島正

1949年に名古屋のメインストリート広小路通で、屋台として創業した老舗酒場。1階のカウンター席はどこか屋台の名残を感じさせる雰囲気で、とても趣がある。

歌舞伎などの公演が行われる「御園座」が近くにあることから、俳優にもこよなく愛されてきた名店。「島正」という店名も俳優の島田正吾から取られているという。

この店で外せない名物はどて焼き（味噌おでん）。愛知県岡崎市で作られる豆ベースの味噌「八丁味噌」を使用したタレで具材を煮込んだ料理だ。具材は豆腐、こんにゃく、玉子、里芋、牛すじなど種類が豊富。特に10日間ほどかけてじっくり煮込んだ大根は絶品で、ビールにも日本酒にも合う。味噌串カツや煮物にもこのタレが使われており、コク深い味わいを心ゆくまで堪能できる。半熟の卵をどてに絡めて味わう「どてオムライス」も締めとして最適。