【府中観光ガイド】歴史と自然、競馬を満喫!人気スポット・グルメ・モデルコース

【府中観光ガイド】歴史と自然、競馬を満喫!人気スポット・グルメ・モデルコース

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筆者 :  GOOD LUCK TRIP

東京都のほぼ中央に位置し、京王線に乗れば新宿から20〜30分ほどでアクセスできる「府中」。
駅前には商業施設が並び、暮らしやすい街として知られている一方、少し歩けば約1,900年の歴史を持つ神社や古代の国府跡、国の天然記念物に指定されたケヤキ並木が姿を現す。
日本最大規模の「東京競馬場」、四季折々の花を楽しめる「府中市郷土の森博物館」、美術館や公園、工場見学など、世代を問わず楽しめるスポットも充実している。
古代から続く歴史と武蔵野の自然、競馬の熱気、地元で愛されてきた味。そのすべてが、都心から気軽に訪れられる距離に凝縮されているのが府中の魅力だ。
本記事では、初めて府中を訪れる人に向けて、外せない観光スポットや体験、グルメ、お土産、宿泊施設、王道の1日モデルコースまでまとめて紹介する。

府中ってどんなところ?

府中は、東京都のほぼ中央に位置する街。
京王線「府中」駅へは新宿から乗り換えなしでアクセスでき、都心からの日帰り旅行先としても便利だ。
街の歴史は古く、7世紀末から8世紀初頭頃には、武蔵国と呼ばれた現在の東京都・埼玉県神奈川県の一部を治める国府が置かれた。
政治・経済・文化の中心地として発展し、江戸時代には甲州街道の宿場町としても栄えた。
その歴史を今に伝えるのが、「大國魂神社」を中心に点在する史跡だ。
府中駅から神社へと続く「馬場大門のケヤキ並木」、かつての国庁の規模を感じられる「武蔵国府跡」、国司の居宅兼執務室を柱で再現した「国司館と家康御殿史跡広場」などが徒歩圏内に集まっている。
何気なく歩いていた道が、実は1,000年以上前の武蔵国の中心だったと知れば、街の景色も違って見えてくるはずだ。
また、府中は豊かな自然とエンターテインメントの街でもある。
梅やあじさい、彼岸花、紅葉を楽しめる「府中市郷土の森博物館」、貴重なムサシノキスゲが咲く「浅間山公園」、競馬観戦だけでなく博物館や日本庭園も備える「東京競馬場」など、訪れる時期や旅の目的によって多彩な過ごし方を選べる。
歴史をじっくり巡る旅も、家族で遊ぶ休日も、競馬やグルメを満喫する1日もかなえてくれる。
一度訪れると、次は違う季節に歩いてみたくなる奥深さが、府中にはある。

武蔵国の守り神としてお祀りした「大國魂神社」
武蔵国の守り神としてお祀りした「大國魂神社」

府中へのアクセスと観光のポイント

府中観光の中心となる京王線「府中」駅へは、新宿から乗り換えなしでアクセスできる。
大國魂神社、馬場大門のケヤキ並木、武蔵国府跡、府中駅周辺の飲食店などは徒歩で巡りやすい。
JR武蔵野線・南武線「府中本町」駅は、国司館と家康御殿史跡広場、大國魂神社、東京競馬場へのアクセスに便利。
「府中」駅と「府中本町」駅の間にも史跡や飲食店が点在するため、二つの駅を結ぶように歩くと効率よく観光できる。
府中の森公園府中市美術館へは京王線「東府中」駅、府中市郷土の森博物館やビール工場方面へは「分倍河原」駅からバスを利用すると便利だ。浅間山公園へ向かう場合もバスを活用しよう。
初日は府中駅・府中本町駅周辺の歴史散策、別の日には東京競馬場、郷土の森、東府中の公園と美術館というように、目的を絞るとゆったり楽しめる。

府中の人気観光スポット10選

府中には、街の成り立ちを物語る史跡から、自然・アート・競馬を楽しめる施設まで、多彩な観光スポットが点在している。
初めての府中観光で、まず訪れてほしい10か所を紹介しよう。

1. 約1,900年の歴史と深い緑に包まれる「大國魂神社」

府中を代表する名所が、武蔵国の守護神を祀る「大國魂神社」だ。
その歴史は約1,900年に及び、厄除けや縁結びのご利益がある神社として親しまれている。
大鳥居をくぐると、都心近郊とは思えないほど静かで落ち着いた空気に包まれる。
朱塗りの中雀門や随神門、風格ある拝殿など見どころが多く、境内には安産祈願で信仰を集める「宮乃咩神社」をはじめ、複数の摂社が鎮座する。
本殿の裏手に立つ大イチョウも見逃せない。
樹齢は1,000年を超えるとされ、堂々と枝を広げる姿は迫力満点。長い歴史を重ねてきた大國魂神社を象徴する存在だ。
神輿や大太鼓を収める「宝物殿」は、土・日曜、祝日、神社祭礼日に見学できる。
大國魂神社では年間を通じて数多くの祭りが催されるため、開催時期に合わせて訪れるのもお勧めだ。

武蔵国の守護神を祀る1900年以上の歴史をもつ神社
武蔵国の守護神を祀る1900年以上の歴史をもつ神社

2. 歩くだけで府中の歴史を感じられる「馬場大門のケヤキ並木」

京王線「府中」駅から大國魂神社へ向かって、約500mにわたり続く「馬場大門のケヤキ並木」。
約120本のケヤキが立ち並び、ケヤキ並木としては唯一、国の天然記念物に指定されている。
並木の起源には、平安時代に源頼義・義家父子が苗木を寄進したという説や、江戸時代に徳川家康が馬場を寄進した際に整備されたという説が残る。
最も古いケヤキは樹齢約400年。大國魂神社の大鳥居脇に立ち、今も参拝者を見守っている。
新緑の季節には瑞々しい緑が頭上を覆い、秋には色づいた葉が街を彩る。
歴史ある参道でありながら、市民が行き交う日常の道でもあるのが、この並木の魅力だ。
府中駅に到着したら、まずは木漏れ日の下をゆっくり歩き、大國魂神社へ向かってみよう。

けやき並木としては唯一の国指定天然記念物
けやき並木としては唯一の国指定天然記念物

3. かつての武蔵国の中心地を訪ねる「武蔵国府跡」

現在の府中が、かつて武蔵国の中心だったことを目に見える形で伝えてくれるのが「武蔵国府跡」。
奈良時代初期から平安時代中期にかけて、各国には国司が政務を行う国庁が置かれ、その周辺の都市は国府と呼ばれていた。
30年以上に及ぶ発掘調査により、大國魂神社の境内とその東側一帯に、国府の中枢となる国衙が存在していたことが明らかになった。
史跡には朱色の柱が立ち、発掘で確認された建物の柱の位置を示している。
柱が並ぶ範囲を眺めれば、1,000年以上前にここで政務が行われ、人や物が行き交っていた様子を想像できるだろう。
道路上にも柱跡を示す朱色の印があるので、足元にも注目しながら歩いてみてほしい。

かつて政治・行政の中心地だった場所
かつて政治・行政の中心地だった場所

4. 古代と江戸時代、二つの歴史が交差する「国司館と家康御殿史跡広場」

JR「府中本町」駅から徒歩約2分の場所にある「国司館と家康御殿史跡広場」。
飛鳥・奈良時代の初め頃から平安時代の終わり頃まで、武蔵国を治めた国司の居宅兼執務室があった場所だ。
広場には直径約30cm、高さ約2.4mの柱が立ち、当時の建物を実物大で再現している。
平面の遺構を見るだけでは想像しにくい建物の広がりも、柱の間を歩くと、その大きさを体で感じられる。
設置されたQRコードを読み込めば、CGによる復元映像も楽しめる。
さらに、この場所には徳川家康が鷹狩りを行う際に滞在した御殿もあったとされる。
古代の国司と江戸時代の徳川家康。異なる時代の歴史が同じ場所で重なる、府中ならではの史跡だ。

CGを駆使した史跡広場
CGを駆使した史跡広場

5. 歴史も自然も一度に満喫できる「府中市郷土の森博物館」

約14万㎡もの広大な敷地に、府中の歴史・民俗・自然を凝縮した「府中市郷土の森博物館」。
博物館本館には常設展示とプラネタリウムがあり、屋外には昔の農家や町屋、歴史的建造物が移築・復元されている。
旧府中町役場や旧府中郵便取扱所などが並ぶ一角は、かつての府中の街を縮図にしたような空間。
建物の中を見学しながら歩けば、江戸時代から昭和初期にかけての人々の暮らしを身近に感じられる。
さらに奥へ進むと、水車小屋や滝、芝生広場、水遊びの池など、自然豊かな景観が広がる。
園内では梅、あじさい、彼岸花、モミジ、イチョウなどが季節ごとに表情を変え、何度訪れても新しい風景に出会える。
茶室「梅欅庵」で呈茶が行われている日には、日本庭園を眺めながら抹茶を味わうのもお勧め。
歴史を学び、花を眺め、ゆっくりと散策できる、府中観光の中核となるスポットだ。

四季折々の森の自然が楽しめる博物館
四季折々の森の自然が楽しめる博物館

6. 競馬を知らなくても1日遊べる「東京競馬場」

「日本ダービー」や「天皇賞(秋)」、「ジャパンカップ」など、日本を代表するレースの舞台となる「東京競馬場」。
1933年に完成して以来、数々の名馬と名勝負を生み出してきた日本最大規模の競馬場だ。
フジビュースタンドから望む広大なコースと、競走馬が一斉に駆け抜ける光景は圧巻。
レース前の競走馬を間近に見られるパドックや、世界最大級のマルチ画面、芝生エリアなど、観戦場所によって異なる臨場感を楽しめる。
魅力はレースだけではない。
場内には競馬の歴史や仕組みを学べる「JRA競馬博物館」、桜や紅葉が美しい日本庭園、子どもが遊べる公園などがあり、競馬初心者や家族連れでも過ごしやすい。
飲食店も充実し、「大穴ドーナツ」やかつカレーなど、競馬にちなんだ験担ぎグルメを探す楽しみもある。
馬の美しさに触れ、レースの熱気を味わい、競馬文化を学ぶ。
東京競馬場を目的に、府中で丸1日過ごす価値は十分にある。

日本最大規模の競馬場
日本最大規模の競馬場

7. 公園の緑とともにアートを楽しむ「府中市美術館」

「府中の森公園」の中に立つ「府中市美術館」は、「生活と美術=美と結びついた暮らしを見直す美術館」をテーマにした施設。
江戸時代後期から現代までの絵画を中心に、2,200点を超えるコレクションを収蔵している。
2階には企画展示室と常設展示室・牛島憲之記念館があり、コレクションの中から選ばれた作品を鑑賞できる。
1階には無料で利用できる美術図書室、市民ギャラリー、ミュージアムショップ、カフェがあり、展覧会を見ない日でも気軽に立ち寄れる。
創作室や子ども造形室では、幅広い年齢層を対象としたワークショップも行われている。
アートを鑑賞した後は、公園の緑の中を散歩したり、カフェで余韻に浸ったり。慌ただしい日常から少し離れ、感性をゆっくりと解きほぐせる場所だ。

府中の森公園にたたずむ美術館で選りすぐりのアートに触れる
府中の森公園にたたずむ美術館で選りすぐりのアートに触れる

8. 親子でのびのび遊べる「府中の森公園」

緑に囲まれた森や丘、水辺の広場、運動施設がそろう「府中の森公園」。
園内にはカラフルな遊具があり、夏には水遊びも楽しめるため、子ども連れの休日にぴったりだ。
公園のシンボルは、「花のプロムナード」に続く桜並木。
春には桜が一斉に咲き、公園全体が華やかな雰囲気に包まれる。
敷地内には彫刻作品も点在しているので、アートを探しながら散策するのも楽しい。
府中市美術館と合わせて巡れば、自然とアートをどちらも満喫できる。
広い空の下でのんびり過ごしたい時に訪れたい、市民の憩いの場だ。

森と丘と水辺のあるファミリースポーツ公園
森と丘と水辺のあるファミリースポーツ公園

9. 府中だけの花と富士山の眺望に出会う「浅間山公園」

標高約80mの堂山、中山、前山という3つの頂を持つ「浅間山公園」。
多摩の台地が削られていくなかで小高い丘として残り、現在は雑木林に覆われた自然豊かな公園として整備されている。
最大の見どころは、5月上旬に見頃を迎える「ムサシノキスゲ」。
浅間山公園だけに自生する貴重な植物で、新緑の雑木林に鮮やかな黄色の花が揺れる風景は、この場所ならではだ。
園内には浅間神社やおみたらし神社が鎮座し、野鳥や山野草を観察しながら散策できる。
空気が澄んだ日には「関東の富士見百景」に選ばれたビューポイントから富士山を望めることも。
大がかりな登山の準備をせず、身近に武蔵野の自然を感じられるのがうれしい。

標高80mの浅間山を中心とする自然豊かな公園
標高80mの浅間山を中心とする自然豊かな公園

10. 市場ならではの活気とグルメに出会う「大東京綜合卸売センター」

1966年に開場した「大東京綜合卸売センター」は、プロだけでなく一般客も自由に買い物できる市場。
鮮魚や精肉、青果、乾物、アジア食材、雑貨など、75以上の専門店が並ぶ。
朝の水産コーナーには鮮魚店やまぐろ専門店、干物店などが集まり、市場らしい活気に満ちている。
人気商品は早い時間に売り切れることもあるため、買い物を目的にするなら朝から訪れたい。
海鮮、カレー、アジア料理、とんかつなどを味わえる飲食店もあり、市場を歩いた後の腹ごしらえにも困らない。
プロ仕様の調理道具や食器、包丁を扱う店もあるので、日本らしい実用品をお土産に選ぶのもお勧めだ。

買い物も食事も楽しめる、府中の食を支える市場
買い物も食事も楽しめる、府中の食を支える市場

府中で楽しみたい特別な体験2選

名所を眺めるだけでなく、自分で体を動かし、味わい、学べる体験も府中の魅力。
旅の記憶をより鮮やかにしてくれる、府中ならではの体験を紹介しよう。

1. 「サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野」でビール造りを学ぶ

「ザ・プレミアム・モルツ」が誕生した「サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野」。
東京都内にあるサントリー初のビール工場で、天然水にまでこだわるものづくりと、造り手の思いに触れられる。
ツアーでは、素材選びや仕込、貯酒、パッケージングなどの工程を見学。
ビジュアルムービーやVR体験も取り入れられ、普段何気なく飲んでいるビールが完成するまでを五感で学べる。
見学後は、注ぎたての「ザ・プレミアム・モルツ」などを試飲。
工場だからこそ味わえる一杯を前にすれば、ビール造りへの理解も一段と深まるだろう。
併設ショップでは工場製造のビールやオリジナルグッズも購入できる。

「ザ・プレミアム・モルツ」ブランドのおいしさを発見できる工場
「ザ・プレミアム・モルツ」ブランドのおいしさを発見できる工場

2. 「芸道殺陣波濤流 高瀬道場」でサムライの所作を体験

映画やテレビ、舞台の殺陣・アクション指導を行う「芸道殺陣波濤流 高瀬道場」。
数々の有名作品に携わった専門のインストラクターから、演技としての殺陣を学べる道場だ。
ワークショップでは、伝統的な袴と着物に着替え、刀の持ち方や構え、斬り方、斬られ方などを練習する。
基本動作を身につけたら、熟練の殺陣師を相手に即興の立ち回りにも挑戦。
一見激しく見える斬り合いの場面が、相手との呼吸や緻密な動きによって作られていることがわかる。
最後はサムライ姿で記念撮影。
日本の伝統文化と映像表現の奥深さを、体を動かしながら実感できる特別な時間になるはずだ。

日本古来の剣術を学び、サムライの世界へ足を踏み入れよう
日本古来の剣術を学び、サムライの世界へ足を踏み入れよう

四季折々の景観を楽しめる府中の花スポット

府中は、季節を変えて何度も訪れたくなる街だ。
早春の梅から春の桜、初夏のあじさい、秋の彼岸花と紅葉まで、街の各所で四季の移ろいを感じられる。

冬の終わりを彩る「府中市郷土の森博物館」の梅

梅の名所として知られる「府中市郷土の森博物館」。
早春になると多彩な品種の梅が次々と花を咲かせ、白や淡紅、濃紅の花が園内を彩る。
古い建物や水辺の景観と梅が重なる風景には、どこか懐かしい日本の春の趣がある。

園内を彩る美しい梅の花
園内を彩る美しい梅の花

春の府中を歩く桜巡り

大國魂神社では、神楽殿前に立つしだれ桜が有名。
朱塗りの社殿と優美に垂れる桜の枝が、境内に華やかな春を運んでくれる。
「府中公園」と「桜通り」も府中を代表する桜の名所だ。
桜通りには約1.1kmにわたってソメイヨシノが並び、満開の時期には桜のトンネルのような景観が広がる。
多摩川沿いの「府中多摩川かぜのみち」では、川辺の開放感と桜を同時に楽しめる。

「府中多摩川かぜのみち」の桜
「府中多摩川かぜのみち」の桜

初夏に咲くムサシノキスゲとあじさい

5月上旬には、浅間山公園だけに自生するムサシノキスゲが見頃を迎える。
新緑の雑木林を背景に咲く黄色い花は、府中でしか出会えない特別な景観だ。
5月下旬から7月初旬頃にかけては、府中市郷土の森博物館を色とりどりのあじさいが彩る。
雨の日には花の色がより鮮やかに見え、傘を差しながら散策する時間も風情に満ちている。

浅間山公園でしか見られない「ムサシノキスゲ」
(写真提供:武蔵野の公園パートナーズ) 浅間山公園でしか見られない「ムサシノキスゲ」

彼岸花と紅葉に包まれる秋

秋の府中市郷土の森博物館では、朱赤色の彼岸花が園内を染める。
白い彼岸花も咲き、紅白の花が入り交じる景色は幻想的だ。
秋が深まれば、モミジやイチョウ、ケヤキが赤や黄色に色づく。
特に、無数のモミジが滝を囲む「もみじの滝」は絶好の撮影スポット。
馬場大門のケヤキ並木や東京競馬場の日本庭園でも、秋ならではの風景を楽しめる。

府中市郷土の森博物館の彼岸花
府中市郷土の森博物館の彼岸花

府中で日本の歴史と文化に触れられる祭り5選

大國魂神社では、毎日行われる御日供祭を含めると、年間400近い祭りが行われている。
なかには1,000年以上続くものもあり、季節ごとに異なる日本の歴史や信仰、街の活気に触れられる。

1. 大きな熊手が並ぶ「大鷲神社例祭・酉の市」

商売繁盛や開運を願う祭りで、境内には縁起物の熊手を扱う店が並ぶ。
華やかな飾りが付いた大小さまざまな熊手を眺めるだけでも楽しく、日本の年の瀬らしい活気を感じられる。

縁起物の熊手
縁起物の熊手

2. 盛大な豆まきで賑わう「節分祭」

春の始まりを前に、災厄を払い福を招く節分祭。
豆まきが行われる境内は多くの参拝者で賑わい、日本ならではの季節行事を体感できる。

豆をまき、福の招来を祈願する
豆をまき、福の招来を祈願する

3. 大國魂神社最大の例大祭「くらやみ祭」

武蔵国の国府祭を起源とし、1,000年以上の歴史を持つ「くらやみ祭」。
神輿や大太鼓、山車の巡行など見どころが多く、府中の街全体が熱気に包まれる。
東京都指定無形民俗文化財にも指定されている、府中を代表する祭りだ。

大太鼓と神輿が市内を練り歩く、武蔵国伝統の祭り
大太鼓と神輿が市内を練り歩く、武蔵国伝統の祭り

4. 府中の夏の風物詩「すもも祭」

境内にすももを売る店が並び、夏の訪れを感じさせる祭り。毎年7月20日に開催される。
参拝とともに旬の味覚を楽しめるのも魅力だ。

多くの露店が並び賑わう境内
多くの露店が並び賑わう境内

5. 秋を代表する神楽の祭り「秋季祭くり祭」

毎年9月27・28日に行われる秋季祭。境内で神楽が奉納され、夜には行灯の灯りが幻想的な雰囲気を生み出す。
日中とは異なる大國魂神社の表情と、秋の風情を楽しめる祭りだ。

境内には250本の行灯が並ぶ
境内には250本の行灯が並ぶ

府中で味わいたい人気グルメ7選

史跡や公園を歩いた後は、府中で長く愛されてきた味を堪能しよう。
老舗の日本料理から自家焙煎のコーヒー、地元食材と日本酒を楽しめる立ち飲み店まで、旅の目的に合わせて選びたい7店を紹介する。

1. 熟練の板前が握る寿司を味わう「日本料理 三松本店」

府中駅から徒歩約1分の場所にある、昔ながらの雰囲気を残す日本料理店。
毎日豊洲市場から仕入れる魚介を使い、熟練の板前が寿司や刺身、焼き物などを仕上げる。
目の前で寿司を握る様子を楽しめるカウンターと、ゆったり過ごせる座敷があり、ひとり旅から家族での食事まで利用しやすい。
ランチはにぎり寿司、定食、丼、会席御膳など選択肢が多く、府中観光の途中に本格的な和食を味わいたい時にお勧めだ。

板前が目の前で寿司を握ってくれるカウンター席
板前が目の前で寿司を握ってくれるカウンター席

2. 日本庭園を眺めながらうな重を味わう「うなぎ・日本料理 魚元」

江戸末期から明治初頭頃に開業した、歴史ある日本料理店「魚元」。
府中駅から歩ける距離にありながら、大通りから外れた店には日本庭園が造られ、隠れ家のような落ち着いた時間が流れる。
名物は、愛知県産のうなぎを使ったうな重。
柔らかな身に香り高い山椒を添えれば、うなぎの旨みが一層引き立つ。
府中の歴史を巡った後、風情ある空間でゆっくり食事を楽しみたい人にぴったりだ。

日本庭園を眺めながら、愛知県産のうな重が味わえる。
日本庭園を眺めながら、愛知県産のうな重が味わえる。

3. 旬の魚介と熟成魚に出会う「味処 佐とう」

京王線・JR南武線「分倍河原」駅から徒歩約3分。
日本料理、懐石、寿司の修業を積んだ店主が、旬の食材を使った創作和食を提供する。
特に人気なのが、全国から仕入れた魚を使うお造りや海鮮丼。
店主が時間をかけて研究した熟成魚は、余分な水分を抜くことで旨みが凝縮され、自家製の出汁醤油ともよく合う。
ランチにもディナーにも利用でき、魚料理を目当てに訪れたくなる一軒だ。

新鮮な海の幸を使った本格和食を堪能できる
新鮮な海の幸を使った本格和食を堪能できる

4. 大國魂神社の参拝前後に立ち寄りたい「府中砂場」

JR「府中本町」駅から徒歩約3分、大國魂神社にも近いそば店。
地元の学生や家族連れ、参拝客で賑わう店内で、添加物不使用の自家製麺を味わえる。
お勧めは、2段重ねのざるそばに大根のツマをたっぷりのせ、ごぼうとメゴチの天ぷらを添えた「砂場の盛り上げそば」。
ツルリとしたそばと大根の歯ごたえが心地よく、散策後のお腹もしっかり満たしてくれる。

参拝客や地元客で賑わう、自家製麺のそば店
参拝客や地元客で賑わう、自家製麺のそば店

5. 150年以上続く洋菓子とイタリアンの店「モナムール 清風堂本店」

明治元年創業の「モナムール 清風堂本店」は、大國魂神社のすぐそばにある老舗。
1階はフランス菓子のパティスリー、2階はイタリアンレストランとして営業している。
ショーケースにはケーキや焼き菓子がずらりと並び、店名を冠したカスタードムースといちごのケーキ「モナムール」も味わえる。
散策途中のカフェタイムにも、魚介を使った本格イタリアンを楽しむ食事にも利用できる。

旬のフルーツなどを使ったケーキは30種類以上
旬のフルーツなどを使ったケーキは30種類以上

6. 一杯の個性と向き合う「コフィア エクスリブリス ケトル」

東府中の住宅街に佇む、スペシャルティコーヒーのロースター&喫茶。
厳選した豆を店内で丁寧に焙煎し、豆本来の香りや味わいを楽しめるコーヒープレスで提供する。
自家製のお菓子とともに一杯を味わい、気に入った豆は購入することも可能。
豆の産地をイメージした型染めのイラストカードが添えられ、コーヒー好きへのギフトにもお勧めだ。

趣のある一軒家のお店
趣のある一軒家のお店

7. 日本酒と府中野菜の小皿料理を楽しむ「直会スタンド宮」

大國魂神社のすぐそばにある、気軽に立ち寄れるスタンディングスタイルの店。
月替わりでそろえる日本酒と、府中野菜を取り入れた小皿料理を楽しめる。
メニューには日本酒の特徴が詳しく書かれているので、銘柄に詳しくなくても選びやすい。
元フレンチシェフの店主が作る料理は、天ぷらからリエットまで和洋さまざま。
参拝や街歩きの締めくくりに、少しずつ料理とお酒を味わいながら旅を振り返ってみてはいかがだろうか。

厳選の日本酒と小皿料理を気軽に味わえる立ち飲みスタンド
厳選の日本酒と小皿料理を気軽に味わえる立ち飲みスタンド

府中で買いたい定番のお土産

府中の旅を持ち帰るなら、長く愛される銘菓や地酒、土地の魅力が詰まった商品を選びたい。

老舗菓子店「青木屋」の武蔵野菓子

1893年創業の「青木屋」は、府中を代表する老舗菓子店。
名物の「武蔵野日誌」は、ミニサイズのバームクーヘンにチョコレートクリームやホワイトチョコクリームを詰めた、武蔵野を代表する銘菓だ。
沖縄県産黒糖を使った生地で北海道産小豆の自家製餡を挟む「日々是くろどら」も人気。
府中駅近くの「府中けやき並木通り店」は観光途中に立ち寄りやすく、「郷土の森工場売店」では定番品や季節の商品に加え、製造過程で形が不ぞろいになった菓子などをサービス品として販売している。

丁寧に作られた和菓子が並ぶ
丁寧に作られた和菓子が並ぶ

府中の地酒「國府鶴」

旧甲州街道沿いで1860年から続く「酒座 中久本店」では、府中の地酒「國府鶴」を購入できる。
店内には日本酒をはじめ、焼酎、ワイン、ウイスキーなどが並び、その時期ならではの銘柄もそろう。
数種類を試せる飲み比べセットで自分好みの味を探してから、お土産の一本を選ぶのも楽しい。
併設の蔵カフェでは、酒粕を使ったドリンクやスイーツも味わえる。

店内には日本酒をはじめ世界各地のお酒が並ぶ
店内には日本酒をはじめ世界各地のお酒が並ぶ

府中の特産品が集まる「府中市郷土の森観光物産館」

「府中市郷土の森博物館」の正門近くにある物産館。
府中市産の野菜や卵、加工品、菓子などが並び、地域の味を一度に見比べられる。
府中産の果物を使ったジャムやせんべい、金平糖に加え、実際に使われた蹄鉄を洗浄・研磨した「FUCHU LUCKY HORSESHOE」も府中らしいお土産。
東京競馬場がある街ならではの縁起物として、旅の記念に選びたい。

府中育ちのおいしい食材や食品を販売、提供する物産館
府中育ちのおいしい食材や食品を販売、提供する物産館

府中観光の拠点にお勧めの宿泊施設3選

日帰りでも楽しめる府中だが、競馬場や工場見学、周辺の多摩エリアまで巡るなら、1泊して時間に余裕を持たせるのもお勧めだ。

1. 府中駅直結で雨の日も快適な「ホテル ケヤキゲート 東京府中」

京王線「府中」駅から屋根付きの歩行者デッキで直結し、徒歩約1分。
雨の日でも移動しやすく、府中の中心部を観光する拠点として便利なホテルだ。
客室はシングルからトリプルまでそろい、ひとり旅、家族旅行、友人との旅など目的に合わせて選べる。
朝食には和洋ビュッフェが用意され、翌日の観光へ向けてしっかりエネルギーを補給できる。

観光の拠点に便利な京王線府中駅直結ホテル
観光の拠点に便利な京王線府中駅直結ホテル

2. 食と競馬の余韻まで楽しめる「ホテルコンチネンタル府中」

府中駅から徒歩約1分の「ホテルコンチネンタル府中」。
館内には3つのレストランがあり、自社農場「東北牧場」で育てた野菜やハーブ、卵などを生かした料理を味わえる。
「レストランコルト」では、名馬をイメージした競馬カクテルも提供。
東京競馬場で過ごした日の締めくくりに、競馬の余韻を楽しみながらグラスを傾けるのもいい。
全客室に上質なベッドを備え、歩き疲れた体をゆっくり休められる。

館内レストランではオリジナリティあふれる料理を提供している
館内レストランではオリジナリティあふれる料理を提供している

3. 東府中を拠点にゆったり過ごせる「マロウドイン東京」

京王線「東府中」駅の目の前にあり、徒歩約1分で到着できる「マロウドイン東京」。
駅前の便利な立地ながら、落ち着いた住宅地にあり、静かに滞在できる。
温かみのある客室と、必要なものを選べるアメニティバーを用意。
館内の中国料理レストランは、本格的な料理を気軽に楽しめる店として地元でも親しまれている。
府中の森公園や府中市美術館を巡る旅、多摩エリアへ足を延ばす旅の拠点にも使いやすい。

京王線の東府中駅から徒歩1分という好立地
京王線の東府中駅から徒歩1分という好立地

初めての府中を満喫する王道1Dayモデルコース

府中を初めて訪れるなら、府中駅と府中本町駅周辺の歴史スポットから、府中市郷土の森博物館へ向かうコースがお勧め。
古代から続く歴史、武蔵野の自然、地元グルメ、お土産探しまで、府中の魅力をバランスよく楽しめる。

9:30|府中駅から「馬場大門のケヤキ並木」へ

京王線「府中」駅に到着したら、大國魂神社へ続くケヤキ並木を歩こう。
朝の柔らかな光が差し込む並木道は気持ちがよく、これから始まる旅への期待を高めてくれる。

10:00|「大國魂神社」で府中の旅の始まりを告げる

大鳥居をくぐり、拝殿へ。
参拝した後は、境内の摂社や御神木の大イチョウ、公開日であれば宝物殿を巡る。
約1,900年の歴史に触れれば、府中という街の時間の厚みを感じられるだろう。

11:00|「武蔵国府跡」で古代の府中を想像する

大國魂神社の東側にある武蔵国府跡へ。
朱色の柱が示す建物の規模を確かめながら、武蔵国を治める役人たちが働いていた時代に思いを巡らせよう。

11:30|「国司館と家康御殿史跡広場」を見学

府中本町駅近くまで歩き、国司館と家康御殿史跡広場へ。
実物大の柱の間を歩き、スマートフォンで復元映像を見れば、古代の建物がより立体的に感じられる。

12:15|老舗の味でランチタイム

昼食は、大國魂神社近くの「府中砂場」や、府中駅前の「日本料理 三松本店」へ。
自家製そばを気軽に味わうか、熟練の板前が作る寿司や和食を楽しむか、その日の気分に合わせて選ぼう。

13:30|「府中市郷土の森博物館」をじっくり散策

午後はバスなどを利用して、府中市郷土の森博物館へ。
博物館本館、復元建築、季節の花、水辺の景観を巡る。
プラネタリウムを観覧する場合は、時間に余裕を持って計画したい。
呈茶が行われていれば、茶室「梅欅庵」で抹茶をいただくのもお勧め。
歴史と自然に包まれて過ごす時間が、旅の歩みをゆるやかにしてくれる。

16:00|物産館と「青木屋」でお土産探し

博物館を楽しんだ後は、正門近くの「府中市郷土の森観光物産館」へ。
府中産の農産物や加工品、FUCHU LUCKY HORSESHOEなどをチェックしよう。
さらに近くの「青木屋 郷土の森工場売店」に立ち寄り、武蔵野日誌や日々是くろどらを購入。
自分用にひとつ味わえば、府中で長く愛されてきた理由がわかるはずだ。

17:30|「酒座 中久本店」で府中の地酒を選ぶ

府中駅周辺へ戻り、旅の最後は「酒座 中久本店」へ。
日本酒の飲み比べを楽しみながら、府中の地酒「國府鶴」をお土産に選ぼう。
もう少し府中の夜を楽しみたいなら、大國魂神社近くの「直会スタンド宮」で日本酒と小皿料理を味わうのもいい。
歴史と自然を巡った1日を思い返しながら、ゆっくりと旅を締めくくろう。

東京競馬場を訪れる日は別の1日プランがお勧め

東京競馬場は、レース観戦、場内グルメ、JRA競馬博物館、日本庭園、お土産探しまで楽しむと丸1日過ごせる。
競馬開催日に訪れるなら、東京競馬場を旅の主役に据え、夕方から府中駅周辺で食事や宿泊を楽しむプランがお勧めだ。

東京競馬場
東京競馬場

まとめ

古代の武蔵国の中心として栄え、約1,900年の歴史を持つ大國魂神社を擁する府中。
歴史の街という印象だけに収まらず、日本最大規模の東京競馬場、四季の花に包まれる博物館、アート、工場見学、殺陣体験、老舗グルメなど、多彩な魅力が詰まっている。
ケヤキ並木を歩き、神社に参拝し、朱色の柱から古代の街を想像する。
季節の花に足を止め、地元の味を楽しみ、旅の終わりに府中の地酒を選ぶ。
都心からわずかな時間で訪れられる場所に、こんなにも濃密な旅が待っている。
まずは大國魂神社と武蔵国府跡を中心に、府中の歴史を巡る1日から始めてみてほしい。
次は桜の季節、競馬の開催日、梅や紅葉の頃へ。
訪れるたびに新しい表情を見せてくれる府中へ、出かけてみよう。