榴岡公園

平成元年（1989）に日本の都市公園百選に選ばれ、仙台を代表する都市公園として知られている「榴岡公園」。公園の面積は11.2ヘクタールで、東京ドーム約2.4個分の広さを誇る。仙台藩主との関わりも深く、初代藩主の伊達政宗は、仙台城の築城の際の候補地としてこの榴岡を挙げていたともいわれている。

榴岡公園は、仙台四代藩主である伊達綱村が生母を供養するために釈迦堂を建てたことに始まる。隣接地には馬場などが整備され、京都からシダレザクラなど1,000本あまりを取り寄せてこの地に植え、桜の馬場として開放した結果、多くの人が桜の名所として足を運ぶようになった。

現在は、桜のほかに梅や椿、藤や萩などの植物が植えられ、四季折々の景色を楽しむことができる。また、彫刻噴水「杜のうた」が設置されたことで、特に夏場は涼しさを感じられるスポットとしても人気を集めている。ほかにも歴史民俗資料館なども併設され、仙台の歴史や民俗を親しむことも可能だ。