共同浴場しろがね湯

16世紀に銀山として栄え、江戸時代後期の享保年間(1741)には温泉地としてすでに人気を集めていた銀山温泉。その名は、江戸時代の「諸国温泉効能鑑」にも名称が記されるほど、古くから全国に知られている温泉地だ。

現在は、明治後期から大正期に建てられたレトロモダンな建物が建ち並ぶ、情緒あふれる温泉街として人気。そんな温泉街に佇む日帰り入浴施設が、「共同浴場しろがね湯」だ。銀山温泉のまち並みにもマッチしたモダンな建物は、建築家・隈研吾氏が手掛けたもの。

細かな湯の花が浮かぶナトリウム‐塩化物・硫酸塩泉のお湯を源泉かけ流しで楽しむことができ、ゆったりと湯浴みすれば体の芯からぽかぽかに。温泉地に1〜4週間ほど滞在して病を治癒したり体調を整える、湯治場でもあった銀山温泉の面影を体感することができる。