近江八幡水郷めぐり

豊臣秀吉が、甥である秀次に命じ安土城の代わりに近江の国の中心として八幡山城を築かせたことが近江八幡の始まり。琵琶湖を行き来する船を八幡山城の内堀である八幡堀に引き入れることで、近江国の経済の中心地となり、のちに発展する近江商人発祥の地となった。

近江八幡水郷めぐりは、約400年前に秀次が宮中の雅な舟遊びに似せ、舟の上で句会を催したことがはじまりと伝わる。熟練の船頭が巧みに櫓と竿をあやつり、風情ある水郷をゆったり進む。

船は、要予約の貸切船と予約不要の乗合船の2種。貸切船コースは、所要約80分の普通コース、所要120分の遠回りコース、所要60分のかわら堀コースの3コースから選べる。オプションで、お弁当や飲み物の注文も可能。名物の近江牛のすきやきは、船の上という特別感も加わって、記憶に残るおいしさと評判だ。乗合船は普通コースのみの運行で、12～３月の冬季は運休している。