
【夏の金沢市観光ガイド】水と木陰の涼をたどる、金沢の夏さんぽ
加賀百万石の城下町として栄えた金沢は、歴史ある庭園や茶屋街、美しい町並みが今も色濃く残る街。夏は兼六園や用水沿いの木陰、浅野川や犀川の川風など、暑さのなかにも涼を感じられる風景が各地に広がる。歴史的な街並みをゆったり歩き、庭園で景観を眺めたあとは、「金沢市民の台所」として知られる近江町市場で新鮮な海の幸や加賀グルメを味わうのも金沢ならではの楽しみ方。

13代加賀藩主・前田齊泰が文久3年(1863年)、母親にあたる12代齊廣の正妻・隆子(眞龍院)のために建てた邸宅。金沢城から巽(東南)の方角にあるため、また隆子の出身である京都の鷹司家が辰巳殿と呼ばれていたため、当初は巽御殿と呼ばれていた。細部にわたり、加賀藩の工芸技術を駆使した豪華装飾で彩られている。
武家書院造と数寄屋風書院造を組み合わせた珍しい造りで、大名正室の御殿としては国内に現存する唯一の建造物。階下は公式の対面所である「謁見の間」をはじめとする広間、御寝所、御居間、茶室の4つの部分で構成され、階上にはそれぞれ趣が異なる数寄屋風書院造の部屋が並ぶ。「謁見の間」の欄間や「群青の間」の色壁など、各所に施された色鮮やかな彩色が大きな特徴。金砂子を用いた紙貼りの壁や花鳥の絵を施した障子の腰板など、細部にわたる豪華装飾も見逃せない。また、当時オランダから輸入されたギヤマンを雪見障子に用いるなど、江戸末期の西欧文化が大胆に取り入れられている点にも着目したい。

陶彫や加賀七宝などの装飾が見事な謁見の間

鮮やかな色が配された群青の間

清香書院から見た飛鶴庭

緑あふれる庭園の中に立つ御殿

柱のない縁から眺められるつくしの縁庭園
ご回答ありがとうございました。