冬の兼六園は、まるで水墨の山水画のような美しさ。
一番圧倒されたのは、園内の老松に施された巨大な「雪吊り」です。大雪で枝が折れないよう、職人さんたちが頂点から放射状に縄を張って一本一本の枝を支えていて、遠くから見るとピラミッドのような幾何学的なテントみたい。白い雪が深緑の松葉と縄に積もると、もともと優美な庭園に、どこか雄大で荒涼とした線の美しさが加わります。
薄雪を踏みながら霞ヶ池のそばを散歩すると、周囲は自分の足音だけが響くほど静か。徽軫灯籠、うっすら氷の張った湖面、そして雪の中でも凛と立つ古松を眺めていると、日本の細部への徹底したこだわりをしっかり感じられます。派手でにぎやかな景色ではなく、冷たく澄んで静かで、それでいて心の奥まで美しさが響くような感動があります。
Gina Cさんのその他のレビュー
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下鴨神社 (賀茂御祖神社)
正式名称は「賀茂茂御祖神社」。京都市内を流れる鴨川の下流に位置することから「下鴨さん」「下鴨神社」の名称で親しまれている。東西2棟からなる本殿は国宝に指定されていて、京都で最も古い神社のひとつだ。1994年にはユネスコの世界遺産にも登録された。
下鴨神社(賀茂御祖神社)は、京都全体の中でも一番心が落ち着いてリラックスできる場所。
神社に入る前に、まず広大な緑の「糺の森」を抜けていきます。空高く伸びる古木に囲まれた砂利道を歩いていると、聞こえるのは足音と鳥の声だけ。外の喧騒が一瞬で遮られて、空気まで洗われたみたいに澄んでいて、この散歩だけでもものすごく癒やされます。
森を抜けると、朱色の楼門が目の前に広がります。ここは京都最古の神社のひとつで、特に印象的なのが美麗祈願の「河合神社」。木製の手鏡型の絵馬に、化粧品で自分だけの美しい顔を描くことができます。さらに御手洗池では「水占みくじ」も体験できて、白紙のおみくじに文字が少しずつ浮かび上がってくる様子は本当に儀式感たっぷり。下鴨神社には有名観光地のような騒がしさはなく、自然に包まれた神聖な気配と上品さが満ちています。 -
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鴨川(京都)
賀茂川、あるいは加茂川と書かれることもある。鴨川は桟敷ヶ岳付近を源とし、京都市街を縦断するように流れ、鳥羽で桂川に注ぎ込む。四条付近は東には祇園、西には河原町といった繁華街が控え、京都の商業の中心地でもあり、京都を象徴する風景となっている。
京都の鴨川に来たら、大人気の「亀跳び」は絶対体験したい!
鴨川デルタの近く(出町柳駅から歩いて数分)では、川の水が底まで見えるほど澄んでいます。川面には大きな石が整然と並んでいて、普通の四角い石のほかに、特にかわいいのが亀や千鳥の形に彫られた飛び石。
両手を広げて、大きな亀の石を一歩ずつ跳び渡ると、涼しい川風が顔に当たり、足元からはさらさらと水の流れる音。ほんとに楽しくて涼めます。地元の人たちも河岸に座って風に当たったり、ピクニックしたりしながら、みんなが川で跳ぶ様子を眺めています。大人も子どもも、このかわいい亀の石に乗れば気分が一瞬で上がるはず。京都でいちばんリラックスできて、地元の暮らしに近づける穴場的なコースです! -
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音羽山 清水寺
778年に開かれ、1994年にはユネスコ世界文化遺産に登録された。音羽山の中腹に広がる13万㎡の境内には、国宝と重要文化財を含め30以上の伽藍や碑がある。春は桜、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪と季節ごとに違った景色に映える清水寺も見もの。
人混みを避けるため、朝6時に清水寺へ向かったところ、思いがけず京都の初雪に出会いました。
この時間の境内は観光客がとても少なく、音羽山全体が、雪の降るかすかな音しか聞こえないほど静かでした。境内に足を踏み入れると、もともと趣のある本堂や高くそびえる仁王門が、薄く積もった初雪に覆われ、極めて清らかな輪郭を描いていました。ほとんど誰もいない清水の舞台に立って遠くを眺めると、京都の街並みと山々が淡い銀白の雪に包まれ、世俗の喧騒が少し消え、神聖に近いような透明感と静けさが漂っていました。
冷たい空気の中で、この雑音のない雪白の清水寺を独り占めできたこと。初雪との偶然の出会いは、今回の旅で最も贅沢で、忘れがたい光景になりました。 -




