寺坂棚田

日本ならではの田園風景が広がる埼玉県内最大級の棚田。全体面積が約5.2ha、そのうち田んぼの面積は4haほどある。

武甲山を背景にゆるやかな傾斜地に広がる水田は、初夏の田植えから、初秋には黄金の稲穂、朱色の彼岸花など、里山の風景が四季を通して楽しめる。また、夏は約600個のかがり火が点灯する「ホタルかがり火まつり」が行われ、都会では味わうことができない一夜限りの幻想空間を創り出す。また秋には、約200万球の真っ赤な彼岸花が一面に咲き誇る見頃に合わせて「寺坂棚田彼岸花まつり」が開催されるなど、年々人気を集めているスポット。

その棚田を守ろうと地域の農家により、稲作体験のための「寺坂棚田学校」を平成14年から開設。現在では、埼玉県内外の都市部の住民が生徒として参加しており、4月の耕耘から田植え、草取り、稲刈りと続き11月の収穫祭まで、１年間を通しての稲作体験ができる。また、農業経験者により、全ての稲作作業を自分で行うオーナー制度も実施している。