
【夏の金沢市観光ガイド】水と木陰の涼をたどる、金沢の夏さんぽ
加賀百万石の城下町として栄えた金沢は、歴史ある庭園や茶屋街、美しい町並みが今も色濃く残る街。夏は兼六園や用水沿いの木陰、浅野川や犀川の川風など、暑さのなかにも涼を感じられる風景が各地に広がる。歴史的な街並みをゆったり歩き、庭園で景観を眺めたあとは、「金沢市民の台所」として知られる近江町市場で新鮮な海の幸や加賀グルメを味わうのも金沢ならではの楽しみ方。

石川の湯涌温泉で毎年行われる伝統行事。氷が貴重だった江戸時代、加賀藩が冬の間に降った雪を貯蔵し、旧暦の6月1日に取り出して徳川幕府に献上していたことに由来するもので、復活してから40年以上にわたって続けられている。
「氷室開き」が行われるのは毎年6月30日。仏事の後に玉泉湖畔にある氷室小屋(貯蔵庫)を開き、冬の雪を押し固めて作った雪氷が取り出される。切り出された氷は地元の薬師寺に奉納されるほか、石川県や金沢市、加賀藩下の屋敷があった東京の文京区と板橋区などにも贈られる。金沢駅や近江町市場に飾られた氷は触れることができ、一時の涼を求める人が次々に訪れる。
また、翌7月1日には金沢の和菓子店で無病息災を願う氷室まんじゅうが販売される。白・赤・緑の3種類の皮が特徴の酒まんじゅうで、金沢の夏には欠かせない一品。

半年間貯蔵されていた雪氷が地上へ

地元の人びとや見物客で賑わう

切り出された雪氷は薬師寺に奉納される