旧閑谷学校

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旧閑谷学校

谷深き静かな地に開かれた、世界最古の庶民のための公立学校。

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江戸時代前期の1670年、岡山藩藩主池田光政によって開設された、庶民のための公立学校。地方の指導者を育成することを目的とし、武士だけでなく、庶民の子弟も学ぶことができた。1701年、家臣の津田永忠が30年を超える歳月をかけて、現在とほぼ同様の外観をもつ「学問の殿堂」を完成させた。

旧閑谷学校を代表する建物は、国宝に指定されている講堂。入母屋造りの大屋根と花頭窓が印象的な独特の外観で、当初茅葺きだった屋根は、改築により備前焼の瓦に葺き替えられている。10本のケヤキの丸柱で支えられた広々とした講堂内部では、床に正座をして論語を学ぶ、昔ながらの論語の学習体験なども行われている。

儒学の祖、孔子を称える聖廟には、金色に輝く孔子像が安置され、年に数日のみ特別公開される。聖廟の前に堂々とした姿をみせる2本の楷の木は、中国山東省曲阜の孔林から持ち帰った種子から育ったもので、紅葉の季節には赤と黄に色づく。

創始者池田光政を祀る神社のほか、明治38(1905)年に建てられた校舎を利用した資料館では、旧閑谷学校の貴重な資料を見学することもできる。

ポイント

  • 世界で最も古い、庶民のための公立学校。
  • 赤茶色の瓦(備前焼瓦)がのった大屋根が印象的な国宝の講堂。
  • 孔子像が安置された聖廟や資料館などもある。

写真

  • 備前焼の瓦が映えるどっしりとした外観の講堂(提供:特別史跡旧閑谷学校)

    備前焼の瓦が映えるどっしりとした外観の講堂(提供:特別史跡旧閑谷学校)

  • 広々とした講堂内部(提供:特別史跡旧閑谷学校)

    広々とした講堂内部(提供:特別史跡旧閑谷学校)

  • 石橋から見た講堂(提供:特別史跡旧閑谷学校)

    石橋から見た講堂(提供:特別史跡旧閑谷学校)

  • 石塀越しの講堂(提供:特別史跡旧閑谷学校)

    石塀越しの講堂(提供:特別史跡旧閑谷学校)

  • 聖廟前の楷の木と講堂(提供:特別史跡旧閑谷学校)

    聖廟前の楷の木と講堂(提供:特別史跡旧閑谷学校)

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基本情報

日本語名称
旧閑谷学校
郵便番号
705-0036
住所
岡山県備前市閑谷784
電話
0869-67-1436(史跡受付)
定休日
12月29日~31日
開館時間
9:00~17:00
料金
大人400円、小・中学生100円、65歳以上200円
※障害者手帳提示の方は無料
アクセス
1) JR「吉永」駅から市営バスで「閑谷学校」下車すぐ(タクシーで約10分)
2) JR「備前片上」駅から市営バスで「閑谷学校」下車すぐ(タクシーで約13分)
※市営バス詳細は要確認
クレジットカード
使用不可
公式サイト
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