伝統的な城下町の風情を残す勝山町は、日々の暮らしが感じられる小さな町です。通りは広くありませんが独自の特色があり、特に惹かれたのは各家の玄関に掛けられた暖簾です。一軒一軒デザインが異なり、街を歩いていると小さな風景を一枚ずつ眺めているようでした。
今回は金曜日に訪れましたが、観光客は本当に少なく、町全体がひときわ静かでした。混雑がないぶん、古い街並みの雰囲気や住民の暮らしをゆっくり感じられました。

美作勝山藩の城下町として栄えたエリアで、陸路の出雲街道や水運など、交通の要所だった。このため、往時をしのばせる白い壁に格子窓の商家やなまこ壁の蔵など、古い街並みが残っている。昭和60(1985)年には岡山県で初めて「町並み保存地区」に指定され、勝山郷土資料館、勝山武家屋敷館、旧勝山藩主三浦邸では、城下町として栄えた頃の屋敷や歴史を知ることができる。
旭川沿いには、室町時代に物資の輸送に使われたという高瀬舟の発着所跡が700mほど続いている。地方の産物や塩、日用雑貨などが運ばれた船着場は隆盛を極め、川沿いには当時に近い状態の玉石積みと白壁の家が並んでいる。昔ながらの酒蔵や旧家、武家屋敷といった伝統的な建造物と、古民家や蔵をリニューアルした工房やカフェ、ギャラリーなどもあり、散策も楽しい。
勝山のシンボルにもなっている「のれん」が軒先にかけられている店も多く、町に彩りを添えている。「ひのき草木染色工房&ギャラリー」が軒先にのれんをかけたことが始まりで、工房では草木染めののれんのほか、トートバッグやコースターなどの販売もしている。

勝山町並み保存地区

のれんがかかり風情ある家並み ©岡山県観光連盟

高瀬舟の発着所 ©岡山県観光連盟

ひのき草木染色工房&ギャラリー ©岡山県観光連盟

格子窓のある家 ©岡山県観光連盟