神剣が眠る神戸屈指のパワースポット!熱田神宮の観光ガイド

神剣が眠る神戸屈指のパワースポット!熱田神宮の観光ガイド

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

名古屋随一のパワースポットである「熱田神宮」。
数ある神社の中でも別格とされる「伊勢神宮」と比較されるほど、格の高い神社であり、日本の秘宝が保管されている。
それだけに見どころも多く、日本の歴史や文化を肌で感じられるスポットだ。
見どころも歴史も文化も満載な「熱田神宮」の魅力を、たっぷり紹介しよう。

目次

熱田神宮ってどんなところ?

愛知県名古屋市熱田区に位置する「熱田神宮」。
創建はなんと113年。1,900年以上もの長い歴史を持つ。
織田信長(おだのぶなが)を筆頭に戦国武将からも篤い信仰を集めたとされる、名古屋でも屈指のパワースポットだ。
ご祭神は熱田大神(あつたのおおかみ)や天照大神(あまてらすおおみかみ)、日本武尊(やまとたけるのみこと)を含め6柱。
天皇家に代々継承されている秘宝である「三種の神器」のひとつ、「草薙神剣(くさなぎのつるぎ)」を祀っていることでも有名だ。
ご利益は家内安全や無病息災、縁結びや出世開運など幅広い。
敷地面積は約19万㎡を誇り、本宮のほか別宮・摂社・末社を合わせると45社もある。貴重な文化財や資料を収蔵した宝物館も併設。
境内は自然豊かで、参道を散策するだけで心が和む。
「熱田神宮」にある様々なお守りの中でも、注目すべきは「勝守」。
舞楽装束の柄をデザインしたお守りと、ミサンガのような勝紐がセットになっており、持っていると勝利を導くと考えられている。
織田信長が「桶狭間の戦い」に挑む前に戦勝を祈願し、実際に戦いに勝利したように、大きな勝負事が控えている方やこれから挑戦することがある方は、「熱田神宮」でパワーを充電してみてはいかがだろうか。

境内面積約19万平方メートルもある熱田神宮
境内面積約19万平方メートルもある熱田神宮

熱田神宮の成り立ち

「熱田神宮」の歴史は、113年に当時の天皇の息子である英雄・日本武尊が亡くなり、その妻である宮簀媛命(みやすひめのみこと)が「草薙神剣」を祀ったことから始まった。
「草薙神剣」は日本の神話の中に登場する神剣であり、日本武尊が各地を征伐する際に用いたとされている。
1560年には戦勝祈願をした織田信長から、お礼として土塀を奉納され、今も「信長塀」として残っている。
1945年に戦火に遭い焼失するも、1955年に再建した。

1900年以上もの長い歴史を持つ境内は静寂と神聖な雰囲気が広がる
1900年以上もの長い歴史を持つ境内は静寂と神聖な雰囲気が広がる

熱田神宮へのアクセス

名古屋観光の移動拠点である、「名古屋駅」からのアクセスを案内しよう。
名鉄名古屋本線へ乗車し、「名鉄神宮前」にて下車。
出口を左折し、100m歩けば東門へ到着する。所要時間は約10分だ。
ただし、正面ではないので、第1鳥居から巡りたい場合は南門へ移動してほしい。

熱田神宮の拝観時間と拝観料

「熱田神宮」は拝観料無料で、24時間開放されている。
境内の「宝物館」の営業時間と入場料は、以下の通りだ。

営業時間
9:00~16:30
入場料
・大人:500円
・小中生:200円

熱田神宮のお勧め観光シーズンは?

「熱田神宮」のお勧め観光シーズンは夏だ。
6月上旬に開催される「熱田まつり」では、境内で武道や芸能が奉納される。
弓道や相撲、茶道や俳句など日本の伝統芸能や武道をその目で見るチャンスだ。
夕方になると、半球状の屋根に多くの提灯が吊るされた「献灯まきわら」が灯り、風情ある光景が広がる。
近隣の「熱田神宮公園」から約1,000発の花火も打ちあがるので、夏の風情と伝統文化を同時に体験できるだろう。

「献灯まきわら」が灯る様子から、日本風情を感じられるはずだ
「献灯まきわら」が灯る様子から、日本風情を感じられるはずだ

歴史・文化・伝説が残る熱田神宮の見どころ6選

名古屋を代表するパワースポットであり、長い歴史を持つ「熱田神宮」。
長い歴史を持つだけに、境内には伝説や逸話が残るスポットが点在している。
また、境内には数多くの境内社(本宮とは別に祀られている神社)があるため、見どころも多い。
これから紹介する6つの見どころを軸に、時間をかけてゆっくり境内を散策してみよう。

1. 日本の歴史と文化を伝える宝物が見られる「熱田神宮宝物館」

皇室・将軍家・藩主・神社を信仰する一般の人々から寄進された、古神宝・刀剣・和鏡・舞楽面・古文書など6,000点を収蔵する「熱田神宮宝物館」。
国宝や重要文化財、愛知県文化財に指定される宝物は、180点にものぼる。
国宝である短刀の「来国俊」、重要文化財の「菊蒔絵手箱」や木造舞楽面の「陵王」など、他では見られない貴重な文化財は必見だ。
「草薙神剣」が祀られていることもあり、特に刀剣が奉納されることが多く、2021年
に貴重な刀剣を展示する「草薙館」が新設された。
「草薙館」は「熱田神宮宝物館」の向かいにあるため、ぜひ併せて訪れてほしい。

日本の歴史や文化が詰まった宝物を見にいこう
日本の歴史や文化が詰まった宝物を見にいこう
貴重な刀剣が展示されている「草薙館」もセットで観光しよう
貴重な刀剣が展示されている「草薙館」もセットで観光しよう

2. 名古屋で商売繁盛を願うならココ!「上知我麻神社」

本宮に向かって左側、第1鳥居に隣接している「上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)」。
「熱田神宮」に所属する、尾張国造(おわりくにみやつこ)を祀った小さな神社だ。
ご利益は商売繁盛・家内安全・合格祈願。
毎年1月5日に開催される「初えびす」は、商売繁盛を願う神事。
この日に授与されるお札「一番札」を求めて、多くの人々が訪れる。
「一番札」を受けた後は、福を逃がさないよう誰とも話さず帰宅すれば、招福を授かると伝えられる。

商売繁盛を願うなら必ず訪れておきたい神社
商売繁盛を願うなら必ず訪れておきたい神社

3. 織田信長から奉納された由緒ある土塀「信長塀」

土と石灰を油で練ったつなぎと瓦を積み重ねて作られた、全長120mの「信長塀」。
「熱田神宮」で戦勝を祈願した「桶狭間の戦い」に勝った、織田信長からお礼として奉納された土塀だ。
当時は400mあったが、現在は3分の1程度しか残っていない。
「日本3大土壁」のひとつにも数えられている。

一部しか残っていないが、間近で見られるのは嬉しいポイントだ
一部しか残っていないが、間近で見られるのは嬉しいポイントだ

4. 日本の秘宝が保管される神聖な「本宮」

「熱田神宮」の主祭神「熱田大神」を祀る社であり、「草薙神剣」が保管されている場所でもある。
1893年には神社の中でも別格と考えられている「伊勢神宮」と同じ、伝統的な建築様式である「神明造り」に改修された。
それはもちろん、「草薙神剣」が保管されているからだ。
本宮の役割は「草薙神剣」を守ることにあり、長きに渡り実行されている。
社殿は荘厳美麗だが、参拝客が行けるのは拝殿のみで内部には入れない。
それでも辺りに漂う神聖な雰囲気を感じるために、ぜひ訪れてほしい。

神聖な雰囲気が漂う本宮を外から眺めてみよう
神聖な雰囲気が漂う本宮を外から眺めてみよう

5. 金運アップのご利益がある白蛇と出会える「大楠」

樹齢1,000年以上と伝えられる「大楠」は、本宮に向かって左側、第2鳥居の先に位置する。サイズは樹高20m、幹周り7.7m。
「大楠」には白蛇が住んでいると言われ、毎日卵がお供えされている。
白蛇に出会うと金運アップのご利益があるため、「大楠」に訪れたら周囲を探してみよう。
境内には「七本楠」と呼ばれる、7本の巨大な楠木があり、「大楠」もそのひとつだ。
残念ながら参拝客が見学できるのは、「大楠」を含めた3本のみ。
境内を散策する際は、「大楠」はもちろん他の巨大な楠木にも注目してほしい。

長い歴史を感じさせる「大楠」
長い歴史を感じさせる「大楠」

6. 様々な逸話とご利益がある「清水社」

本宮の脇にある「こころの小径」にある「清水社」。
美しい女性の姿をした水の神様である、罔象神(みずはのめのかみ)を祀っている。
裏手には「お清水さま」と呼ばれる湧き水が流れており、この湧水で目を洗うと目の病気が治ったという逸話が伝わっている。
それだけでなく、湧水で肌を洗えば肌が綺麗になる効果も。
湧水が流れる場所の中央に配置された石碑は、傾国の美女と呼ばれた「楊貴妃」を供養した石の一部という説があり、石碑に水を3回かけて祈願すれば、願いが叶うと言われている。

静謐な場所に位置する清水社
静謐な場所に位置する清水社
様々なご利益が得られる湧水
様々なご利益が得られる湧水

名古屋の名物グルメを堪能できる!熱田神宮周辺の人気飲食店3選

「熱田神宮」の周辺には、名古屋の名物グルメを味わえる名店が点在している。
特に「ひつまぶし」は有名で、「熱田神宮」の参拝とセットでひつまぶしを食べるという人も。
ひつまぶしの名店はもちろん、その他の名古屋の名物グルメを味わえる人気飲食店を紹介しよう。

1. あつた蓬莱軒 本店

熱田神宮の門前町で1873年に創業した、名古屋名物のうなぎ料理「ひつまぶし」発祥の店。
「ひつまぶし」とは蒲焼きにしたうなぎを細かく刻んで、「お櫃」と呼ばれる容器に盛られたご飯の上にのせたもので、あつた蓬莱軒の登録商標となっている。
新鮮なうなぎを備長炭で皮はパリッ、身はふっくらとした食感に焼き上げている。

3通りの味わい方を楽しめる名古屋の名物うなぎ料理「ひつまぶし」の発祥店
3通りの味わい方を楽しめる名古屋の名物うなぎ料理「ひつまぶし」の発祥店

2. 宮きしめん 神宮店

熱田神宮の境内中央部に位置する第二鳥居付近に2021年にオープンした「くさなぎ広場」。
池を中心に散策路が整備され、参拝者の憩い・安らぎの場所として人気を集めている。
熱田神宮を発祥とし、以前から境内で営業していた「宮きしめん 神宮店」も広場の完成に合わせてリニューアル。
深い緑に囲まれた清々しい雰囲気の中、老舗の味わいを存分に楽しめる。
清潔感あふれる屋根付きオープンエアの空間で味わえるのは、定番の「宮きしめん」をはじめとする豊富なきしめんメニューの数々。

広大な熱田神宮の境内で、豊かな緑に包まれながら味わう名古屋名物のきしめん
広大な熱田神宮の境内で、豊かな緑に包まれながら味わう名古屋名物のきしめん

3. 喜与女茶寮 神宮前

熱田神宮への玄関口、名鉄神宮前駅西出口すぐの場所に店を構える甘味処。
昭和10年(1935)の創業から90年近い歴史を重ねる老舗和菓子舗「きよめ餅総本家」の直営店で、レトロなムードが漂う店内は地元客や参拝客などいつも多くの人で賑わっている。
名物は、「熱田詣りにきよめ餅」「名古屋土産にきよめ餅」と謳われる「きよめ餅」だ。

老舗和菓子舗の甘味処でいただく、熱田名物「きよめ餅」
老舗和菓子舗の甘味処でいただく、熱田名物「きよめ餅」

熱田神宮と合わせて訪れたい観光スポット3選

「熱田神宮」周辺にも、日本の歴史や文化を感じさせるスポットが多い。
その中でも参拝後に、ぜひ足を延ばしてほしい観光スポットを厳選して紹介しよう。

1. 白鳥庭園

中部地方の地形をモチーフにして作庭された、池泉回遊式日本庭園。
敷地面積は3.7haと東海地方最大級の規模を誇る。
築山を御嶽山に見立て、そこを源流とする木曽川が寝覚の床の渓谷へと下る様子など、中部地方の自然美が描写されている。
木曽川の流れが穏やかになり揖斐川・長良川と分流する風景はスケールが大きく、イマジネーションを膨らませながら庭園を散策すると楽しい。

中部地方の自然を描写した美しい日本庭園
中部地方の自然を描写した美しい日本庭園

2. 名古屋城

江戸幕府を開いた徳川家康の命により、江戸時代初期に築かれた日本最大級の城郭。
5重の屋根がある天守閣の頂には雌雄2体の金鯱が輝いており、名古屋のシンボルとなっている。
1615年に藩主の住まい、政治の場として創建された本丸御殿も見ごたえがある。
前身の那古野城では、幼少期の織田信長が過ごしたとされる。

2体の金鯱が光り輝く天守閣と、障壁画に彩られた荘厳な本丸御殿
2体の金鯱が光り輝く天守閣と、障壁画に彩られた荘厳な本丸御殿

3. 白鳥塚古墳

愛知県名古屋市最東端に位置する「志段味古墳群」の、国史跡に指定されている古墳のうちの一つ。
4世紀前半、庄内川の河岸段丘の縁辺を活かして築造された、県内最古級の前方後円墳だ。
墳長約115m、後円部径約75m、前方部長約43mで、前方後円墳としては県内3番目の規模を誇っている。

県内最古級にして3番目の規模を誇る大型前方後円墳
県内最古級にして3番目の規模を誇る大型前方後円墳

熱田神宮に関するよくある質問

Q

熱田神宮に祀られている神様は?

A

熱田大神・天照大神・日本武尊・宮簀媛命・素戔嗚尊・建稲種命の6柱です。

Q

熱田神宮のご利益は?

A

家内安全・無病息災・縁結び・出世開運・商売繁盛・合格祈願です。

Q

熱田神宮で御朱印をもらえる?

A

はい、もらえます。本宮の隣にある授与所へ行きましょう。

まとめ

ご利益が授かれるパワースポットや歴史・文化を感じられるスポットなど、見どころが多い「熱田神宮」。
この記事を参考に日本の歴史や文化を肌で感じつつ、強力なご利益を授かろう。
名古屋市内には歴史・文化を感じられるスポットだけでなく、レジャー施設やグルメスポットも多い。
名古屋観光を満喫したい方は、ぜひこちらの記事も参考にしてほしい。