箱根旅行で癒されたいなら絶対に行くべき観光スポット19選
豊かな自然と温泉地が魅力的な箱根。観光に最適な見どころも数多くあり、身体と心を癒す旅がしたいならお勧め。今回は箱根で癒されたいなら行くべき観光スポット、宿泊施設やグルメを厳選してご紹介しよう。
箱根ってどんなところ?
神奈川県の南西部に位置する箱根。古くから宿場町として栄え、現在も保養地・観光地として栄えている。
山々に囲まれた豊かな自然と関東でも有数の温泉地、日本のアートが堪能できる美術館があり、日々の疲れを取るために訪れる人も多い。
保養地・観光地として発展しており、関東県内で人気の観光地。
箱根のおすすめの観光シーズンは?
1年を通じて様々な魅力を楽しめるが、11月が最も箱根を楽しめる時期といっても過言ではない。
箱根は10月下旬から11月中旬にかけて紅葉の見頃を迎え、9月下旬〜11月上旬にかけてはスズキが見頃を迎える。
せっかく訪れるのであれば、箱根の豊かな自然を楽しむために時期を調整してみてはいかがだろうか。
箱根の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 薄手のセーターやジャケット
- 夏(6月 - 8月): 半袖や長袖のシャツ
- 秋(9月 - 11月): 厚手のセーターやジャケット
- 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、ダウンジャケット
箱根への移動方法は?
箱根への移動は新宿駅から75分で、箱根の玄関口「箱根湯本駅」に到着する小田急ロマンスカーがお勧めだ。
電車のフロントガラスからの景色が楽しめる展望席では、大都市である東京から自然豊かな箱根へと景色が移り変わっていく様子が楽しめる。
箱根観光の主要交通手段
箱根には箱根登山電車、箱根登山バス、伊豆箱根バス、観光施設めぐりバスといった移動自体も楽しめる交通手段が豊富にある。
電車とバスを利用すれば、どの観光スポットにも不便なく移動できる。
自然と芸術が楽しめる!箱根観光スポット19選
箱根の特徴である豊かな自然を活かした観光スポットはもちろん、箱根には歴史ある美術館も多いため、自然と芸術で心を癒されてみてはいかがだろうか。
1. 大涌谷
箱根の最も新しい火山活動で生まれた爆裂口、大涌谷。
噴気孔群から年中噴きだす白いガスには硫黄分が含まれ、独特の匂いも立ちこめる。岩肌が黄色くなっているところは、硫黄の成分が結晶化したもの。温泉のわき出すところでは、名物の「黒たまご」が作られている。高温で酸性の湯に浸けると殻の黒いゆで卵となり、1個食べれば寿命が7年延びると伝えられている。
2. 箱根海賊船
箱根の景勝地・芦ノ湖を運航する観光船。色鮮やかで豪華な装飾が特徴で、船体はロワイヤルII、ビクトリー、クイーン芦ノ湖の3隻。定員はそれぞれ500名ほどで、片道25~35分かけて桃源台港、箱根町港、元箱根港の間を行き来する。天気のいい日は開放的なデッキがおすすめ。気持ちのよい風に吹かれながら、四季折々の自然と山々の景色を堪能できる。
3. 箱根神社
芦ノ湖畔にある箱根神社は、古くから関東域の総鎮守として尊崇されてきた。
勝負運や金運など、多岐に渡りご利益があるといわれている。
4. 彫刻の森美術館
自然と芸術の調和を目指して1969年に創設された国内初の野外美術館。7万㎡の広大な敷地には、約120点の彫刻作品が点在。ロダン、ムーア、ミロなど近・現代美術を代表する世界的巨匠の名作が展示されている。
野外彫刻は、個人としての使用目的に限り撮影可能。作品と同じポーズで記念撮影をしたり、作品の中に入って遊んだりと、子どもも一緒になって楽しめるスポットも多いので、家族連れにもおすすめだ。
5. 箱根ガラスの森美術館
緑豊かな箱根仙石原にあるヴェネチアン・グラス専門の美術館。館内には「ヴェネチアン・グラス美術館」、「現代ガラス美術館」、「ガラスの体験工房」のほか、大涌谷を一望できる庭園やカフェ・レストランやミュージアムショップがある
6. 箱根強羅公園
1914(大正3)年に開園した日本初のフランス式整型庭園。
園内には、四季を通してさまざまな花々が咲き、来園者の目を楽しませてくれる。
熱帯植物館やローズガーデンなどのほか、カフェや体験工房、茶室などの施設もあり、散策以外にもさまざまな体験ができるものも魅力。
7. 箱根関所
8. 芦ノ湖
約三千百年前、火山活動で起きた水蒸気爆発によって、大きく崩れた山の土砂が川をせき止めて生まれたとされる湖。
湖畔にはさまざまなレジャー施設や土産物店が数多くあり、湖を巡る遊覧船も人気が高い。また、箱根関所や旧東海街道の杉並木、皇室の離宮跡に開かれた恩賜公園など歴史スポットもたくさんある。
9. 箱根 駒ケ岳ロープウェー
芦ノ湖畔の箱根園から箱根 駒ケ岳の山頂まで、全長1,783mの距離を片道約7 分でつなぐロープウェー。標高1,356mの箱根駒ケ岳山頂には展望広場があり、季節ごとにさまざまな草花が目を楽しませてくれる。
展望広場からは、晴れた日には富士山はもちろん、湘南や相模湾、伊豆半島や駿河湾、遠く南アルプスまでが見渡せ、眼下には芦ノ湖と元箱根、箱根町の街並みが広がる。
10. 岡田美術館
小涌谷温泉エリアに2013年に開館した美術館。明治時代に欧米人向けに建てられたホテル「開化亭」の跡地に建設され、全5階建て約5,000㎡と箱根随一の広さを誇る。
俵屋宗達や尾形光琳などの琳派の作品から、喜多川歌麿や葛飾北斎などの浮世絵、菱田春草や横山大観などの近現代の日本画が揃い、そのほか日本・中国・韓国の陶磁器や日本の仏教美術など、東洋の美術品を常時約450点展示している。
11. 箱根園水族館
芦ノ湖のほとり、複合施設・箱根園内にある水族館。海抜723mと、海水の大水槽を持つ水族館では日本一の標高を誇り、「森の中の水族館」とも呼ばれている。
館内は「バイカルアザラシ広場」「海水館」などのエリアに分かれており、世界中から集められた魚たちを観賞できる。
12. 箱根美術館
実業家・宗教家の岡田茂吉が創設した美術館。
自然の山水美と人工的庭園美とを調和させた庭園は、約130種の苔と200本のモミジで彩られた「苔庭」、巨岩の岩組みが見どころの「石楽園」(一部非公開)、「竹庭」、「萩の道」で構成され、四季折々の景観が楽しめる。その美しさから、2021年3月には国の名勝指定も受けた。
13. 大雄山 最乗寺
福井県の永平寺、横浜市鶴見の総持寺に次ぐ格式のある曹洞宗の寺院で、全国に4000余りの門流を持つ。
境内には本堂を中心に30余りの堂塔が立ち、仁王門から参道の約3kmには樹齢500年以上の県の天然記念物の杉並木がうっそうと茂っている。四季折々の自然も見どころで、春は枝垂桜や藤、夏は紫陽花、秋は紅葉、冬は雪景色と一年を通して楽しめる。
14. 箱根 阿弥陀寺
阿弥陀寺は、木食遊行僧として知られる禅誓上人が江戸時代初期にこの地に開山した浄土宗の古刹で、幕末を生きた皇女・和宮の位牌を祀ることでも知られている。
本堂には町の重要文化財に指定されている阿弥陀三尊像のほか、和宮ゆかりの像・黒本尊が安置され、毎年10月第4日曜には『お十夜大祭』講話や、住職による皇女和宮をしのぶ琵琶演奏(志納金1人1,000円、5名より受付、要予約)なども。
15. 箱根湿生花園
国の天然記念物にも指定されている「仙石原湿原」に隣接した植物園。湿地環境を復元し、天然に近い状態で草花を観察できるのが魅力。湿原や川、湖沼などの水湿地に生育する植物を中心に、草原や林、高山植物のほか、珍しい外国の山草も含め、約1700種の植物を見ることができる。園内には木道が整備されており、低地から高山へ、低層湿原から高層湿原へ、という流れで散策ができるようになっている。
16. 仙石原すすき草原
豊かな自然が広がる高原リゾート地としても知られる仙石原。湿原植物が多く見られ、季節ごとの植物が目を楽しませてくれる景勝地だ。遊歩道も整備されているので、手軽なハイキングスポットとしても人気を集めている。
17. 箱根旧街道
江戸時代初期に徳川幕府によって整備された、東京と京都を結ぶ東海道。その道中にある宿場町、三島宿と小田原宿間が箱根旧街道だ。約32kmの区間は高低差が800m以上あり、東海道第一の難所として知られている。
歴史を感じさせるハイキングコースとしても人気の箱根旧街道だが、急な坂道が続くルートはなかなかハード。
その過酷さは明治時代になって、唱歌「箱根八里」の中で「箱根の山は天下の険」と歌われるほど。
18. フォレストアドベンチャー・箱根
フランス発の森林をそのまま活用したレジャー施設で、安全器具を身につけて木から木へと森の中を進んでいく、大人も子どもも楽しめるアドベンチャー体験ができる。箱根の自然を生かしたダイナミックなアクティビティが楽しめる本格的なコースがおすすめ。
パークのすぐ隣には食事と温泉が楽しめる「箱根湯寮」がある。
19. 箱根の市
箱根登山鉄道・箱根湯本駅の改札を出てすぐの場所にあるみやげ物店。温泉まんじゅうから定番ご当地グッズ、伝統工芸品の寄木細工、人気ホテルのドレッシングやお菓子まで、箱根ならではの商品を数多く取り揃えている。さらに近隣・小田原の名産品であるかまぼこや干物なども扱っており、こちらも人気が高い。
移動も楽しめる!箱根でお勧めの交通機関3選!
移動が楽しめれば、旅はもっと楽しくなる。
箱根なら移動中でも豊かな自然を楽しめる交通機関が多いため、移動手段も効率ではなく楽しさで選んでみてはいかがだろうか。
1. 箱根登山鉄道
沿線に箱根の主要スポットが点在し、箱根観光に欠かせない「箱根登山鉄道」。小田原駅~強羅駅を結ぶ「箱根登山鉄道」と、強羅駅~早雲山駅を結ぶ「箱根登山ケーブルカー」からなり、箱根湯本駅と強羅駅の2回の乗り換えで終点の早雲山駅までアクセスできる。
2. 箱根ロープウェイ
雲山駅から桃源台駅までを結ぶ、全長約4kmのロープウェイ。ゴンドラからは箱根の山々や芦ノ湖、富士山や相模湾などが眺められ、自然を満喫しながら約24分間の空中散歩が楽しめる。
沿線には箱根随一の観光スポットである「大涌谷」もあり、通過時には眼下に130mの深い谷が広がり、白い噴煙や流れ出た硫黄の様子も見ることができる。
3. 小田急ロマンスカー
小田急電鉄が運行する小田急ロマンスカーは、1930年代に新宿~小田原間をノンストップで運行する「週末温泉急行」をルーツに持ち、80年以上の歴史を誇る全席指定制の特急列車だ。
ロマンスカーを代表する存在が、2018年に運用が開始されたGSE(70000形)。歴代の車両にも採用されてきた伝統のバーミリオンオレンジを側面にあしらったGSE(70000形)は、先頭車両に展望席を設置。大型の1枚ガラスが採用され、迫力ある眺望を楽しむことができる人気の席だ。
箱根で人気の飲食店3選
箱根では自然を活かしたグルメが楽しめる。
身体を癒すためにも身体が喜ぶ食事を選ぼう。
1. 田むら銀かつ亭 本店
豆腐に国産豚ひき肉のそぼろ餡を挟んでカツにし、これを卵とじにして土鍋で煮込んだ「豆腐かつ煮」。1995年の販売開始以来好評を博し、今や強羅名物になった豆腐かつ煮を生んだのが、箱根を中心に4店舗を構える「田むら銀かつ亭」の本店。
吹き抜けのテーブル席や子供連れに人気の座敷席のある店内は落ち着いた和の雰囲気。箱根登山電車及び箱根登山ケーブルカーの強羅駅からも近く、箱根観光の際に一度は訪れたい名店だ。
2. 箱根 自然薯の森 山薬
箱根登山鉄道・宮ノ下駅から徒歩約5分、自然に豊かな場所に建つ自然薯料理専門店。「山芋の王様」とも称される栄養豊富な自然薯をさまざまな料理で提供している。
メニューは、自然薯のとろろをメインにした定食が中心。
3. 箱根 銀豆腐
箱根登山鉄道強羅駅の目の前にあり、箱根にある多くのホテルや旅館にも朝食用の豆腐を卸している老舗の豆腐店。休日ともなれば行列のできる、地元でも評判の名店だ。
持ち帰りOKの木綿豆腐や絹豆腐、油揚げや生揚げなども販売している。午前中に商品が売り切れ、閉店することもしばしばあるのでご注意を。
箱根で癒されるならココ!温泉・宿泊施設5選
観光で心を癒した後は、温泉や歴史あるホテルで身体を癒そう。
箱根で温泉・宿泊施設を探している方には、ぜひ訪れて欲しい温泉・宿泊施設を厳選して紹介する。
1. 季の湯 雪月花
強羅駅から徒歩約1分の好立地。風雅な趣あふれる和風温泉旅館。
158ある客室のすべてに檜の露天風呂が備えられ、心ゆくまで温泉を堪能できる。
宿には2ヶ所の源泉があり、豊富な湯を掛け流しで楽しめる風情たっぷりの大浴場のほか、3つの貸切露天風呂もあり、どちらも無料で利用できる。
2. 富士屋ホテル
1878年創業、箱根を代表するクラシックホテル。日本初の本格的リゾートホテルとして開業以来、140余年の長きにわたり皇室や海外の要人、数多くの著名人たちに愛されてきた。
約7,600坪の敷地内には「本館」「西洋館」「花御殿」「フォレスト・ウイング」の4つの宿泊棟を有し、和洋折衷の内装は今も健在。「本館」「西洋館」「花御殿」は近代化産業遺産のほかに、国の登録有形文化財にも指定されている。
3. 箱根湯寮
箱根湯本から無料送迎バスで約3分、箱根の豊かな自然を満喫できる古民家風の日帰り温泉施設。湯は箱根七湯のひとつ「塔之沢温泉」を源泉としたアルカリ性単純温泉で、肌あたりがやわらかく「美肌の湯」とも称される。
4. 箱根小涌園ユネッサン
温泉地として人気の箱根に位置する温泉テーマパーク。主に、本格温泉「元湯 森の湯」、水着着用で遊べる「ユネッサン屋内エリア」、「ユネッサン屋外エリア」の3エリアに分かれており、それぞれに魅力的な温泉風呂が用意されている。
同じく水着で楽しむ「ユネッサン屋外エリア」では、箱根の自然と一緒にお風呂を満喫できる。
5. 箱根湯本温泉郷
箱根七湯の一つとして数えられ、箱根最大の温泉街として知られる箱根湯本温泉郷。開湯は奈良時代とも言われ、江戸時代には五街道の一つである東海道に沿った温泉街として繁栄、今でも温泉施設や宿泊施設、飲食店やみやげ店などが軒を連ね、活気にあふれている。観光客も多く、連日にぎわいを見せている箱根の中心的な温泉街だ。
箱根から買って帰りたいお土産3選
箱根には魅力的なお土産がたくさんありますが、その中でも特にお勧めしたいお土産を3つに絞ってご紹介。
1. 株式会社しいの食品「箱根のうり坊」
「箱根のうり坊」は、箱根に住む野生のイノシシをモチーフにし、その赤ちゃん「うり坊」をかたどったおまんじゅう。
しっとりとした皮の中にはミルクバター風味の餡が入っており、やさしい甘さ。賞味期限は製造日より135日と、日持ちもするのでお土産にもぴったり。
2. グランリヴィエール箱根「箱根ラスク」
ススキ草原で有名な仙石原に本店を構えるグランリヴィエール箱根。看板商品の「箱根ラスク」は、独自の配合でブレンドした小麦粉で作るラスクパンを、スライスしてサクッと焼き上げた一品。芳醇なバターの香りが漂い、サクサクとした食感と口の中でスッと溶けるような軽さが特徴だ。
3. 菊川商店「カステラ焼 箱根まんじゅう」
箱根湯本駅前商店街で長年続く土産物屋「菊川商店」の看板商品「カステラ焼 箱根まんじゅう」。
温泉まんじゅうというと蒸した和風のものが多いが、こちらのまんじゅうはカステラ生地で白餡を包んだ洋風のもの。新鮮な卵をたっぷり使い、こんがりと焼き上げたカステラ生地の中には北海道産の豆を使った白餡がぎっしり。
まとめ
癒されたい方なら訪れるべき観光スポット・宿泊施設・グルメ・温泉・お土産を厳選してご紹介してきた。日常に疲れた時や旅の合間に疲れた時には、今回の記事を参考に、ぜひ箱根まで足を伸ばして身体と心の休息を取ってほしい。