ワインからウイスキーまで!「名護パイナップルワイナリー」が造る多彩な沖縄の酒

ワインからウイスキーまで!「名護パイナップルワイナリー」が造る多彩な沖縄の酒

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筆者 :  GOOD LUCK TRIP 編集部

沖縄を代表するフルーツのひとつ、パイナップル。その果実からワインを造り、さらに蒸留酒へと酒造りの可能性を広げている「名護パイナップルワイナリー」。沖縄県産パイナップルを使ったワインをはじめ、現在は、沖縄県産の素材を生かしたウォッカやラムといったスピリッツ、パイナップルブランデーなどの蒸留酒造りにも取り組んでいる。本記事では、名護パイナップルワイナリーが手がける酒造りの背景から、個性豊かな蒸留酒やワイン、それぞれの特徴まで紹介する。沖縄の風土や素材から生まれるお酒の中から、気になる一本を探してみよう。

パイナップルから多彩なお酒を生み出す「名護パイナップルワイナリー」とは?

沖縄県産パイナップルを使ったワイン造りから始まり、現在は蒸留酒へと酒造りの幅を広げる名護パイナップルワイナリー。その背景には、沖縄のパイナップル産業とともに歩んできた歴史がある。その歩みと、現在の酒造りについて紹介しよう。

沖縄のパイナップルから始まった酒造り

温暖な気候を生かし、パイナップルやサトウキビなどの栽培が盛んな沖縄。なかでも県北部のやんばるは、パイナップルの産地として知られている。沖縄でパイナップルの本格的な栽培が始まったのは1930年代。1960年にはサトウキビと並ぶ基幹作物へと成長し、人々の暮らしを支えてきた。そんな沖縄のパイナップルを新たな形で楽しんでもらおうと、1992年に日本初のパイナップルワイナリー、名護パイナップルワイナリーが誕生。沖縄県産パイナップルを原料に、「沖縄県の地酒」を目指したワイン造りを始めた。

沖縄県北部・やんばるに広がるパイナップル畑
沖縄県北部・やんばるに広がるパイナップル畑
沖縄の太陽を浴びて育ったパイナップルを収穫
沖縄の太陽を浴びて育ったパイナップルを収穫

パイナップルワインは、ぶどうのワインと何が違う?

一般的なワインの原料となるぶどうに対し、名護パイナップルワイナリーでは沖縄県産パイナップルを使ったワインを製造している。パイナップルならではのフルーティーな香りや果実感を楽しめるのが特徴で、スティルワインのほか、スパークリングワインなど多彩な味わいを展開。さらに、パイナップルワインを蒸留してブランデーにするなど、果実の個性を生かしながら酒造りの幅を広げている。

低温でじっくりと発酵後、貯蔵庫で熟成して完成するワイン
低温でじっくりと発酵後、貯蔵庫で熟成して完成するワイン

ワインから蒸留酒へ広がる沖縄の酒造り

沖縄県名護市にある「ナゴパイナップルパーク」は、パイナップルをテーマにした観光施設。園内には、パイナップルワインを醸造する「名護パイナップルワイナリー」の工場、その商品を扱うショップエリア、そして2022年に誕生した蒸留酒を造る「ラ・ピーニャ・ディスティラリー」がそろい、沖縄のパイナップルがお酒になるまでを感じられる。ラ・ピーニャ・ディスティラリーでは、パイナップルをはじめ、シークヮーサーやサトウキビなど沖縄県産の素材を生かした蒸留酒造りを展開。パイナップルワインから始まった名護パイナップルワイナリーの酒造りは、ブランデーやスピリッツ(ウォッカ、ラム)、ウイスキーへと広がっている。

1979年当時の「名護パイン園」の様子
1979年当時の「名護パイン園」の様子
現在の「ナゴパイナップルパーク」へと続く園内施設
現在の「ナゴパイナップルパーク」へと続く園内施設
ナゴパイナップルパーク内にあるラ・ピーニャ・ディスティラリー
ナゴパイナップルパーク内にあるラ・ピーニャ・ディスティラリー
正式名称
ナゴパイナップルパーク
郵便番号
905-0005
住所
沖縄県名護市為又1195
Googleマップ
電話
0980-53-3659
定休日
なし
時間
10:00~18:00(最終入園受付17:30)
平日・土日祝日で営業時間が変更になる場合がございます。
最新情報は公式WEBサイトをご確認ください。
料金
大人(16歳以上)1,500円、小人(4〜15歳)800円、4歳未満無料
アクセス
1)沖縄自動車豊見城・名嘉地ICより名護向けに許田ICまで57.3km
2)国道58号、県道84号を中山方面へ車で13km
クレジットカード
可(入園料金のお支払い、一部ショップでは不可)
公式サイト
公式サイト

個性豊かな味わい!「名護パイナップルワイナリー」の蒸留酒5選

パイナップルワイン造りで培った技術を生かし、新たな酒文化を生み出そうと、2022年にナゴパイナップルパーク内に誕生したラ・ピーニャ・ディスティラリー。ここではパイナップルをはじめ、シークヮーサーやサトウキビなど沖縄県産の原料を生かした蒸留酒を造るほか、ウイスキーの熟成と仕上げも手がけている。素材の香りを引き出したものから、じっくりと熟成させるものまで個性もさまざま。沖縄で味わってみたい5つの蒸留酒を紹介しよう。

1. パイナップルブランデー

名護パイナップルワイナリーの原点であるパイナップルワインを蒸留し、樽でじっくりと熟成させて造るパイナップルブランデー。パイナップルワインを蒸留して造るブランデーは、世界でも珍しい存在だ。ラ・ピーニャ・ディスティラリーでは、沖縄県産パイナップルから造ったワインを蒸留し、長期の樽熟成を経て味わいを育てていく。目指しているのは、沖縄の食文化とともに親しまれ、この土地に根ざす新たな地酒。時間を重ねることで変化していく香りや味わいも、パイナップルブランデーならではの楽しみだ。

樽熟成で香りと味わいを育てるパイナップルブランデー
樽熟成で香りと味わいを育てるパイナップルブランデー

※現在熟成中。販売時期は未定

2. ウイスキー「御嶽(うたき)」

沖縄ならではのウイスキーを目指して造られる「御嶽(うたき)」。その名は、沖縄で古くから大切にされてきた聖地「御嶽」に由来する。ウイスキーの本場・スコットランドから厳選した複数の原酒を仕入れ、沖縄の気候風土でゆっくりと熟成し、ブレンディング。そして最大の特徴が、パイナップルブランデーを熟成した樽に詰め替えて仕上げるカスクフィニッシュ。名護パイナップルワイナリーが培ってきたパイナップルの酒造りとウイスキーを掛け合わせることで、ほかのジャパニーズウイスキーとは異なる個性を生み出している。

パイナップルブランデー樽の個性をまとった御嶽
パイナップルブランデー樽の個性をまとった御嶽

3. サトウキビラム

沖縄県産のサトウキビを原料に造る「サトウキビラム」。黒糖を思わせる香りの中に、グリーンティーのような爽やかさが感じられ、クリーンな甘さとオイリーな余韻が広がる。アルコール度数は40%ながら、口当たりはなめらか。ロックやストレートはもちろん、比較的ライトな味わいで、カクテルベースにもおすすめだ。沖縄になじみ深いサトウキビが、蒸留によってどのような個性を見せるのかを味わってみよう。

黒糖の香りとクリーンな甘さが広がるサトウキビラム
黒糖の香りとクリーンな甘さが広がるサトウキビラム

4. シークヮーサースピリッツ

沖縄を代表する柑橘、シークヮーサーから生まれた「シークヮーサースピリッツ」。蒸留することで凝縮された爽やかな香りが特徴で、果皮を思わせるほろ苦い香りと、果実のフレッシュな香りが広がる。アルコール度数は40%で、ロックやストレートでも楽しめるなめらかな仕上がり。飲み進めるとアルコール由来の甘さやオイリーな余韻も感じられ、普段味わうシークヮーサーとはひと味違った表情に出会える。

爽やかな柑橘香とほろ苦さを楽しむシークヮーサースピリッツ
爽やかな柑橘香とほろ苦さを楽しむシークヮーサースピリッツ

5. パイナップルウォッカ

名護パイナップルワイナリーらしさを存分に感じられる「パイナップルウォッカ」。もともと樽貯蔵用の原酒として造られたものを、ウォッカとして特別に商品化した一本だ。アルコール度数は58%で、この数字は沖縄を南北に走る国道58号にちなんだもの。グラスに注いで少し置くと、パイナップルやグリーンアップル、バジルやミントを思わせる香りが開いていく。高い度数だけでなく、時間とともに変わる香りを探すのも面白い。

パイナップルとハーブの香りが開くパイナップルウォッカ
パイナップルとハーブの香りが開くパイナップルウォッカ

まだまだある!「名護パイナップルワイナリー」のワイン4選

蒸留酒だけでなく、名護パイナップルワイナリーを知るなら、その原点であるワインにも注目したい。沖縄県産パイナップルを使ったワインをはじめ、きめ細かな泡を楽しめるスパークリングワインなど、パイナップルの魅力を生かした商品を展開している。蒸留酒とはまた違った香りや味わいを楽しみながら、パイナップルから広がる酒造りの奥深さに触れてみよう。

1. ラグリマ・デル・ソル(甘口・辛口)

太陽をたっぷり浴びて育ったパイナップルだけを原料に造る「ラグリマ・デル・ソル」。パイナップルのフルーティーな香りを楽しめる、名護パイナップルワイナリーを代表するワインのひとつだ。甘口と辛口があり、好みに合わせて選べるのもうれしい。どちらもよく冷やして味わうのがおすすめ。まずパイナップルワインそのものの個性を知りたい人に試してほしい一本だ。

フルーティーな香りが広がるラグリマ・デル・ソル甘口
フルーティーな香りが広がるラグリマ・デル・ソル甘口
トロピカルな香りを楽しむラグリマ・デル・ソル辛口
トロピカルな香りを楽しむラグリマ・デル・ソル辛口

2. Nago Wine(赤・白)

ぶどうのフルーティーな香りに、沖縄県産パイナップル果汁のフレッシュな味わいを重ねた「Nago Wine」。パイナップルの果実感を残すため熟成期間を短くし、低アルコールで飲みやすく仕上げている。赤と白の2種類があり、パイナップルだけで造るラグリマ・デル・ソルと飲み比べれば、原料による香りや味わいの違いも楽しめる。

ぶどうの香りとパイナップルの果実感が重なるNago Wine
ぶどうの香りとパイナップルの果実感が重なるNago Wine

3. Summer Snow パイナップルシリーズ(甘口・辛口・ロゼ)

沖縄県産パイナップルを贅沢に使ったスパークリングワイン「Summer Snow」。フレッシュなパイナップルの香りと味わいを、きめ細かな泡とともに楽しめる。パイナップルの果実感を生かした甘口と辛口に加え、パイナップルとハイビスカスを組み合わせたロゼもラインアップ。「Summer Snow」という名前は、海中でサンゴが産卵する様子に由来する。2017年に「Summer Snow」シリーズを発売。同年、同社のスパークリングワインが「Japan Wine Challenge」でシルバー賞・ブロンズ賞を受賞した。

パイナップルの甘みときめ細かな泡を楽しむSummer Snow
パイナップルの甘みときめ細かな泡を楽しむSummer Snow
フルーティーな香りときめ細かな泡が弾ける辛口タイプ
フルーティーな香りときめ細かな泡が弾ける辛口タイプ
パイナップルの甘みとハイビスカスの酸味が調和するロゼ
パイナップルの甘みとハイビスカスの酸味が調和するロゼ

4. Ryukyu Lemon 琉球レモンスパークリングワイン

沖縄県北部・やんばるに自生してきたシークヮーサーを使った「Ryukyu Lemon 琉球レモンスパークリングワイン」。柑橘系の爽やかな香りとフレッシュな酸味を、きめ細かな泡とともに楽しめる。パイナップルを使ったワインとはまた違う、すっきりとした味わいが魅力。キリッと冷やして、やんばる育ちのシークヮーサーならではの香りを堪能しよう。

シークヮーサーの爽やかな香りと酸味を楽しむRyukyu Lemon
シークヮーサーの爽やかな香りと酸味を楽しむRyukyu Lemon

「名護パイナップルワイナリー」のよくある質問

Q

名護パイナップルワイナリーのお酒はどこで購入できますか?

A

ナゴパイナップルパーク内のショップエリアのほか、公式オンラインショップでも購入できます。

Q

名護パイナップルワイナリーのワインを試飲できますか?

A

はい。ナゴパイナップルパークでは、自社製造のワインを飲み比べできるプランがあります。内容や提供場所はプランによって異なるため、事前にナゴパイナップルパークの公式サイト(nagopine.com)で確認しましょう。

Q

海外へ持ち帰ることはできますか?

A

国や地域によって持ち込み可能量や申告方法が異なります。渡航先の税関や利用する航空会社の最新情報を確認しましょう。

まとめ

沖縄県産パイナップルを使ったワインを原点に、ブランデーやウイスキーなど蒸留酒へも酒造りの幅を広げる名護パイナップルワイナリー。その背景には、パイナップルの新たな楽しみ方を追求し、「沖縄県の地酒」を造りたいという思いがある。原料や製法によって異なる香りや味わいを飲み比べれば、沖縄の素材が持つ新たな魅力に出会えるはず。沖縄を訪れたら、ナゴパイナップルパークでこの土地から生まれた一杯を味わってみよう。

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