秋の仙台を満喫するなら訪れるべき紅葉の名所7選
人気観光地である「仙台」では、秋になると紅葉も楽しめる。
滝や渓谷を中心とする雄大な自然景観や歴史的建造物が赤や黄色で彩られ、鮮やかで美しい景色を見られる。
この記事では秋の「仙台」を満喫するために、訪れるべき紅葉の名所と見頃をご紹介。
参考にすれば、紅葉に彩られる「仙台」を堪能できるはずだ。
目次
豊かな自然も日本ならではの風情も楽しめる秋の仙台
「仙台」は牛タンや笹かまぼこ、ずんだなどの名物グルメが豊富で、「秋保(あきう)温泉」を筆頭とする温泉地や神社仏閣など、日本らしい観光スポットも盛りだくさん。
中心部から少し移動すれば雄大な自然に囲まれた美しい景色も見られ、様々な楽しみ方ができる。
秋には各地で紅葉を鑑賞でき、滝や渓谷など壮大な自然景観を華やかに彩る。
温泉地や神社仏閣で見られる紅葉からは日本らしい風情を感じられ、同じ紅葉でも一緒に見る景色やスポットで見え方が変わることを体感できるだろう。
東北地方に属する「仙台」は気温が低くなりがちなので、その気候から日本でも早めの時期に紅葉を楽しめる。
見頃に注意しながら、「仙台」の紅葉を堪能してほしい。
仙台の紅葉の見頃
仙台の紅葉の見頃は、以下の表を参考にしてほしい。
例年の見頃であるため、ある程度前後すると考えておこう。
また、スポットによっても見頃は変わるため、詳しくはこれから紹介する各スポットの例年の見頃を参考にしてほしい。
- 定義如来 西方寺
- 10月下旬
- 瑞鳳殿
- 10月中旬~11月下旬
- 定禅寺通
- 11月中旬
- 輪王寺
- 11月上旬~11月中旬
- 秋保大滝
- 10月中旬~11月上旬
- 磊々峡
- 10月下旬~11月上旬
- 鳳鳴四十八滝
- 11月上旬~11月下旬
秋の仙台の魅力が詰まった紅葉名所7選
ここからは「仙台」に数多くある紅葉の名所の中でも、特にお勧めしたいスポットを例年の見頃と併せて紹介しよう。
紅葉を見るために秋の「仙台」を訪れるなら、これから紹介するスポットにぜひ足を運んでほしい。
1. 五重塔と紅葉が調和した風情ある景色が広がる「定義如来 西方寺」
1706年に創建した浄土宗の寺院。
地元の人からは、親しみを込めて「定義さん」の愛称で親しまれている。
縁結びや子宝に御利益がある「定義さん」には、年間を通して多くの参拝者が訪れる。
境内には山門や子育観音など見どころも多い。特に約30mの五重塔は必見。
そんな「定義如来 西方寺」では、秋になると境内のあらゆる場所が赤や黄色に染まる。
五重塔をはじめとする重厚な建造物の数々と華やかな紅葉の調和が魅力的で、日本ならではの風情を感じられる。
赤や黄色、緑など細かな色彩の変化が見て取れるほど樹木の種類が多く、方角やスポットによって紅葉の姿が変わって見えるのもおもしろい。
- 紅葉の見頃(例年)
- 10月下旬
2. 極彩色の建物を紅葉が彩る景色が魅力の「瑞鳳殿」
仙台藩祖の伊達政宗の霊廟。1636年に没した政宗の遺命を受けて、第2代藩主の忠宗によって翌年に建てられた。
瑞鳳殿の周辺には伊達忠宗の霊廟である感仙殿、伊達綱宗の霊廟である善応殿といった伊達家の霊廟や付属資料館があり、一帯が経ヶ峯伊達家墓所として仙台市指定史跡となっている。
極彩色に彩られた本殿と鮮やかな紅葉の調和が見どころで、大迫力ながら日本らしい風情も感じられる唯一無二の場所だ。
フォトスポットとしても優秀で、ぜひ紅葉越しの姿を写真に収めてもらいたい。
紅葉イベントである「瑞鳳殿の紅葉めぐり」の期間中には、ライトアップも行われる。
昼間の景色とは違った、幻想的な紅葉の姿を見られるはずだ。
- 紅葉の見頃(例年)
- 10月中旬~11月下旬
3. 美しいケヤキ並木が黄金色に染まる「定禅寺通」
青葉通とともに、“杜の都”と言われる仙台を象徴する目抜き通り。
700mほどの4列のケヤキ並木で、新緑や紅葉と四季折々で楽しめる。
道路の中央が遊歩道になっており、コーヒーを飲みながらゆったりと散歩するのも楽しい。
「定禅寺通」はその美しい景観から、「日本の道100選」にも選定されている。
そんな定禅寺通を黄色やオレンジで、華やかに彩るのが秋の紅葉だ。
頭上を覆うような黄色の色彩と、落ち葉が美しいケヤキ並木は特に必見。
ブロンズ像も設置されており、アーティスティックな雰囲気の中で紅葉を楽しめるのも魅力のひとつだ。
- 紅葉の見頃(例年)
- 11月中旬
4. 紅葉で染まる東北屈指の日本庭園が魅力の「輪王寺」
輪王寺は伊達持宗によって1441年に創建された曹洞宗の寺院。山号は金剛寳山。
中央に池を配し、北西に三重塔がそびえる日本庭園は東北屈指の美しさ。
四季を通して寺院と自然の美しさを満喫できる。
様々な樹木に囲まれた自然豊かな「輪王寺」は、秋になると境内の各所を紅葉が鮮やかに染め上げる。
特に日本庭園で見られる紅葉は必見の美しさだ。
絨毯のように足元を埋め尽くすイチョウや、枯山水(水を使わずに、山や水の景色を表現した日本庭園)と共に見る紅葉からは日本情緒を感じられる。
輪王寺でしか見られない光景と言って良いだろう。
- 紅葉の見頃(例年)
- 11月上旬~11月中旬
5. 紅葉で鮮やかに染まる日本三大名爆「秋保大滝」
「仙台市」の太白区に位置する「秋保(あきう)大滝」は国の名勝に指定されており、「日本の滝100選」のひとつでもある。
明確な選者がいないので定説ではないが、「日本三大名瀑」に数えられることも。
「名取川」の水流が落差55m、幅6mで流れ落ちる様子は迫力満点だ。自然の雄大さを充分に感じられるだろう。
秋になると紅葉と常緑樹の緑で、滝の周囲はカラフルに彩られる。
岩肌や真っ白な秋保大滝、鮮やかな紅葉とのコントラストが美しく、まさに自然の中の絶景だ。
- 紅葉の見頃(例年)
- 10月中旬~11月上旬
6. 鮮やかな風景画のような絶景が広がる「磊々峡」
「磊々峡(らいらいきょう)」は「仙台市」の太白区にある峡谷で、「名取川」の水流が侵食することで作り出された奇岩の数々が特徴。
自然から作り出されたものならではの神秘的な景観と、力強さを感じられる岩肌が美しい。
峡谷らしい奇景が見られるはずだ。
また、「覗橋」からは自然に発生したハート型の窪みが見られ、カップルの聖地となっている。
秋には辺り一面を紅葉が彩り、自然の力強さと鮮やかな色彩の共存を感じられる。
赤や黄色に染まる磊々峡は、色を重ねた風景画のような美しさがある。
散策路である「磊々峡もみじのこみち」を含め、期間限定でライトアップも行われる。
ぜひ、幻想的に光り輝く磊々峡と紅葉を堪能してほしい。
- 紅葉の見頃(例年)
- 10月下旬~11月上旬
7. 色彩豊かな紅葉に包まれる秋の「鳳鳴四十八滝」
「鳳鳴四十八滝(ほうめいしじゅうはちたき)」は「仙台市」の青葉区にあり、落差が25mで幅が10mほどの滝。
大小様々な滝が連なる、迫力のある景色が特徴だ。
自然豊かな森の中を流れる美しい清流が魅力で、癒される自然景観と言える。
鳳鳴の語源は不明なものの、滝が流れる音を鳳凰(中国神話における伝説の鳥)の鳴き声に見なしたとする説が有力。
そのため、訪れた際には音にも注目してほしい。
秋になると岩肌近くを中心に、木々が赤や黄色に染まる。
鮮やかな紅葉と白い泡を立てる水流は独創的かつ華やかで、まるで絵葉書のような美しさを感じられる。
- 紅葉の見頃(例年)
- 11月上旬~11月下旬
少し足を伸ばして宮城屈指の紅葉名所「鳴子峡」へ
深さ100mに及ぶ断崖絶壁が、およそ2.5kmにわたり続く「鳴子峡」も紅葉の名所として知られている。
鋭く切り立つ白い崖に、紅葉、楓、ミズナラ、など落葉広葉樹が生い茂り、秋にはそれらの木々が赤や黄色に色づいて、絵画のような美しい光景を作り出す。
スケールの大きさも魅力のひとつで、視界いっぱいに広がる赤や黄色に彩られた、紅葉には圧倒されるだろう。
緑から赤や黄色に移り変わるグラデーションを間近で見られる点も、見どころのひとつ。
市内にある「仙台駅」から、大崎市の鳴子峡までは1時間半ほど。
やや時間はかかるものの、宮城県で綺麗な紅葉を見たいなら、少し時間をかけてでも鳴子峡へ足を運んでほしい。それだけの魅力と価値があるはずだ。
- 紅葉の見頃(例年)
- 10月下旬〜11月上旬
仙台の紅葉の名所に関するよくある質問
Q
仙台の紅葉の見頃は?
スポットによって異なりますが、10月中旬から11月下旬に見頃を迎えるスポットが多いです。
Q
仙台の紅葉の名所でライトアップが行われる場所は?
期間限定ですが、瑞鳳殿や磊々峡などで行われます。
まとめ
この記事では、「仙台」における紅葉の名所と見頃を紹介してきた。
「仙台」で見られる紅葉の魅力は滝や渓谷などの雄大な自然に加え、神社仏閣などの歴史的建造物と紅葉が調和する美しい景色にある。
紅葉の見頃を迎える時期に「仙台」を訪れるなら、ぜひこの記事で紹介したスポットを巡ってほしい。
以下の記事では「仙台」を含む宮城県の観光スポットを厳選して紹介しているので、観光プランを立てる際に参考にしてほしい。