1361年に伽藍が創建されて以来、坐禅研鑽と天下安全を祈りつづける臨済宗永源寺派の大本山。往時には2,000人もの僧侶が集い仏道の修行に励んでいたといわれ、末寺は全国に127ヶ寺を展開する。
ご本尊の観世音菩薩像は、祈願すると子どもに恵まれ、跡継ぎに困らないとして「世継ぎ観音」とも呼ばれ信心を集めている。ほかにも参道に泰安された十六羅漢の石仏、国指定の重要文化財である寂室和尚坐像など、由緒ある寺院にふさわしい宝物が揃う。
参道を含む境内一帯には、ヤマモミジ・カエデ・イチョウ・イロハモミジといったさまざまな種類の木々が多く、秋になると真っ赤に色づき風情ある景色を楽しめる。関西でも指折りの紅葉の名所として知られ、見頃を迎える毎年11月頃にはライトアップが行われたり、通常は非公開の山門2階が参拝できるなどさまざまなイベントも開催。多くの観光客が国内外から集まり、普段は静寂に包まれている寺院が大いに賑わいをみせる。
また初夏に輝く青もみじも必見。風に揺れながら、生命力を感じる新緑の姿も、秋の紅葉に負けないぐらいの美しさ。ご参拝して心を清められたら、奥永源寺と呼ばれるノスタルジックな周辺のエリアへも足を伸ばそう。
動画
下記動画コンテンツ「”源ROOTS OF JAPAN”永源寺エリア 日本の原風景を訪ねて」が「CJPFアワード2024」ムービー部門でグランプリを受賞。