阿蘇火山の溶岩が一万年にわたる浸食を受けて形成された「高千穂峡」は、さすが国際的に名高い自然の奇観です。
出発前にわざわざネットでボート体験を予約していましたが、現地に到着すると水位の上昇により、残念ながら運休になっていました。それでも、高い場所にある峡谷の遊歩道から遠くを眺め、自分の足でゆっくりとこの土地を感じることで、かえって別の視点から楽しむことができました。
高い場所から見下ろすと、両側には高さ数十メートルに及ぶ壮大な玄武岩の柱状節理が、まっすぐ険しくそびえています。日本の滝百選に選ばれた「真名井の滝」は、白い絹のように断崖の間から流れ落ち、水しぶきを上げていました。正午になると、日差しが深い木立を通り抜け、深く澄んだ緑色の峡谷の水面に降り注ぎます。光と影が交錯する光景は、まるで静止した水墨画のようで、長い間眺めていると、心も体もひときわ穏やかになり、癒やされました。


























