最初に読むべき京都旅行完全ガイド
街並みからも観光スポットからも、日本の伝統文化・歴史を感じられる「京都」。
見どころが多く、国内だけでなく国外からも多くの観光客が訪れる日本屈指の観光地だ。
ネットで調べれば多くの観光スポットやグルメが出てくるため、どんな旅行プランを立てれば良いか迷ってしまうだろう。
でも安心してほしい。この記事では京都の定番観光スポットを巡る1泊2日のモデルコースから、京都の魅力や京都市以外のエリア別の魅力・見どころ、交通情報など、京都旅行する上で最初に知っておくべき情報を網羅的に紹介している。
京都旅行の予定がある方は、まずこの記事を熟読するところから始めよう。
目次
- 日本の歴史・伝統に最も触れられる場所「京都」
- 京都の平均気温と着衣例
- 京都へのアクセス
- 関西国際空港から主要駅へのアクセス
- 京都の主要交通手段
- 京都旅行で利用すべきお得な乗車券
- 京都旅行を効率的に楽しむ3つのコツ
- 京都を満喫するために必要な日数
- 京都の深く楽しむために知っておくべき5つのエリアの魅力
- 初京都旅行にお勧めの定番観光スポットを巡る1泊2日モデルコース
- 京都旅行するなら外せないご当地グルメ3選
- 京都旅行で泊まるならここ!京都市・嵐山エリアの人気宿泊施設3選
- 京都で購入すべき定番土産3選
- 春の京都旅行に外せない桜の名所
- 夏の京都旅行で体験すべき川床文化
- 京都の紅葉の名所と見頃
- 運が良ければ見られる?美しい雪景色に出会える京都の絶景スポット
- 京都旅行に関するよくある質問
- まとめ
日本の歴史・伝統に最も触れられる場所「京都」
本州のほぼ中央部に位置する京都。
現在の首都は東京だが、794年から1869年の約1,100年の間は京都が首都だった。
経済・文化・政治の中心としての期間が長かったことや、太平洋戦争で大きな被害を受けなかったことから、京都には多くの歴史的建造物などの文化財が残っている。
その数は国宝52件、重要文化財は247件。
伝統的な景観を守る街づくりによって、京都市内や宇治市内など市街地にも日本情緒漂う風景が広がる。
山や川も多く、北部は海に面しているため、自然も豊か。
歴史的建造物や街並みは自然と調和し、古き良き日本の美しさや美意識を伝えてくれる。
神社仏閣の多くは境内に桜や紅葉が植えられているため、春と秋にはそれぞれの季節ならではの絶景に出会える。
無形文化財も多く、1,000年以上続くお祭りや伝統芸能を鑑賞・体験できる機会も多い。
京都は日本の伝統文化・歴史、美しさに最も触れられる地域と言っても過言ではない。
京都の平均気温と着衣例
山が多いため、盆地に都市が点在している。そのため、市街地では夏と冬の寒暖差が大きい。
山間部では冬になると雪が降ることも。
夏は暑さ対策、冬は寒さ対策をしっかりした上で旅行を楽しんでほしい。
京都の月別平均気温
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
平均気温(度) | 4.8 | 5.4 | 8.8 | 14.4 | 19.5 | 23.3 | 27.3 | 28.5 | 24.4 | 18.4 | 12.5 | 7.2 |
京都の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
京都へのアクセス
東京から京都には、新幹線なら約2時間15分で移動できる。
隣接している大阪からも新幹線を利用すれば、約15分でアクセス可能。在来線の快速でも約40分でアクセスできる。
京都には空港がないため、海外からアクセスする場合は大阪の「関西国際空港」を経由することになる。
関西国際空港から主要駅へのアクセス
大阪や京都をはじめとする関西地方の空の玄関・関西国際空港を起点とする、JR京都駅へのアクセスをご紹介。
京都旅行の起点となる駅なので、そこまでの行き方がわかれば、京都旅行をスムーズに始められるだろう。
- 経路
- 「関西空港駅」から「関空特急はるか」に乗り「京都駅」で下車
- 所要時間
- 約1時間20分
京都の主要交通手段
京都旅行の主要交通手段は、バスと地下鉄となる。
京都市内であればバスだけで、ほとんどの観光スポットを巡れる。
京都市外へのアクセスにもバスを利用するが、地域によってはJRなどの鉄道を利用した方が早い場合もある。
京都の交通情報をもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてほしい。
京都旅行で利用すべきお得な乗車券
ここでは京都旅行で使えるお得な乗車券について紹介する。
京都旅行の交通費をおさえたい方は是非読んで欲しい。
地下鉄・バス1日券
地下鉄とバスを使い京都観光をする場合は、それぞれが1日乗り放題になる「地下鉄・バス1日券」の購入および利用がお勧め。
「京都市営地下鉄・バス全線」と「京都バス・京阪バス・西日本JRバスの一部」が利用範囲となっており、主な観光地のほとんどがカバーされている。
地下鉄とバスをうまく組み合わせて利用すれば、移動時間の短縮にも繋がるので、お得かつ快適に観光できる。
さらに、京都市内の神社仏閣・飲食店など約60箇所の施設で、割引等の優待が受けられるのもメリット。
購入は京都駅前のバス総合案内所、地下鉄京都駅にあるコトチカ京都、烏丸御池駅構内などで可能で、発売額は大人:1,100円・こども:550円。
京都旅行を効率的に楽しむ3つのコツ
日本屈指の人気観光地である「京都」は見どころが多いため、効率良く回らないと短期間では楽しみ切れない。
初めて京都旅行する方に向けて、京都旅行の基本ともいえる効率的に観光するコツを紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。
1. 初めての京都旅行は京都市内+嵐山を巡る
京都の主要観光スポットは、「京都市」と「嵐山」に集まっている。
それだけでなく、京都市も嵐山も観光スポットが密集しているため、短時間で多くの観光スポットを巡れる。
京都市と嵐山間も短時間で移動できるので、初めての京都旅行でもアクセスやプラン作りに迷いが生じにくい。
時間に余裕があれば、宇治まで足を伸ばして京都をより深く楽しもう。
2. 京都駅を起点に旅行する
新幹線も停車する京都の玄関口であり、京都市内のみならず、京都市外や隣接する県へ移動する際の起点となる「京都駅」。
駅の周辺には宿泊施設も飲食店も、観光スポットも多いため、初めての京都旅行なら京都駅近くに泊まろう。
そうすることで京都駅を軸に移動でき、効率的に様々な体験ができるだろう。
3. バスだけでなく電車も上手く利用する
京都では主にバスを使って移動するが、地下鉄を利用した方が効率的に移動できるケースもある。
その最たる例が観光シーズンに京都旅行する場合だ。
観光シーズンは京都市内の道路は渋滞することが多く、バスだと予定通りに移動できないことも多い。
その点、地下鉄なら渋滞に巻き込まれる心配はない。
結果的にバスより地下鉄の方が目的地まで早く到着するケースもある。
京都を満喫するために必要な日数
見どころの多い「京都」を満喫するには、何泊すれば良いのか、旅行プランを立てる際に悩む方も多いだろう。
京都市内の主要スポットに絞れば、スポット間の距離も近いため、1泊2日で巡れる。
ただ、色んな観光スポットを巡りたい場合や京都市外のエリアも回る場合は、3泊4日〜4泊5日は必要だ。
京都の深く楽しむために知っておくべき5つのエリアの魅力
見どころの多い京都だが、そのほとんどは京都市に集まっている。
そのため、京都旅行といえば「京都市」やその周辺を観光するだけで終わってしまう。
ただ、実は京都市以外にも魅力的なスポットやエリアは多い。
京都市を含めた5つのエリアの魅力と見どころを紹介するので、京都市以外のエリアにもぜひ足を運んでほしい。
京都市郊外にある人気観光スポットを知りたい方は、こちらの記事も併せて読んでみよう。
人気観光スポットの集中する「京都市」
なだらかな山々に三方を囲まれた京都盆地の北半分、京都府の南東部に位置する「京都市」。
都市部としての機能を持ちながらも、日本の文化・歴史を感じさせる街並み、周囲の山々や河川が見せる四季折々の景色と、美しい景観にも恵まれている。
京都の人気観光スポットが集中していることもあり、京都旅行ではほとんどの人が京都市に訪れる。
京都市内はさらに5つのエリアに分かれている。エリアごとの特色は以下の表を参考にしてほしい。
エリア名 | 特色 | 人気観光スポット |
---|---|---|
洛北エリア | 豊かな自然と調和する神社仏閣が多い | 貴船神社/瑠璃光院/下鴨神社(賀茂御祖神社) |
洛中エリア | 京都市の代表的な繁華街 | 京都駅/鴨川公園/元離宮二条城 |
洛東エリア | 特に人気の高い神社仏閣と風情ある街並み | 清水寺/銀閣寺/祇園 |
洛南エリア | 京都ならではの絶景が見られるスポットが多い | 伏見稲荷大社/醍醐寺/東寺 |
洛西エリア | 寺社が多い | 金閣寺/仁和寺/龍安寺 |
エリア名を覚えておく必要はないが、洛中エリアを中心に東西南北で特色が異なることは覚えておこう。
四季折々の絶景に出会える「嵯峨野・嵐山エリア」
京都市の西端にある「嵯峨野・嵐山エリア」。
京都市内ではあるが、京都駅を中心とする地域とは魅力が異なるため、京都市とは別のエリアとして紹介されることが多い。
京都駅周辺よりも自然豊かなため、四季折々の景色を楽しめる。
自然と調和する歴史的建造物や日本庭園からは、日本ならではの美しさと美意識を感じられるだろう。
桜の名所と紅葉の名所が多く、春には華やかな景色が、秋には日本情緒あふれる景色が広がる。
嵯峨野・嵐山エリアの人気観光スポットを紹介する、こちらの記事もぜひ参考にしてほしい。
美しい海岸風景が広がる「北部エリア」
京都の北端に位置し、日本海に面する「北部エリア」。
このエリアの最大の特徴は、美しい海岸風景。
日本三景のひとつである「天橋立」を筆頭に、建物の一階が海と繋がる「船屋」が軒を連ねる「伊根の舟屋」、ノスタルジックな建物が並ぶ「舞鶴」など、様々な海岸風景を楽しめる。
京都市内や嵐山とは、全く異なる風景が広がるため、主要観光スポットを巡り終えたら、ぜひ足を運んでほしい。
山と森の魅力が詰まった「中部エリア」
山々に囲まれた日本の原風景が広がる「中部エリア」。
江戸時代のかやぶき民家が山間に軒を連ねる「美山かやぶきの里」、渓谷の美しい景観とバーベキューや温泉も楽しめる「るり渓」など、山の魅力、森林の魅力を満喫できるスポットが多い。
日本の原風景や渓谷美を楽しみたいなら、ぜひ足を運んでほしいエリアだ。
美しい景色と街並みが広がる「南部エリア」
京都の南端、茶の一大産地である「宇治市」などを含む「南部エリア」。
初夏には青々とした茶畑と美しい竹林、秋には美しい紅葉を楽しめる。
歴史的景観が残る街並みと2つの世界遺産、宇治茶が魅力の「宇治市」は、南部エリアでも特に人気の高い観光地。
京都駅から約20分ということもあり、多くの観光客が日々訪れている。
宇治市の魅力をもっと知りたい方は、こちらの記事も併せて参考にしてほしい。
初京都旅行にお勧めの定番観光スポットを巡る1泊2日モデルコース
見どころが多いが故に旅行プランを立てるのが難しい京都。
だからこそ定番中の定番の観光スポットを巡れる、1泊2日のモデルコースを紹介しよう。
初めて京都を旅行する方は、これから紹介するモデルコースを軸に、気になった観光スポットを取り入れたり、京都市・嵐山・宇治以外のエリアの観光を取り入れたりすれば、京都の魅力を満喫できるだろう。
1日目:京都市・嵐山の定番観光スポットを巡る
モデルコースの1日目は、京都市・嵐山に数ある観光スポットの中でも、特に人気が高く定番とも言えるスポットを中心に巡る。
徒歩での移動が多くなるため、体力に自信がない方はスポット間の移動中、多めに休憩を入れよう。
8:30 JR京都駅からスタート
モデルコースの1日目は、京都の玄関口「JR京都駅」からスタート。
京都駅から市営バスに乗り、バス停「五条坂」へ。
バス停からは約10分で清水寺へ到着する。
9:10 「清水寺」で文化財と京都の街並みを楽しむ
778年に開かれ、1994年にはユネスコ世界文化遺産に登録された「清水寺」。
音羽山の中腹に広がる13万㎡の境内には、国宝と重要文化財を含め30以上の伽藍や碑がある。
春は桜、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪と季節ごとに違った景色に映える清水寺も見もの。
坂道を登りきると朱色の仁王門がお出迎え。
さらに階段を上がると、高さ約31mの「三重塔」が見えてくる。国内最大級の高さで、京都の街を遠くまで見渡すことができる絶景ポイントだ。
10:00 日本の伝統文化・歴史を感じられる「祇園」を散策
清水寺を満喫したら、昔ながらの風景が残る日本屈指の観光地「祇園(ぎおん)」へ徒歩で移動しよう。
街に一歩足を踏み入れると、古式ゆかしい京都の景観が広がり、タイムスリップしたかのような気分に浸れる。
特に祇園を南北に貫くメインストリート「花見小路通」は見どころが多く、「小路」といいながらも広めの道沿いに店舗が並ぶ華やかな町並みで、多くの観光客でにぎわう。
マナー・ルールに気をつけながら、祇園の街並みや風情ある街並みを歩く舞妓さんなどの景色を楽しもう。
10:40 「錦市場」でお土産選びと食べ歩きを満喫
祇園を歩きながら、次のスポットである「錦市場」へ向かおう。
錦市場は京都のメインストリート、四条通りから北にあたる錦小路通にある。
この場所で魚店が繫盛し、1615年に江戸幕府からのお墨付きを得てさらなる発展を遂げたことがはじまり。
「京の台所」の名称で親しまれていて、京野菜、琵琶湖の川魚、鱧、ぐじ、笹カレイ、湯葉、生麩、漬物などの食材がずらり。
東西約390mの長さに及ぶアーケードの通りには、両サイドに約130の店舗が並ぶ。
なかには京都の食材を味わえる豆乳ドーナツ、生麩の饅頭、蒲鉾の天ぷら、湯葉クリームコロッケなど、選ぶのに迷うほどの京都グルメが販売されている。
お土産選びと食べ歩きを楽しもう。
11:40 「AWOMB烏丸本店」で手巻き寿司をいただく
錦市場から少し歩いて、築100年の京町家をリノベーションしたお店で、ユニークな手巻き寿司を味わえる「AWOMB烏丸本店」へ。
店内はモダンな造りだが、手入れが行き届いた坪庭が京都らしい風情を残していて雰囲気抜群。
看板メニューは、「織る=色々なものを組み合わせて作りあげる」というコンセプトから生まれた「手織り寿し」(3,267円)。
京野菜を使ったおばんざいや刺身、薬味など約50種類の具材を合わせてオリジナルの手巻き寿司を作れる。
味わうだけでなく、寿司を作る楽しみも満喫しよう。
13:10 「京都御苑」でかつての天皇・貴族の生活に思いを馳せる
AWOMB烏丸本店でランチを食べたら、歩いて地下鉄・四条駅へ。
烏丸線に乗って今出川駅へ向かい、駅から歩いて5分で「京都御所」に到着。
明治天皇が江戸に移るまで内裏となっていた京都御所を中心に、公家の邸宅も並ぶ町となっていた場所だ。
京都御所や京都仙洞御所は、今でも皇室によって使われている。
天皇や貴族がどのように生活していたのかを感じながら、邸宅や茶室、庭園を散策してみよう。
15:40 「嵯峨野竹林の小径」で風情と非日常を味わう
散策を終えたら、最寄りの「今出川駅」に戻り、烏丸線に乗車。
四条駅で下車し、烏丸駅へ徒歩で移動。再び電車に乗って嵐山駅へ。
駅から歩いて20分ほどで、「嵯峨野竹林の小径」に到着する。
野宮神社から天龍寺北門を通り、大河内山荘へと約400m続く散歩道である嵯峨野竹林の小径。
青々とした竹が空へ伸びる美しい姿は、旅行雑誌の表紙、テレビドラマ、CMにもよく登場し、京都を代表する風景として知られている。
木漏れ日が差す風景、風に揺れて静かに響く竹の音など、風情たっぷりの道をゆっくり散策して、非日常を味わおう。
16:20 「渡月橋」で四季折々の絶景に出会う
嵯峨野竹林の小径を満喫したら、10分ほど歩いて「渡月橋」へ向かおう。
平安時代の9世紀前半に架けられたという橋で、何度も流出しているが、そのたびに架け直されてきた。
鎌倉時代の亀山上皇が橋の上を月が渡るように移動していったことからこの名がつけられたといわれている。
桜の春、緑の夏、紅葉の秋、雪の冬と季節ごとの景色とも見事に調和し、いつ訪れてもカメラを構える観光客が後を絶たない。
その季節・その時間にしか出会えない光景を、ゆっくり楽しもう。
17:50 「京都タワーホテル」の上質な空間で寛ぐ
渡月橋の景色を楽しんだら、歩いて20分ほどの場所にあるJR嵯峨嵐山駅へ向かおう。
JRで京都駅へ向かい、駅から出てすぐの場所にある「京都タワー」の真下、京都タワービル内の「京都タワーホテル」へ。
ホテルにチェックインする前に、京都タワーの展望室から京都の夜景も楽しんでいこう。
客室は一人旅やビジネスユースに便利な「シングル」、京都駅を望む「コーナーツイン」、最大8名まで利用可能な「デラックスファミリー」など人数や用途に応じてチョイスできる多彩な部屋タイプを用意。
都らしいカラーやデザインを取り入れたシンプルかつ上質な空間で、まるで自宅のようにリラックスできるだろう。
2日目:京都市から足を伸ばして宇治市を巡る
2日目は初日で巡りきれなかった京都市の観光スポットへ行き、宇治市まで足を伸ばす。
宇治の観光スポットだけでなく、京都市・嵐山とも異なる魅力を持つ、宇治の街並みもしっかり楽しもう。
8:30 JR京都駅からスタート
2日目もホテルからすぐのJR京都駅からスタート。
JR奈良線に乗り稲荷駅で下車。歩いて2分程度で「伏見稲荷大社」に到着する。
8:50 「伏見稲荷大社」の千本鳥居で記念撮影
五穀豊穣、商売繁昌、家内安全、病気平癒、諸願成就の神様として日本各地で親しまれ、全国で約30,000社あると言われる稲荷神社の総本宮「伏見稲荷大社」。
特に注目度の高いスポットは「千本鳥居」。
本殿の後ろに朱色の鳥居がトンネル状に連なる、神秘的な空間で記念撮影していこう。
千本鳥居を抜けた奥社奉拝所にある「おもかる石」も見逃せない。
願いを頭に浮かべながら石を持ち上げて、予想よりも軽ければ願いが叶うというもの。
おもかる石にもぜひチャレンジしてみてほしい。
10:40 「平等院」で極楽浄土の美しさを体感
伏見稲荷大社の散策を終えたら、最寄りの「稲荷駅」まで戻り、JR奈良線に乗車。
宇治駅で下車し、歩いて10分程度の「平等院」へ。
平安時代(794年〜1185年)の権力者・藤原道長が別荘として使用していたものを、息子・頼通が受け継ぎ、1052年に寺に改め開かれた平等院。
1994年に世界遺産に登録。2014年の改修を経て、創建時の姿に近づいたとされている。
本尊の阿弥陀如来像が安置されている阿弥陀堂は必見。
シンメトリーな壮麗さに、きっと見惚れてしまうはず。創建当時、極楽往生を願う思想が流行しており、極楽浄土の宮殿をイメージして建てられた。
境内を散策しつつ、様々な角度から阿弥陀堂を鑑賞してみよう。
時間に余裕があれば、数多くの宝物が展示されている「平等院ミュージアム鳳翔館」も見学していこう。
11:50 宇治散策で街並みとグルメを楽しむ
平等院を満喫したら、宇治駅まで歩いて向かおう。
駅まで向かう際、宇治の美しい街並みを楽しむのも忘れずに。
特に平等院のほとりにかかる「宇治橋」は見逃せない。
宇治茶で知られる街であり、宇治茶や宇治茶を使ったグルメを食べられるお店も多いので、道中でランチも済ませておこう。
15:20 「石清水八幡宮」の荘厳な雰囲気を満喫
宇治駅に到着したら、京阪宇治線と京阪本線を乗り継ぎ、石清水八幡宮駅で下車。
駅を出てすぐの場所にある石清水八幡宮山道ケーブルに乗り、ケーブル八幡宮山上駅へ。駅から降りたら「石清水八幡宮」に到着する。
伊勢神宮に次ぐ格式高い神社で、数々の武将が必勝祈願に訪れたと伝わる。
本殿は八幡造りといわれる独特のもので、現存するのは徳川家三代将軍の家光により建てられたもの。国宝にも指定されている。
豊かな自然に囲まれた歴史的建造物を巡り、荘厳な雰囲気と景色を楽しもう。
16:20 「伏水酒蔵小路」で日本酒を堪能
石清水八幡宮で参拝を終えたら、ケーブルカーで降り、石清水八幡宮駅へ。
京阪本線に乗車し、伏見桃山駅で下車。
駅から出れば昔ながらの雰囲気が残る酒蔵が並ぶ、伏見の街に到着。
鴨川、桂川、宇治川が流れ、伏流水が豊かだったことから伏水と書かれていた伏見。
酒造りに適した米にも恵まれ、昔から日本屈指の銘酒の里として知られている。
風情を感じつつ、歩いて「伏水酒蔵小路」へ向かおう。
伏水酒蔵小路は伏見の銘酒18蔵、120銘柄にもおよぶ日本酒と、それに合わせた料理が心置きなく楽しめる場所だ。
18蔵のお酒を出す「酒蔵」には23mもの長いバーカウンターがあり、看板メニュー「十八蔵のきき酒セット」は、120銘柄から選んだ各蔵の18種類をテイスティングできるという、お酒好きにはたまらないひと品。
京都旅行の締めに、日本酒とその酒に合うおつまみをゆっくりいただこう。
気に入った日本酒があれば、お土産に買って帰ろう。
京都旅行するなら外せないご当地グルメ3選
長らく首都として栄えた京都は、食文化も豊かで日本料理の魅力を感じられるグルメが多い。
ここからは数ある京都グルメの中から、絶対に外せないものを厳選してご紹介。
京都旅行で何を食べるか迷ったら、ぜひ紹介するグルメを味わってほしい。
1. 京のおばんざい
「おばんざい(お番菜)」とは、京都の家庭料理・お惣菜全般を指す。
京都を代表する伝統的な食文化でもあり、旬の京野菜(大根・かぶ・トウガラシなど)を使った、シンプルな調理方法が特徴。
また、食材の無駄を極力を減らし、食材本来の美味しさを引き出した味づけになっており、通常は小鉢に入っている。
「おばんざい(お番菜)」の定番メニューは、彩り豊かな見た目をした、おひたし・炊き合わせ・煮物などが挙げられる。
それぞれが独自の味わいと高い栄養を持っているため、健康的かつバランスの良い食事を取れるのもうれしい。
2. 湯豆腐
京都で生まれたとされる「湯豆腐」は、水と豆腐で作られる非常にシンプルな鍋料理。
一般的には昆布を入れた土鍋で水を沸かした後、ひとつまみの塩と豆腐を加えて丁寧にゆっくりと温めて作られる。
そのままでも昆布出汁が効いていて美味しいが、薬味・タレをつけて食べるのが「湯豆腐」の楽しみ方だ。
アレンジ次第で自分だけの味を堪能できるのが「湯豆腐」の魅力だろう。
素朴な料理ながらも栄養価が高く、体が温まるため、特に寒い冬に食べられることが多い。
3. 抹茶スイーツ
京都では特に抹茶を使ったスイーツが有名で、抹茶と和菓子を楽しめるお店も多い。
京都の郊外にある”宇治”では、中国からお茶が伝わった鎌倉時代(1185年〜1333年)初期から盛んに茶葉の栽培が行われてきた。
そして、安土桃山時代(1573年〜1603年)に茶人・千利休(せんのりきゅう)が、「茶の湯文化」を大成させたため、京都では抹茶や和菓子が有名なのだ。
街中を散策すればロールケーキや八つ橋、大福など、絶品の抹茶スイーツと出会えるだろう。
京都旅行で泊まるならここ!京都市・嵐山エリアの人気宿泊施設3選
観光スポットと同じく宿泊施設も多い京都。
数ある宿泊施設の中でも、旅行で巡ることが多い京都市・嵐山の人気宿泊施設を厳選してご紹介。
どこに宿泊するか迷ったら、ぜひこれから紹介する宿泊施設を選んでほしい。
1. ホテルオークラ京都 岡崎別邸
2022年1月にオープンした、ホテルオークラ初のスモールラグジュアリーホテル。
「京都岡崎」「東山文化」「継承」をコンセプトに、大人の隠れ家を演出している。
館内のインテリアには、茶筒を模したルームナンバー、金網つじによるオリジナル照明、書アート、西陣織ウォールなどを採用。
京都を拠点に活動するアーティストによる作品を設え、随所に現代的な京の美を感じることができる。
2. 京都センチュリーホテル
JR・地下鉄京都駅から徒歩2分と、絶好のロケーションを誇る京都センチュリーホテル。
観光にもビジネスにも最適な立地ながらも、館内へ足を踏み入れると都会の喧騒を忘れさせる、モダンクラシカルな空間が広がる。
1928年創業、歴史と伝統に満ちた由緒あるホテルで、安らぎと快適さを追求したゲストルームは多彩なグレードが揃っている。
3. 京都嵐山温泉 花伝抄(共立リゾート)
京都の人気観光地・嵐山エリアに佇む和の湯宿。全105室ある客室は、「京町屋」「京和風」「京モダン」の3つのタイプがあり、間取りの違いをあわせると10種類がラインアップ。
1名から4名まで、人数やシーンに合わせて選ぶことができる。
家具や寝具などの調度品からお茶やお香などの小物にいたるまで、工夫を凝らした京の風情を感じる和の空間で、ゆったりとくつろげる。
京都で購入すべき定番土産3選
京都には和菓子や抹茶を使ったお菓子、和柄が入ったアイテムや工芸品など、日本の伝統文化を感じられるお土産がたくさんある。
人気観光地であるため、お土産屋もお土産の種類自体も非常に多い。
ここからは数あるお土産の中でも、日本人が京都旅行の際に購入することの多い定番のお土産を紹介しよう。
お土産の購入に迷ったら、まずは紹介する定番のお土産から購入してみてはいかがだろうか。
1. 聖護院八ッ橋総本店「生八ッ橋」
京都みやげの定番、八ッ橋の名店「聖護院八ッ橋総本店」。
通常の焼き菓子タイプの「聖護院八ッ橋」や餡を生八ッ橋で包んだ「聖」が良く知られているが、「聖」より前に発売された「生八ッ橋」もファンの多い人気商品だ。
米粉と砂糖、にっきというシンプルな素材で作った一品で、柔らかな口当たりの中にも米粉らしいもちもちとした食感、にっきの上品な味わいを楽しめお茶との相性も抜群。
2. よーじや「あぶらとり紙」
1904年創業の老舗化粧品メーカー「よーじや」の看板商品である「あぶらとり紙」。
化粧直し前の肌に軽く当てて余分な皮脂を吸い取り、肌の化粧のりをよくする。
緻密な特殊和紙を箔打機で何度も叩き込むことで紙の繊維を活性化し、肌に刺激のないやわらかな使い心地と抜群の吸収力を実現。
3. お濃茶ラングドシャ「茶の菓」
1982年創業、京都北山に本店を構える本店の洋菓子店「マールブランシュ」が提供する看板商品。
京都・宇治の白川をはじめとした宇治茶を使用してラングドシャに焼き上げた後、オリジナルのホワイトチョコレートを挟んだその味わいは、まさに唯一無二。
今や京スイーツの定番とまで形容される。
春の京都旅行に外せない桜の名所
京都に点在する神社仏閣の多くは境内に桜が植えられており、春には桜の名所としての表情を見せる。
春に京都旅行するなら、ぜひ桜の名所として知られている神社仏閣をプランに入れてほしい。
平安時代にタイムトリップしたような境内に、20種・300本の桜が咲き誇る「平安神宮」。
本堂の周囲にライトアップされた1,000本もの桜が咲き誇る、幻想的な景観が見どころの「清水寺」。
「日本さくら名所100選」と国の名勝にも指定されている「仁和寺」は、特に人気の高い桜の名所だ。
その他にも、京都にはまだまだ桜の名所があるので、お花見をメインにした京都旅行にするのもお勧め。
京都の例年の桜の開花日と満開日、見頃は以下の表を参考にしてほしい。
ただ、桜の見頃や開花日、満開日はその年の気候や気温、スポットによって前後するので、あらかじめ調べておこう。
- 開花日
- 3月17日
- 満開日
- 3月24日
- 桜の見頃
- 3月24日〜4月1日
夏の京都旅行で体験すべき川床文化
夏の京都の風物詩といえば「川床」だ。
「川床(かわどこ)」とは、料理店が川のほとりや庭園などに座敷を置いて作った仮設の店外席を指す。
蒸し暑い京都の夏を涼しく過ごすために、始まったと言われている。
川床を体験できるのは、自然に囲まれた「貴船」と京都駅からもアクセスしやすい「鴨川」の2つの地域。
夏に京都を旅行するなら川床で、川のせせらぎを聞き、涼しい風にあたりながら会席料理を味わおう。
京都の紅葉の名所と見頃
桜で華やぐ京都も美しいが、紅葉で彩られ情緒あふれる秋の京都も美しい。
紅葉で境内が覆われ、夜には灯籠の優しい光でライトアップされる「貴船神社」や、水路沿いのモミジが真紅に染まる「哲学の道」。
紅や黄色に染まる嵐山と調和する「渡月橋」など、趣き深い紅葉スポットを挙げればきりがない。
11月中旬〜12月上旬に見頃を迎えるスポットが多いが、その年の気候や気温、スポットによって見頃は前後するので、出発前に調べておこう。
運が良ければ見られる?美しい雪景色に出会える京都の絶景スポット
積雪することがほとんどない京都だが、雪化粧した街並み・神社仏閣は格別の美しさを誇る。
冬に京都へ旅行するなら、美しい雪景色が見られるスポットもプランに加えておこう。
真っ白な雪によって舎利殿の黄金色が際立つ「金閣寺」や、灯篭と鳥居の赤色と真っ白な雪のコントラストが美しい「貴船神社」、水路に沿って並ぶ雪をつけた木々と石畳の道が趣き深い「哲学の道」、竹林に差し込む光が雪に反射することで、陰影際立つ美しい雪景色を見られる「嵯峨野竹林の小径」は特にお勧めのスポットだ。
積雪する可能性のある1月後半から2月頃に京都旅行するなら、雪景色を見に行く準備もしておこう。
京都旅行に関するよくある質問
Q
京都を旅行するのにお勧めの季節は?
桜と紅葉の季節は特に美しい景色を見られるので、春と秋がお勧めです。
Q
京都から大阪までの所要時間は?
新幹線なら約15分、在来線でも約40分で大阪までアクセスできます。
まとめ
京都は日本の伝統文化・歴史、美しさであふれる「京都」。
見どころが多いだけに旅行プランを立てるのも一苦労だろう。
ただ、記事で紹介してきたエリア別の魅力やモデルコース、交通情報などを参考にすれば、初めての京都旅行でもその魅力を満喫できるはずだ。
記事では紹介しきれなかった観光スポットをまとめて紹介している、こちらの記事も参考に自分だけの旅行プランを立ててみよう。