
【秋の北海道観光ガイド】紅葉と絶景を巡る、北海道の秋ドライブ旅へ
北海道の秋旅では、紅葉に染まる大雪山から、美瑛・富良野の丘陵風景、札幌や旭川で味わう北海道グルメまで、広い大地を巡る楽しみが待っている。
支笏湖の湖畔を歩き、白金青い池や白ひげの滝へ立ち寄ったら、旭岳ではひと足早い紅葉の中へ。
各地を結ぶドライブそのものも、北海道らしい秋の楽しみのひとつだ。
秋景色と食、温泉を組み合わせながら、季節が深まる北の大地を走り抜けよう。
秋景色と雄大な自然を巡る、北海道の秋の楽しみ方
湖や丘陵地帯、大雪山の山々など、広大な自然が広がる北海道では、秋の訪れとともに各地で異なる景色を楽しめる。
青い湖面と紅葉のコントラストが印象的な支笏湖や白金青い池、美瑛・富良野の丘陵風景を眺めながら走るドライブに加え、旭岳では山一面に広がる紅葉を楽しめる。上野ファームで季節の植物を眺めながら歩く時間も、北海道の秋旅に取り入れたい。
湖畔散策やガーデン巡り、雄大な景色の中を走るドライブまで楽しみ方は多彩。エリアを移動するごとに変わる秋景色を追いかけながら、北海道ならではのスケールを味わえる。

秋だからこそ訪れたい北海道の人気観光スポット7選
湖や山、丘陵地帯など、スケールの大きな自然景観が広がる北海道。秋には紅葉が加わり、夏とは異なる色彩の中でドライブや散策を楽しめる。
支笏湖から美瑛・富良野、旭川、大雪山まで、車を走らせながら景色の変化を追いかけるのもこの季節ならでは。北海道の秋旅に組み込みたい7つのスポットを押さえておこう。
1. 支笏湖(千歳市)
周囲約40kmのカルデラ湖である支笏湖は、全国有数の透明度を誇る湖水と、恵庭岳や風不死岳、樽前山などに囲まれた自然豊かなスポット。光によって青く輝く湖面の美しさは「支笏湖ブルー」と形容されている。
秋には周囲の原生林が色づき、青い湖面との鮮やかな対比も楽しみ。湖上ではカヌーなどのアクティビティも体験でき、散策後には湖畔の温泉街へ。秋色に包まれた湖を眺めながら、ゆっくりと一日を過ごせる。

2. ジェットコースターの路(上富良野町)
富良野の田園地帯を約4kmにわたって走る、アップダウンの激しい一本道。視線の先には十勝岳連峰、道の両側には広々とした田園風景。北海道に来て一番ここが良かったという人も多いほどの、人気の観光スポットになっている。
周囲に民家がほとんどない道を進む時間そのものが、北海道らしいドライブ体験になる。富良野から美瑛へと景色をつなぎながら、起伏の先に広がる大地を眺めたい。

3. パッチワークの路(美瑛町)
美瑛の市街地北西側に広がる、広大な丘陵地帯を走るドライブルート。さまざまな農作物が区画ごとに植えられている様子がまるでパッチワークのように見えることからこの名が付けられた。
周辺には見晴らしのよい丘や「北西の丘展望公園」など、丘陵風景を見渡せるポイントも点在する。季節とともに表情を変える農地を眺めながら、次の景色を探して丘から丘へと車を走らせよう。

4. 白金青い池(美瑛町)
鮮やかな青色の水面と立ち枯れたカラマツが独特の景観をつくる、美瑛を代表する観光スポット。
十勝岳の火山泥流を防ぐための防災工事で、美瑛川に設置されたブロック堤防に水が貯まって偶然できた人造湖。季節や時間帯、天候によって水面の色合いは変わり、秋には周囲の紅葉との競演も美しい。青と赤や黄が重なる池のほとりを、ゆっくり歩いて楽しみたい。

5. 白ひげの滝(美瑛町)
びえい白金温泉街にある白ひげの滝は、渓谷の断崖から約30m下の美瑛川へ白い筋を描いて流れ落ちる滝。岸壁の割れ目から地下水が流れ落ちる「潜流瀑」という日本では珍しいタイプに分類されている。
周囲の木々も季節とともに姿を変え、秋には色づいた葉と白い滝、青い川がひとつの景色に。車で約5分の白金青い池と合わせ、色彩の異なる二つの水辺に立ち寄れる。

6. 上野ファーム(旭川市)
北国の気候風土に合う宿根草を中心に、多彩な植物が育つ北海道ならではのガーデン。園内には、野草やオーナメンタルグラスと花々が共生する「ノームの庭」をはじめ、趣の異なる庭が多数。
開花期や鮮やかな花の色が季節によって変化することから、その様子からドラマチックガーデンと呼ばれている。散策の途中には「NAYA café」に立ち寄り、テイクアウトしたフードやスイーツをガーデン内の好きな場所で味わいたい。

7. 旭岳(東川町)
標高2,291mを誇る大雪山の最高峰で、北海道の雄大な山岳風景を身近に楽しめる旭岳。ロープウェイに乗れば標高約1,600mまで上がることができ、姿見駅からは散策しながら高山の自然に触れられる。
夏から秋にかけてはベストシーズン。夏は高山の澄んだ空気の中で花開く高山植物を、秋は一面に広がる紅葉を楽しめる。山麓には旭岳温泉もあり、高山の秋景色を歩いた後は温泉へと足を延ばせる。

北海道の紅葉の名所3選
北海道の紅葉は、大雪山系の山々から始まり、次第に各地へと広がっていく。
9月に大雪山、10月には札幌、10月下旬から11月上旬には函館と、旅する時期によって異なる秋景色に出会えるのも魅力。
ロープウェイ、ダム、庭園と、それぞれ違った景観の中で紅葉を楽しめる3つの名所を押さえておこう。
1. 大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ(上川町)
標高1,984mの黒岳は、8つの火山群からなる大雪山の一峰。例年9月中旬から下旬には紅葉の見頃を迎え、北海道の短い秋をひと足早く楽しめる。
層雲峡の温泉街の山麓にある「層雲峡・黒岳ロープウェイ」と「黒岳ペアリフト」を利用すれば、黒岳の7合目まで一気に登ることが可能。山を彩る紅葉を眺めた後は、麓の層雲峡温泉に立ち寄り、秋の山旅を締めくくれる。

2. 豊平峡ダム(札幌市)
札幌市南区、豊平川上流部に位置し、ダム湖と山々が織りなす雄大な景観で知られる豊平峡ダム。紅葉の名所としても親しまれ、例年10月上旬から中旬に見頃を迎える。
ダムの周辺には遊歩道が整備されているほか、近くには「九段の滝」という滝もみられる。展望台から山々とダム湖を眺めたり、遊歩道を歩いたりと、札幌市街地から足を延ばして秋の渓谷美を楽しめる。

3. 函館香雪園(見晴公園)(函館市)
函館市の見晴公園内に広がる香雪園は、明治時代に豪商の別荘として造成された庭園。多彩な庭園空間が広がっており、書院風の園亭、渓流、レンガ造りの温室など見どころがたくさんある。
北海道唯一の国指定文化財庭園でもあり、秋にはカエデなどが赤や黄に色づく。例年の見頃は10月下旬から11月上旬。紅葉の時期には夜間ライトアップも行われ、昼とは異なる秋の庭園を歩ける。

秋の北海道観光をより楽しく! 注目イベント3選
北海道各地で食や自然をテーマにした催しが開かれる秋。
札幌と旭川では北海道各地の味覚が集まる大規模な食イベント、網走では秋に紅く染まるさんご草と地域のにぎわいを一緒に楽しめる祭りが待っている。
観光スポット巡りだけでは味わえない、その土地の秋に触れられる3つのイベントにも足を運びたい。
1. さっぽろオータムフェスト(札幌市)
「北海道・札幌の食」をテーマに、例年200万人以上が訪れる札幌の秋を代表するグルメイベント。札幌市中心部にある大通公園7区画で開催され、全長約1kmにわたり、延べ300店舗が出店。
会場ごとにテーマが異なり、北海道産の酒と肴、肉や野菜を使った料理、札幌の名店が手がけるメニューなど楽しみ方も多彩。北海道各地の味を一度に堪能しながら、大通公園で秋の一日を過ごせる。

2. 北の恵み あさひかわ食べマルシェ(旭川市)
旭川をはじめ北北海道各地の食が集まる、例年9月開催の大規模な食の祭典。2010年に旭川開村120年を記念して始まり、現在では街全体が”ごちそう市場”となる秋の風物詩として親しまれている。
食だけでなくステージイベントなども行われ、旭川の中心街そのものが会場に。北北海道の食文化と街のにぎわいを行き来しながら味わえる3日間だ。

3. 網走・能取湖 さんご草まつり(網走市)
能取湖畔に広がるアッケシソウ、通称「さんご草」の群落が紅色に染まる頃に開催される秋のイベント。会場では、アーティストのライブや、よさこいソーラン演舞のステージショーが行われるほか、地域の特色を生かしたプログラムも登場する。
名産のホタテを使った企画やオホーツクのグルメも楽しみのひとつ。会場で購入したホタテやツブ貝を焼台で調理し、湖畔の景色とともに味わえる。

秋のおでかけに立ち寄りたい、北海道の飲食店5選
北海道を巡るドライブ旅では、その土地ならではの食も大きな楽しみ。
富良野の旬の食材を生かすイタリアンから、旭川の新子焼きやラーメン、札幌で味わう豪快な海鮮まで、地域ごとに異なる味が待っている。
ランチやドライブ途中の休憩、旅先での夕食など、行程に合わせて立ち寄りたい5軒を紹介しよう。
1. ル・ゴロワ フラノ(富良野市)
新富良野プリンスホテルの敷地内、森に溶け込むように佇むイタリアンレストラン。木の温もりを感じられる店内は、大切な人と特別な時間を過ごすのに最適なスポットだ。
料理を手がける大塚健一シェフは「北海道 食のサポーター」でもある。薪釜でじっくり焼き上げる肉料理やパスタ、自家製パンなど、北海道の食材をさまざまな料理で楽しませてくれる。ランチ・ディナーともに完全予約制。

2. 田んぼの中の Cafe ヒノデ商店(旭川市)
旭川中心部から車で約20分、その名のとおり田んぼに囲まれた場所に建つカフェ。人気のチーズハンバーグデミソースプレートは、牛豚合挽き肉のハンバーグに添加物不使用のチーズを合わせた一皿。
他にも、パンケーキや季節のフルーツを使ったメニューもスタンバイ。ドライブに手頃な距離なので、観光の休憩や昼食の目的地としても人気が高い。

3. 焼鳥専門ぎんねこ(旭川市)
昭和25年(1950)創業、70年以上にわたり地元で親しまれてきた「新子焼き」で有名な老舗焼き鳥店。「新子焼き」とは、若鶏の半身をそのまま焼き上げた豪快な焼き鳥で、旭川では戦後間もないころから地元民に親しまれている名物的存在だ。
生で仕入れた若鶏を約40分かけて焼き上げ、味付けはタレと塩から選べる。旭川の夜、昔ながらの小路で豪快な一皿を頬張りたい。

4. 旭川らぅめん青葉 本店(旭川市)
昭和22年(1947)に屋台から始まった、旭川ラーメンの老舗。初代店主が生み出した創業当時の製法を守り続ける「正油らぅめん」が看板メニュー。
豚骨と鶏ガラを一日かけて煮出した動物系スープに、利尻昆布や鰹節、アジの煮干し、野菜から取ったスープを合わせ、醤油ダレで仕上げる。中細の縮れ麺をすすれば、深いコクとすっきりした後口が広がる旭川の一杯だ。

5. 海味 はちきょう本店(札幌市)
札幌・すすきので北海道の海の幸を豪快に味わえる海鮮居酒屋。大漁旗や漁具が飾られた活気ある店内で、羅臼産真ホッケの開きやキンキの湯煮など、北海道各地から集まる魚介料理を楽しめる。
名物は、スタッフの威勢の良い掛け声とともにイクラを豪快に盛り付ける「元祖つっこ飯」。器からあふれそうなほどイクラを重ねていく様子も含めて、この店ならではの食体験。すすきの駅からも近く、札幌観光を楽しんだ日の夕食に北海道の海の恵みを存分に味わえる。

北海道の秋旅を楽しむ、観光拠点に便利なホテル3選
広い北海道を巡るなら、翌日の行程も考えながら旅の拠点を選びたい。
美瑛や大雪山へ足を延ばしやすい旭川、富良野に暮らすように滞在できる宿、札幌観光と温泉を組み合わせられる定山渓と、3施設の魅力はそれぞれ異なる。秋のドライブや街歩きを終えた後まで、北海道で過ごす時間を楽しめるホテルを選ぼう。
1. OMO7 旭川 by 星野リゾート(旭川市)
旭川を拠点に、周辺観光と街歩きを組み合わせられるホテル。客室にはシンプルな通常ルームに加え、旭山動物園にちなんだ「ペンギンルーム」「シロクマルーム」なども用意されている。
さらに、旅行者とローカルがつながるスペースが用意されているのも特徴だ。スタッフが選んだ周辺スポットを紹介する「ご近所マップ」や、屋根裏部屋のような「ブックトンネル」もあり、ホテルに戻ってからも旭川の文化や街に触れられる。

2. 石邸 富良野(富良野市)
JR富良野駅から徒歩約1分、雄大な自然に囲まれた富良野の街を拠点に過ごせる全6室の宿泊施設。こちらの特徴は、「泊まる」ではなく、一時的でもこの富良野の地に「住む」がコンセプト。
「石」をテーマにした客室にはリビング、キッチン、ベッドルーム、バスルーム、小さな庭まで備わり、北海道産の杉を使った外装やイタリア家具を配した内装も印象的だ。秋の富良野に腰を落ち着け、暮らすような時間を楽しめる。

3. 定山渓万世閣ホテルミリオーネ(札幌市)
札幌市中心部から約30km、渓谷美に囲まれた定山渓温泉に建つリゾートホテル。地元である北海道を大切にしたいという思いから、お寛ぎいただく空間には札幌軟石や白樺など北海道産の建材を使用。
客室には定山渓の景色を眺めながら湯に浸かれる展望風呂付きタイプもあり、食事はビュッフェなどから選択可能。渓谷を眺め、温泉に浸かりながら秋の夜を過ごせる。

紅葉・絶景ドライブ・温泉を楽しむ秋の北海道観光モデルコース
北海道らしいドライブと、美瑛・富良野の丘陵風景、大雪山の紅葉を組み合わせた1泊2日のモデルコース。
1日目は新千歳空港からレンタカーで北上し、富良野・美瑛を経て旭川へ。2日目は旭岳から層雲峡へと足を延ばし、旭川空港から帰路につく。異なる空港でレンタカーを返却できるプランを選べば、移動時間を抑えやすい。
広い大地を走る時間も楽しみながら、平地から山岳地帯へと変わっていく北海道の秋景色を追いかけよう。
- 1日目
- 新千歳空港でレンタカーを借りる→富良野でランチ→ジェットコースターの路をドライブ→白金青い池→白ひげの滝→パッチワークの路で美瑛らしい丘陵風景を眺める→「OMO7 旭川 by 星野リゾート」に宿泊
- 2日目
- 「OMO7 旭川 by 星野リゾート」→旭岳ロープウェイでひと足早い紅葉を満喫→層雲峡で渓谷散策→層雲峡温泉で日帰り入浴→旭川空港でレンタカーを返却
秋の北海道(旭川)の平均気温
北海道の秋は季節の進みが早く、9月から11月にかけて気温が大きく下がっていく。
旭川の平均気温は9月が16.4℃、10月が9.4℃、11月には2.3℃。
9月はドライブやガーデン散策など屋外観光を楽しみやすい一方、10月になると朝晩の冷え込みが強まり、11月には本格的な冬の訪れを感じる日も増えてくる。
| 月 | 9月 | 10月 | 11月 |
|---|---|---|---|
| 気温 | 16.4℃ | 9.4℃ | 2.3℃ |
出典:気象庁
秋の北海道を快適に過ごす服装のポイント
北海道の秋旅では、日中と朝晩の寒暖差に対応できる重ね着を基本にしたい。
9月は長袖シャツに薄手のジャケットなどを組み合わせ、10月以降はセーターやフリース、防風・防寒性のあるアウターも用意しておくと安心だ。
特に旭岳や層雲峡などの山間部は平地より気温が低いため、市街地と同じ服装だけで出かけないよう注意したい。手袋やマフラーなどの防寒小物も加え、ドライブから紅葉散策まで気温の変化に対応しやすい服装で巡ろう。
秋の北海道観光に関するよくある質問
Q
北海道の紅葉の見頃はいつですか?
北海道では9月中旬頃から大雪山系で紅葉が始まり、10月には道央や道南へと見頃が移っていきます。エリアや標高によって時期が大きく異なるため、旅行する地域に合わせて見頃を確認するのがおすすめです。
Q
秋の北海道観光はレンタカーが必要ですか?
札幌や旭川など市街地中心の観光なら公共交通機関でも楽しめますが、美瑛・富良野や大雪山エリアなど複数のスポットを巡るならレンタカーが便利です。移動時間を含めて北海道らしいドライブを楽しめます。
Q
秋の北海道で楽しめるグルメは?
じゃがいもやかぼちゃ、きのこなどの秋野菜をはじめ、鮭やサンマ、ホタテなど海の幸も楽しめます。札幌や旭川では秋に大規模な食イベントも開催されるため、旅程と開催時期が合えば各地の味を一度に楽しむのもよいでしょう。
Q
秋の北海道は雪が降りますか?
大雪山系など標高の高い場所では、平地より早く雪が降ることがあります。11月になると平野部でも冷え込みが強まり、天候によっては雪となる場合もあります。山間部へ出かける際は特に、旅行直前の天気や道路状況を確認してください。
まとめ
北海道の秋は、美瑛・富良野の丘陵を走るドライブから、大雪山の紅葉、札幌や旭川で味わう北海道の食、定山渓の温泉まで、多彩な旅を組み合わせられる季節。
旅する時期やエリアによって景色も気温も変わるからこそ、行き先をつなぐ道のりも旅の楽しみになる。青い湖や色づく山々を眺めながら、秋ならではの北海道を巡ろう。