JR宇治駅を出て、魅力的なお茶の香りに包まれた街をのんびり歩いていると、通りの両側には伊藤久右衛門や中村藤吉など、憧れの老舗茶舗がたくさん並んでいた。どのお店からも誘われるようなお茶の香りが漂い、一軒一軒入って味わってみたくなる。
平等院へ向かう表参道には、両側にさまざまな個性ある小店が立ち並び、にぎやかな中にも濃い人情味が感じられた。のんびり散策できるその雰囲気は、なぜか以前に太宰府天満宮の参道を訪れた時のような、懐かしさと温かさを感じさせてくれた。
帰り道、思いがけず道端に大行列のできているたこ焼きの屋台を見つけ、好奇心に駆られてつい一緒に並んでしまった。肌寒い中、焼きたてで熱々のたこ焼きを一口頬張ると、外はカリッと、中はやわらかく、そのおいしさに本当にこの上ない幸せを感じた。お茶の香りに満ち、地元の暮らしが感じられるこの通りは、間違いなく宇治旅行でいつまでも立ち去りがたくなる、忘れられない思い出になった。

















