日本橋三越本店

呉服店「越後屋」として延宝元年（1673）の創業以来350年の伝統を誇り、長きにわたって日本橋の顔として親しまれる日本橋三越本店は明治37年（1904）に「デパートメントストア宣言」を行った日本初の百貨店。

三越のシンボルともいえるライオン像が正面玄関に鎮座し、巨大な天女像が見下ろす吹き抜けの中央ホールが印象的な本館は昭和10年（1935）に増改築されたもの。ルネッサンス風の建築様式とアール・デコ様式の装飾を取り入れ、大理石をふんだんに使った建物は歴史的価値の高い百貨店建築として国の重要文化財にも指定されている。

本館・新館の店内に、ラグジュアリーブランドをはじめとするファッションやフード、家電など魅力的な店舗が集結。2018年にリニューアルされた本館1階は空間デザインを建築家・隈研吾氏が手掛けたほか、各フロアに「パーソナルショッピングデスク」を設置。ファッションやギフトなど、各部門に専門のコンシェルジュがショッピングのサポートをしてくれる。ショッピングの合間には、本館屋上の「日本橋庭園」でひと息つくのもおすすめだ。