
【逗子観光ガイド】海と富士山の絶景を東京から日帰りで満喫
    東京から電車で約1時間の「逗子」は、落ち着いた雰囲気と美しい自然景観が魅力のエリアだ。
都会の喧噪を離れてゆっくり過ごしたい人にぴったりの観光地。
この記事では、逗子の人気観光スポットと飲食店、さらに併せて訪れたい周辺エリアも紹介する。
内容を参考に巡れば、逗子ならではの絶景と穏やかな時間の流れを満喫できるだろう。
  
    逗子ってどんなところ?
    神奈川県の南東部、三浦半島の付け根に位置する「逗子」。
西側は穏やかな相模湾に面し、北側には丘陵地が広がる自然豊かなエリアだ。
明治時代(1868年〜1912年)から別荘地として親しまれ、現在も落ち着いた街並みと静かな空気が漂う。
東京都内から日帰りで自然景観を満喫できることもあり、週末には多くの観光客が訪れる。
ゆったりと流れる時間の中で、海と富士山、海と夕陽が織りなす美しい景色を眺められるのが逗子の魅力だ。
海沿いには景色を楽しめるカフェやレストランでは、新鮮な魚介や地元野菜を使ったグルメも味わえる。
個人店が多く、ローカルな雰囲気を楽しめるのも特徴だ。

  
    逗子のおすすめの観光シーズンは?
    逗子を訪れるなら、春か夏がおすすめだ。
春は観光客が比較的少なく、穏やかな気候の中で海岸や自然豊かな公園の散策を楽しめる。
また、SUPやウィンドサーフィン、カヤックなどのマリンスポーツにも挑戦できる季節だ。
夏には、海水浴や海上アスレチック、サーフィンなどを思いきり満喫できる。
青く輝く海と開放感に包まれながら、夏ならではの賑わいを楽しめるだろう。
  
    逗子の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): コート、厚手のセーターやジャケット
  
    逗子への移動方法は?
    逗子へアクセスするなら、JR「逗子駅」を目的地にするのがお勧め。
市内には京急「逗子・葉山駅」もあるが、東京都内の主要駅からはJR逗子駅の方がアクセスしやすい。
また、人気観光地である鎌倉からも近く、電車なら約5分で到着する。
  
    東京の各主要駅から逗子駅へのアクセス
- JR東京駅から
- 
      JR横須賀線に乗車し、逗子駅で下車。
 所要時間は約1時間5分。
- JR新宿駅から
- 
      JR湘南新宿ラインの特別快速に乗車し、大船駅でJR東海道本線に乗り換え、逗子駅で下車。
 所要時間は約1時間。
- JR上野駅から
- 
      JR上野東京ラインに乗車し、戸塚駅でJR横須賀線に乗り換え、逗子駅で下車。
 所要時間は約1時間10分。
- JR品川駅から
- 
      JR横須賀線に乗車し、逗子駅で下車。
 所要時間は約55分。
- JR渋谷駅から
- 
      JR湘南新宿ラインの特別快速に乗車し、大船駅でJR東海道本線に乗り換え、逗子駅で下車。
 所要時間は約55分。
  
    鎌倉駅から逗子駅へのアクセス
- 経路
- 鎌倉駅からJR横須賀線の下り電車(逗子行きまたは久里浜行き)に乗車し、逗子駅で下車
- 所要時間
- 約5分
  
    逗子観光の主要交通手段
    逗子観光では、京浜急行バスが主な交通手段となる。
JR逗子駅と京急「逗子・葉山駅」から、主要観光スポットや葉山方面へアクセス可能だ。
また、海沿いや街の雰囲気を楽しみながら巡りたい場合は、レンタサイクルの利用もお勧めだ。
  
    自然美と歴史の趣を満喫!逗子の人気観光スポット7選
    海と山の両方に恵まれた逗子には、自然の美しさと歴史の趣を感じられる場所が点在している。
穏やかな海辺の風景や街を一望できる高台、信仰や歴史に触れられる寺院や古道など、落ち着いた雰囲気の中でゆっくり観光を楽しめるスポットを巡ってみよう。
  
    1. 逗子海岸
    逗子中心部の相模湾沿いに広がる、逗子を代表するスポット。
水平線の先に富士山を望め、夕暮れ時には空と海が黄金色に染まる絶景を楽しめる。
春には砂浜に大きなスクリーンを設置して映画を上映する「逗子海岸映画祭」や花火大会、10月には波と光が織りなすアートイベント「ナイトウェーブ」など、様々なイベントが開催される。
夏には「逗子海水浴場」が開設され、多くの人々が海水浴を満喫。
また、ウィンドサーフィンやヨットなどのマリンスポーツも盛んで、1年を通して海の魅力を感じられる。

  
    2. リビエラ逗子マリーナ
    ヤシ並木と高級プレジャーボート・ヨットが並ぶ非日常のロケーションを誇るリゾート。
湘南の海越しに富士山を望む絶景は、映画やドラマのロケ地としても知られている。
約5万坪の広大な敷地内には、ヨットハーバー、ホテル、レストラン、カフェ、イベント会場、リゾートマンション、テニスコート、ショップなど多彩な施設を備えている。

  
    3. 披露山公園
    標高約90mの「披露山」の山頂に広がる公園。
展望台からは逗子の街並みと相模湾を一望でき、天気の良い日には富士山や江の島まで見渡せる。
春は桜、初夏にはアジサイが咲き誇り、四季折々の景色が訪れる人を迎える。
「浪子不動」の山頂へ続くハイキングコースも整備され、自然の中を歩きながら景観を楽しめるのも魅力。
園内にはニホンザルやクジャクが暮らすミニ動物園もあり、親子でのんびり楽しめるスポットとなっている。

  
    4. 神武寺
    奈良時代(710〜794年)に創建されたと伝わる歴史ある天台宗の寺院。
鷹取山ハイキングコースの途中にあり、信仰と豊かな自然を同時に感じられる場所だ。
かつては背後にそびえる鷹取山を御神体とする山岳信仰の霊場として栄え、今も静寂の中に神聖な空気が漂う。
13haにおよぶ境内林には山岳寺院の面影が残り、「神奈川の景勝50選」「神奈川の美林50選」に指定されている。
境内には「薬師堂」をはじめ、県指定文化財指定の「大威徳明王図」・「千手観音菩薩像」、市指定重要文化財の「不動明王像」・「薬師三尊像」、「みろくやぐら」など、数多くの文化財が点在。

  
    5. 名越切通
    鎌倉と三浦半島を結ぶために、尾根を掘り割って造られた古道。国指定史跡・日本遺産にも選ばれている。
開通時期は不明だが、1233年以前には存在していたと考えられている。
道中には、中世の横穴式墳墓「まんだら堂やぐら群」や、鎌倉時代(1185年〜1333年)前期の防衛遺構「大切岸」など、中世の遺構が点在。
当時の面影を残す景観の中を歩きながら、歴史散策を楽しめるのが魅力だ。
また、江の島まで見渡せる展望スポット「パノラマ台」もあり、現在では人気のハイキングコースとして多くの人が訪れている。

  
    6. 大崎公園
    相模湾に突き出た岬の頂上に位置する展望公園。
逗子海岸から近く、標高約77mの高台からは「小坪漁港」や「逗子マリーナ」、さらに天気が良い日には富士山と江の島を一望できる。
美しい夕景の名所としても知られ、「関東の富士見百景」に選定されている。
園内には河津ザクラやオオシマザクラ、アジサイ、サザンカ、ツバキなどが植えられ、季節ごとの花も楽しめるのも魅力のひとつだ。

  
    7. 蘆花記念公園
    明治時代の文豪「徳富蘆花(とくとみ ろか)」ゆかりの地として知られる、桜山にある自然豊かな公園。
緑に囲まれた散策路の先には展望スポットがあり、相模湾や富士山、江の島を望める。
園内には「旧徳川家達別邸」や「旧脇村邸」などの歴史的建造物、日本家屋を活用した休憩所が点在し、別荘地として栄えた明治時代の面影を感じられる。
紅葉が彩り、日本の風情を感じられる秋に散策するのがお勧めだ。

  
    逗子ならではの雰囲気と景色を楽しめる人気飲食店5選
    逗子を散策するなら、点在する飲食店でグルメも楽しみたい。
海を眺めながらゆったり過ごせる店や、旬の地元食材をふんだんに使った料理が味わえる店など、逗子には魅力的な飲食店が揃う。
ここからは、散策の途中に立ち寄りやすい人気の飲食店を紹介する。
  
    1. Beach Muffin
    JR逗子駅東口から徒歩約15分の場所にある、築90年以上の古民家をリノベーションしたカフェ。
動物性食品を使わないヴィーガン料理や、自家製マフィンが人気で、全粒粉やオーガニックフルーツを使った優しい味わいが魅力だ。
地元クラフトビール「ヨロッコビール」も楽しめる。
アンティーク家具や温かみのある照明に包まれた店内はレトロで落ち着いた雰囲気。
逗子らしい、ゆったりとした時間を過ごせる一軒だ。

  
    2. 浜焼き居酒屋 さかな食堂
    JR逗子駅から歩いてすぐの便利な場所にある、気取らない雰囲気の居酒屋。
新鮮な魚介を刺身や浜焼きで味わえるのが魅力だ。
各テーブルにロースターがあり、自分で焼いて楽しめるほか、スタッフに焼いてもらうこともできる。
ミックスフライ定食やエビフライ定食、日替わり焼き魚定食など、ランチメニューも充実。
カウンター席もあり、一人でも気軽に利用しやすい。

  
    3. 想 〜SOU〜
    JR「逗子駅」・京急「逗子・葉山駅」からすぐの「逗子銀座通り商店街」に位置するラーメン店。
全国各地から厳選した鶏ガラ・豚骨・魚介をじっくりと炊き上げ、化学調味料を使わずに素材の旨味を引き出したスープが特徴だ。
つるっとした喉越しと、小麦の風味を感じられる自家製麺との相性も抜群。
魚介の旨味が際立つ「淡麗塩らぁ麺」や、もちもち食感の麺をつけ汁で味わう「湘南小麦もちもちつけ麺」が人気だ。
手作りの水餃子も好評で、ラーメンと一緒に注文する人も多い。
カウンター席とテーブル席があり、一人でもグループでも利用しやすい。

  
    4. 魚勝
    逗子の中心部に店を構える、創業90年以上の老舗日本料理店。
旬の食材を生かした魚料理や寿司、懐石料理を、和の趣あふれる空間でゆっくり味わえる。
名物は、11月上旬から3月末にかけて提供されるふぐ料理。
冬限定の天然とらふぐコースをはじめ、近海で獲れたしょうさいふぐ・ひがんふぐ・ことらふぐを使用したコースも選べる。
また、春は鯛や筍、夏は鮎やうなぎ、秋は松茸など、季節ごとに多彩な料理が並ぶ。
海鮮丼や刺身、天ぷらなどの定番和食に加えて、和牛のステーキやローストビーフなどの洋風メニューも充実しており、幅広いシーンで利用できる。

  
    5. レッドロブスター逗子店
    JR逗子駅から徒歩圏内にある、アメリカ発祥のシーフードレストランチェーン。
アメリカンな雰囲気の店内にはカウンター席があり、相模湾を望みながら食事を楽しめる。
晴れた日には江の島や稲村ヶ崎まで見渡せる絶景が広がるのが魅力だ。
旬のロブスターを店内の専用タンクで保管し、高い品質を保ったまま提供。
特製マヨネーズソースを塗って香ばしく焼き上げた「ロブスターの黄金焼き」が看板メニューだ。
シーフードパエリアや、貝の旨みが広がる欧風カレーなども人気。海鮮料理だけでなく、ボリューム満点のステーキも味わえる。

  
    タイミングがあえば参加してほしい逗子のイベント「逗子海岸映画祭」
    例年4月下旬から5月上旬にかけて逗子海岸で開催される「逗子海岸映画祭」。
日没後、砂浜に設けられた大きなスクリーンで映画が上映され、波の音や潮風を感じながら鑑賞できる。
ドキュメンタリーから海外の名作まで上映作品は幅広く、家族や友人とリラックスして楽しめるのが魅力だ。
会場には、日替わりのフードやバザール、アクティビティも充実。
夕日に染まる海辺で過ごす特別な時間が、旅の思い出をより深いものにしてくれるだろう。

  
    逗子から電車で約5分!古都・鎌倉の人気観光スポット3選
    逗子から鎌倉までは電車で約5分と近く、気軽に足を延ばせる。
古都の趣が漂う街には、歴史的建造物や四季折々の自然が点在。
由緒ある神社や寺院を巡れば、静けさの中に凛とした美しさを感じられるだろう。
東京から日帰りで逗子と鎌倉を巡ることも可能なので、これから紹介するスポットにもぜひ足を運んでほしい。
  
    1. 鶴岡八幡宮
    鶴岡八幡宮は鎌倉の中心に位置し、鎌倉のシンボルとして古くから親しまれている。
鎌倉幕府の初代将軍「源頼朝」ゆかりの神社としても知られ、多くの参拝者が訪れる。
現在の本殿は、1828年に造営されたもので国の重要文化財に指定。
自然の景観が美しいことでも有名で、源平池では、春には桜、夏は蓮の花が咲き誇る。

  
    2. 鎌倉大仏 高徳院
    鎌倉の名所の中でも絶大な人気を誇るのが、高徳院の本尊「阿弥陀如来像」。
強烈な存在感を放ち、「鎌倉大仏」として親しまれている。
高さ約11.39m、重量は約121トン。その大きさはまさに「大仏」と呼ぶに相応しく、見る者を圧倒する。
大仏には入口があり、胎内へ入ることも可能だ。

  
    3. 長谷寺
    鎌倉を代表する景勝地として知られ、「長谷観音」と呼ばれ親しまれている長谷寺。
本尊は十一面観世音菩薩像。像高9.18mあり、木造の仏像としては日本最大級の大きさを誇る。
長谷寺の境内の花々は季節ごとに美しく、特に6月に咲く紫陽花は名所ともいわれるほど見事。
秋の紅葉も美しく、夜はライトアップされた紅葉が楽しめる。

  
    逗子と併せて楽しみたい葉山の人気観光スポット3選
    逗子からバスで南へ20分ほど進むと、落ち着いたリゾートの雰囲気が漂う葉山に到着する。
葉山には、美しい海岸線や緑に囲まれた公園、歴史ある神社など、自然と静けさに包まれた名所が点在している。
これから紹介するスポットを巡れば、湘南らしい美しい景色を堪能できるだろう。
逗子とあわせて、葉山観光もぜひ楽しんでほしい。
  
    1. 葉山しおさい公園
    天皇のご静養の場として使用されていた葉山御用邸の付属邸跡地を整備して造られた公園。
海に面した高台に位置し、黒松林と日本庭園が織りなす落ち着いた景観が広がる。
池泉回遊式の庭園には、錦鯉が泳ぐ池や滝があり、自然に包まれながらゆったり散策できる。
園内には「葉山しおさい博物館」が併設され、昭和天皇が相模湾で採取した海洋生物の標本などを展示している。
庭園内の休憩所「潮見亭」では、相模湾の景色を眺めながらひと休みできるのも魅力だ。

  
    2. 葉山マリーナ
    日本ヨット発祥の地として知られる葉山を代表する複合施設。
ヨットやボートの停泊地でもあり、約45分のショートクルージングで気軽に海上散歩を楽しめる。
施設内にはレストランやショップが揃い、食事や買い物を楽しみながら、海と富士山を望む絶景を満喫できるのも魅力だ。
葉山名物として人気の「MARLOWE」のビーカー入り手作りプリンもぜひ味わいたい。

  
    3. 森戸神社
    武将・源頼朝(みなもとのよりとも)が創建したと伝わる、葉山の総鎮守「森戸神社」。
大山祗命(おおやまつみのみこと)と事代主命 (ことしろぬしのみこと)の2柱の神様が祀られており、開運厄除けや安産など様々なご利益が授けられる。
「森戸大明神」の境内の裏手からは、「かながわの景勝50選」に選ばれた「森戸の夕照」が見られる。
海に浮かぶ江ノ島や岩礁、遠目に写る富士山が夕日に照らされた絶景は見逃せない。

  
    逗子観光に関するよくある質問
      Q
      
        短い時間で逗子を満喫するためには、どこに行けば良い?
      
        
      
    
    駅から近い逗子海岸がお勧め。穏やかな海と富士山が織りなす絶景に出会えます。
      Q
      
        逗子の名物グルメは?
      
        
      
    
    新鮮な海の幸を使った海鮮料理が名物です。
  
    まとめ
    逗子の人気観光スポットや飲食店、併せて訪れたい周辺エリアを紹介してきた。
相模湾と富士山が織りなす絶景をはじめ、ローカルな雰囲気の飲食店やショップを巡りながら、穏やかな時間を楽しんでほしい。
逗子や鎌倉、葉山以外にも、神奈川には魅力的なスポットがまだまだある。
神奈川の観光も楽しみたいなら、以下の記事も参考にしてほしい。
