透明でさらりとした肌触りが特徴で、湯上がりはしっとりとなめらかな肌感が続く。
肌への刺激が少なく、子供・敏感肌の方にも安心のやさしい泉質が自慢だ。
泉温は65度ほど、源泉の豊富な湯量を持ち、古くから「美肌の湯」として親しまれてきた。
美肌効果はもちろん、神経痛・冷え性・疲労回復など、さまざまな効能が期待できるのも魅力のひとつ。
旅館の大浴場でゆっくり浸かれば、心身ともに癒やされるだろう。

刺激が少なく長湯しやすい「天童温泉」
刺激が少なく長湯しやすい「天童温泉」

天童温泉へのアクセス

天童温泉の最寄り駅は、JR奥羽本線および山形新幹線「天童駅」。
駅からは徒歩約15分もしくはバス約5分で温泉街に着く。
ここでは、山形観光の玄関口である「山形空港」を起点とした天童温泉への行き方を以下にまとめた。
なお、山形駅のほか、東京駅・上野駅からも山形新幹線「つばさ」に乗車すれば、直通・約3時間でアクセスできる。

経路
1.「山形空港正面玄関前3番のりば」から山形市内行のシャトルバスに乗車し、「JR山形駅前」で下車、山形駅まで徒歩で移動
※事前予約制(2日前の17時まで)の空港ライナーを使えば直通・約30分
2.「山形駅」からJR新幹線つばさ号に乗車し「天童温泉」で下車、到着
所要時間
約1時間

天童温泉のお勧め観光シーズンは?

天童温泉に訪れるなら、穏やかな気候で過ごしやすい春がお勧め。
天童市は桜の名所として知られており、例年見頃を迎える4月中旬〜5月上旬には倉津川沿いの両岸1.4kmに美しいしだれ桜が一斉に咲き誇る。
温泉街からも淡いピンクの山並みを望め、桜並木を歩いて風情を感じる時間は格別だ。
湯上がりに春風を浴びながら地元の味覚を味わうと、旅の満足度がさらに高まるだろう。
また、天童桜まつりの時期(4月〜5月)は特に活気に満ち、名物「人間将棋」を楽しみにたくさんの観光客が集まる。

天童温泉を120%満喫できる6つの楽しみ方

天童温泉は将棋の街ならではの個性を持った見どころが盛りだくさん。
独特な雰囲気の中で食・自然・文化を五感で体験・満喫できるのが魅力だ。
ここからは天童温泉の楽しみ方を6つに絞って紹介していくので、観光プラン作成に役立ててほしい。

1. 将棋の街を散策&手作り駒体験

天童温泉街は将棋駒をあしらったモニュメントやベンチ、マンホールが至るところに点在している。
自然と将棋の世界に引き込まれ、写真を撮りながらのんびり巡るだけでも心が弾む。
街歩きと併せてぜひ体験したいのが、将棋駒の手作り駒体験(要事前予約)だ。
気軽に挑戦しやすい「書き駒体験」、本格的な「彫り駒体験」があり、職人の手ほどきを受けつつ木地に文字を入れる工程を楽しめる。
天童温泉だからこそできる特別な体験になるとともに、自分だけのオリジナル駒を持ち帰れるので旅行のお土産としてもぴったり。

将棋駒の名前が付いた通り・橋を探してみよう
将棋駒の名前が付いた通り・橋を探してみよう

2. 春の風物詩「人間将棋」

毎年4月中旬の2日間、春の天童温泉を彩る「人間将棋」は、1956年から続く一大イベントだ。
約2,000本の桜が咲き乱れる舞鶴山を舞台に甲冑や着物をまとった人々が将棋駒となり、プロ棋士の指し手に従って巨大な盤上を動く。
満開の桜と武者が織りなす光景は圧巻で、 観客は間近で対局の緊張感と華やかな演出を味わえる。
なお、事前に応募すれば(抽選次第)自ら盤上に立つこともでき、対局終了後はプロ棋士との指導対局など、当日受付で参加可能なイベントも開催される。

天童市の春の風物詩「人間将棋」
天童市の春の風物詩「人間将棋」

3. 足湯巡り

温泉街には「天の湯」・「童の湯」・「駒の湯」の足湯があり、宿泊者はもちろん、日帰り観光客も気軽に天童の湯を体感できる。
それぞれで違う雰囲気を味わえるほか、営業時間が6時〜21時(月・木曜日の10時〜12時を除く)と長く、源泉かけ流しの湯に無料で入れるのも嬉しい。
散策とセットで巡り、旅の疲れをほぐしながらのんびりと歩くスタイルが定番の楽しみ方だ。
足湯は下半身の血液循環改善や心身のリラックスに効果的で、特に冷え性・むくみに悩んでいる方にお勧め。

足湯だけでなく手湯や飲泉所も備える「天の湯」
足湯だけでなく手湯や飲泉所も備える「天の湯」

4. 王将果樹園で果物狩り体験

山形県内最大級の規模を誇る観光果樹園「王将果樹園」。
天童温泉から車で約20分の場所にある広大な園内で、季節ごとに変わる旬の果物狩り体験(事前予約推奨)を楽しめる。
さくらんぼ・もも・ぶどう・りんごなどを自分の手でもぎ取り、その場で複数品種の食べ比べができるのが魅力だ。
自然の恵みを全身で感じられ、天童温泉ならではの記憶に残る体験になるだろう。
特にさくらんぼは市内で唯一の温室栽培を行っており、天候に左右されない点も嬉しいポイント。
果物狩りの後は直営カフェ「oh!show!cafe」に立ち寄り、採れたてフルーツを贅沢に使ったパフェ・ジュースを味わうと満足度がさらに高まる。

さくらんぼの生産量全国1位の山形県
さくらんぼの生産量全国1位の山形県

5. 天童温泉屋台村「と横丁」で山形グルメを堪能

「と横丁」は、2020年に天童温泉街の中心地にオープンした屋台村。
名前は将棋駒「歩」が敵陣に進入し成った時の「と金」に由来し、訪れた人が元気になれる場所であってほしいという願いが込められている。
村内には全8軒が集まり、郷土料理や地酒、創作料理などをはじめ、バラエティに富んだ美味しい山形グルメを存分に味わえる。
複数の屋台をはしごして、店主や地元民との交流を積極的に図るのがお勧めの楽しみ方だ。
将棋の街らしく特注の将棋盤が設置されており、一期一会の対局ができるのも面白い。

気さくな店主たちと交流しながら食事を楽しめる「と横丁」
気さくな店主たちと交流しながら食事を楽しめる「と横丁」

6. 御苦楽園で庭園鑑賞

天童温泉の喧騒から少し離れた場所に佇む「御苦楽園」。
昭和初期の不況下に実業家・水戸部弥作氏が失業者を雇い、約8年の歳月をかけて築き上げた回遊式の日本庭園だ。
人生の苦しみと楽しみを盛った庭園という意味が込められ、水戸部は自らこの庭を「社会大学」と呼んでいた。
林立する柱石には人生訓となる名言・格言が刻まれており、庭園を眺めながらその言葉をじっくりと読めば、旅の中で自分と向き合えるだろう。
また、銘木・銘石、滝が敷地内に配され、四季によって表情を変える景観を満喫できる。

「御苦楽園」が築かれた昭和初期の日本
「御苦楽園」が築かれた昭和初期の日本

天童温泉に訪れたら食べてほしいご当地グルメ

天童市はグルメ目的の旅でも十分に楽しめるほど食の宝庫。
気軽な食べ歩き系から山形の食文化を味わえる本格派まで幅広く揃っている。
定番のご当地グルメを以下にまとめたので、天童温泉に訪れた際はぜひ食べてほしい。

鳥中華
天童市発祥のご当地グルメ。そば屋のまかない食がルーツで蕎麦の和風だしに鶏肉・天かす・海苔をトッピングした1杯。あっさりながらも深みのある味わいが特徴。
冷たい肉そば 山形を代表する郷土食。濃厚な鶏出汁にコシの強い田舎そばを合わせて冷たい状態で食べる。鶏の食感とスープの相性が絶妙で冬でも愛される名物。
いも煮
山形の秋の風物詩として知られる郷土料理。天童市では里芋・牛肉・醤油ベースが王道で素朴で温かい味わいが体に染みる。
山形牛
山形県が誇るブランド和牛。霜降りのきめ細かな肉質と上品な甘みが特徴ですき焼き・焼肉など、どの調理法でも旨みが際立つ。
ラ・フランス
天童市は国内屈指のラ・フランス産地。芳醇な香りととろけるような食感が特徴で「西洋梨の女王」とも呼ばれる。10月〜11月に旬を迎え、ジャムやスイーツなどの加工品も人気。
天童市発祥のご当地グルメ「鳥中華」
天童市発祥のご当地グルメ「鳥中華」

天童温泉周辺の人気観光スポット5選

ここからは、天童温泉周辺にある人気観光スポットを5つ紹介しよう。
いずれも天童を象徴する施設で地域の歴史・文化を景観や建築、展示を通して体感できる。
一つひとつが魅力的で見て楽しめるため、多くの場所に足を運んでほしい。

1. 舞鶴山・天童公園

山形県天童市の中心部に位置し、市民からまちのシンボルとして親しまれている憩いのスポット。標高約240mの舞鶴山頂上に広がる展望広場からは、月山や朝日連峰、最上川などの雄大な風景を一望できる。
桜の名所として知られ、春になると約2,000本が咲き誇る。桜に包まれる舞鶴山を舞台に、甲冑や着物姿に身を包んだ武者や腰元たちが、将棋の駒に扮して対局する一大イベントだ。

約2,000本の桜が咲き誇る
約2,000本の桜が咲き誇る

2. 山寺(宝珠山立石寺)

天台宗のお山である山寺は、正しくは「宝珠山立石寺」という名前を持っている。
860年に慈覚大師が開山させた、歴史あるお山だ。
1015段ある石段を1段登るごとに煩悩が消滅すると言われる。また、悪縁を絶ち切り良縁を結ぶお寺として古くから信仰を集めてきた。
お山の上にはいくつもの建物があるが、登山口からすぐ近くの建物は「根本中堂」といい、国指定重要文化財にもなっている。ブナ材の建築物では日本最古の建物ともいわれている。
堂内には、木造薬師如来坐像や、1000年以上もの間途切ることなく灯され続けている、不滅の法灯を拝することが出来る。

根本中堂
根本中堂

3. 天童市将棋資料館

藤井聡太8冠(2023年10月現在)の大躍進で盛り上がりを見せている将棋界。天童市は将棋の生産の9割以上を占めるいわば将棋のメッカだ。駅前広場や歩道には詰将棋がデザインされ、橋やマンホールにも駒があしらわれている。
天童駅の1階にある天童市将棋資料館には、25×25マスで駒数354枚の泰将棋や将棋のルーツとなった古代北インドのチャトランガが展示されているなど見ごたえ十分。駒工人が製作した駒の数々も展示されており、タイトル戦で使用されるものになるとさらに高価になることもある。ミュージアムショップでは将棋がデザインされたアイテムも数多くおみやげに最適。

駒工人が製作した駒の数々
駒工人が製作した駒の数々

4. 広重美術館

天童市の中心地、鎌田本町にある美術館。「東海道五十三次」などで知られる浮世絵師、歌川広重の作品を展示している。
江戸時代後期、天童藩織田家は多くの裕福な商人や農民に献金を募るなど財政難に陥っていた。歌川広重に描いてもらった肉筆画を、その借金や献金の返済代用やお礼として授与していたという。当時は200〜300幅くらい描かれたと言われ、この作品群は「天童広重」と呼ばれている。こうした縁もあり、広重生誕200年の1997年に天童市に美術館が誕生した。

広重の代表作「江戸名所 御殿山花盛」
広重の代表作「江戸名所 御殿山花盛」

5. 旧柏倉家住宅

国重要文化財「旧柏倉家住宅」は、江戸時代(1603年〜1868年)後期から明治期にかけて栄えた豪農・柏倉九左衛門家の大規模な住宅。
敷地約2,300坪・建物約360坪にもおよび、近世の上層農家の形式を継承した歴史的建造物として知られている。
現在の主屋は前身の建物が1783年に建てられ、1898年に大改修を経た姿。
高度な意匠・建築技術、長屋門や複数の蔵が並ぶ屋敷構え、ふんだんに用いた漆・金箔・銘木など、風格漂う見どころが盛りだくさん。
また、四季折々に表情を変える庭園も魅力で往時の雰囲気を楽しめる。
※土日祝のみ開館、冬季(12月〜2月)は休館

上層農家の形式を継承した大規模住宅「旧柏倉家住宅」(写真はイメージです)
上層農家の形式を継承した大規模住宅「旧柏倉家住宅」(写真はイメージです)

天童温泉にあるお勧めの宿泊施設3選

続いて、天童温泉旅行でお勧めのホテルを紹介しよう。
観光拠点になるのはもちろん、天童温泉らしさを前面に出した滞在そのものを楽しめる施設だ。
館内は落ち着きがあり、食事へのこだわりも強く、宿泊中も素晴らしい時間を過ごせる。
内容を参考にいずれかの宿泊施設に泊まってほしい。

1. 天童温泉 美味求真の宿 天童ホテル

山形県のほぼ中心部、天童市に明治44年(1911)開湯した美肌の湯として知られる天童温泉が楽しめるホテル。
天童温泉随一という広さの湯船でゆったりと寛げる大浴場や、宿泊者限定の貸切風呂「桜」で天童温泉を堪能することができる。なかでも豪快に流れ落ちる庭園の滝を眺めつつ湯浴みができる露天風呂「滝見露天」が自慢。水が落ちる快音に耳を傾けつつ、日頃の疲れを癒そう。日帰り入浴も可能なので、天童市を訪れた際に気軽に立ち寄れるのも魅力的。
お部屋はスタンダードな和室をはじめ、ベッド付きの「和モダンツイン」やジャグジー風呂付きの特別室に加え、バリアフリー対応の「温泉付き和洋室」を用意。

滝を眺めつつ湯浴みができる露天風呂の「滝見露天」
滝を眺めつつ湯浴みができる露天風呂の「滝見露天」

2. 天童温泉 ほほえみの空湯舟つるや

お風呂も含めた全館が畳敷きで、天童木工の家具が配置された館内では、中庭を見ながらゆったりと過ごすことができる。
部屋はツインのベッドが置かれた和モダンの部屋のほか、源泉掛け流しの露天風呂(半露天風呂の部屋もあり)付きの広い部屋もある。
食事のクオリティ、スタッフのホスピタリティともに、宿泊客の評価が高く、落ち着いた温泉宿滞在を満喫できる。

部屋の露天風呂のお湯も源泉掛け流し(写真はイメージです)
部屋の露天風呂のお湯も源泉掛け流し(写真はイメージです)

3. ホテル王将

天童温泉の中心に位置する老舗旅館「ホテル王将」。
和の情緒と温泉街らしい賑わいを併せ持ち、石造りの大浴場「王将夫婦風呂」でゆったりと過ごせる。
客室は落ち着いた和室を中心に構成され、旅の疲れを癒やすのにぴったり。
また、ロビーで出迎える特大の王将駒やテーブルに載った盤駒など、将棋をモチーフにしたデザインが館内の至る所で見られるのも同ホテルならではの特徴。
地元食材を使った料理の評価も高く、温泉・食・文化を一度に楽しめる魅力的な旅館だ。

将棋をモチーフにしたデザインを館内の至る所で楽しめる「ホテル王将」
将棋をモチーフにしたデザインを館内の至る所で楽しめる「ホテル王将」

天童温泉と併せて巡りたい山形県内の3つの温泉郷

山形県は国内屈指の温泉王国として知られており、天童温泉以外にも有名な温泉地が点在する。
なかでも、名湯を持つお勧めの温泉郷を3つ紹介しよう。
天童駅から電車で30分〜1時間ほどと、比較的近距離にあるのでスケジュールに余裕があれば併せて巡ってほしい。

1. 銀山温泉

江戸時代に栄えた延沢銀山の採掘とともに歴史を歩んだ温泉地。閉山後は湯治場としてにぎわいを見せたが大正2(1913)年の大洪水で温泉街は壊滅してしまった。その後、地元財界の協力のもと昭和初期ごろには洋風な木造多層建築が銀山川の両岸に立ち並ぶ現在の景観に近い状態まで復興した。
シックな旅館の外装に施された鏝絵と呼ばれる鮮やかなレリーフも見ごたえがあるほか、温泉街には足湯や共同浴場などもある。泉質は微かな塩味を含んだ硫黄泉。皮膚病や婦人病、冷え性などに対して効果があるのもありがたい。

雪がしんしんと降る温泉街
雪がしんしんと降る温泉街

2. 蔵王温泉

110年に開湯したとされる自然湧出の温泉。強酸性の硫黄泉は表皮の殺菌作用や皮膚を強くする作用があり、「美人づくり」の湯として知られている。蔵王温泉は47の源泉から1日8,700トンと豊富な湯量を誇り、温泉街には3つの共同浴場、4つの足湯、5つの日帰り温泉施設が点在する。
なかでも源泉掛け流しの蔵王温泉大露天風呂は大人気のスポット。川のせせらぎを聞きながら、硫黄の香りと白濁した温泉に浸かることができる。通常の入浴施設にあるような洗い場はないため、掛け湯で汚れを落としてから入浴しよう。冬期は閉鎖しているので注意。

大露天風呂は混み合うので朝の一番風呂がおすすめ
大露天風呂は混み合うので朝の一番風呂がおすすめ

3. かみのやま温泉

山形県鶴岡市の湯野浜温泉福島県会津若松市の東山温泉と並び、「奥羽三楽郷」のひとつに挙げられる、かみのやま温泉。赤ちゃんでも入浴可能な優しいお湯は、保温・保湿効果が高く「美人の湯」とも言われる泉質で、無色透明のさらりとしたお湯が特徴だ。
山形県の南東部に位置するかみのやま温泉は、趣の異なる2つの地区からなる温泉郷。
別名・月岡城とも呼ばれる名城「上山城」の城下町で、江戸時代には羽州街道の宿場町としても栄えた「新湯・湯町・十日町地区」では、温泉とともに城下町・宿場町散策が楽しめる。

趣の異なる2つの地区からなる温泉郷
趣の異なる2つの地区からなる温泉郷

天童温泉の観光モデルコース

ここまで紹介した内容を踏まえ、天童温泉の1泊2日の観光モデルコースを以下にまとめた。
オーソドックスなプランになっているので、旅行相手・季節・予算などに応じて自分好みに調整してほしい。
春(特に4月中旬)であれば、「天童桜まつり」・「人間将棋」を組み込むと良いだろう。
また、天童温泉を1日に凝縮し、もう1日は他の温泉地に訪れるのもお勧めだ。

1日目

時間(目安) スポット 概要
10時 天童駅 旅の始まり、まずは将棋の街の雰囲気に触れる
10時10分 天童市将棋資料館 天童と将棋の歴史、駒の製造工程や駒工人の作品などを楽しむ
11時 広重美術館 天童駅から15分ほど歩き、歌川広重の作品・展示を鑑賞
12時 昼食 温泉街まで歩き、「鳥中華」や「冷たい肉そば」などのご当地グルメを堪能
13時 散策&書き駒体験 温泉街の散策、手作り書き駒体験に挑戦(要予約)
15時 旅館 予約した天童温泉の宿にチェックインし、ひと休み
16時30分 足湯巡り 温泉街に点在する無料の足湯を散策がてら巡る
18時 屋台村「と横丁」 夕食に郷土料理や地酒を堪能
20時 旅館 美肌効果が期待される温泉に浸かり疲れを癒やす

2日目

時間(目安) スポット 概要
10時 舞鶴山・天童公園 朝食およびチェックアウト後、天童のシンボルに訪れる
11時 山寺(宝珠山立石寺) タクシーに15分ほど乗車後、1,015段の石段を登って雄大な景色を楽しむ
13時 昼食 周辺の飲食店で山形グルメを堪能
14時30分 王将果樹園 旬のフルーツ狩りを体験
16時 道の駅天童 ラ・フランスの加工品・将棋駒などのお土産を購入
16時30分 天童駅 山形新幹線で帰路に就く
天童旅行の出発地点となるJR「天童駅」
天童旅行の出発地点となるJR「天童駅」

天童温泉に関するよくある質問

Q

天童温泉に日帰り入浴施設はある?

A

「天童ホテル」や「ほほえみの宿 滝の湯」をはじめ、気軽に立ち寄れる施設が充実しています。受付時間はそれぞれ違うので事前の確認がお勧めです。

Q

天童市のソウルフードは何?

A

「鳥中華(ラーメンの一種)」・「どんどん焼き」・「いも煮」などが、ソウルフードに挙げられます。

Q

天童温泉の桜の見頃は?

A

例年4月中旬から5月上旬に見頃を迎えることが多いです。

まとめ

山形の代表的な温泉地「天童温泉」の基本情報や楽しみ方を紹介してきた。
将棋文化が息づく天童市は、歩くだけでも他とはひと味違った思い出を作れる。
見どころも多彩かつバランスがよく、さまざまな形で満喫できるのも魅力だ。
天童温泉と銀山温泉を旅する1泊2日のモデルコースをまとめた、こちらの記事も併せて読むと観光プランの作成に役立つだろう。