日本の精神性・伝統文化・絶品グルメを楽しむ【三重旅行ガイド】
日本の精神性や伝統文化を感じられるスポット、島々が織りなす絶景が魅力の「三重」。
それだけではなく、大人から子供まで楽しめるレジャー施設もあり、見どころ満載の地域だ。
山・海に育まれた食材も豊富で、三重でしか味わえない絶品グルメが充実している。
見どころや楽しみ方も多いため、どんな旅行の計画を立てるか迷ってしまう方も多いだろう。
この記事では、1泊2日のモデルコースを中心に、エリア別の魅力や交通情報などを紹介していく。
三重旅行に必要な情報を網羅的に紹介するので、ぜひ最後まで読んでほしい。
自然とパワースポット、絶品グルメに溢れる「三重」
日本の中心部に位置し、約1,000kmにもおよぶ海岸線を擁する三重。
日本で最も格式の高い神社「伊勢神宮」や世界遺産「熊野古道(くまのこどう)」など、数多くのパワースポットがある人気の観光地だ。
「賢島エスパーニャクルーズ」や「鳥羽水族館」など、家族やカップルで楽しめるレジャー施設も充実している。
それだけではなく、山・川・海といった自然に恵まれており、多様な自然景観を見られるのも魅力のひとつ。
特に、大小の島々が浮かぶ「英虞湾(あごわん)」は、海と島々が織りなす絶景が見られるとあって人気だ。
夕陽で英虞湾が赤く染まった光景は、「日本の夕陽百選」に選ばれているほど。
伊勢海老・アワビなどの海鮮食材や、三重が誇る最高峰のブランド牛「松坂牛」など、多彩な食材にも恵まれており、食べ物がおいしいことでも有名。
自然・パワースポット・グルメを一度に楽しめるのが三重の魅力だ。
三重の平均気温と着衣例
三重全体としては温暖だが、平野部・山間部・盆地部によって気候が異なる。
海に面した平野部は四季を通じて温暖な気候に対し、山地部は冬に雪が降るなど、変化の激しい山地特有の気候となっている。
盆地部は、冬は寒く夏は暑くなるのが特徴で、夏の暑い日には40℃近くまで気温が上がることもある。
三重の平均気温と着衣例
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
平均気温(度) | 5.7 | 5.9 | 9.0 | 14.2 | 19.0 | 22.7 | 26.8 | 27.9 | 24.4 | 18.8 | 13.2 | 8.1 |
三重の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
三重へのアクセス
三重は愛知・京都・奈良と面しているため、関西地方の人気観光地から足を伸ばしやすい。
大阪からは特急電車に乗れば約1時間50分。
名古屋からも電車で約1時間30分と、短時間でアクセス可能だ。
三重には空港がないため、海外からアクセスする場合は名古屋の「中部国際空港」を経由して向かう必要がある。
中部国際空港から三重の主要駅へのアクセス
三重へ飛行機で移動する場合の玄関口となる「中部国際空港」から、主要駅となる「津駅」へのアクセスを紹介しよう。
以下は電車でアクセスする方法だが、中部国際空港と津の間を毎日運行する「津エアポートライン」を利用すれば約45分で「津」に到着できる。
高速船の利用も検討してほしい。
- 経路
-
1. 中部国際空港から名鉄空港線急行に乗車し、名古屋駅で下車
2. JRに乗り換え、津駅で下車 - 所要時間
- 約2時間
三重の主要交通手段
三重旅行における主な交通手段は、鉄道と路線バスだ。
この2つをうまく使い分ければ、不便なく移動できるはず。
ただし、運行本数が少ないので乗り遅れがないよう事前に時刻表で調べてほしい。
駅から遠いスポットや直接アクセスできないスポットは、タクシーを活用すればスムーズに移動できる。
また、県内を広く回りたい場合は、時間を気にせず回れるレンタカーがお勧めだ。
三重旅行で利用すべきお得な乗車券
三重旅行の交通費をできるだけおさえたいと思っている方に、知ってほしいお得な乗車券を紹介する。
お得になるだけではなく快適に移動できたり、割引などの優待・特典が付いてきたりと、良いこと尽くし。
伊勢・熊野・和歌山エリア周遊きっぷ
日本を訪れる外国人を対象とした、三重を含む1府4県からなる区間内の伊勢鉄道、三重交通バスなどが乗り放題となる乗車券。
連続5日間の利用で、大人16,500円 ・子供8,250円。
交通費を抑えられるのはもちろん、三重の世界遺産「熊野古道」を中心に、周辺地域の観光スポットを巡れる。
事前に予約すれば、JR在来線の特急指定席を6回まで利用できるのも嬉しい。
旅行前に旅行代理店、専用Webサイトで購入でき、名古屋駅でも入手可能。
周遊きっぷの購入にはパスポート類の提示を含む、いくつかの条件があるので事前に公式サイトをチェックしておこう。
三重旅行するなら知っておくべき5つのエリアの魅力
三重は北勢・伊賀・中勢・南勢・東紀州の5つのエリアに分けられており、それぞれの地域によって魅力や見どころはもちろん、異なる文化・歴史を持つ。
これから紹介する各エリアの魅力や見どころを参考にすれば、旅行プランを立てやすくなるだろう。
アミューズメント施設と歴史的建造物が充実している「北勢エリア」
三重の北部を占める「北勢エリア」は、三重最大の観光都市「桑名市」をはじめ10つの市町からなる。
1日中遊べるアミューズメント施設が充実しているエリアで、日本最大の遊園地「ナガシマスパーランド」や、花とイルミネーションが楽しめる「なばなの里」は、特に人気が高い。
国の重要文化財に指定されている「六華苑(ろっかえん)」や伊勢神宮と深い関わりのある「多度大社(たどたいしゃ)」などの、歴史的建造物も見どころのひとつ。
自然豊かな忍者発祥の地「伊賀エリア」
三重の西部に位置する伊賀市・名張市からなる「伊賀エリア」は、歴史を感じられるスポットや山・滝・湖といった大自然が魅力だ。
忍者の発祥地として有名な伊賀市には、忍者資料を展示する「伊賀流忍者博物館」があり、手裏剣打ちや忍術の体験もできるとあって、国内外から多くの観光客が訪れている。
日本の滝百選などに選ばれた「赤目四十八滝」や、自然の造形美を楽しめる「香落渓(かおちだに)」など、美しい景色を見られる観光スポットも多い。
歴史・自然・グルメを思う存分楽しめる「中南勢エリア」
三重の中央部を占める「中南勢エリア」は、三重の中心都市・津市をはじめ「松坂牛」で有名な松坂市など6つの市町から構成される。
国宝に指定された「高田本山専修寺」や、紀州藩の屋敷「御城番屋敷」など歴史情緒を感じられるスポットが多い。
また、豊かな自然にも恵まれており、日本三大渓谷のひとつ「大杉谷」では、岩の切れ目から差し込む光がエメラルドグリーンの水面を照らす、神秘的な絶景を見られる。
「三重」を代表するブランド牛「松坂牛」や、名物「津のうなぎ」も外せない。
中南勢エリアで歴史・自然・グルメを一度に満喫しよう。
美しい自然景観が魅力の「東紀州エリア」
三重の南部を占める「東紀州エリア」は、紀北町や熊野市など5つの市町からなる。
世界遺産に登録された熊野古道や、海・山など豊かな自然に恵まれたエリアだ。
熊野古道はヒノキ林の中に敷かれた石畳の古道を歩いて、神秘的な雰囲気を味わえる日本有数のパワースポット。
国の名勝・天然記念物の「鬼ヶ城(おにがじょう)」や、日本で一番長い砂礫(砂と小石)海岸「七里御浜海岸」などの美しい自然景観を楽しめるスポットが点在している。
日本の伝統文化や精神性を強く感じられる「伊勢志摩エリア」
三重の東部を占める「伊勢志摩エリア」は、伊勢市を中心に6つの市町から構成される。
日本屈指の人気と格式の高さを誇る「伊勢神宮」があるエリアだ。
「一生に一度はお伊勢参り」と言われるほど日本人にとって大切な神社で、国内からはもちろん、海外からも多くの参拝客が訪れている。
伊勢神宮の門前町「おはらい町・おかげ横丁」や、日本一の飼育数を誇る「鳥羽水族館」など県有数の観光スポットが集まるエリアでもある。
日本人の精神性や伝統文化を強く感じられるため、日本の歴史文化が好きな方はぜひ足を運んでほしい。
三重を満喫するために必要な日数
三重の定番観光スポットを巡るだけなら、1泊2日でも充分楽しめる。
ただ、各エリアの人気観光スポットを巡るなら2泊3日以上は必要だ。
これから紹介するモデルコースやこの記事の内容を参考に、行きたい観光スポットを決めてから旅行の日数を決めてほしい。
三重の人気観光スポットを巡る1泊2日のモデルコース
モデルコースでは三重の魅力である、自然・歴史を感じられる人気観光スポットを主に巡る。
初めて三重を旅行する方でも、これから紹介するモデルコースを参考にすれば間違いなく楽しめるだろう。
1日目:日本の文化と精神性を感じる神秘的な体験を
モデルコース1日目は、神聖な雰囲気が漂う伊勢神宮を中心にパワースポットを巡り、日本の古き良き文化と精神性を体感する。
パワースポットを巡った後に「賢島大橋」からの夕陽を楽しむといった、身も心もリフレッシュできるプランとなっている。
8:20 JR鳥羽駅からスタート
1日目は「JR鳥羽駅」からスタート。
歩いて約4分のバス停「鳥羽バスセンター」から乗車し「夫婦岩東口」で下車。
バス停を降りれば、次のスポット「二見興玉神社」はすぐそこだ。
9:00 「二見興玉神社」で旅路の安全を祈願する
御祭神に「猿田彦大神(さるたひこおおかみ)」を祀り、縁結びや夫婦円満、交通安全などにご利益があるとされる神社。
参道からは「夫婦岩」と呼ばれる高さ9mの男岩、高さ4mの女岩の2つの岩が仲良く並ぶ風景を見られる。
猿田彦大神のお使いとされる「二見蛙(ふたみかえる)」も境内に多く奉納されている。
「無事にかえる、貸したものがかえる」といった意味が込められているので、旅行から無事に帰れるようにお願いしていこう。
10:30 「伊勢神宮 外宮」で心と体を清める
二見興玉神社を満喫したら、モデルコースの目玉である「伊勢神宮 外宮」へ向かおう。
「伊勢神宮」には、皇室の御祖神とされる天照大御神を祀る「内宮」と、衣食住や産業の守護神を祀る「外宮」のほか、別宮など合わせて125もの宮社が点在している。
伊勢神宮の境内は広く、内宮と外宮は約4kmも離れているので注意してほしい。
二見興玉神社からのアクセスは、約15分歩いて「二見浦駅」まで移動し、JR参宮線に乗り「伊勢市駅」で下車。
伊勢市駅から約5分歩いて「伊勢神宮 外宮」に到着する。
外宮の正宮は神様への感謝をささげる場所とされているため、個人的な願いではなく、「日々の感謝」を伝えるといいだろう。
広い境内は豊かな緑で覆われており、降り注ぐ木漏れ日を感じながら、のんびりと散策すれば、心も体も清められるはずだ。
10:55 「式年遷宮記念せんぐう館」で歴史と技術を感じる
伊勢神宮 外宮を散策したら、次のスポット「式年遷宮記念せんぐう館」まで徒歩約5分。
伊勢神宮はおよそ1,300年にわたり、20年に一度、すべてを造り替え新調して神様にお遷りする「式年遷宮(しきねんせんぐう)」を続けている。
式年遷宮記念せんぐう館では、式年遷宮の歴史や技術など様々な情報を展示している。
特に「伊勢神宮・外宮正殿」を原寸大に再現した模型は見どころだ。
伊勢神宮では直接見られない「外宮正殿」が間近で見られ、職人が手仕事で作った高い技術力が垣間見られるだろう。
日本の伝統的な技術や文化はもちろん、伊勢神宮の歴史を感じみよう。
11:30 日本全国を守る神様を祀る「伊勢神宮 内宮」を参拝
日本の伝統的な技術や文化に触れたら、次は「伊勢神宮 内宮」へ向かおう。
バス停「外宮前」から乗って「神宮会館前」で下車し、徒歩約15分で伊勢神宮 内宮に到着する。
2,000年ほど前、第11代天皇「垂仁天皇(すいにんてんのう)」の時代に創建された内宮は、三種の神器のひとつである宝鏡「八咫鏡(やたのかがみ)」が御神体。
日本全国を守る神様「天照大御神」を祀っており、開運や厄除けにご利益があるとされている。
五十鈴川にかかる神聖な世界を結ぶ架け橋「宇治橋」を渡り、長い参道を歩いていくと、内宮の中心となる正宮のほか、2つの別宮に参拝できる。
外宮だけでなく、内宮でもパワーを充電していこう。
12:50 「おはらい町 おかげ横丁」で伊勢グルメを堪能
伊勢神宮の内宮の鳥居前には「おはらい町」と呼ばれる門前町のような通りがあり、毎年たくさんの参拝客で賑わっている。
おはらい町の中ほどには、「おかげ横丁」と呼ばれるエリアがあり、江戸から明治にかけての伊勢の建築物が移築・再現された。
伊勢神宮の参拝が終わったら、徒歩約10分の「おはらい町 おかげ横丁」でランチを食べよう。
伊勢のご当地グルメが一堂に集まっているが、伝統的な伊勢うどんを味わえる「ふくすけ」を味わってほしい。
柔らかくもっちりとした食感の太麺と自家製の醤油タレは相性抜群だ。
また、お土産屋も多いので、三重のお土産も購入していこう。
14:20 「猿田彦神社」で開運を祈願
腹ごしらえを済ませたら、約10分歩いて次のスポット「猿田彦神社(さるたひこじんじゃ)」へ。
物事がはじまる時に出現し、すべてをよい方向に導いてくれるという神様、「猿田彦大神」を祀っている。
伊勢神宮との関係も深く、「猿田彦大神」の子孫である「大田命(おおたのみこと)」が、伊勢神宮 内宮の地として、五十鈴川の川上を勧めた。
御殿の正面、かつて神殿があった場所に方角を刻んだ八角形の石柱があり、道を開いてもらおうと、願をかける人も多い。
猿田彦神社にお参りして、これからの運を良い方に切り開こう。
15:20 「月讀宮」で縁結びを祈願する
猿田彦神社でお参りしたら、「月讀宮(つきよみのみや)を目指そう。
歩いて約13分、タクシーを利用すれば約2分で到着する。
「月讀宮」には伊勢神宮 外宮の「月夜見宮(つきよみのみや)」と同じ御祭神「月読尊(つきよみのみこと)」が祀られている。
「月を読む」と記すとおり、月の満ち欠けを司る神であることを意味する。
国作りの神話に登場する「伊弉諾尊」(いざなぎのみこと)と「伊弉冉尊」(いざなみのみこと)も祀られており、社殿が4つ並ぶ姿は神々しい。
入り口には森林に囲まれた鳥居がそびえ立っており、荘厳な雰囲気を感じられるだろう。
17:00 「賢島大橋」で美しい夕景を眺める
夕方になったら、タクシーで約40分の場所にある「賢島大橋(かしこじまおおはし)」へ移動して絶景を見よう。
本州と伊勢志摩サミット開催地・賢島を結ぶ「賢島大橋」。
日が傾き始めると、夕陽を目当てにカメラマンや観光客が訪れる人気の絶景スポットだ。
「日本の夕陽百選」に選ばれており、真っ赤な太陽が沈む美しい夕景は、見る人を魅了する。
日が沈む時間帯は季節によって異なるため、事前に旅行する時期の日の入りが何時かを調べておこう。
18:30 「志摩観光ホテル ザ クラシック」で宿泊
絶景を満喫したら、徒歩約5分の「志摩観光ホテル ザ クラシック」に宿泊して旅行の疲れを癒し、2日目に備えよう。
英虞湾に浮かぶ最大の島「賢島」に建つホテルで、大小60もの島々を望む、抜群の立地。
屋上展望台からは、英虞湾の美しい海岸を眺望でき、モダンクラシックな室内は落ち着いた雰囲気を感じられる。
伊勢志摩の海の幸をふんだんに使ったレストランで、「鮑ステーキ」「伊勢海老クリームスープ」といった、ホテル伝統の「海の幸フランス料理」を堪能しよう。
2日目:海が織りなす絶景とレジャー施設を楽しむ
モデルコース2日目は自然が生み出す絶景とレジャー施設を堪能しよう。
クルーズ船に乗って景色を眺めながら優雅なひとときを過ごしたり、水族館でいろんな動物と触れ合ったりと、三重の美しい海を思う存分満喫できる内容となっている。
9:30 「賢島エスパーニャクルーズ」からスタート
2日目は賢島から出港する「賢島エスパーニャクルーズ」からスタート。
ホテルから徒歩約10分で「賢島エスパーニャクルーズ」乗り場に到着する。
スペインの大航海時代に使われた船をモチーフにした遊覧船「エスペランサ」で、英虞湾を50分ほど周遊するツアー。
船内2階ではドリンクが買えて、より優雅なクルーズを楽しめる特別室「イサベラ」(運賃のほかに特別室料金が必要)も用意されている。
潮風に吹かれながら、大小の島々が織りなす自然豊かな風景を満喫しよう。
途中で養殖真珠の核入れの実演作業を見学できる「真珠モデル工場」にも立ち寄ってくれる。
10:50 「横山展望台」で絶景を見ながら一休み
英虞湾の周遊を満喫したら、次のスポット「横山展望台」を目指そう。
電車だと時間がかかるため、約15分で移動できるタクシーがお勧め。
「横山展望台」は標高140mの横山に設置された展望台で、大小60もの島々が美しい海に浮かぶ光景を眺められる。
展望テラスにある「横山天空カフェテラス ミラドール志摩」で、ドリンクやフードをテイクアウトして、里海の絶景を眺めながらのんびりしよう。
12:00 近鉄鳥羽駅周辺でランチ
クルーズ船からの景色を楽しんだ後は、タクシーで近鉄志摩横山駅へ。
電車に乗り換えて近鉄鳥羽駅に向かう。
近鉄鳥羽駅周辺には、伊勢海老やアワビといった海が育んだ海鮮グルメや、三重が誇るブランド牛「松坂牛」などを味わえる飲食店が多い。
自然の恵みを受けた多彩な食材をふんだんに使った料理をランチにいただこう。
13:10 「鳥羽湾めぐりとイルカ島」でクルージングと動物との触れ合いを楽しむ
ランチを食べ終わったら、鳥羽駅から徒歩約5分の「鳥羽湾めぐりとイルカ島」へ向かおう。
鳥羽湾めぐりは、鳥羽マリンターミナルからイルカ島・真珠島、水族館前乗り場までを約1時間で周遊するコース。
イルカ島では人気のイルカやアシカをはじめ、カワウソや陸ガメといったかわいい動物たちと会える。アザラシやイルカによるショーも必見だ。
イルカに触ったり餌をあげたりなど、動物との触れあいも楽しもう。
14:30 「ミキモト真珠島」で真珠の魅力を満喫
鳥羽湾の周遊を楽しんだら、歩いて約5分の「ミキモト真珠島」へ。
1893年、御木本幸吉により世界初の真珠の養殖に成功した島。
島内では、真珠博物館や海女さんの潜水実演などを見学できる。
真珠博物館には、天然真珠時代のアンティークジュエリーや真珠を使った美術工芸品が展示されている。
他にも、実物や標本、映像などを駆使して、真珠ができる仕組みなどを専門スタッフが解説してくれるコーナーもあり、見どころ満載。
5〜6m素潜りをして貝を取る海女さんの実演は見応えがあるので、ここでしか見られない貴重な体験を楽しもう。
15:40 「鳥羽水族館」で様々な生き物と出会う
ミキモト真珠島を満喫したら、徒歩約5分の場所にある「鳥羽水族館」へ。
1955年に開館した歴史ある水族館で、開館時には50ほどだった飼育種が、2013年には1,200種を超え日本一となった。
日本で唯一ジュゴンを飼育する水族館でもあり、ショーや展示施設も充実している。
順路を気にすることなく思いのまま自由に観覧できるのが大きな特徴。
日本一の飼育数を誇る「鳥羽水族館」は見ごたえ十分で、長時間居ても楽しめるだろう。
三重旅行するなら外せないご当地グルメ3選
三重のご当地グルメを厳選して3つ紹介する。
豊かな食文化を育んできた三重には、古くから地元民に親しまれてきた郷土料理やグルメが盛りだくさん。
なかでも三重を代表するご当地グルメを紹介するので、旅行で訪れたらぜひ堪能してほしい。
1. 伊勢うどん
伊勢市民のソウルフードである「伊勢うどん」は、太くてもっちりとした麺と黒いタレが特徴。
普通のうどんの倍近くある柔らかい太麺と、醤油ベースで出汁が効いた濃厚なタレとの相性は抜群だ。
農民が家庭で作った「味噌だまり」(みそを作るときに上にたまる液体)をうどんにかけて食べたのがはじまり。その後、伊勢神宮にきた参拝客に振る舞うように。
伊勢市内には「伊勢うどん」を食べられるお店がたくさんあるので、伊勢神宮の参拝ついでにぜひ食べてみてほしい。
2. 四日市とんてき
ソテーにした分厚い豚肉をニンニクと一緒に、濃いソースで絡めた四日市の名物とんてき。
野球のグローブのような独特の形が特徴で、ボリューム感ある見た目は食欲をそそる。
たっぷりの千切りキャベツも添えられており、肉汁とソースが染み込んだキャベツも絶品。
四日市は昔から工業労働者が多かったことから、スタミナがありボリューム感のある料理が好まれた。
牛肉より安い豚肉を使ったステーキを、四日市のお店が出したことが始まりで、多くの人食べられ、愛されてきた逸品だ。
3. てこね寿司
醤油タレに漬けたカツオやマグロなどの刺身を、酢飯の上に乗せた料理。
船上で漁師が捌いた刺身と酢飯を手で豪快に混ぜあわせたことから、その名がついたと言われている。
農山漁村の郷土料理百選にも選ばれた、三重を代表する郷土料理の一品だ。
そんな「てこね寿司」は、新鮮な魚や海苔、しそなどを使用した盛り付けが魅力的だ。
お店によって味や盛り付けが異なるため、食べ比べしてみるのも楽しいだろう。
春の三重旅行で訪れるべき桜の名所
三重の自然景観といえば、美しい海を思い浮かべるかもしれないが、桜の名所も多い。
モデルコース1日目で訪れる「伊勢神宮 内宮」では、ソメイヨシノなど様々な種類の桜が約600本も咲き誇る。
見頃もそれぞれ異なるため、長い期間桜の鑑賞を楽しめるのが魅力だ。
「春谷寺」の市天然記念物「エドヒガン桜」も外せない。
樹齢およそ400年、高さ10m・幹の周囲4mにもなる桜は、圧倒的な存在感を放ち、訪れる人を魅了する。
他にもソメイヨシノが温泉街一帯をピンク色に染める「湯の山温泉」など、三重には数多くの桜の名所が点在しているため、春に旅行するならぜひプランに加えてほしい。
例年の桜の開花日や満開日は以下の通りだが、気候やスポットによって前後する場合があるので、注意しよう。
- 開花日
- 3月29日
- 満開日
- 4月3日
- 桜の見頃
- 4月3日〜4月9日
参考:気象庁 さくらの開花状況
参考:気象庁 さくらの満開状況
紅葉の名所が彩る秋の三重
三重には桜だけでなく、紅葉の名所も多い。
約800年前の和歌に詠まれている名所・宮妻峡の水沢もみじ谷は、秋の深まりとともに谷底や周辺の山々をモミジが真っ赤に染める。
景勝地として人気がある「香落渓」は、四季を通して美しい景観を楽しめるが、なかでも秋の紅葉は特に美しい。
渓流を挟む両岸の山々が紅や黄色に色づく様子は圧巻だ。
日本の滝百選にも選ばれた「赤目四十八滝」も人気の名所で、イロハモミジ・カエデなどが渓谷を赤く染め、壮大な滝と紅葉の共演を楽しめる。
秋に三重旅行するなら、これらの紅葉の名所をぜひプランに加えてほしい。
例年10月下旬〜12月上旬に見頃を迎えるスポットが多いが、気候やエリアによって前後するので、注意が必要だ。
三重旅行に関するよくある質問
Q
三重を旅行するのにお勧めの季節は?
伊勢神宮に初詣ができ、旬の魚介グルメが食べられる1月がお勧めです。
Q
三重で有名な温泉は?
「湯の山温泉」と「浜島温泉」は、特に有名な温泉地です。
Q
三重で有名な食材は?
日本を代表するブランド牛「松坂牛」や、グルメの王様と言われる「伊勢海老」が有名です。
まとめ
この記事では三重旅行のモデルコースをメインに、エリアごとの魅力やアクセスなど、旅行を満喫するために必要な情報を網羅的に紹介してきた。
記事を参考にすれば、歴史的名所・自然景観・グルメなど見どころあふれる三重を堪能できるだろう。
三重の観光スポット・宿泊施設などをより詳しく知りたい人は、以下の記事もぜひ参考にしてほしい。