名古屋と併せて巡るべき観光地!知多半島の人気観光スポット12選
愛知県名古屋市から南下した場所にある「知多半島」。
名古屋からアクセスしやすく、国際空港もあるため、名古屋観光プランにも加えやすい。
そんな知多半島は、美しい海をはじめとする豊かな自然と、地元の海産物と農産物を活かしたグルメが魅力。
この記事で紹介する、知多半島の人気観光スポットや飲食店、宿泊施設を参考にすれば、知多半島の魅力を満喫できるはずだ。
知多半島ってどんなところ?
愛知県には太平洋に向かって突き出した2つの半島があり、そのうち西にあるのが知多半島だ。
「名古屋市」を付け根に持ち南に伸びる知多半島は、西は伊勢湾、東は知多湾に面している。
名古屋から足を延ばしやすいだけでなく、「中部国際空港セントレア」があり、国内外からのアクセスも良好。
太平洋を流れる暖流「黒潮」の影響を受け、「常春」と言われるほど年間を通して暖かい。
アクセスしやすい割に自然が豊かで、里山や田園を始めとしたのどかな風景も見られ、夏は海のレジャーも楽しめる。
大規模なアミューズメント施設も充実しており、子ども連れの旅行にもお勧めしたいエリアだ。
「ふぐ刺し」や「特大エビフライ」のように近海で獲れた新鮮な海の幸を使った料理や、温暖な気候に育まれたイチゴなどの美味しい果物も多く、グルメも満喫できる。
知多半島のおすすめの観光シーズンは?
知多半島を訪れるなら、夏がお勧めだ。
「内海(うつみ)海水浴場」をはじめ、美しい砂浜が多く、海水浴や海のレジャーを満喫できる。また、「観光農園はな畑」では日本最大級のひまわり畑を眺められる。ただ、グルメをメインに観光するなら、知多半島の「ふぐ」を味わえる冬がお勧め。
イチゴ狩りのシーズンでもあり、「常春」と称される温暖な気候で寒さも厳しくないので快適に楽しめるだろう。
知多半島の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
知多半島への移動方法は?
知多半島のどのエリアを観光するのかによって、目指す駅は異なるが知多半島の先端にある名鉄線「内海駅」でも、名古屋から「名鉄名古屋駅」の特急で、1時間10分ほど。
東京からは新幹線と在来線を乗り継ぎ、「内海駅」まではトータルで約3時間。
大阪からも新幹線と在来線で、2時間半ほど。
知多半島には国際線のある中部国際空港セントレアがあり、海外からのアクセスも良好だ。
知多半島観光の主要交通手段
知多半島の観光スポットを巡るなら、名鉄の「常滑(とこなめ)線」や「知多新線」が主な交通手段となる。
「知多新線」の「内海駅」の周辺には温泉郷があり、観光スポットも多いので、知多半島の旅行拠点にお勧め。
「内海駅」よりさらに南に行く場合は、路線バスを利用しよう。
知多半島の魅力を満喫できる人気観光スポット12選
海に囲まれているので絶景スポットや、離島、海水浴場などはもちろん、大規模なアミューズメント施設など、知多半島で人気の観光スポットをご紹介。
紹介するスポットを巡れば、初めての観光でもその魅力を満喫できるだろう。
1. 日間賀島
三河湾に浮かぶ周囲およそ5.5kmの小さな離島。
河和港から高速船で20分ほどで赴くことができ、名古屋からのアクセスも抜群だ。
西港と東港の2つがあり、多くの宿や店舗は西港付近に集中している。
島内には料理自慢の旅館や民宿が点在しており、グルメも大充実。特にタコの丸茹では島を代表する名物で、ぷりっとした食感が堪らない。
2. 野間埼灯台
1921年から地域を見守ってきた、愛知県最古の灯台。真っ白で美しく、丸みを帯びたノスタルジックなデザインで、街のシンボルとして親しまれてきた。
特に恋人たちには特別な場所として知られている。灯台の近くには「絆の音色」という五線譜をモチーフにしたモニュメントがあり、そこに南京錠を掛けると恋愛が成就するというジンクスがある。
3. 南知多ビーチランド&南知多おもちゃ王国
知多半島の真ん中付近、伊勢湾沿岸に位置する「南知多ビーチランド&南知多おもちゃ王国」。
鑑賞するだけでなく、海の生き物とたっぷり触れ合える体験型の水族館「南知多ビーチランド」と、約600種類の様々なおもちゃで遊べる「おもちゃ王国」が併設された、子連れに嬉しいスポットだ。
「南知多ビーチランド」では大きな水槽に伊勢湾の海の中が再現され、多くの魚が生き生きと泳ぐ姿をたっぷり見られる。
アシカやイルカのショーだけでなく、「ふれあいカーニバル」やエサやり体験を通して、海の生き物と間近でふれあえるのが人気の理由。
「おもちゃ王国」では、ブロックや人形、電車のおもちゃなど種類ごとにパビリオンがあり、男の子も女の子も楽しめる有名な世界のおもちゃが勢ぞろい。子どもにとっては夢のような場所だ。
4. 篠島
愛知県知多半島に位置し、名古屋から約1時間半でアクセスできる離島、篠島。日帰りも可能だが、旅館やホテルも多いので宿泊もおすすめだ。
篠島を訪れたら、新鮮な海の幸は外せない。冬の海で獲れるとらふぐは、山口県に並ぶ高品質で絶品と評判。
ほかにも甘みが広がる鯛、日本一の漁獲量を誇るしらす、コリコリとしたタコ、ふっくらとした穴子、さらに濃厚なカキなど、旬の味覚を1年中楽しめる。
5. 羽豆岬
知多半島の先端に位置する「羽豆岬(はずみさき)」。
伊勢湾と知多湾を視界いっぱいに見下ろせる展望台や、海を背景に立つ3つの鳥居など、神秘的でロマン溢れるスポットが多い。
羽豆神社の鳥居から続く「恋のロマンスロード」は、「ウバメガシ」を主とする天然記念物に指定された原生林のトンネルや師崎地層と呼ばれる崖など、雄大な自然を堪能しながら散策できる遊歩道。中間付近に展望台があり、羽豆岬の最高点から360度の絶景を堪能できる。
日間賀島や篠島、三河湾、伊勢湾も見渡せ、夕陽も美しい。
6. 南知多グリーンバレイ
知多半島の南、内陸地域にある大規模なアウトドアレジャー施設「南知多グリーンバレイ」。
フィールドアスレチックやボールプール、スカイコースター、パターゴルフなどダイナミックなアクティビティが充実しているが、特に有名なのが「バンジージャンプ」だ。
日本で初めて設置されたバンジージャンプで、スリルを求めて訪れる人も多い。
また、バーベキューやデイキャンプ、季節によって観光農園でのブルーベリー狩り・いも掘り・みかん狩りも楽しめる。
知多の自然を遊び尽くすには最適のレジャー施設だ。
7. 内海海水浴場
遠浅で海水浴に適した「内海海水浴場」は、弓状に続く約2㎞のきめ細やかな砂浜が特徴。
「内海駅」が近くにあるため、アクセスしやすく、名古屋から多くの人々が訪れている。
一口に「内海海水浴場」と言っても、「日本の渚百選」に選ばれている「千鳥ヶ浜」や、家族向けの雰囲気で、かつ岩場の磯遊びやバーベキューも楽しめる「東浜」、家族で海水浴を楽しむ場所と若者がサーフィンを楽しむ場所と仲良く区切られた「山海海水浴場」など、特徴の異なるいくつかの浜辺がある。
遊泳期間は6~8月なので、夏に訪れる場合はぜひ海のレジャーを満喫しよう。
8. つぶてヶ浦
知多半島の伊勢湾沿いにある「内海海岸」から、約1km南に行った地点にあるのが「つぶてヶ浦」。
伊勢湾を望む白砂の海岸に、ポツリと鳥居が立つ、シンプルでありながら神々しい雰囲気のあるこの地は、神々が登場する民話に描かれた地としても有名。
鳥居前の巨岩は、はるか昔に神様たちが石を投げて力比べをした名残だという。
パワースポットとしても絶景スポットとしても有名なこの地は、きめ細かく白く美しい砂浜と青い海、遠くの島影のコントラストが絵画的。
時間帯、季節、潮の満ち引きによって、鳥居の周りは異なる表情を見せる。
9. 観光農園 花ひろば
知多半島の南端にある「南知多町」の中心あたりにある「観光農園花ひろば」。
広大な敷地に広がる花畑では、四季折々の花が楽しめる。
春はストックやポピー、秋はコスモスが美しいが、特に人気なのは、6月末から夏の間ずっと楽しめる「ひまわり畑」だ。
合計、約14万本のひまわりが、随時場所をかえながら11月末まで満開の状態。
ひまわり畑と言えば北海道が有名だが、実はこの「観光農園花ひろば」も日本最大級の規模。夏の青空の下、一面に広がる黄色い花畑は絶景そのもの。
また、冬には「菜の花摘み」と「食用菜の花の袋詰め放題」という珍しい企画がある。
10. 南知多いちごの里
知多半島の根元から3分の2ほどで折れ曲がっている地点、内陸部にある「いちごの里」では、イチゴ狩りができる。
時間制限なしで、入園から退園するまでの間、摘み立てのイチゴが食べ放題というから驚きだ。
人気の品種は「章姫(あきひめ)」。
表面が柔らかいので長距離輸送には向かない品種であるため、産地でないとなかなか食べられない。
摘んでそのまま食べる、というイチゴ狩りに、最適の品種といえる。
長めの円錐形をしているのが特徴で、やわらかく、果汁も豊富で瑞々しい。
そのまま食べても美味しいが、練乳をかけて食べたい人のために練乳も販売されている。
イチゴの収穫時期に合わせて12~5月に開園しているので、この時期に旅行するなら、ぜひ立ち寄ろう。
11. 南知多温泉郷
愛知県・知多半島の南端に位置する海辺の温泉郷。
名古屋から車で1時間ほどの距離にあり、アクセスの良さと美しい海の景色が魅力だ。
伊勢湾に面した内海、山海、豊浜の3エリアを中心に、温泉宿が点在。海岸沿いの旅館からは、伊勢湾の絶景が一望でき、夕暮れ時には沈む夕日が海を赤く染め、ロマンチックな雰囲気に。
泉質はナトリウム・カルシウム塩化物強塩泉で、さらりとした肌触りが特徴だ。
12. えびせんべいの里
愛知県の名産品、えびせんべいが楽しめるスポット。
えびせんべいは、えびのすり身とじゃがいもデンプンを混ぜて焼き上げた伝統的なお菓子。えびの豊かな風味とサクサクとした食感が特徴だ。
最新設備を用いて、昔ながらの味を再現している工場での製造過程を見ることができる。次々と焼き上がるえびせんべいに、大人も子どももワクワクすること間違いなし。
海の幸をお腹いっぱい堪能!知多半島の人気飲食店3選
海の幸が豊富な知多半島。
ここでは海の幸を使ったメニューを中心に提供する、知多半島の名店を紹介する。
庶民的な店から高級志向の店まで広く紹介するので、観光プランに合わせてどの店に訪れるか検討してほしい。
これから紹介するお店に足を運べば、間違いなく知多半島グルメを満喫できる。
1. 海鮮蔵処 魚魚魚
知多湾に面する魚介専門店「魚魚魚(ぎょぎょぎょ)」。
新鮮な魚介を使った刺身や寿司、海鮮丼はもちろん、アジやカキやエビのフライも有名。
旬の食材を使ったコースや定食も充実しており、子供が大好きなお子様ランチも。
敷居の高さは無く、子どもからお年寄りまでくつろげる清潔感ある空間で、地元の人々にも観光客にも広く愛されている。
2. 海鮮創作酒房 湾
「中部国際空港セントレア」からほど近い場所にある「海鮮創作酒房 湾(べい)」
海岸沿いの道から1本内陸の、国道247号線沿いにある隠れ家のような佇まいの静かな雰囲気の店。
伊勢湾や三河湾の海の幸をふんだんに使ったメニューが充実しているが、新鮮な地場野菜や、愛知のブランド鶏「名古屋コーチン」の肉や卵を使ったメニューもある。
豪華に海の幸を味わうなら「特上お刺身盛り合わせ(活造り付)」が定番だが、季節に合わせてその日の鮮魚を刺身や煮魚で提供する「湾(ベイ)ランチ」も人気。
気軽なランチから、コース料理、地酒メニューも豊富で、一人旅に女子旅、家族旅行など様々なニーズに応えられる名店。
3. 活魚料理鮨処 ちなみ
南知多は高級魚「ふぐ」の産地でもある。冬に南知多を訪れたら、ぜひ「ふぐ」も味わいたいところ。
知多半島の先端付近にあり、三河湾に面した「活魚料理・鮨処 ちなみ」は、1年を通して周辺の海でとれた新鮮な魚介料理を提供しているが、冬季には「ふぐ」を使ったメニューもある。
もちろん、大アサリやたこ、タイラ貝をはじめとした、南知多ならではの魚介を使った一品や、10種類以上ネタを1度に味わえる贅沢な「海鮮丼」、職人が握る鮨など他の海鮮メニューも充実している。
刺身や小鉢、様々な調理で海の幸を堪能できる「ちなみ定食」も人気。
宴会場や個室、座敷もあり、子連れでも安心してくつろげるのも魅力の1つ。
買い物・グルメ・お土産を満喫できる知多半島の市場2選
旅行の記念に、知多半島の海の幸を購入しようと思ったら、これから紹介するスポットに足を延ばしてほしい。
新鮮な海の幸がずらりと並ぶ市場や漁港は見ているだけで楽しく、その場で味わうことも、日持ちする商品をお土産として購入することも可能。
ここで紹介するスポットは、市場の活気はあるものの観光客でも気軽に立ち寄れるので、安心して訪れよう。
1. 師崎漁港朝市
伊勢湾と三河湾が交差する場所に位置し、古くから漁業が盛んな南知多町師崎地区で開催される朝市。原則として水曜日を除く毎日開催されている。
地元で水揚げされた魚介や、干物などの水産加工品を中心に販売。シラスや貝など、その時々の旬の食材が多く並んでおり、思わず目移りしてしまう。
イカの姿焼きをはじめ、その場で味わえるおすすめのグルメもある。
2. 豊浜 魚ひろば
知多半島の先端にあり、愛知県トップクラスの水揚げ量を誇る「豊浜漁港」。
その漁港の魅力を観光客でも気軽に堪能できる「豊浜魚ひろば」が、漁港の中央にある。
その日に豊浜漁港でとれた、水揚げしたばかりの魚介類を目の前で見て、味わえる。
その場で捌いてもらうこともできるので、臨場感も満点。
市場の活気と迫力を味わいながら、市場だからこそのコストパフォーマンスの良さも感じられる。
水産加工品もたくさん販売されており、宅配サービスもあるので、お土産を購入するのもお勧め。
海の景色・食材を満喫!知多半島のお勧め宿泊施設3選
知多半島で宿泊するなら、やはり海を感じ開放的な雰囲気に浸れる宿が良いだろう。
ここで紹介するのは利便性も高く、オーシャンビューも楽しめ、かつ、海の幸も味わえて、雰囲気も充分のお勧めの宿ばかり。
知多半島に泊まるなら、ぜひ参考にしてほしい。
1. まるは食堂旅館 南知多豊浜本店
愛知県南知多町にある「まるは食堂旅館 南知多豊浜本店」は、新鮮な海の幸と絶景が魅力の老舗旅館だ。
1階の食堂は、豊浜漁港から仕入れた新鮮な海の幸を使った料理が自慢。名物ジャンボエビフライは、ぷりぷりの食感と豊かな風味が絶品。また、生簀から選んだ魚介をその場で調理してもらうことができ、こちらも人気。回転寿司「回転まるは」も併設されていて、旬の新鮮なネタを気軽に堪能できる。
2. 南知多温泉郷 源氏香
「香り」をテーマにした和風旅館。客室をはじめ館内の至るところで、お香の心地よさを感じることができる。
女性の宿泊者のみ色・柄の異なる豊富なデザイナーズブランド浴衣の中から、好みの一着を選べるサービスも好評。
眼下に広がる伊勢湾を一望しながら湯浴みを楽しめる、絶景露天風呂もハイライトのひとつ。
3. 粛海風
知多半島の先端、伊勢湾側に位置する「粛海風」。
名鉄知多新線の「内海駅」から送迎バスで約5分の場所にあり、公共交通機関でもアクセスが良いのが魅力。
全ての客室が伊勢湾に面しているため、全室オーシャンビュー。和風のデザインになっているので、旅館情緒がたっぷり味わえる。
屋上には露天風呂「天上の湯」がある。屋根のない開放的な造りになっており、天候が良ければ日の入り、星空を眺めながら入浴できる。
南知多の新鮮な海の幸を初めとした地元の食材を使ったメニューも充実しており、旅館の料理も絶品。
知多半島観光に関するよくある質問
Q
短い時間で知多半島を満喫するためには、どこに行けば良い?
内海駅周辺がお勧めです。内海御海水浴場や内海温泉郷があり、観光スポットも集中しています。
Q
知多半島の名物グルメは?
近海で取れた新鮮な魚介を使った海鮮丼、大きなエビフライ、冬ならふぐも食べられます。
まとめ
この記事では、知多半島の魅力と人気観光スポット、アクセス方法やお勧めのグルメや宿泊施設について広く紹介してきた。
海の魅力を贅沢に味わえる「常春」の地、知多半島。
足を運べば、きっと素敵な風景やグルメと出会い、感動に満ちた旅になるだろう。
愛知を旅行する予定がある方は、愛知の定番観光スポットを紹介する、次の記事も読んでみよう。