阿蘇中岳火口(現在閉門中)
阿蘇山の中央にある中岳(1506m)は現在も活発な活動を続ける火山で、激しく噴煙を上げる火口の様子を間近に見ることができる。7つ並ぶ中岳の火口のうち、現在活動中で見ることができるのは第1火口で、周囲約4kmの巨大な噴火口の近くまで行くことができる。ガスが晴れたときなどに火口の底に見えるのはエメラルドグリーンの火口湖で、温度50〜60℃の強酸性の湯がたまっている。
出発前日に調べたところ、規制で山に登れないかもしれないと心配していたが、当日の朝早くに規制解除・開放の知らせを知り、阿蘇中岳の火口まで行ける驚きと喜びは言葉では言い表せなかった。
活火山の火口の縁にこれほど近く立つのは初めてで、巨大な穴の奥ではエメラルドブルーと緑色のマグマがゴボゴボと煮えたぎり、鼻を突く硫黄のにおいが混じった白煙がもうもうと立ち上っていた。以前訪れた東北の蔵王御釜の静かで奥深い青さに比べると、目の前で激しく呼吸する阿蘇は、鼓動する大地の心臓のようで、衝撃を受けた。
遊歩道の脇に並ぶドーム型の避難壕が、自然の未知なる力を無言で思い起こさせる。この自然の造形に感嘆した直後、火山ガスの濃度が急上昇して警報が鳴り、すぐにビジターセンターへ戻った。振り返ると、係員が再び規制線を張って入口を封鎖しており、ほんの一瞬だけ叶ったこの出会いを心から幸運に思った。訪れる価値が十分にある活火山のスポット。


































































