天平13(741)年に聖武天皇の勅願により、諸国に国分寺が創建された官寺のひとつ。「国泰らかに人楽しみ、災い除き福至る」と国民の幸せを祈念され、当時流行っていた疫病や戦乱から国民を守り、五穀豊作を祈願したという。高野山真言宗の別格本山で、ご本尊は薬師如来。
平安時代には一度衰退したが、鎌倉時代、周防国が総国分寺である東大寺の経費の支出をまかなう料国(りょうこく)となったのを機に再興の機運が起こり、その後の大内氏、毛利氏の保護によって維持された。当初の寺域をほぼ維持しているのは全国でも極めてまれで、「旧境内」として国の史跡に指定されている全国で唯一の国分寺。
現在見られる仁王門と金堂はあとから建築されたものだが、金堂は創建当初の位置に当時の礎石を使いながら立て直されていることが発掘調査でわかっており、重要文化財にも指定されている。また境内には、元治元(1864)年の「禁門の変」で討ち死にした地元の志士、国分寺隊の招魂碑が建てられている。
ポイント
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平安時代初期の日光・月光菩薩や四天王、室町時代の薬師如来坐像と重要文化財をはじめ、貴重な仏像・宝物を数多く所蔵している。
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屋根を二重にした二層入母屋造の大きな金堂が当時の位置に残っているのはめずらしく貴重。
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夏になると「災いを落とす」という意味が込められたサルスベリの花が美しく境内を彩る。
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授与品の数も多く、御朱印もいただける。
写真
口コミ
基本情報
- 日本語名称
- 周防国分寺
- 郵便番号
- 747-0021
- 住所
- 山口県防府市国分寺町2-67
- 電話
- 0835-22-0996
- 定休日
- 日曜、年末年始
- 営業時間
- 9:00〜16:00
- 料金
- 大人500円、中学生以下300円(金堂拝観料)
- アクセス
- JR「防府」駅から徒歩20分
- 公式サイト
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