秋の福岡観光で訪れるべき紅葉の名所13選

秋の福岡観光で訪れるべき紅葉の名所13選

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

多様な観光スポットや商業施設、豊かな自然、絶品ご当地グルメなどが集まる人気観光地「福岡」。
いつ訪れても様々な楽しみ方ができる福岡だが、秋に観光するなら美しい紅葉を楽しんでほしい。
この記事では、福岡の紅葉の名所と見頃を合わせて紹介していく。
記事を参考に紅葉の名所を巡れば、秋の福岡を心ゆくまで満喫できるだろう。

目次

まだ知らない福岡の魅力に出会う紅葉狩りに出かけよう

秋の福岡では、紅葉に染まる神社やお寺、紅葉に彩られた様々な自然景観を楽しめる。
観光スポットや商業施設の集まる福岡市を中心に観光することが多いが、紅葉の名所は各市に点在している。
福岡市以外の地域にも魅力的な観光スポットは多いので、秋に福岡を観光するなら、様々な地域をぜひ巡ってみてほしい。
メジャーではない、絶品ご当地グルメにも出会えるはずだ。
もちろん、福岡市内にも紅葉の名所は多いが、せっかくなら王道の観光プランではない、秋ならではの観光プランを立ててほしい。

福岡県に点在する紅葉の名所を巡ってみよう
福岡県に点在する紅葉の名所を巡ってみよう

福岡の紅葉の見頃

福岡の紅葉の見頃は、以下の表を参考にしてほしい。
例年の見頃であるため、ある程度前後すると考えておこう。
また、紅葉の名所によっても見頃は変わるため、詳しくはこれから紹介する各スポットの例年の見頃を参考にしてほしい。

秋月城跡
11月中旬~11月下旬
呑山観音寺
10月下旬~11月中旬
北九州市立白野江植物公園
11月下旬〜12月上旬
太原のイチョウの紅葉
11月中旬〜11月下旬
勝山公園
11月中旬〜12月上旬
英彦山
11月上旬〜11月中旬
宝満宮竈門神社
11月中旬~11月下旬
雷山千如寺大悲王院
11月中旬~11月下旬
本吉山 清水寺
11月下旬~12月上旬
永勝寺
11月中旬~11月下旬
日向神峡
11月上旬〜11月中旬
友泉亭公園
11月下旬〜12月上旬

2024年の福岡の紅葉の見頃予想

2024年10月1日に気象情報会社の「日本気象株式会社」が発表した、福岡の紅葉の見頃は12月上旬。
ただ、スポットや今後の気温によっては、紅葉の見頃は前後するため、注意してほしい。

秋の福岡観光に組み込むべき紅葉の名所13選

福岡には、豊かな自然や日本風情を感じられる紅葉の名所が多い。
その中でも、特にお勧めのスポットを紅葉の見頃と合わせて紹介していこう。
秋の福岡を訪れるなら、これから紹介するスポットへぜひ足を運んでほしい。

1. 秋月城跡

福岡県ほぼ中央部に位置する秋月は、城下町としての歴史を長く刻んできたが、明治期に入って武家が没落し、主要幹線からも離れていたことから開発が遅れ、その結果、城下町の姿を今に伝えることとなった。
全国に126地区ある国の重要伝統的建造物群保存地区。その中で城下町は4地区あるが、秋月は町全体が指定されており、その風情ある城下町の雰囲気から“筑前の小京都”と呼ばれている。
紅葉の名所としても知られており、福岡県指定史跡に指定される秋月城跡や、福岡県指定重要文化財の本門(黒門)と長屋門を彩る紅葉は格別に美しく、多くの観光客を魅了する。
秋月城跡へと続く「杉の馬場通り」には露店が並び、茶菓子を楽しみつつ紅葉が彩る城下町の美しい風景を堪能できる。

紅葉の見頃(例年)
11月中旬~11月下旬
秋月城の大手門だった「黒門」は紅葉が見事
秋月城の大手門だった「黒門」は紅葉が見事

2. 呑山観音寺

鉾立山の麓にある呑山観音寺は、高野山真言宗の別格本山(総本山に準じる寺院)。
霊験あらたかなお寺であり、年間の参拝者は100万人を超える。
それだけでなく、多くの僧侶が集まる研鑽の場ともなっている。
3,000体を越える水子地蔵や弘法大師が祭られる大師堂、稲荷大明神が祭られる稲荷社など、見どころも多い。
境内や参道にはモミジとツツジがそれぞれ約1,000本以上もあり、秋になると荘厳な雰囲気を紅葉が彩る。
紅葉が美しいスポットはいくつもあるが、その中でも「百観音堂」の裏に植えられた約600本のドウダンツツジが辺り一面を真っ赤に染める様子は必見だ。

紅葉の見頃(例年)
10月下旬〜11月中旬
一帯を真っ赤に染める観音堂のドウダンツツジ
一帯を真っ赤に染める観音堂のドウダンツツジ

3. 北九州市立白野江植物公園

植物公園として80年近い歴史を有し、1年を通して植物が織りなす自然風景を満喫できる小高い丘に広がる市民憩いの場。
秋には約800本のイロハモミジなどが色づき、風情ある景観を作り出す。
イロハモミジは園全体にあるため、散策しながら黄色や紅に染まる美しい木々を眺められる。
お勧めの紅葉スポットは「木漏れ日の路」。イロハモミジの大木が立ち並ぶ、静かなスポットで、秋の情緒をたっぷりと感じられるだろう。
紅葉の見頃に合わせて紅葉まつりが開催され、ボタニカルマーケットやコンサート、お茶席なども紅葉と共に楽しめる。

紅葉の見頃(例年)
11月下旬〜12月上旬
紅葉に彩られた静かな園内をゆっくり散策してみよう
紅葉に彩られた静かな園内をゆっくり散策してみよう

4. 太原のイチョウの紅葉

福岡県で有数の人気を誇るイチョウの紅葉スポット。元はブドウ園だった広大な敷地に、艶やかな黄色に色づいた100本余りのイチョウが立ち並び、紅葉の時期には多くの観光客でにぎわう。
季節が進むと、落ち葉による黄金のじゅうたんが広がり、立ち並ぶイチョウ並木との競演が楽しめる。
視界いっぱいに広がる黄金色の世界は圧倒的な美しさ。

紅葉の見頃(例年)
11月中旬〜11月下旬
鮮やかな黄色一色の世界に圧倒
鮮やかな黄色一色の世界に圧倒

5. 勝山公園

福岡の北東部に位置する北九州市のシンボルともいえる公園。
園内には「小倉城」をはじめ、「小倉城庭園」「中央図書館」などの観光・文化施設が点在する。
「大芝生広場」や「紫川親水広場」といった遊べる施設も充実し、多くの市民に親しまれている。
紅葉の名所でもある「勝山公園」は、ハゼノキ・イチョウが多く植栽されており、秋に訪れるべき観光スポットのひとつだ。
特に小倉城天守閣周辺を彩るケヤキは風格があり見事。
紅葉の期間はライトアップや「小倉城 竹あかり」も開催し、天守閣広場に30,000個の竹灯籠が灯る幻想的な光景が楽しめる。

紅葉の見頃(例年)
11月中旬〜12月上旬
園内の紅葉で彩られた小倉城庭園も美しい
園内の紅葉で彩られた小倉城庭園も美しい
紅葉と小倉城がライトアップされた幻想的な光景も満喫しよう
紅葉と小倉城がライトアップされた幻想的な光景も満喫しよう

6. 英彦山

福岡と大分の県境に位置し、三峰からなる標高約1,200mの「英彦山」。
山そのものが御神体とされ、古くから神聖な山として信仰を集めている。
紅葉の名所としても知られており、見頃になると多くの登山者が訪れ、山頂から眼下に広がる秋の絶景を楽しむ。
中心部には国指定重要文化財の社殿「英彦山神宮奉幣殿(ひこさんじんぐうほうへいでん)」が鎮座。
英彦山神宮の境内には「英彦山スロープカー」が、参道横を走行している。
美しい紅葉を眺めながら7分間の空中散歩を楽しめる。
山頂付近から紅葉が進み、麓に行くほど見ごろが遅くなるため、長い期間紅葉を楽しめるのも嬉しいポイント。

紅葉の見頃(例年)
11月上旬〜11月中旬
秋の英彦山で紅葉ハイキングを楽しもう
秋の英彦山で紅葉ハイキングを楽しもう

7. 宝満宮竈門神社

竈門神社は1,350年以上の歴史がある神社。玉依姫命をお祀りしており、縁結びの神様として古くから信仰されている。また、「方除け」「厄除」の神様としても信仰されてきた。
福岡屈指の紅葉の名所でもあり、カエデやイチョウなど、約300本の落葉樹が境内を美しく彩る。
参道の階段周辺は紅葉が集中しており、赤・黄・橙の鮮やかな色彩を持つ木々が風に揺らめく様子は、なんとも風情がある。
見頃の時期には「もみじ祭り」が開催。
日が落ちるとライトアップが施され、日中の華やかな境内とは対照的な幽玄な世界が広がる。

紅葉の見頃(例年)
11月中旬~11月下旬
人気漫画《鬼滅の刃》の聖地とされている、自然風景が楽しめる神社
人気漫画《鬼滅の刃》の聖地とされている、自然風景が楽しめる神社

8.雷山千如寺大悲王院

福岡県糸島市の標高954.5mの雷山中腹に位置する寺院。
鎌倉時代(1185年〜1333年)に制作された「木造千手観音立像」「木造清賀上人坐像」は、国指定重要文化財。
福岡県指定文化財の「木造多聞天像・木造持国天像」などが安置され、歴史的にも価値の高い木彫物や建造物が見どころだ。
秋には境内が紅葉で染まり、美しい風景が広がる。
特に福岡県指定天然記念物である樹齢約400年の大カエデが、真っ赤に色づく様は圧巻。
室町時代(1336年〜1573年)に作られた日本庭園「心字庭園」にも、約200本のカエデが色づき、日本情緒をたっぷりと感じられるだろう。

紅葉の見頃(例年)
11月中旬~11月下旬
大カエデの存在感ある美しさに圧倒される
大カエデの存在感ある美しさに圧倒される

9. 本吉山 清水寺

福岡県みやま市の北東部にある清水山の奥深く、豊かな自然の中にある「本吉山 清水寺」。
天台宗の開祖、平安時代(794〜1185年)初期の日本の仏教僧「最澄(さいちょう)」によって開かれ、1,200年以上信仰を集め続けている寺院だ。
千体の仏像が安置されている「千体仏堂」や、県指定の重要文化財である「三重塔」や「山門」など、見どころが盛りだくさん。
なかでも画僧・雪舟(せっしゅう)が手がけたと言われる「本坊庭園」は必見。
四季折々の景観と日本ならではの風情を、静寂の中で楽しめる。
特に紅葉の見頃は美しく、真紅に染まるイロハカエデが彩りを加えた景観、黄葉が散って黄金色の絨毯が敷き詰められたような景観は、まさに秋の絶景だ。

紅葉の見頃(例年)
11月下旬~12月上旬
建物内から庭園を眺めるのもおすすめ
建物内から庭園を眺めるのもおすすめ
黄葉が散った後も美しい光景が広がる
黄葉が散った後も美しい光景が広がる

10. 永勝寺

福岡県南西部の耳納山麓に位置する、本尊薬師瑠璃光如来の曹洞宗の寺院。
日本三大薬師のひとつで、680年に天皇皇后の病気の平癒を願って創建されたと伝えられる。
「もみじ寺」とも呼ばれる境内には、随所にモミジが植栽され、由緒ある寺を彩る紅葉は参拝者の心を魅了している。
特に黄金色のイチョウと真紅のモミジのコントラストが風情ある景観を作り出す、本堂周辺は美しい。
展望台は柳坂曽根(やなぎさかそね)のハゼノキ並木と、筑後平野を一望できるビュースポット。
耳納連山はハイキングコースも整備されており、小鳥のさえずりとともに秋の絶景を楽しんでみるのも良いだろう。

紅葉の見頃(例年)
11月中旬~11月下旬
風情ある秋の景観が点在する境内
風情ある秋の景観が点在する境内

11. 日向神峡

福岡県八女市の矢部川上流にある約6kmの渓谷。
山水画のような渓谷美は、日向の神々がその美しさに惹かれてやってきたという伝説が残るほど。
10mの大岩壁「正面岩」や「蹴洞岩(けほぎいわ)」、七福神の名前が付けられた岩など、様々な巨岩や奇岩が点在。
ハートの形に見える巨岩は恋愛成就のパワースポットとして人気を集めている。
神秘的な大岩と紅葉が織りなす美しい景観は長距離にわたって続き、その自然の造形美に圧倒されるだろう。
また、日向神峡の周辺にも紅葉スポットが多い。

紅葉の見頃(例年)
11月上旬〜11月中旬
紅葉で彩られた巨岩や奇岩は美しいだけでなく迫力もある
紅葉で彩られた巨岩や奇岩は美しいだけでなく迫力もある

12. 友泉亭公園

1754年に筑前(現在の福岡)の領主「黒田継高(くろだ つぐたか)」が別荘として築き、福岡市初の池泉回遊式日本庭園として整備された「友泉亭公園」。
約3,000坪の敷地には、壮麗な池とそれを取り囲むように草木が植栽されている。
本館の茶室「如水庵」や、大広間から眺める庭園は風情と優美さを感じられる。
秋には約150本のカエデが園内を彩り、紅葉を眺めながら茶室で抹茶をいただけば、ゆっくり流れる時を堪能できるだろう。
夜間開園の「もみじの宴」では、プロジェクションマッピングを開催。
美しい光のアートと紅葉で彩られた庭園は、幻想的な空間となる。

紅葉の見頃(例年)
11月下旬〜12月上旬
和室から紅葉に染まる日本庭園を眺めて日本情緒の良さを感じよう
和室から紅葉に染まる日本庭園を眺めて日本情緒の良さを感じよう

13. 光明寺庭園

西鉄太宰府駅から徒歩約5分、太宰府天満宮のすぐそばにある「光明禅寺」。
境内にある「光明寺庭園」は、福岡県指定名勝。
昭和時代(1926年〜1989年)を代表する作庭家である「重森三玲(しげもりみれい)」によって造園された枯山水庭園だ。
49種類の苔を用いられて造園され、その美しさから「苔寺」とも呼ばれている。
バランス良く配置された白砂と石組み、多数のカエデが植えられており、紅葉の見頃には枯山水庭園が真紅に染まる。
その美しさと静寂は、時が経つのを忘れさせてくれるだろう。
ただ、公開は不定期であるため、注意してほしい。

紅葉の見頃(例年)
11月中旬~12月上旬
色とりどりに染まる枯山水庭園も美しい
色とりどりに染まる枯山水庭園も美しい

福岡の紅葉の名所に関するよくある質問

Q

福岡の紅葉の見頃は?

A

福岡では11月中旬〜12月下旬に見頃を迎えるスポットが多いです。

Q

福岡で紅葉の名所が多いエリアは?

A

紅葉の名所は各市に点在しており、集中しているエリアはありません。

まとめ

この記事では、福岡の紅葉の名所と見頃を合わせて紹介してきた。
福岡が誇る豊かな自然景観と歴史や文化。それらを彩る紅葉は芸術品のように美しい。
福岡各地に点在する紅葉の名所を巡りつつ、まだ知らない福岡の魅力とグルメを堪能しよう。
観光スポットの多い福岡を最大限楽しみたいなら、下記の記事も参考に観光プランを立ててほしい。