人気観光地が集まる神奈川を遊び尽くす旅行ガイド
東京と隣接し、人口が日本第2位の都市でありながら、自然の恵みや歴史を感じられるスポットも多い「神奈川」。
「横浜」や「鎌倉」、「江の島」など日本を代表する観光地の宝庫だ。
この記事では、神奈川の有名な観光スポットやご当地グルメ、お得なフリーパスや人気観光スポットを巡るモデルコースなど、神奈川旅行を計画している人に必要な情報を網羅して紹介している。
この記事を読めば、神奈川に関する基礎知識と、旅行の具体的なイメージが湧くだろう。
目次
全国的に有名な観光地が点在する「神奈川」
日本の首都「東京都」の南部に隣接する「神奈川県」。
南は太平洋に面し、東は東京湾、西は山梨県と静岡県に接している。
人口は日本で2番目に多く、政令指定都市(政令で指定する人口50万人以上の市)が3つ存在する。
都会的な面だけでなく、実は面積の約40%が森林を占め、自然が豊かであるという側面も併せ持つ。
また、海岸線が約430kmにも及ぶことから、オーシャンビューが望める絶景スポットやマリンスポーツのできるレジャースポットが多い。
神奈川に旅行すれば、都会・山間・海辺を一度に楽しめるだろう。
グルメに関しても、山の幸と海の幸、伝統的な料理から最新グルメまで幅広く味わえる。
観光スポットは県内に点在しているが、「横浜」「鎌倉」「湘南」「箱根」には観光スポットが特に集まっており、人気の観光地となっている。
神社仏閣が多く残る場所や異国情緒漂う街並み、リゾート感あふれる地域など、エリアごとに異なる特色を持つため、訪れる場所によって全く異なる魅力があるのも神奈川ならではだ。
神奈川の平均気温と着衣例
神奈川県は本州のほぼ中央にあるため、日本の中で平均的な気温と降水量である。
太平洋に面しているため、夏は雨が多く、冬は雨や雪が少ないという特徴がある。
特に三浦半島は、暖流の影響を受けるので山間部よりやや温暖だ。
神奈川の月別平均気温
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
平均気温(度) | 6.1 | 6.7 | 9.7 | 14.5 | 18.8 | 21.8 | 25.6 | 27.0 | 23.7 | 18.5 | 13.4 | 8.7 |
神奈川の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
神奈川へのアクセス
日本の人気観光地「東京」と「大阪」から、「神奈川」へのアクセス方法を紹介しよう。
「東京」と「神奈川」は隣接しているので、「東京」からは新幹線も使わず、在来線だけで「神奈川」の移動拠点である「横浜駅」まで30分程度で移動可能。便数も多いのでアクセスしやすい。
「大阪」からは、「新大阪駅」から「新横浜駅」まで新幹線で2時間強。
神奈川には空港が無いため、海外からアクセスするには羽田空港か成田空港を利用しよう。
羽田空港から主要駅へのアクセス
ここでは、海外からの便も多い首都圏の空の玄関である「羽田空港」から、神奈川県を旅行する際の拠点となる「横浜駅」へのアクセスを紹介する。
羽田空港から「横浜駅」へのアクセス方法をマスターしておけば、安心して神奈川旅行を始められるだろう。
さらに、人気観光地の観光拠点となる「川崎駅」と「大船駅」までのアクセスも併せて紹介するので、目的地に応じて参考にしてほしい。
羽田空港から横浜駅へのアクセス
- 経路
-
1. 「羽田空港第1・第2ターミナル駅」から京急空港線に乗り約10分、「蒲田駅」下車
2. 「蒲田駅」から京急本線に乗り換えて約15分、「横浜駅」到着 - 所要時間
- 約25分
羽田空港から川崎駅へのアクセス
- 経路
-
1. 「羽田空港第1・第2ターミナル駅」から京急空港線に乗り約10分、「蒲田駅」下車
2. 「蒲田駅」から京急本線に乗り換えて約5分、「京急川崎駅」到着
3. 「京急川崎駅」から徒歩9分で、「JR川崎駅」に到着 - 所要時間
- 約25分
羽田空港から大船駅へのアクセス
- 経路
-
1. 「羽田空港第1・第2ターミナル駅」から京急空港線に乗り約10分、「京急蒲田駅」下車
2. 「京急蒲田駅」から京急本線に乗り換えて約15分、「横浜駅」下車
3. 「横浜駅」から東海道本線に乗り換えて約15分、「大船駅」到着 - 所要時間
- 約40分
神奈川の主要交通手段
神奈川県は公共交通機関が発達しているため、県内なら公共交通機関だけで移動が可能だ。
目的のスポットによってはバスやタクシーを使う場面もあるかもしれないが、基本的にはほとんど鉄道で移動できる。
地下鉄もあり、「江ノ電」や「京急線」など私鉄も充実しているので、全エリアにおいて電車移動が最もスムーズで効率的だ。
神奈川旅行で利用すべきお得な乗車券
神奈川をお得に旅行したいなら、知っておくべき乗車券を紹介する。
「ヨコハマ・みなとみらいパス」と「江の島・鎌倉フリーパス」など、エリアを限定したフリーパスもあるので、目的地がこれから紹介するエリアに該当するなら、ぜひ活用してほしい。
ヨコハマ・みなとみらいパス
「横浜駅」から「新杉田駅」までの「JR根岸線」と、「みなとみらい線」と呼ばれる「横浜高速鉄道」が乗り放題になる「ヨコハマ・みなとみらいパス」。
普通列車はもちろん、快速列車も乗れる。
横浜エリア内の有名観光スポット、「横浜中華街」や「山下公園」をはじめとする「みなとみらい地区」を巡るには最適のフリーパスだ。
指定席券売機、一部の自動券売機で乗車券を購入できる。デジタルチケットもあり、スマートフォンを使っての購入も可能。
大人530円、小人260円のお得なチケットだ。
江の島・鎌倉フリーパス
「鎌倉」や「江の島」を旅行するなら、「江の島・鎌倉フリーパス」チェックしておこう。
都心から江の島へアクセスするのに最も便利な小田急線。
その小田急線の「片瀬江ノ島駅」から「藤沢駅」まで、1日中乗り降り自由となる。
また、江の島から鎌倉へと足を延ばすのに欠かせない「江ノ電」も乗り放題。
「鎌倉」「江の島」の散策、寺院・名所巡りに最適なフリーパスだ。
人気観光スポットの入場料や、カフェでのお会計が割引になる特典も。
出発駅を指定して購入できるので、出発駅により価格は異なるが、大人は810円~1,930円、子どもは410円~430円。
「江の島・鎌倉フリーパス」は、小田急線の各駅の自動券売機や窓口、小田急旅行センターなどで購入できる。
神奈川旅行前に知っておくべき7つのエリアの魅力
神奈川は人気観光地が多いため、人気観光地の場所や見どころをよく調べておかないと、効率的なプランを立てられない。
また、思っていた旅行と違う、ということにもなり兼ねないだろう。
そうならないためにも、これから紹介する神奈川の7つのエリアの魅力と見どころを紹介しよう。
相対する魅力を一度に楽しめる「横浜・川崎エリア」
神奈川県の東部に位置する「横浜・川崎エリア」。
神奈川県で最大の都市「横浜市」と工業都市「川崎市」から成る、神奈川で最も都会的なエリアだ。
古くから港町として栄えた歴史のある横浜では、19世紀のレトロモダンな雰囲気、国際色豊かな景観の街並みが楽しめる。
都会的なだけでなく、海沿いの景観を楽しめる「山下公園」や、広々と緑の中でリフレッシュできる「生田緑地」など自然も感じられる。
「横浜」なら「横浜中華街」「横浜赤レンガ倉庫」、「川崎」ならパワースポット「川崎大師」や、大型の商業施設「ラゾーナ川崎」など人気観光スポットだ。
「横浜・川崎エリア」を旅行すれば、懐かしさと新しさ、自然と都市という、相対する魅力を一度に楽しめるだろう。
海沿いに発展した多様で魅力的な街に出会える「三浦半島エリア」
神奈川県の南東端、東京湾と相模湾に挟まれた三浦半島。
海沿いの美しい景観と、独特の雰囲気を存分に味わえるエリアだ。
三浦半島の最南端である「城ケ島」は、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で2つ星を獲得しており、そのオーシャンビューの美しさは折り紙付き。
「馬の背洞門」と呼ばれる洞窟から雄大な太平洋を眺めたり、珍しい海浜植物や野鳥を観察したりできる。
日本有数のまぐろ水揚げ港「三崎港」では、マグロはや「佐島の地だこ」など新鮮な海産物を味わえる。
皇室の御用邸が置かれるリゾート地「葉山」は上品で高級感も漂い、1907年から軍港として発展してきた「横須賀」には、日本文化と西洋文化が融合して生まれた独特の雰囲気がある。
親子で楽しめる観光スポットが目白押しの「相模湖・相模川流域エリア」
神奈川県の北側、山間部に位置し東京都や山梨県と接する「相模湖・相模川流域エリア」。
相模川をせき止めて作られた人造のダム湖「相模湖」は、緑と水辺の景観、爽やかな空気が楽しめるだけでなく、遊覧船が就航していたり、ボートに乗れたりアクティビティが充実している。
他にも、遊園地、温泉・キャンプ場などを有する複合アウトドア施設「さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト」や、夏になると約55万本ものひまわりが咲き誇る「座間ひまわり畑」、湿生植物園や水車小屋、郷土民家園に加え、キャンプ場も整備されている「泉の森」など、自然をダイナミックに感じられるスポットが多い。
子どもが目いっぱい遊べる施設が多いので、ファミリー層は要チェックのエリアだ。
このエリアを訪れるなら、四季折々のイベントもチェックしよう。
相模湖では夏に大規模な花火大会、冬には「相模湖リゾートプレジャーフォレスト」でイルミネーションイベントが行われる。
豊かな山々と古くからの信仰が残る「丹沢大山エリア」
神奈川県のほぼ中央に位置する「丹沢大山エリア」。
昔から信仰の対象であった「大山」と、1500m級の山々が9つ連なる「丹沢」を中心に、ダイナミックで神秘的な山の魅力が味わえるエリアだ。
登山だけでなく、フルーツ狩り体験のできる農園や、美肌効果で知られる温泉も点在し、自然の恵みを全身で享受できる。
パワースポットとしても有名な「大山」には、400年以上も前から「大山詣り」と呼ばれる参詣の伝統がある。
参拝客が宿泊する「宿坊」では、精神統一やお払いの儀式を体験できる。
登山が体力的に不安な人は、「大山ケーブルカー」を利用すると、約6分で山頂の「阿夫利神社駅」まで行けるので便利。
「丹沢」では都市部から近いにもかかわらず、本格的なトレッキング体験ができる。
歴史と絶景が魅力の人気観光地が集まる「湘南エリア」
神奈川県の太平洋側、海岸線に沿ったエリアが「湘南エリア」。
何百年も前から観光地・景勝地として有名な「江の島」、12世紀末頃に政治の中心だった「鎌倉」といった歴史を持つ観光地があり、神奈川を旅行するなら外せないエリアだ。
「江の島」は橋を渡って徒歩でも行ける、周囲約4kmの小さな島。
「江島神社」があり、島全体がパワースポットのようだ。
神社までの参道は「仲見世通り」となっていて、土産物屋や飲食店が立ち並び、ショッピングも楽しめる。
近くには「新江ノ島水族館」もあるので、子連れでも楽しめる。
「江の島」からレトロさと利便性を兼ね備えた「江ノ電」に乗り、鎌倉の神社仏閣を巡れば、古都ならではのロマンを存分に味わえる。
日本情緒あふれる楽しみ方ができる一方で、「鶴岡八幡宮」の参道には土産屋やおしゃれな雑貨、最新スイーツのお店、カフェなどが並んでいる。
自然豊かな場所ならではの体験ができる足柄エリア
神奈川県の西側、山深く自然豊かな「足柄エリア」。
日本の有名な昔話「金太郎」の舞台である「足柄山」や、「天狗伝説」が伝わる「大雄山最乗寺」があり、のどかでありながら、どこか神秘的な地域だ。
春の桜、秋の紅葉をはじめとする四季折々の景観はもちろん、静かな雰囲気でゆったりと心身ともに癒される温泉、キャンプやハイキングなど、全身で自然を感じられる。
「天狗伝説」で有名な「大雄山最乗寺」は、境内の至る所に天狗や健脚のシンボルである下駄が奉納されており、樹齢500年以上の杉並木の迫力も相まって、生命の息吹を感じられるパワースポット。
レーシングカートやポケバイ、バイクのスリリングなサーキット体験ができる「中井インターサーキット」や、相模湾や富士山、箱根連山を一望できる最高のロケーションのハーブ園「松田ハーブガーデン」など、都会ではできない体験ができるスポットが多い。
絶景と温泉に癒され、歴史を感じられる「箱根エリア」
神奈川県の西端、「箱根・小田原エリア」。
かつて「小田原城」が置かれ城下町として栄えた「小田原」と、東西の交通の要所であった「箱根」を中心とした、歴史・温泉・景観が魅力の観光エリア。
「箱根」と「湯河原」は古くから宿場町として栄えたため、老舗の温泉宿が多い。
温泉街を歩き、飲食店や土産物屋を散策すると旅情を掻き立てられる。
大きく見える「富士山」や青く澄んだ「芦ノ湖」、パワースポットとして有名な「箱根神社」など、「箱根」にはフォトジェニックなスポットが盛りだくさん。
「小田原」には、15世紀に築かれた名城「小田原城」が再現された「小田原城址公園」がある。
天守閣の最上階から相模湾を一望できたり、侍の衣装や忍者の衣装を身に着け侍や忍者になりきったりすることも可能。
また、美しい漁村風景が残る「真鶴」では、遊覧船に乗り、原生林に囲まれた「真鶴岬」を眺められる。
神奈川を満喫するために必要な日数
神奈川の旅行プランを立てる際、何泊すれば充分に楽しめるのか気になるだろう。
神奈川は公共交通機関が充実しているので、エリアを1つ~2つに絞りさえすれば、さほど移動に時間がかからず、1泊2日でもほとんどのスポットを巡れる。
ただ、観光スポットが豊富なこともあり、3つ以上のエリアを巡る場合は、最低でも2泊3日は必要となる。
これまで紹介してきたエリア別の魅力と見どころ、これから紹介するモデルコースを参考に旅行の日数を決めてほしい。
神奈川の人気・定番観光スポットを巡る1泊2日のモデルコース
人気の観光地が多いだけに、神奈川のどこを旅行すれば良いか迷うだろう。
そんな時はこれから紹介するモデルコースを参考にしてほしい。
これから紹介するモデルコースなら、短期間で神奈川を代表する人気・定番観光スポットを楽しめる。
都会的な魅力と自然の恵み、歴史とロマンチックな景観、おまけにパワースポットまで、横浜エリア・湘南エリアの人気・定番スポットを網羅したプランとなっている。
移動距離も少なく、電車と徒歩だけで巡れるのも嬉しいポイントだ。
1日目:神奈川を代表する人気観光スポットが集まる「みなとみらい」を巡る
1日目は「横浜・川崎エリア」の中でも、特に有名な「みなとみらい」の人気観光スポットを巡る。
整備された都市の景観美とオーシャンビューを楽しみ、大きな複合商業施設でトレンドを押さえたショッピング、その後は横浜中華街で異国情緒を味わいながら肉まんやシュウマイを食べ歩きし、最終的に山下公園を散策するプランだ。
9:40 JR横浜駅からスタート
モデルコース1日目は、JR横浜駅からスタート。
JR京浜東北線に乗って、桜木町駅で下車。駅から歩いて約5分で次のスポット「横浜ランドマークタワー」へ到着する。
10:00 「横浜ランドマークタワー」で絶景を楽しむ
横浜のシンボル、地上70階、高さ296mの超高層ビル横浜ランドマークタワーはショッピングモールや飲食店、クリニックなどが入った複合施設。
その地上69階に位置する「スカイガーデン」は、360度の大パノラマを堪能できる展望フロアだ。
まずは横浜でも屈指の観光エリアである、みなとみらいの絶景を楽しもう。
10:30 「クイーンズスクエア横浜」でショッピングを満喫
みなとみらいの絶景を満喫したら、歩いて約6分の場所にある「クイーンズスクエア横浜」へ。
横浜「みなとみらい駅」の真上にあり、飲食店やファッション、雑貨の専門店が並ぶ「みなとみらい東急スクエア」や、コンサートホール「横浜みなとみらいホール」、ホテル「横浜ベイホテル東急」、ギャラリー「みなとみらいギャラリー」が一体となった大型商業施設「クイーンズスクエア横浜」。
アクセスの良さ、景観の良さ、規模の大きさ、オシャレさ、エンターティンメント性の豊かさ、あらゆる面において他の追随を許さぬ存在感ある複合施設になっている。
海を背景に立つ3つのシンボルタワーは、波をモチーフに作られたもの。
気になる施設やお店に立ち寄り、ショッピングと散策を楽しもう。
11:20 「YOKOHAMA AIR CABIN」から横浜の街並みを一望
クイーンズスクエア横浜から歩いて約7分の場所にある、YOKOHAMA AIR CABINの運河パーク駅に向かおう。
「YOKOHAMA AIR CABIN」は、新港地区の運河パークにある駅舎「運河パーク駅」とJR桜木町駅前の駅舎「桜木町駅」を結ぶ、世界最先端の都市型循環式ロープウェイ。
車窓から横浜を代表する美しい街並みを楽しもう。
11:50 「横浜中華街」で中華料理を味わう
YOKOHAMA AIR CABINの桜木町駅に到着したら、JRに乗り換えて、JR石川町駅へ。
駅から徒歩約10分で、日本三大中華街の一つである「横浜中華街」に到着。
様々な中華料理屋が立ち並び、食べ歩きにピッタリなグルメから、本格的な中華料理まで予算に合わせて楽しめる。
街並みを楽しみつつ、気になったお店でランチを味わおう。
13:50 「横浜元町ショッピングストリート」で買い物を満喫
ランチを食べたら、10分ほど歩いて「横浜元町ショッピングストリート」へ。
横浜元町ショッピングストリートは150年以上前にさかのぼる横浜開港当時、外国人御用達の店が集まって発達した商店街。
西洋風の洗練された雰囲気が漂う全長600mのメイン通りには、アパレルや雑貨店、インテリアショップなど、高感度のショップが軒を連ねる。
洗練されたカフェやレストランも多いので、休憩しつつ、ゆっくりショッピングを楽しもう。
15:50 「山下公園」で様々な景観を楽しむ
横浜元町ショッピングストリートで買い物を楽しんだら、歩いて約10分の場所にある「山下公園」へ向かおう。
海沿いにある7.4haの敷地の公園で、広々とした遊歩道、花壇、噴水などがあり、横浜市民や観光客の憩いの場となっている。
園内のモニュメントやバラを楽しみつつ、山下臨海線プロムナードに沿って歩き、横浜税関や神奈川県庁、大さん橋など「みなとみらい」の名スポットを眺めてみよう。
約1時間歩けば、次のスポットである「横浜赤レンガ倉庫」に到着する。
16:50 「横浜赤レンガ倉庫」でお土産を購入
明治から大正にかけて日本が世界に誇る最新鋭の倉庫として活躍した赤レンガ倉庫。
当時の面影を生かした2棟の倉庫の中に、ショップやレストラン、多目的ホールなどを有するカルチャー&ショッピングスポット。
横浜の老舗店やお土産屋もあるので、ここでお土産を購入していこう。
18:20 「万国橋」で美しい夜景を鑑賞
横浜赤レンガ倉庫から歩いて約5分で、「みなとみらい」の夜景の名所である「万国橋」へ到着。
橋の上からは「みなとみらい」を流れる運河と、明かりを灯したオフィスビルや観覧車を一望できる。
誰でも渡れる無料の橋なのも嬉しい。1日目の締めに横浜の美しい夜景をゆっくり眺めていこう。
- 住所
- 〒231-0001 神奈川県横浜市中区新港2丁目1
18:50 「ホテルニューグランド」で贅沢な時間を
夜景を満喫したら、横浜の夜景を楽しみつつ、歩いて20分の場所にある「ホテルニューグランド」へ。
歩き疲れていたら、タクシーの利用をお勧めする。
日本のクラシックホテルの代表であり、海を望む名所「山下公園」の真向かいに建つ港町横浜のランドマークを1日目の宿にしよう。
日本の宮大工の伝統技法と西洋のデザインが融合した、美しい内観と夜景、絶品グルメで旅の疲れを癒そう。
2日目:絶景と歴史的建造物が魅力の湘南・鎌倉を巡る
2日目は「鎌倉」の神社仏閣巡りでスタートし、「江ノ電」に乗って「江の島」へ。
歴史のロマン、四季折々の絶景、美しいオーシャンビューを存分に味わえる。
グルメやショッピングを楽しめるスポットもあるので、お楽しみに。
8:40 JR横浜駅からスタート
2日目のスタートもJR横浜駅から。
電車に乗って「JR北鎌倉駅」で降り、駅から歩いて約15分の「建長寺」へ。
9:30 「建長寺」で日本仏教と自然景観を満喫
日本初の禅の専門道場であり、400以上の末寺をもつ臨済宗建長寺派の大本山である建長寺。
伽藍配置は、総門、三門、仏殿、法堂などの主要な建物が一直線上に並ぶ禅寺特有の様式。
境内には国宝の蘭渓道隆像をはじめ、数多くの文化財がある。
四季折々の自然も美しく、鎌倉の自然と歴史文化を満喫できるだろう。
10:25 鎌倉のメインストリート「小町通り」で食べ歩き
建長寺の観光を終えたら、歩いてJR北鎌倉駅に戻って電車に乗ろう。
JR鎌倉駅で下車したら、歩いてすぐの「小町通り」へ。
赤い鳥居を入り口として北に向かう360mほどの道沿いに、地元の人々の日常を担う商店のほか、観光客向けの飲食店やみやげ物店など約250店がぎっしりと連なっている。
食べ歩きグルメとスイーツの宝庫であり、気になったお店をハシゴして楽しもう。
10:55 「鶴岡八幡宮」で風情と歴史を感じる
小町通りでグルメを堪能したら、歩いて10分ほどの「鶴岡八幡宮」へ。
鎌倉の中心に位置し、古くから親しまれている鶴岡八幡宮。
現在の本殿は、1828年に造営されたもので国の重要文化財に指定されている。
自然の景観が美しいことでも有名で、源平池では、春には桜、夏は蓮の花が咲き誇る。
風情や歴史を感じながら、境内を散策してみよう。
13:30 「鎌倉大仏殿高徳院」で鎌倉のシンボルを鑑賞
散策を終えたら、歩いて約10分の江ノ電鎌倉駅から江ノ電に乗って、長谷駅へ向かおう。
江ノ電のレトロな車体や車窓から眺める風景も満喫してほしい。
長谷駅に到着したら、周辺の飲食店で名物の「しらす丼」をランチにいただこう。
お腹を満たしたら、再び歩いて「鎌倉大仏殿高徳院」へ。
鎌倉の数ある名所の中でも絶大な人気を誇る、大異山高徳院清浄泉寺の本尊「阿弥陀如来坐像」。
強烈な存在感を放つ「鎌倉大仏」を外から眺めるだけでなく、内部も見学してみよう。
14:10 「海光山慈照院長谷寺」で鎌倉の絶景を堪能
鎌倉大仏を鑑賞したら、歩いて7分の場所にある「海光山慈照院長谷寺」を観光しよう。
鎌倉を代表する景勝地として知られ、「長谷観音」と呼ばれ親しまれている長谷寺。
四季折々の自然景観と歴史的建造物が調和した景観からは、鎌倉の魅力を存分に感じられるだろう。
紫陽花の名所でもあるため、6月には特に美しい景色が広がる。
15:10 「七里ヶ浜」で湘南ならでは景色を眺める
美しい景色を堪能したら、江ノ電長谷駅に戻り、再び江ノ電に乗ろう。
江ノ電七里ヶ浜駅で下車し、7分ほど歩けば七里ヶ浜に到着。
「日本の渚百選」にも選ばれている、全長約2.7kmの海岸線「七里ヶ浜」。
浜が狭いため、海水浴はできないが美しい景色を楽しめるので、浜沿いを散歩してみよう。
天気が良ければ湘南の海越しに、江ノ島・富士山・大島の山々を見渡せる。
歩き疲れたら、近くのオーシャンビューのおしゃれなレストランやカフェで一休みしていこう。
16:00 湘南エリアを代表する観光スポット「江の島」を散策
七里ヶ浜の次は、湘南エリアでも特に人気が高い「江の島」へ。
江ノ電七里ヶ浜駅から江ノ電江ノ島駅へ向かい、駅から歩いて15分ほどで到着する。
長く続く砂浜から、海に向かって突き出す砂州の先端に浮かぶ小島・江の島。
島内に鎮座する「江島神社」への参道「江の島弁財天仲見世通り」周辺に町があり、みやげ物店や食堂などのほか、一般住宅も多い。
古くから景勝地としても知られている。
絶景を楽しみつつ、島内を散策してグルメやお土産選び、観光を楽しもう。
18:00 「片瀬海岸」の夕景をゆっくり鑑賞
江の島を観光したら、旅の締めに湘南海岸が夕日で染まる絶景を見にいこう。
江の島から歩いて約8分の場所にある片瀬海岸へ向かい、そこから夕日が沈む湘南海岸を眺めよう。
天気が良ければ、夕日に照らされてシルエットになった富士山も見られる。
日本のシンボルである富士山と海、夕日というロマンチックな風景で神奈川の旅を締めよう。
神奈川旅行で外せないご当地グルメ3選
ご当地グルメも充実している神奈川。
ここでは、神奈川のご当地グルメのうち、絶対に外せないものを厳選して紹介する。
神奈川に訪れたら、これから紹介するグルメをぜひ食べてみよう。
1. サンマーメン
神奈川県のご当地ラーメン「サンマーメン」。
モヤシを意味する広東語「生(サン)」と、のせるを意味する「馬(マー)」を合わせて付けられた。
その名の通り、モヤシやニラ、白菜、人参、玉ねぎなどたっぷりの野菜、キクラゲ、肉といった具材を炒めてとろみをつけ、ラーメンスープのうえにのせた麺料理。
あんかけなのでスープが冷めにくく、熱々のまま食べられることが魅力で、寒い季節にぴったり。
味付けや具材などは店によって異なるが、スープは醤油ベースのものが多い。
横浜中華街にある有名店「聘珍樓(へいちんろう)」や、伊勢佐木長者町にある老舗「玉泉亭(ぎょくせんてい)」など、レトロで雰囲気ある中華屋で食べるのも旅の楽しみのひとつになる。
2. 横須賀海軍カレー
よこすか海軍カレーは、日本海軍で提供されていたメニューを再現した、レトロなカレーライス。
1908年に発行された軍隊食レシピ本に載っている調理法をもとに作られ、牛乳とサラダをセットで提供するのが原則。
横須賀市内の認定店以外では、「よこすか海軍カレー」と名乗れない。
肉と野菜がたっぷりと入ったとろみのあるルーは、辛味が前面に出るスパイシーなものというより、ほどよく全ての味が調和した、バランスの良い味わいになっている。
3. 生しらす丼
しらすとはイワシの稚魚のこと。新鮮な生しらすをたっぷりご飯に乗せたものが「生しらす丼」で、湘南エリアの名物料理として知られている。
生しらすは鮮度が落ちるのが早く、水揚げ当日にしか食べられないため、海沿いの地域限定のご当地グルメだ。
白く透き通ったしらすはキラキラと輝き、まるで宝石のよう。つるんとした舌触りとぷりっとした歯応えがクセになる味わい。
春が旬と言われるが、少し身の大きい秋しらすも春しらすに負けず劣らず美味しい。
1月〜3月中旬は、禁猟のため食べられないので注意しよう。
春の神奈川旅行プランに加えるべき桜の名所
自然にも恵まれている神奈川へ春に訪れるなら、桜の名所も旅行プランに加えてほしい。
桜に彩られ、普段の景観よりグッとロマンチックな風景を見られるだろう。
名前の通3つの池を有する「県立三ツ池公園」では、多種多様な品種の桜が時期をずらしながら、池の端を薄紅色に彩る。
約1000本の桜と池のコントラストで、絵画的な光景が望める。
復元された天守閣を囲むように桜が咲き誇る「小田原城址公園」は、夜になるとライトアップされ、より幻想的な景色へと変わる。
京都や鎌倉などから集められた、17棟の歴史ある建築物が点在する庭園「三溪園」では、春になると桜が古都の景観を彩り、古の京都や鎌倉に迷い込んだような気分を味わえる。
例年の桜の開花日と満開日、見頃は以下の表の通りだ。
しかし、その年の気候や気温、スポットによって開花日と満開日、見頃は前後するので、出発前に調べておくと安心だ。
- 開花日
- 3月25日
- 満開日
- 4月1日
- 桜の見頃
- 4月1日〜4月7日
参考:気象庁 さくらの開花状況
参考:気象庁 さくらの満開状況
秋の神奈川を彩る紅葉の名所
秋に神奈川を旅行するなら、紅葉の名所を旅行プランに加えることをお勧めする。
赤や黄色に色づいた木々が、景勝地をさらに趣深い絶景スポットにするからだ。
「丹沢湖」では、湖面に映る紅葉の紅色を湖畔から楽しんだり、ボートにのって湖上から見渡す限りに広がる紅葉を眺めたりできる。
「大山阿夫利神社下社」は、参道の階段や周囲の山々が真っ赤に色付き、神秘的な雰囲気を醸し出す。
「箱根美術館」にある庭園「神仙郷」は、秋になると200本以上のモミジが一斉に色づき、苔むした日本庭園がより一層、趣深くなる。
神奈川の紅葉スポットは、例年、10月下旬から12月上旬に見頃を迎える。
しかし、その年の気候や気温、スポットによって見頃は前後するので、出発前に紅葉の状況を確認しておこう。
神奈川旅行に関するよくある質問
Q
神奈川を旅行するのにお勧めの季節は?
桜や紅葉が美しく、また生しらす丼も食べられる春か秋です。
Q
親子旅行でお勧めの神奈川の観光スポットは?
親子で楽しめる観光スポットの多い江ノ島がお勧めです。
まとめ
この記事では「神奈川」の魅力と有名観光スポットから、ご当地グルメ、旅行する際に押さえておくべきお得な情報、具体的なモデルコースまで紹介してきた。
記事を参考に旅行すれば、神奈川の多面的な魅力を満喫できるだけでなく、日本ならではの趣深い体験ができる。
神奈川の観光スポットについてもっと知りたくなった人は、この記事も併せて読んでみよう。