犬山城
全国で5つのみの国宝に指定されている天守は、現存最古といわれ前期望楼型天守の特徴を備えていることで有名。室町時代の1537年、織田信長の叔父、織田信康によって建てられたといわれる。後方を木曽川に守られた小高い山の上に建つ「後堅固の城」。城下町と一体となり、交易や政治、経済の要衝として重要な拠点となった。
国宝犬山城の城門まで歩いていくと、冬の乾いた冷たい風が正面から吹いてきた。見上げると、日本最古の現存天守を持つ木造の名城が目の前にそびえ立ち、まだらな木目と重厚な石垣からは、本当に歴史の重みが感じられた。
買ったばかりの入場券を手に城の前で記念写真を撮り、すぐに木造の階段を一段ずつ上っていく。足元からしっかりと木を踏みしめる音が響き、まるで自分も戦国時代の時空へ入り込んだようだった。
苦労して最上階にある天守の木造回廊まで上り、低い手すりに寄りかかって外を眺めると、遠くの灰白色の空の下には、どこまでも続く市街地と城下を流れる木曽川が広がっていた。そよ風が頬をなでる感覚も本当に圧倒的だった。
何百年もの歴史を持つ城を自分の足で踏みしめ、戦国武将たちがかつて見た景色を自分の目で見下ろす臨場感は、その場から離れたくなくなるほどだった。
ぜひ実際に犬山城の最上部まで上って体感してみてほしい。間近で歴史が残したまだらな痕跡に触れるのも、天守の外から木曽川全体の壮大な景色を見下ろすのも、この旅に比類のない深い思い出を残してくれる!































