京・宇治 抹茶料理 辰巳屋

お茶の産地として全国的に有名な京都の宇治市。7～9月には鵜飼で賑わう宇治川が目の前にありロケーションも抜群な抹茶料理専門店。歴史は長く、1840年に創業した茶問屋が起源で、1913年に現在のような料理屋へ形態を変えた。

こちらの特徴は、抹茶の新たな可能性として、「飲む」ものだったお茶を「食べる」ものへ変革したこと。茶問屋として熟知した抹茶の風味を活かし、旬の味覚との融合を図った斬新なメニューの数々は、京都の料理屋としても非常に珍しいと言われている。

こだわりのメニューは数多あるが、北海道産の鶴の子大豆から豆乳を絞るところから作る「抹茶豆腐」は、宇治産最高級抹茶を使い、仕上がりに丸3日かける自慢の一品。ほかにも玉露くき焙じ茶を敷き詰めた焼物「鱒の茶香焼」など、辰巳屋ならではのお茶づくしのメニューが堪能できる。

会席から弁当まで、どれも季節の味を盛り込んだ内容が楽しめる。ディナーは、完全予約制のため、事前に連絡することが必要。

店内は、少人数での会食におすすめのカウンターから、大人数対応の大広間まで用意しており、一部の部屋からは、宇治川の風景も眺めることができる。

宇治ならではの食事と特別な時間を過ごしたい人には、まず間違いないお店のひとつだろう。