
【秋の京都観光ガイド】紅葉と歴史文化、芸術を楽しむ京都の秋旅へ
少しずつ暑さが和らぎ、街歩きが心地よくなる京都の秋。紅葉が見頃を迎える前から、芸術や祭り、食など、この時期に楽しみたいものは多い。南禅寺や建仁寺で歴史ある寺院を巡り、京都市京セラ美術館で芸術に触れ、宇治では平等院を訪ねて宇治茶を味わう。京都市内だけでなく、八幡や大山崎、宮津まで足を延ばせば、地域ごとに異なる秋景色や文化にも出会える。

竹鶴政孝とともにニッカウヰスキーの創業にも参画した大阪の実業家、加賀正太郎が建てた山荘をベースとした美術館。天下分け目の「山崎の合戦」の舞台ともなった、京都と大阪を隔てる天王山の麓にある。
ヨーロッパに留学経験を持つ加賀は、イギリスのチューダー・ゴシック様式の影響を感じさせるこの山荘を昭和7(1932)年ごろに完成させ、別荘として地元に愛される建物となった。加賀との関連も深い山本爲三郎が初代社長を務めたアサヒビールは、その縁もあってのちにこの山荘を所有することとなり、美術館として整備、民藝運動にも理解のあった山本爲三郎のコレクションを中心に展示することとした。
加賀の建てた本館のほか、安藤忠雄の設計で、「地中の宝石箱」、「夢の箱」と名付けられた別棟も増築され、河井寬次郎、濱田庄司、バーナード・リーチといった民藝運動の陶芸を中心とする作品群や、フランス印象派の画家クロード・モネの「睡蓮」連作をはじめ、約1000点の作品を収蔵している。

英国風の建物と周囲の風景が調和した美術館の本館 (アサヒグループ大山崎山荘美術館提供)

庭園に咲き誇る桜の向こうには、山崎で合流する桂川、宇治川、木津川も眺められる (アサヒグループ大山崎山荘美術館提供)

睡蓮を描いたモネの連作も、美術館必見の展示物 (アサヒグループ大山崎山荘美術館提供)

本館の脇にある睡蓮池 (アサヒグループ大山崎山荘美術館提供)

庭園と調和した安藤忠雄設計の地中館 (アサヒグループ大山崎山荘美術館提供)