雄大な自然と温泉・グルメでパワーを充電!鹿児島の定番観光スポット25選
シンボルである桜島を筆頭に、世界自然遺産である屋久島と奄美大島など、大自然を満喫できる鹿児島県。
全国でも2番目に温泉地が多く、鹿児島ラーメンや海鮮料理、焼酎などグルメも楽しめる。
自然と温泉、美味しいグルメで身体も心も癒される鹿児島観光では外せない、定番の観光スポットや宿泊施設、グルメなどを紹介しよう。
目次
鹿児島ってどんなところ?
九州の最南端に位置し、南北に長い九州本土と20余りの離島からなる鹿児島県。
1年を通して暖かく、離島に訪れれば南国気分も味わえる。
中心地にあるビル街と活火山の桜島が同時に見える、都市と自然が共存した独特な景観も鹿児島の魅力の一つだ。
山だけでなく海にも恵まれており、漁港も数多い。
江戸時代には島津氏が統治する薩摩藩の城下町として栄えたこともあり、歴史情緒にあふれる街並みが今もなお残っている。
鹿児島のおすすめの観光シーズンは?
紅葉と温泉の名所も多く、温泉に浸かりながら紅葉を眺められる10月〜11月がお勧めの観光シーズン。
秋が旬の鹿児島グルメも絶品だ。
鹿児島の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月): 薄手の着衣
- 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
鹿児島への移動方法は?
東京からは飛行機を使えば、約2時間で鹿児島に移動できる。
東京以外の大都市である名古屋や大阪からも直行便が出ているため、アクセスは良好。
国外の上海・ソウル・台北といった都市からも定期国際航空路線が運行しており、国内だけでなく国外からもアクセスしやすい。
鹿児島観光の主要交通手段
鹿児島の観光は、路面電車とバスを活用するとスムーズに移動できる。
鹿児島中央駅を起点に各方面へ向かう鉄道も充実しているため、ローカル列車にのんびりと揺られながら田舎の風景を楽しむのもお勧め。
見どころが盛りだくさん!鹿児島の定番観光スポット13選
桜島だけでなく、海や離島など様々なロケーションで自然を楽しめる鹿児島。
特に世界自然遺産に登録された屋久島と奄美大島では、日本とは思えないような圧倒的な自然の風景を楽しめるだろう。
歴史好きな方は、幕末の日本に革命を起こした坂本龍馬や西郷隆盛が逗留した歴史ある霧島もお勧め。
見どころが多いため、目的に合わせて様々な楽しみ方ができる鹿児島だが、まずは定番の観光スポットから訪れてみてほしい。
1. 桜島
桜島は錦江湾に浮かぶ複合火山。霧島錦江湾国立公園に指定されており、鹿児島のシンボルとなっている。
桜島は約26000年前に誕生し、17回の大噴火を繰り返してきた。
以前はその名の通り「島」だったが、1914年の大正噴火で流れた溶岩によって海峡が埋め立てられ、大隅半島の一部となった。
現在も毎日のように小規模な噴火を繰り返している。しかし桜島には沢山の人も住んでいる。
美味しい農作物や疲れを癒す温泉など、火山が人々に良い恵をもたらしているのだとか。
桜島が噴煙を噴き上げる姿は迫力満点で、多くの人々を魅了している。
2. 仙巌園
仙巌園は1658年、島津光久により島津家別邸として作られた日本庭園。50,000平方メートルの敷地面積を誇る。
桜島を築山に、錦江湾を池に見立てるなど、鹿児島の雄大な景色を利用した「借景式庭園」である。
琉球を通じて中国貿易を行っていた島津家にふさわしく、中国文化の影響がみられるのも特徴。
3. 霧島神宮
南九州を代表する神社。創建6世紀と古い歴史を誇る。
霧島山の噴火による焼失と再建を繰り返し、500年以上前に現在の場所に移された。
建国神話の主人公である瓊々杵尊(ニニギノミコト)を祀る。
樹齢およそ800年、南九州の杉の祖先と言われるご神木や、日本の国歌“君が代”にも出てくる「さざれ石」(小石が長い年月をかけて1つの大きな岩の塊に変化したもの)は必見。
4. 屋久島
鹿児島県佐多岬の南南西約60kmの位置にある屋久島。1993年に世界自然遺産に登録されている。
周囲132km、面積505k㎡の島は、標高1,936mの九州最高峰の宮之浦岳をはじめ、1,000m超えの山が多く、島の9割が山林。「洋上アルプス」とも称される。
亜熱帯の気候なので、海岸近くの平地は暖かいが、山は雪が降ることもあるほど気温が低い。
5. 奄美大島
鹿児島の離島で最大の島。亜熱帯植物に彩られた深い森とエメラルドグリーンのサンゴ礁の海が広がる。
ホエールウォッチングやダイビングをはじめとするマリンアクティビティが盛ん。
希少動物が生息する大自然は2021年には世界自然遺産に登録された。
コバルトブルーの海と白い砂浜が広がる大浜海浜公園は夕陽が美しいスポット。
ウミガメの産卵場としても知られている。
住用町の黒潮の森マングローブパークは雄大なマングローブ林に隣接する公園だ。
マングローブが生い茂る森の中をカヌーで散策することができる。
6. 知覧特攻平和会館
第二次大戦末期、日本の戦況が悪化すると本土防衛の最前線となった沖縄で地上戦が始まり、沖縄海域に出現した米軍艦船へ爆弾を搭載した飛行機もろとも突っ込む特攻作戦が開始された。
この作戦により空に散った若者の歴史、戦争の悲惨さと平和の尊さを伝える場が、特攻平和会館だ。
特攻隊員1036名の遺品や遺影、遺書、特攻機「疾風はやて」や海底から引き揚げられた「零式艦上戦闘機」などを展示。会館横には出撃前の最後の数日を過ごした「三角兵舎」が再現されている。
7. 霧島温泉郷
霧島連山の南西部、標高600m~850mの地点に点在する温泉の総称で、温泉ごとに異なる泉質や効能を楽しめる霧島温泉郷。
霧島温泉郷の中心地的な存在となるのは大型のホテルや旅館が建ち並ぶ丸尾温泉。
街のあちこちから湯けむりがもくもくと立ち上る様子はいかにも温泉地といった雰囲気。
8. いおワールドかごしま水族館
錦江湾を挟んで目の前に鹿児島のシンボル・桜島の雄大な姿を望む鹿児島港の水族館。
九州で唯一の展示となるジンベエザメやマグロ、カツオなど黒潮に乗って回遊する魚たちを集めた「黒潮大水槽」をはじめ、錦江湾や南西諸島など鹿児島の海に生息する生き物を中心に約800種1万点を展示している。
9. ヘルシーランドたまて箱温泉
開聞岳や池田湖、鰻池など火山活動によって形成された雄大な自然が広がる鹿児島県指宿市。
その山川地区の伏目海岸沿いにある温泉施設「ヘルシーランド」では、絶景の日帰り露天風呂「たまて箱温泉」が人気。
10. 砂むし会館 砂楽
海岸に自然湧出する温泉に温められた、熱い砂の中に入る「砂むし」という入浴法。
およそ300年も前から続いていて、地元民らの間では和風のサウナとして親しまれている。
砂の温度は約55度と非常に高く、約10分で全身から汗が噴き出してくるはずだ。
風流な波の音を耳にしながらの一時はこの上ないリラックスな環境で、心からデトックスできること間違いなし。
11. 指宿温泉
鹿児島県薩摩半島の南端にある街「指宿(いぶすき)」は、火山の噴火が生んだ独特の地形で、市内には1,000以上もの源泉があると言われる湯量豊富な温泉地。
お湯につかる普通の温泉だけでなく、世界的にも珍しい「砂むし温泉」が楽しめるのが大きな特徴だ。
12. 開聞岳
薩摩半島の最南端にそびえる開聞岳は「日本百名山」にも数えられる標高924mの活火山。
南薩摩の大半のエリアから目にすることができる整った円錐形の美しい姿から「薩摩富士」の異名を持ち、指宿(いぶすき)のシンボルとして愛されている。
13. 百合ヶ浜
与論島の大金久海岸の沖合約1.5kmの場所に、例年春-秋の中潮から大潮の干潮時のみ海の中から姿を現す百合ヶ浜。
日によって出現する時間や位置、大きさなどが異なり、潮が満ちるとまた海中に沈んでしまうため「幻のビーチ」と呼ばれている。
鹿児島で人気の飲食店3選
名水の地としても有名な鹿児島。
水が美味しい場所は料理も美味しいというが、鹿児島も例外ではない。
また、お茶といえば静岡県のイメージがあるかもしれないが、実は2021年のお茶の生産量トップは鹿児島。
鹿児島で本格的なお茶を楽しんでみてはいかがだろうか。
漁港が多く新鮮な海鮮料理も味わえるため、鹿児島を観光するならグルメも楽しんでほしい。
1. 日本茶専門店「貴茶-TAKACHA-」
南国ならではの温暖な気候を生かして、多種多様な品種のお茶が栽培され、国内でトップシェアの生産量を誇る鹿児島県。
市内のメインロード沿いに店を構えるこちらでは、オリジナルブレンドの茶葉を商品化し、鹿児島県産のお茶の魅力を幅広い世代に発信している。
2. づけ丼屋桜勘 鹿児島店
桜島の南側、鹿児島県屈指の漁場として知られる錦江湾で育ったカンパチ「海の桜勘」が味わえる。
産地ならではのリーズナブルな価格で提供している。人気の「カンパチづけ丼」は、醤油ベースの甘めのタレに漬け込んだ切り身を、ほかほかのご飯の上にたっぷりトッピングした逸品。
3. 鹿児島ラーメン豚とろ 天文館本店
オープン前から長い行列のできる人気のラーメン店で、天文館にある本店のほかに複数の支店を県内に展開している。
看板に掲げる「豚とろラーメン」は、豚一頭からわずかの量しかとれない首回りの部位のチャーシューがメイン具材。
時間をかけて秘伝ダレでじっくり煮込むことで、とろとろ&やわらかい食感に仕上がっていて、一度食べればやみつきになる美味しさ。
鶏ガラ、カツオのエキスなども加えた豚骨ベースの濃厚スープ、コシのある中太麺とのハーモニーも抜群だ。
鹿児島の定番ショッピングエリア3選
せっかく鹿児島でショッピングするなら、伝統工芸品や鹿児島ならではのお酒やグルメにも触れてみよう。
そんな「鹿児島らしさ」が見つかるショッピングエリアを3つに絞ってご紹介。
1. 鹿児島天文館周辺
鹿児島最大の繁華街で、天文館本通のアーケード街を中心に広がる。
雨の日や桜島の降灰がある日でもアーケードが守ってくれ、快適に買い物や散策ができるのがうれしい。
鹿児島みやげのさつま揚げやかるかん、しろくまや芋焼酎と鹿児島グルメがなんでも揃い、鹿児島散策には欠かせないエリアだ。
2. Li-Ka1920(ライカ イチキューニーマル)
鹿児島の玄関ターミナル、JR鹿児島中央駅の再開発エリアに立つ高層タワー内のショッピングモール。
1〜7階までのフロアでさまざまショップが営業していて、生活雑貨からファッション、ライフスタイル、ビューティーまでジャンルはバラエティ豊か。
3. マルヤガーデンズ鹿児島
外壁が緑化されたナチュラルな雰囲気漂う商業施設で、内装には鹿児島産の木材や薩摩焼のタイルを取り入れるなど、入店した瞬間から地元の特色も随所に感じることができる。
温泉と鹿児島グルメで癒されよう!鹿児島の宿泊施設3選
温泉地としても有名な鹿児島を観光するなら、温泉旅館に泊まろう。
爽やかな海風に吹かれながらお湯に浸かり、観光で疲れた身体を癒してほしい。
温泉で癒されたら、鹿児島の絶品グルメと焼酎で最高の1日を締めくくろう。
1. 界 霧島
鹿児島県と宮崎県の県境にある高千穂峰中腹に位置する温泉旅館。
すべての部屋から桜島や霧島高原を見下ろせる景色が広がり、壮大な自然のすばらしさを実感することができる。
2. 妙見石原荘
野鳥や鮎、鯉が生息する清らかな天降川沿い立つ高級温泉旅館で、およそ1万坪の敷地内に咲く四季折々の草花が出迎えてくれる。
重厚な石造りの建物が目を引く「石蔵」と、高級感のある雰囲気に満ちた「本館」にそれぞれ客室を構え、露天風呂付き、数奇屋造り風、現代デザインのタイプなど、どれも工夫を凝らした洗練のインテリアが印象的だ。
3. いぶすき秀水園
旅行業界のプロが選ぶランキングにおいて、38年連続第一位を獲得した和食会席が話題の名旅館。
部屋は特別室から日本庭園を望む和室、ベッド完備の和洋室まで幅広いバリエーションを誇り、いずれも担当の仲居さんが心のこもったもてなしで贅沢なくつろぎの時間を演出する。
絶対に喜ばれる歴史ある銘菓!鹿児島のお土産3選
鹿児島のお土産として人気のお菓子をご紹介。
どちらも長い歴史を誇るだけあり、口当たりも味も良く、喜ばれること間違いなしだ。
1. 薩摩蒸氣屋「かすたどん」
天然の山芋が原料の「かるかん」をはじめ、鹿児島の郷土の銘菓を専門に扱う。
鹿児島を中心に福岡、宮崎で直営店が営業していて、主要空港・有名デパートにもテナントを出店中。
和菓子はもちろん、洋菓子のレパートリーも豊富でベストセラーからニューカマーまで、売り場には幅広い商品がラインアップする。
2. 明石屋「かるかん」
山芋の一種である自然薯が主な原材料の「かるかん」は、鹿児島県で愛され続けている和菓子のこと。
江戸時代末期、時の藩主島津斉彬公の命をうけ老舗「明石屋」の初代主人が、300年以上前からあった「かるかん」を現在の形に進化させたのが始まり。
以来、現在にいたるまで7代に渡って伝統が受け継がれている。
3. 山福製菓「薩摩伝統洋菓子 薩摩芋タルト」
霧島山麓の天然山芋を使った鹿児島の伝統銘菓・かるかんや、パイ・スイートポテトといったさつま芋を使ったお菓子など、鹿児島県産の食材にこだわった商品を販売する山福製菓。
数あるお菓子の中でもトップクラスの人気を誇るのが、日本一の生産量を誇る鹿児島産のさつま芋100%使用の「薩摩芋タルト」。
まとめ
鹿児島のシンボルである桜島と、世界自然遺産である屋久島と奄美大島を訪れ、雄大な自然の中で時を過ごして、パワーを充電してみてはいかがだろうか。
温泉地としても有名な鹿児島には、温泉と鹿児島グルメで癒される温泉旅館も多く、身体と心を癒す旅にもピッタリだ。
せっかく九州を観光するなら、九州新幹線で2時間の宮崎県にも足をのばしてほしい。
南国情緒あふれる街並みや、日本有数の神話の里として有名な高千穂、切り立った崖に囲まれた神秘の渓谷など、魅力溢れる観光スポットを元気になった心と身体で思う存分楽しもう。