加藤神社へ上る前に、にぎやかな場所――桜の馬場 城彩苑を通る。この一帯は人通りが多く、とても活気がある。数多くの飲食店が並び、熊本発祥の有名な郷土料理店や老舗の支店もあり、本場の馬刺しや辛子れんこん、さまざまな地元の名物を一度に味わえる。中でも「陣太鼓ソフト」は、熊本の有名な老舗「お菓子の香梅」が販売する、地元の銘菓「誉の陣太鼓」と濃厚な牛乳を組み合わせたソフトクリーム。店員が慣れた手つきで陣太鼓を小さく切って機械に入れると、ほどなくして、ひんやりとしたミルクの香りに、きめ細かな小豆ともちもち柔らかい餅が重なったミックスソフトが完成。甘くてなめらかな口当たりで、暑い夏にぴったり。
「城彩苑」の中央には屋根付きの屋外ステージがあり、時折、武士に扮した「熊本城おもてなし武将隊」の演者たちが人混みの中を歩き回り、気さくに観光客との記念撮影に応じている。印象的だったのは、かわいらしい「町娘」が流暢な中国語を話し、同じく台湾から来た観光客と楽しそうに会話していたこと。また「熊本城ミュージアム わくわく座」では、VRツアーやプロジェクションマッピングを通して熊本城の歴史を探り、江戸時代の日常や身分の高い人々の暮らしを体験したり、熊本城築城の秘密を解き明かしたりと、さまざまな体験ができる。
桜の馬場 城彩苑には、昔と今が交錯する幻想的な雰囲気と、時空を行き来するようなレトロ感があり、家族みんなでにぎわいを楽しむのにぴったり。
周黛西さんのその他のレビュー
-
熊本城内 加藤神社
戦国武将として活躍し、江戸時代(1603-1868)には初代熊本藩主として肥後国を治め人びとから「せいしょこさん」と呼ばれ親しまれた加藤清正公(1562-1611)を主祭神として祀る神社。清正公が築城した、日本三名城と名高い熊本城の本丸に鎮座する。
修復中の熊本城は8月13日に開放予定とのこと。せっかく来たので、迂回して加藤神社の境内へ向かい、いつもとは違う角度から雄大な熊本城天守閣を眺めました。
拝殿へ続く参道の右側には、天高くそびえる御神木があります。幹が分かれたところには小さな祠と鳥居が置かれ、神聖な雰囲気を漂わせています。御神木を通して神様があらゆるところに宿ることを表し、世の中のすべてに感謝と信仰の心を持たせてくれます。
加藤神社には主に戦国時代の名将、加藤清正が祀られています。熊本城も彼が築いたものです。名将に加え、誰もが知るくまモンがいることから、武士姿のくまモンもあります。真剣な表情のKumamonを初めて見て、思わず見直し、自然と敬意が湧きました。
加藤神社は本当に小さいですが、静かな雰囲気がとても気に入りました。本殿を参拝した後、隣の授与所にはさまざまなお守りや絵馬、御朱印が並んでいます。自分用に一つ選んで、神様のご加護で願いをかなえ、夢を羽ばたかせるのもよいでしょう。 -
-
水前寺成趣園
湧水を利用した回遊式庭園で、細川家の初代藩主忠利公が、阿蘇の伏流水が湧き出るこの地に、御茶屋を建てたのが由来となった。その後3代藩主綱利公による大規模な作庭がなされ、陶淵明の詩から「成趣園」と呼ばれるようになった。
風も穏やかで晴れ渡った朝、「水前寺成趣園」へ出発。成趣園は400年近い長い歴史を持つ日本庭園であるだけでなく、日本の重要な名勝でもあり、熊本を訪れたら見逃せないスポットでもある。
入園して目に飛び込んでくるのは、中央の湧水池と「富士築山」。湧水池は約10000平方メートルあり、阿蘇山の伏流水がこんこんと湧き出てできたもの。立派な体つきの錦鯉が緑色の池をゆったり泳ぐ姿を眺めていると、とても癒やされる。池の周囲には桜や松、梅などが植えられており、四季折々の景色が楽しめそう。「富士築山」ときらめく水面の取り合わせも趣があり、訪れる価値がある。
ちなみに、この回遊式庭園は、東晋の詩人・陶淵明の『帰去来辞』の一節「園日涉以成趣」にちなんで名付けられたそうで、日本の文豪・夏目漱石の句碑にもいっそう目が留まった。入口から園内を一周すると、3つの句碑をすべて見つけられた。いつか思い出を振り返るときに、じっくり味わいたい。 -
-
熊本市中心商店街「上通」
全長600m、幅11mの商店街で、歩道の中央に敷き詰められたウッドデッキ材「イペ」がやさしい歩き心地を演出。「熊本城」を筆頭に「県立美術館」「県立伝統工芸館」「熊本市現代美術館」といった、アカデミックな施設が周辺に点在するロケーションで、熊本散策時にも外せない立ち寄りスポットとして、観光客らにも親しまれている。
熊本での初日は御宿 野乃に宿泊。すぐ隣が上通商店街で、多くの人が行き交い、とてもにぎやかでした。さまざまなグルメや居酒屋、ドラッグストア、生鮮野菜や果物のお店があります(この季節に甘くてジューシーな桃とブドウを逃すわけにはいきません🤤)
上通と下通が交わる場所にある市役所からは、熊本城を遠くに望めます。温かな光は、この街の不屈の強さと、優しくもたくましい精神を象徴しています。 -















