京都駅から約20分!日帰りでも楽しめる宇治の人気観光スポット12選
歴史的景観が残る街並みと、2つの世界遺産が見どころの「宇治」。
京都駅から20分以内でアクセスでき、観光スポットも徒歩で巡れる範囲に集まっているため、京都市から日帰りで観光するのにお勧めの観光地だ。
京都市から日帰りで満喫するために知っておきたい、人気観光スポットやお勧めのグルメ、観光シーズンを紹介しよう。
この記事を参考にすれば、急げば半日・ゆっくり観光しても1日で宇治を満喫できるだろう。
目次
宇治ってどんなところ?
京都の南部に位置する「宇治市」。
平安時代(794〜1185年)に、首都である平安京(現在の京都市)から距離が近く、自然豊かな場所である「宇治」は、貴族の別荘地として栄えた。
平安時代の貴族がつくりあげた街である「宇治」には、今も平安時代の貴族文化や多くの名所旧跡が残る。
世界遺産の宇治上神社や平等院は、その代表となる人気観光スポットだ。
「国の重要文化的景観」に指定された、宇治川を中心とする歴史感じる街並みと周辺に点在する茶畑も魅力のひとつ。
平安時代の貴族社会が描かれた、紫式部(むらさきしきぶ)の長編物語「源氏物語」の舞台としても有名だ。
日本三大茶のひとつ「宇治茶」でも広く知られており、「宇治茶」を活かしたグルメも宇治を観光するなら外せない。
パフェや和菓子などのスイーツから、茶そばや茶粥まで宇治茶を使ったバラエティーに富んだグルメを味わおう。
京都市内から約20分でアクセスできるので、少し足を伸ばして平安時代の文化と宇治茶を堪能しよう。
宇治のおすすめの観光シーズンは?
「宇治」を訪れるなら春か夏がお勧めだ。
春になると「宇治川」の川沿いに約2,000本もの桜が咲き誇り、日本風情漂う風景の中を散策しながら、観光スポット巡りができる。
3月下旬から4月上旬には屋形船が運行しており、お茶と和菓子と一緒に船上から眺める桜を味わうのもお勧め。
京都を代表する夏の風物詩のひとつ「宇治川の鵜飼」を見られる、夏の宇治も魅力的。1,000年以上も昔の平安時代より続く、古典的な漁法は必見だ。
宇治の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
宇治への移動方法は?
京都の玄関口である「JR京都駅」から宇治までは、快速電車に乗れば約20分。
大阪からも1時間以内でアクセス可能だ。
京都市内や大阪から日帰りで観光できるため、ぜひ宇治も観光プランに加えてほしい。
宇治観光の主要交通手段
「宇治」の主な交通手段は徒歩とバス。
宇治の人気観光スポットは、「JR宇治駅」・「京阪宇治駅」から徒歩でアクセスできる場所に集まっている。
そのため、「宇治」の自然景観を見ながら、徒歩で観光スポットを巡ることをお勧めする。歩き疲れたら市内を巡るバスを利用しよう。
宇治の歴史文化と自然景観を満喫!宇治の厳選観光スポット9選
歴史的・文化的景観を守り続けている「宇治」。
「宇治川」を中心に美しい街の景観が広がり、世界遺産や国指定重要文化財に指定された、見ごたえある観光スポットが点在している。
先述したように徒歩で巡れる範囲に観光スポットが集まっており、半日から1日あれば宇治の人気観光スポットは充分に楽しめる。
京都市内や大阪からも短時間でアクセスできるので、これから紹介する観光スポットを日帰りで巡ってみよう。
1. 平等院
平安時代の権力者・藤原道長が別荘として使用していたものを、息子・頼通が受け継ぎ、1052年に寺に改め開かれた。
1994年に世界遺産に登録。2014年の改修を経て、創建時の姿に近づいたとされている。
本尊の阿弥陀如来像が安置されている阿弥陀堂は必見。シンメトリーな壮麗さに、きっと見惚れてしまうはず。
創建当時、極楽往生を願う思想が流行しており、極楽浄土の宮殿をイメージして建てられた。
2. 平等院ミュージアム鳳翔館
極楽浄土を現世に再現した壮麗な鳳凰堂で有名な世界遺産「平等院」の敷地内にあるミュージアム。
史跡名勝に指定されている風雅な庭園の景色と調和するよう、建物の大部分が地下構造。
自然光を巧みに取り入れ、照明も工夫することで、地下とは思えないドラマティックな空間を実現している。
3. 平等院表参道
世界遺産「平等院」の正門へとつながる、歴史ある表参道。
JR「宇治」駅から徒歩10分、京阪「宇治」駅から宇治橋を越えてすぐの場所に位置し、どちらの駅からもアクセスしやすい。
道の両側には、室町時代から続く宇治茶の老舗が軒を連ね、お茶の香りが辺り一面に漂う。
4. 宇治上神社
「古都京都の文化財」としてユネスコの世界遺産に登録されている古社。
天喜元年(1053)に建てられた宇治平等院の鎮守社として康平3年(1060)に建立されたと伝わる。
宇治の土地を護る守護神として、庶民から貴族まで幅広い人びとに信仰され続け、現在も多くの崇敬を集める。
5. 宇治市源氏物語ミュージアム
平安時代に紫式部が著し、千年以上の時を経た今も読み継がれている不朽の古典文学「源氏物語」をテーマにした公立博物館。
宇治を主要な舞台として描かれる「宇治十帖」や主人公「光源氏」について、模型や映像を通してわかりやすく伝えている。
6. 宇治神社
仁徳天皇が即位した313年の創祀以来1710年の歴史を重ねる、宇治の産土神。
宇治川に架かる朝霧橋東詰の社域は、仁徳天皇の父・応神天皇の離宮跡で、仁徳天皇の弟・菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)の宮居跡と伝わる。
7. 宇治橋
京阪宇治駅に降り立ち改札を出ると、まず目に飛び込んでくる宇治のランドマーク。
橋寺放生院の「宇治橋断碑」によると、飛鳥時代の大化2年(646)、奈良元興寺の僧道登によって架けられたと伝わり、「瀬田の唐橋」「山崎橋」と並び日本三古橋の一つに数えられる。
8. 興聖寺
宇治市にある興聖寺は、曹洞宗の開祖・道元によって開かれた日本における初めての禅宗寺院。
嘉禎2年(1236)に伏見区深草で開創され、戦乱により一度は廃絶したものの江戸時代初期の正保2年(1645)に現在の場所に再興された。
春の桜や秋の紅葉など季節によって変化に富んだ表情を楽しめ、京都府の名勝にも指定されている。
9. 宇治市植物公園
宇治市南西部の丘陵地に広がる、約10haの植物公園。
エントランス正面に設えられた「花と水のタペストリー」は日本一の規模を誇る立体花壇で、幅62m、高さ18mの壮大な雛壇に3,675基のプランターが並ぶ。
宇治市ゆかりのモチーフを季節の植物で錦絵風に描き出した巨大な花壇は、インパクトも美しさも抜群。
宇治茶の香りと味を楽しもう!人気の飲食店3選
お茶処として知られる京都「宇治」。
まろやかな味わいが特徴の「宇治抹茶」を使った、「宇治」ならではの抹茶グルメやスイーツは見逃せない 。
宇治橋通商店街や平等院表参道には、多くの日本茶専門店や抹茶カフェが軒を連ねている。
宇治茶を楽しみたいなら、これから紹介する飲食店にぜひ足を運んでほしい。
1. 辰巳屋
食はもちろん、日本の文化に欠かせないお茶。
京都府の南東に位置する宇治は、国内各地に数あるお茶の産地の中でも、トップクラスの名産地。
茶摘み前に覆いをかけて日光を遮り茶葉の旨みを高める独特の栽培方法や、優れた製茶・ブレンド技術で作られる「宇治茶」は、最高級の銘茶として国内外に広く知られている。
2. 中村藤吉本店
上質な日本茶の産地として全国的に有名な宇治で、安政元年(1854)に創業した日本茶専門店。
まろやかなのにさっぱりとした門外不出のオリジナル日本茶「中村茶」をはじめ、すがすがしく清涼感にあふれた「煎茶」、重厚な旨みをもつ「玉露」など、形や見た目にこだわらず飲んでおいしいと思える銘茶を届け続けている。
3. 伊藤久右衛門 宇治本店 茶房
日本有数の良質な茶葉の生産地、宇治に本店を構える天保3年(1832)創業の老舗茶舗。
創業当時から受け継ぐ伝統を大切にしながら、次々と新しい抹茶スイーツを開発しお茶の新たな価値を発信している。
宇治観光に関するよくある質問
Q
JR京都駅から宇治へのアクセスは?
JR京都駅から「みやこ路快速 奈良行」で1本。20分以内でアクセスできます。
Q
宇治の名物は?
宇治抹茶を使ったグルメやスイーツが有名です。
まとめ
日本の歴史文化を感じられる、「宇治」の観光スポットやグルメを紹介してきた。
歴史的景観が残る街並みと美しい自然が織りなす、風情ある景観の中を散策しながら、紹介したスポットを巡ってみよう。
京都市内からは約20分、大阪からも約50分とアクセスも良く、観光スポットも狭い範囲に集まっているので、日帰り観光にもピッタリだ。
京都観光をより充実させたいなら、定番観光スポットをまとめた、こちらの記事もぜひ参考にしてほしい。