仙波東照宮

全国にある徳川家康公を祀る東照宮のなかでも、家康公が眠る日光東照宮、最初に誕生した久能山東照宮と並び、日本三大東照宮のひとつとされる。家康公の遺骸を移送する途中、天海僧正によって隣接する喜多院で四日間の法要が営まれたことから、寛永10年（1633）建立されたと伝わる。

極彩色の飾りが鮮やかな本殿や唐門、瑞垣、拝殿、幣殿、随身門、石鳥居のすべてが、国の重要文化財に指定。建物の随所に施された立体的な意匠が見事で、訪れる人の目を奪う。本殿前には川越の歴代城主が奉納した26基の石燈籠が、各地の東照宮と同じように立ち並んでいる。

「出世開運」や「商売繁盛」にご利益があるとされ、境内には「開運だんご」や「出世みそおでん」など縁起の良い食べ物の販売も。紅葉の名所としても知られ、シーズンになると入口から拝殿まで艶やかな秋色が彩る。