【岡山旅行ガイド】お勧めモデルコース&お役立ち情報で魅力を満喫!
自然に恵まれ、四季折々の景観を楽しめる「岡山」。
それだけでなく、お城や歴史ある街並み、日本庭園など歴史・文化を感じられる名所が多い魅力的な地域だ。
見どころも楽しみ方も多様なため、どんな旅行プランを立てるか迷ってしまう方も多いだろう。
でも安心してほしい。この記事では1泊2日のモデルコースをメインに、その魅力やアクセス、「岡山」と併せて旅行するべき観光地を紹介する。
記事を参考にすれば、岡山を120%遊び尽くせるだろう。
目次
日本ならではの絶景と風情を感じられる岡山
日本本州の南部・中国地方に位置する「岡山県」は、中国山地と瀬戸内海に挟まれた、自然に彩られる美しい場所だ。
そんな「岡山」には「岡山後楽園」や「備中松山城」を筆頭に、歴史と自然が調和した絶景スポットが充実している。
また、桃太郎伝説と縁の深い神社や江戸時代の街並みが残る地区など、日本の歴史と文化を満喫できるスポットも多い。
多様な楽しみ方ができる岡山を旅行すれば、新たな日本の魅力を発見できるだろう。
知っておくと旅行がもっと楽しくなる桃太郎伝説
岡山といえば、桃太郎やきびだんごを思い浮かべる人も多いだろう。
かつて吉備国と呼ばれた岡山には、桃太郎・鬼にまつわる伝説が残されており、縁の深い文化遺産も多い。
その中でも、桃太郎伝説の原型となった吉備津彦命(きびつひこのみこと)による温羅退治(うらたいじ)の伝説は有名だ。
古代、温羅という鬼が吉備地方を支配し、村人を襲うなど悪事を重ねていた。
この状況を見かねた大和の王が、吉備津彦命に温羅を討伐するよう命じ、両者の戦いが始まる。
激しい攻防の末に吉備津彦命が温羅の左目を射抜くと、温羅は雉・狸に化けて逃亡する。吉備津彦命も鷹・鵜に化けて追いかけ、温羅の退治に成功した。という内容だ。
これらの伝説は現在も広く語り継がれている。
岡山の平均気温と着衣例
岡山は一年を通して雨と雪が少なく、温暖なため「晴れの国」とも称される。
日照時間も長いため、旅行しやすい気候だ。
岡山の月別平均気温
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
平均気温(度) | 4.6 | 5.2 | 8.7 | 14.1 | 19.1 | 22.7 | 27.0 | 28.1 | 23.9 | 18.0 | 11.6 | 6.6 |
岡山の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
岡山へのアクセス
空港も新幹線が停まる駅もあるため、大阪・名古屋・神戸から1時間ほどでアクセスできる。
「岡山」の西側に隣接する広島からは、新幹線を利用すれば約40分で到着。
日本の西側に位置する人気観光地からアクセスしやすいので、大阪旅行や神戸旅行、広島旅行と併せて、岡山にも足を延ばしてほしい。
岡山桃太郎空港から岡山の主要駅へのアクセス
国内線だけでなく国際線も運航する「岡山桃太郎空港」は、岡山の玄関口としての役割を担っている。
「岡山桃太郎空港」から、岡山旅行時に多くの人が利用する「岡山駅」と「倉敷駅」までのアクセスを紹介しよう。
いずれも、大きな荷物を預けられる床下トランク搭載の空港リムジンバスで向かうので、快適に移動できるはずだ。
予約制ではないため、時刻表を確認の上、少し早めにバス停に到着しておくと良いだろう。
また現金で支払う場合は、事前に空港内の券売機で乗車券の購入が必要な点に注意してほしい。
岡山桃太郎空港から岡山駅へのアクセス
「岡山桃太郎空港」から「岡山駅」へのアクセスは以下の通り。
バスは朝〜夜まで満遍なく運行しているが、時間帯によっては前後の間隔が長く、タイミングが悪いと2時間以上待つ可能性もある。
その時は空港でタクシーを拾って向かうのがお勧め。(所要時間約30分)
- 経路
-
1.「岡山桃太郎空港」から「岡山桃太郎空港1F バス2番のりば」まで徒歩で向かう
2.「岡山桃太郎空港バス2番のりば」で岡鉄もしくは中鉄空港リムジンバスに乗車し、「岡山駅(運動公園口側)」で降車し到着
※岡鉄リムジンバスのみWi-fi完備 - 所要時間
- 約35分
岡山桃太郎空港から倉敷駅へのアクセス
「岡山桃太郎空港」から「倉敷駅」へのアクセスは以下の通り。
岡山駅までのルートとほぼ変わらないので、バス乗り場の間違いに注意しよう。
こちらも状況次第では、タクシーの利用を検討してほしい。(所要時間約45分)
- 経路
-
1.「岡山桃太郎空港」から「岡山桃太郎空港1F バス3番のりば」まで徒歩で向かう
2.「岡山桃太郎空港バス3番のりば」で岡鉄もしくは中鉄空港リムジンバスに乗車し、「倉敷駅」で降車し到着
※岡鉄リムジンバスのみWi-fi完備 - 所要時間
- 約40分
岡山旅行の主要交通手段
岡山県内の主要交通手段は電車となる。電車だけでアクセスできない場合も、タクシーを活用すればスムーズに移動できるだろう。
岡山市内を旅行するなら、珍しい路面電車もぜひ活用してほしい。
魅力も文化も異なる岡山の3つのエリア
岡山は3つのエリアに分かれており、それぞれ魅力や見どころが異なるのはもちろん、方言や食文化も異なる。
各エリアの魅力と見どころをおさえて旅行プランを立てることで、岡山の観光をより楽しめるようになるだろう。
岡山旅行の出発点となる「備前エリア」
岡山の東南を占める備前エリアには、岡山桃太郎空港や岡山駅があるため、岡山旅行の出発地点となることが多い。
備前エリアの人気観光スポットといえば、日本100名城のひとつ「岡山城」と特別名勝に指定されている「岡山後楽園」だ。
また、桃太郎伝説の原型となった吉備津彦命(きびつひこのみこと)による温羅退治(うらたいじ)の伝説と縁が深い「吉備津神社」も備前エリアにある。
情緒あふれる景観と名城が創り出す絶景が魅力の「備中エリア」
岡山の西側を占める備中エリアには、歴史的建造物が残る情緒豊かな街並みが人気の「倉敷美観地区」があり、多くの観光客が足を運んでいる。
それだけでなく7世紀後半に築かれたとされる、謎の多い古代山城「鬼城山(鬼ノ城)」も備中エリアにある。
日本で唯一の山城として現存する天守を有する「備中松山城」も魅力のひとつ。
条件次第では雲海に備中松山城が浮かんでいるような絶景も見られる。
四季折々の景観が魅力の「美作エリア」
岡山の東北部を占める美作エリアでは、桜の名所である「津山城」や日本名木百選に選ばれた「醍醐桜」、日本の棚田百選のひとつである「大垪和西の棚田」など、四季折々の自然景観を楽しめるスポットが多い。
「湯原温泉」や「真賀温泉」、全国的に有名な「湯郷温泉」など温泉地も多く、自然と温泉に癒される旅ができるエリアだ。
岡山で桜や紅葉、温泉を楽しみたいなら、美作エリアを旅行プランに加えよう。
岡山を満喫するために必要な日数
岡山の定番観光スポットを巡るだけなら1泊2日がお勧めだ。
ただ、岡山には定番の観光スポット以外にも魅力的なスポットが多いので、気になるスポットが多い場合は2泊3日で旅行プランを組み立てよう。
岡山の定番観光スポットを巡る1泊2日のモデルコース
岡山の定番観光スポットを巡りたい方に参考にしてほしい、1泊2日のモデルコースを紹介しよう。
交通の便も良く、スポットが密集している岡山市と倉敷美観地区を中心とするモデルコースなので、多くの観光スポットを巡れる。
初めての岡山旅行なら、このモデルコースを参考にすれば間違いない。
1日目:岡山の歴史と伝説を感じられる定番スポットを巡る
モデルコース初日は岡山の歴史や桃太郎伝説が残る、定番観光スポットを巡る。
日本情緒や歴史情緒に触れることで、日本の新しい魅力に出会えるだろう。
8:45 JR岡山駅からスタート
1日目のスタートは岡山駅から。
岡山駅から次の目的地・岡山城には、全国的に珍しい路面電車・岡山電気軌道(愛称:おかでん)を活用しよう。
近未来的な”MONO”や個性的な”チャギントン”など、車両のデザインもバラエティ豊かで、外から眺めても楽しいのも魅力だ。
9:10 日本100名城にも選ばれた「岡山城」を探索
最初の目的地は、漆黒の天守・壁面が印象的な「岡山城(別名:烏城)」。
日本の城郭建築の中でも特異な存在の「岡山城」は、「安土城」に倣ったと言われる不等辺五角形の天守台が注目のポイント。
天守閣の下から上を眺めると歪んでいるように映るが、これは望楼型という天守構造で実現している。
随所に芸術性が感じられるので近くで見てみよう。
10:00「岡山後楽園」で日本ならではの美しさを感じる
「岡山城」の観光後は月見橋を渡り、隣接する「岡山後楽園」に足を運ぼう。
日本三名園のひとつに数えられる特別名勝「岡山後楽園」は、岡山が誇る歴史的な日本庭園。
岡山藩主・池田綱政(いけだ つなまさ)が造営したこの庭園は、江戸時代(1603年〜1868年)前期の文化を代表する美しさを今に伝える。
自然豊かな風景や趣のある建造物が点在する園内は、静寂と安らぎに包まれていて落ち着くだろう。
茶会などのイベントも定期的に開催されているので、日本文化に触れてみよう。
11:20 「出石後楽園通り」でレトロな雰囲気とランチを楽しむ
「岡山後楽園」を満喫したら、正面入口から鶴見橋を渡って「出石(いずし)後楽園通り」に向かおう。
岡山の歴史を凝縮したディープなスポットで、明治時代から昭和初期に建てられた和様混在のレトロな建物が立ち並ぶ。
風情ある街並みには、カフェや雑貨屋、美術館など岡山カルチャーを肌で感じられる場所が多い。
看板建築・路地裏といった何気ない部分に潜む奥深さも魅力的で、散策していると魔訶不思議な光景にも出会えるはずだ。
散策していると昼飯時になるため、出石後楽園通りで風情を感じながらランチを食べよう。
13:20桃太郎のモデルとなった神様が祀られる「吉備津彦神社」
ランチを食べたら、近くのバス停「表町入口」まで徒歩で向かおう。
バスに乗って岡山駅へ向かい、JR吉備線に乗車して「備前一宮駅」へ。そこから徒歩3分程度で「吉備津彦神社」に到着する。
「吉備津彦神社」は、桃太郎のモデル・吉備津彦命(きびつひこのみこと)が主祭神。
国宝級の神社建築と、四季折々の花・深緑の樹木が一体化した荘厳な景観を味わってほしい。
朝日が鳥居の正面から昇る夏至の日は、特に綺麗で「朝日の宮」とも呼ばれる。
またパワースポットとしても有名で、神が降臨する場とされる「吉備の中山」への参拝もお勧め。
14:20「吉備津神社」の歴史的建造物で歴史と伝説を肌で感じる
吉備津彦神社の参拝が終わったら、同じく桃太郎伝説と縁の深い「吉備津神社」へ。
吉備津彦神社の最寄り駅から吉備津駅まで15分、吉備津駅からは徒歩10分程度だ。
吉備津神社には「御竈殿」など鬼(退治)にまつわる建物が残っており、その伝説を肌で感じられる。
国宝に指定された本殿と拝殿を持つ「吉備津神社」は、屋根が独創的な「吉備津造り」の建築様式が特徴。
日本有数の長さを誇る約360メートルも続く、美しい回廊も見どころのひとつだ。
16:30 謎多き名城「鬼城山(鬼ノ城)」で歴史と絶景を楽しむ
吉備津神社から吉備津駅へ戻り総社駅へ。
総社駅からはタクシーに乗って約30分で、「鬼城山(鬼ノ城)」に到着する。
7世紀後半に築かれたとされる古代山城で、桃太郎伝説との関連も深いと言われているが、歴史書には記載がなくその歴史も解明されていない。
多くの謎に包まれる神秘性や古代の遺構が来訪者を魅了する。
見どころには鬼城山(鬼ノ城)のシンボル「西門」からの絶景を挙げたい。
門の中から見下ろす爽快な景色を、約1,300年前の人々も見ていたと思うと、歴史のロマンを感じるはずだ。
18:20ライトアップされた「倉敷美観地区」を散策
鬼城山(鬼ノ城)を満喫したら、タクシーに乗って総社駅へ。
総社駅から電車に乗って、約10分の倉敷駅へ移動しよう。
倉敷駅から歩いて約15分で、次の目的地「倉敷美観地区」に到着する。
倉敷美観地区は江戸時代(1603年〜1868年)から続く、優雅な街並みを堪能できる人気エリア。
美しい照明によって街が幻想的な雰囲気に包まれる、日没後のライトアップを満喫しよう。
白壁の土蔵や伝統的な日本家屋が並ぶ倉敷川沿いの柳並木の下を歩けば、ゆったりと流れる時間を楽しめる。
周辺には宿泊施設も多いため、倉敷駅周辺のホテルに1日目は宿泊しよう。
2日目:ショッピングと岡山の絶景を楽しむ
2日目は岡山で屈指の観光地「倉敷美観地区」を中心にショッピングを楽しもう。
お土産にピッタリな伝統工芸品がきっと見つかるはずだ。
2日目の終盤には、旅の思い出に残る絶景を見に行こう。
10:00大原美術館からスタート
2日目は倉敷美観地区のすぐそばにある「大原美術館」から。
1930年に開館した「大原美術館」は、日本初の私立西洋美術館として知られる。
西洋美術の代表作を中心に洋画・彫刻・工芸品など、時代や国を超えた約3,000点もの素晴らしい作品がずらりと揃う。
特に国内でも数少ない、エル・グレコの「受胎告知」やクロード・モネの「睡蓮」の展示は必ず鑑賞してほしい。
古代ローマ神殿を思わせる外観にモダンな内装をはじめ、細部に至るまでこだわった美術館の建築も見どころのひとつだ。
11:30 風情あふれる倉敷美観地区で散策とショッピングを楽しむ
大原美術館から徒歩1分の倉敷美観地区へ。
2日目は日中の倉敷美観地区をゆっくり散策しながら、地区一帯の倉敷発ブランド店(デニム・ガラス等)やお土産屋などで、ショッピングを楽しもう。
また、絶品グルメを味わえる飲食店も多いので、ランチも倉敷美観地区で食べよう
13:00「阿智神社」で倉敷美観地区を一望しよう
ランチを食べたら倉敷美観地区の一角、鶴形山の山頂にある「阿智神社」へ。
境内には、盤境・盤座と呼ばれる巨岩や奇岩が点在。特に本殿西側の鶴亀の盤境は古代庭園とも呼ばれる。
能舞台のほか、かつては倉敷川沿いにあったという高灯篭や境内社もあり、標高43mの山の上にある絵馬殿からは倉敷美観地区が見渡せる。
13:30「桃太郎からくり博物館」で伝説を様々な形で楽しむ
次は阿智神社から徒歩1分の場所にある「桃太郎からくり博物館」へ。
博物館では、古くから語り継がれている桃太郎伝説にスポットをあて、歴史に残る錦絵や和本・絵本・玩具など、数多くのコレクション展示のほか、昔の桃太郎漫画などを鑑賞できるミニ映像シアターもある。
体験型アトラクションもあるため、様々な形で桃太郎伝説を知れる。
14:20「倉敷アイビースクエア」でショッピングと空間を満喫
桃太郎からくり博物館を満喫したら、徒歩5分の場所にある「倉敷アイビースクエア」へ。
赤レンガとツタに囲まれた美しい外観が印象的な倉敷アイビースクエアは、キャンドル作り・陶芸体験などができる複合文化施設。
地元の特産品を販売しているショップがあるため、お土産選びにもピッタリだ。
施設内もアーチ状の天井や可愛らしいアンティークなど見どころが多く、歩いているだけでも楽しめるはずだ。
16:20 「児島ジーンズストリート」で自分だけのデニムを見つけよう
倉敷アイビースクエアから歩いてバス停「市民会館前」へ向かい、JR児島駅前行のバスに乗ろう。
バス停「児島市民交流センター前」で下車すれば、1時間ほどで「児島ジーンズストリート」だ。
児島ジーンズストリートには40店以上のジーンズショップやカフェ、ギャラリーなどが軒を連ねている。
こだわりの加工を施したデニム、創業20年以上の生地メーカーがつくるジーンズ、デニムにあうシャツ、デニムスーツ、デニムを使ったワンピース、デニム雑貨屋などなど、店ごとの独自性を打ち出したショップでショッピングを楽しもう。
17:40 旅の締めくくりにピッタリな絶景が見られる「鷲羽山」
児島ジーンズストリートからタクシーに乗って、約15分で「鷲羽山」へ到着。
本初の国立公園として知られ、瀬戸内海国立公園の代表的な景勝地だ。
標高133mの山頂「鍾秀峰」からは、瀬戸内海に浮かぶ大小50余りの多島美と、雄大な瀬戸大橋の姿を一望できる。
また夕景が美しいことでも知られており、「日本の夕陽百選」にも選定されている。
旅の締めくくりに、瀬戸大橋と海に浮かぶ島々が夕日に照らされた絶景を眺めよう。
岡山旅行で味わうべきご当地グルメ3選
岡山に旅行で訪れたら、味わってほしいご当地グルメを厳選して3つご紹介。
いずれも地元民から親しまれている岡山の個性が光る料理だ。
市内には気軽に入りやすい飲食店も多いので、存分に堪能しよう。
1. 岡山ばら寿司
「岡山ばら寿司」とは、岡山県にゆかりのある具材をもとに作られた「ちらし寿司(酢飯の上に海鮮などの具材を並べた料理)」。
江戸時代に岡山藩・初代藩主の池田光政(いけだみつまさ)が、発令した倹約令(食事を一汁一菜にせよ)に起源を持つ。
この倹約令に対して庶民は、ご飯の上であれば複数の食材でも「一菜」だという理屈で反論し、酢飯を敷いた桶の上に魚介類や野菜を乗せて食べたのが始まり。
現在は祭りやお祝いの席に欠かせない郷土寿司として、地元の人々に親しまれている。
そんな「岡山ばら寿司」は、瀬戸内海の新鮮な魚介類・旬の野菜を豊富に使用した色鮮やかな盛り付けが魅力的だ。
岡山の特産物であるサワラやしいたけを中心に、10〜15種類の食材を使った創作を一度に楽しめるのもうれしい。
2. おかやまデミカツ丼
岡山を代表するご当地グルメの「おかやまデミカツ丼」は、とんかつに熱々のデミグラスソースをかけた丼料理。
とろりとした濃厚なソースとサクサクしたカツの相性が抜群で、独特の香りとともに食欲をそそるボリューム感が特徴だ。
老舗とんかつ店によって考案されたと言われるこのメニューは、岡山県内の多くの飲食店で提供されている。
お店ごとにデミグラスソースは酸味・甘味、トッピングにはグリンピースやキャベツなど、様々なアレンジが加えられ、見た目や味の個性を楽しめるのが魅力。
レシピや合わせる具材が少し違うだけで、味わいに変化が生まれるので、「おかやまデミカツ丼」の食べ比べも岡山旅行で満喫してほしい。
3. えびめし
「えびめし」は、カレー粉やケチャップなど複数の調味料・スパイスを組み合わせた特製ソースで作った、岡山で愛されるチャーハンの一種。
エスニック料理を連想させる真っ黒なビジュアルが印象的で、インパクトの強さに驚くかもしれない。
見た目からの想像とは異なり、味わいはマイルドで独特の香ばしさがクセになるギャップが魅力。
上には錦糸卵(薄焼き卵)が添えられ、中にはむきエビがゴロゴロと入っており、辛いものや風味が強いものが苦手な人でも食べられる。
時折感じる苦味がどこか懐かしい気分を感じさせてくれる岡山のソウルフードは、旅行飯にもピッタリ。
春に旅行するなら訪れるべき岡山の桜の名所
春に岡山へ旅行するなら、桜が彩る春の絶景も楽しもう。
モデルコースで訪れる「岡山後楽園」では、ソメイヨシノを中心に約280本の桜が日本情緒あふれる庭園を彩る。
「たけべの森公園」内にある桜園では、約100種類・15,000本もの桜が1か月にわたって咲き誇る。
満開のシダレザクラが並ぶ、桜のトンネルが生み出す、美しくも幻想的な景観は必見だ。
約1,000本もの桜と石垣・歴史的建造物が調和した絶景が広がる「津山城」も見逃せない。
この他にも岡山には桜の名所が多いため、ぜひ旅行プランに加えてほしい。
岡山の例年の桜の見頃や開花日は以下の通りだが、気候やスポットによって前後するため、注意してほしい。
- 開花日
- 3月28日
- 満開日
- 4月4日
- 桜の見頃
- 4月4日〜4月10日
参考:気象庁 さくらの開花状況
参考:気象庁 さくらの開花状況
秋の岡山を彩る紅葉の名所
桜の名所だけでなく、岡山には紅葉の名所も多い。
人気お花見スポットでもある「岡山後楽園」は、紅葉の名所としても知られており、11月中旬〜12月上旬にはカエデやサクラ、イチョウなど約250本もの紅葉が園内を彩る。100本のカエデからなる「千入の森」は特に人気のスポットだ。
江戸時代の学校で特別史跡に指定されている「旧閑谷学校」も紅葉の名所のひとつ。
紅・黄色に紅葉する樹齢100年を超える大木からは、美しさと迫力を同時に感じられるだろう。
江戸時代に造られた日本庭園「近水園」も紅葉が美しく、日本風情をゆっくり感じながら散策してほしい。
これらの紅葉の名所は、秋に岡山を旅行するならぜひプランに加えてほしい。
例年10月下旬から12月下旬に見頃を迎えるスポットが多いものの、スポットやその年の気候によっても異なるため、旅行する前にしっかり調べておこう。
岡山と隣接する人気観光地・広島にも足を伸ばそう
岡山から足を延ばして、隣の広島県も併せて観光するのもお勧め。
アクセスは岡山駅から新幹線で1本。40分ほどで着くので、日帰り観光も可能だ。
広島にはこれから紹介する「原爆ドーム」など世界的に有名な名所が多く、建造物や景色を通じて歴史を肌で感じられるのが魅力。
グルメや街並みなど岡山とはまた違った雰囲気が漂うため、旅行がさらに充実するだろう。
美しい自然景観が魅力の香川への旅行も検討しよう
広島と並んで香川県も、岡山と一緒に旅行を検討してほしい場所のひとつ。
岡山駅から香川の入り口である高松駅まで、1時間ほどとアクセスが良好な点もお勧めの理由だ。
うどんで知られる香川は、小さい面積の中に魅力的なスポットが詰まっている。
島中には心を揺さぶるようなアート・文化作品が点在しており、写真に収めれば旅の良い思い出にもなるだろう。
岡山旅行に関するよくある質問
Q
岡山を旅行するのにお勧めの季節は?
緑が鮮やかになった山々の風景を快適に楽しめる3月から5月頃がお勧めです。紅葉・雲海を堪能できる秋頃の旅行も良いでしょう。
Q
岡山を親子で旅行するのにお勧めのスポットは?
レトロな街並みの「倉敷美観地区」や小さい子供が喜ぶ「おもちゃ王国」、自然体験ができる「ひるぜんジャージーランド」がお勧めです。
まとめ
岡山旅行のモデルコースをメインに、「岡山」の魅力やアクセス、お得なチケットなどを紹介してきた。
歴史と文化の薫りが街並みに漂う岡山に訪れて、風情を味わってみてはいかがだろうか。
観光スポットや宿泊施設など岡山旅行をする上で、役に立つ情報をまとめたこちらの記事も合わせてチェックしよう。